酒井順子のレビュー一覧

  • 松本清張の女たち

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    松本清張の作品を、女性の登場人物という切り口で解説した本。清純なお嬢さんや、悪女や、不貞をはたらく母親など。あらためて、清張作品を読みたくなりました。

    何度よんでも面白い、清張さんの器の大きさ素晴らしさを再認識。未読がたくさんあるので、どんどん読もうとモチベーションが上がった。

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    2026年09月12日
  • 老いを読む 老いを書く

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    時代別、男女別の老い本の考察は、非常に興味深く読みました。こうしたテーマで、本著者の酒井順子さんと作家垣内美雨さんとの対談本が実現すれば読んでみたいと思いました

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    2026年09月01日
  • うまれることば、しぬことば

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    婚活、腸活、パパ活、朝活など「◯◯活」はなぜ普及したのか、「知らんけど」を語尾につける真意とは?普段何気なく目にし、口にする「ことば」から読み解く歴史、時代背景、流行と廃れ、人間心理がとても興味深く「なるほどなあ〜」の連続だった。

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    2026年08月28日
  • ひのえうまに生まれて―300年の呪いを解く―

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    「負け犬の遠吠え」やら、独特の世界観で読ませる酒井順子さん。
    この本も、てっきりそういう本と思ったが、大間違いだった。
    大真面目に「丙午」を調査していた。享保天明弘化明治昭和の300年にわたって。
    私の友人の妹さんが丙午。そして、私の長女の二人目の子がもうすぐ生まれる。
    丙午の女は男を食い殺す。
    ふざけた迷信。
    しかしその迷信で、昭和41年の人口が確実に減った。
    バースコントロールができることを証明したし、
    迷信を信じる人も一定数いることがはっきりしたのだ。
    逆にそれを見越して敢えてこの年に子を産み、受験戦争を楽にするとか。
    いずれにしてもナンセンス。
    単純すぎる。
    でもこういう層が一定数いるから、政治は簡単になびくんだろな。

    放火して男に会おうとした八百屋お七の物語。
    お七が丙午だったかわからんそうだが、当時そのほうが面白いと文楽などで
    そうなったようで。
    兒玉勝美事件というのは初めて聞いたが、、

    女性が気が強い、というのがキーワード。
    その何が悪いってんだ。

    それにしても家父長制、2600年続いた?男系天皇を守るため、
    室町時代、600年前の親せきをもってこようとする政治家の皆さん。
    なにがしたいんだ、だ。
    大東亜戦争に負けて、天皇制は終わったのだ。
    今あるのは象徴天皇。平成から始まったといってよい。男女平等の教育を受けた。
    それに逆らう今回の決定。日本が先進国ではないことを認めているようなもの。
    統一教会の、そして日本会議の思うつぼだ。
    これで余計に少子化が進む。丙午のせいじゃない。

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    2026年07月11日
  • ひのえうまに生まれて―300年の呪いを解く―

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    次の丙午は2086年、私が経験できない未来に果たして丙午という風習が残っているのか?本の終わりに初めての女性総理大臣が誕生した年の秋にとありましたが、次の60年後がどうなっているのか、全く想像できない。女性天皇が誕生してたり、女性企業役員や社長の割合が半数くらいまで増えたり、同性婚や夫婦別姓は当たり前、なんて状況になっていたら安心だけど、まぁそうはいかないのだろうなと想像しつつ。歴史的風俗、民俗学的な観点から丙午とはなんぞやに答えてくれる大変面白い本でした。

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    2026年06月06日
  • ガラスの50代

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    50歳になったので、というか酒井順子さん初めて読みました。
    めちゃくちゃ好きでした。ちょっとシュールな感じもするけど、極めて真摯に年齢を重ねることと向き合っていて、私もこんなふうに歳をとっていきたい。

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    2026年05月02日
  • 消費される階級

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    著者と同世代ゆえか、内容・切り口、ひとつひとつに頷かされてしまいます。著者の文章の文末表現には、何冊読んでもいまだに慣れませんが、それでもついつい手に取り、読んでしまうのは、著者独特の視点に惹かれるからなのだろうと自己分析しています。

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    2026年03月18日
  • 下に見る人

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    「負け犬」という言葉を日本に浸透させた著者

    思い返すと普段「自分はいかにマトモであるか」
    を証明するために誰かを下に見て、自分がその人たちよりもマシであることを確かめて安心感を得ていることがある。

    価値基準は人によって違うのに、自分の物差しで上下の値付けをすることはいかに浅はかである
    のかと思い知らされた。

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    2026年03月10日
  • 消費される階級

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    身近なトピックを例に現代のさまざまな差や分断を説明してくれています。単に上下ではなく、時代と共に「主流」となる考えが変化していたり、序列が「上」であるゆえに差別されることもあったりと、どうしても分かり合えない複雑な人間の格差やそれに伴う人間の欲求が見えてくるかも。

    序文からの抜粋
    「人が2人いればすぐに上下をつけたくなる人間という生き物は今、もしかしたら本能なのかもしれないその「上下差をつけたい」という欲望を内に秘めつつ、「違いを認め合い、すべてのひとが横並びで生きる」という難題に挑もうとしています。」

    わたしは特に、「姫になりたい女の子と、姫として生まれた女の子」という章で、皇族に嫁いだプリンセスと、その子供である生まれた時からプリンセス(そして現制度では結婚したら一般人になる)の娘の理解し合えない関係性についてかかれていて面白かった。

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    2026年02月15日
  • 本棚には裏がある

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    ネタバレ

    酒井順子さん好きなので読みました。
    読書好きな人と、どんな本を読んでいるのか語り合うのって楽しいですよね。
    好きな人、尊敬する人がどんな本を読んでいるのか知りたいものです。
    いろんなジャンルの本が片っ端から紹介されていて、次から次に、「あれも読みたい、これも読みたい」と思って本棚登録しちゃいました。

    これからの読書にかなり影響を与える本です。

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    2026年02月14日
  • 松本清張の女たち

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    扱うテーマやどのような女性を主人公としたか等々、掲載する雑誌の特性や購読者層を考慮して、作品を書き分けていたという酒井順子さんの着眼点に敬服。

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    2026年02月02日
  • ひのえうまに生まれて―300年の呪いを解く―

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    女に強くなられると困る人、もういないでしょ?
    今年は丙午。
    女性総理が再度誕生する可能性もあると思うと、なんとなく「らしい」気もする。

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    2026年02月02日
  • ひのえうまに生まれて―300年の呪いを解く―

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    二学年上がひのえうまだったので、興味津々。「〜と言われている」ってだけで300年続いた迷信。60年ごとの歴史を辿る話や保奈美さんたちとの対談も。還暦の意味も知る。

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    2026年02月01日
  • 裏が、幸せ。

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    「裏日本」ってそういえば言わないね今は。「内裏」って確かに裏だ。若干読みずらい(難しい)箇所はあったけど、ふむふむの連続。

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    2026年01月27日
  • 日本エッセイ小史 人はなぜエッセイを書くのか

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    #ヨンデルホン
    #日本エッセイ小史 #人はなぜエッセイを書くのか (#講談社文庫) / #酒井順子(#講談社)

    読めて良かった。
    紀貫之『土佐日記』からはじまる。平安から現在に至るまでの随筆・エッセイの変遷が、著者の考察も交えながらまとめられていた。変遷の表層だけにとどまらず、(やはり、随筆・エッセイというものは、それが書かれた時代は無視できず、)社会の流行や風俗も丹念に調べられたことがわかり、読み応え十分。取り上げる本の帯の文言にまで言及されている。すごい。特に80年代の記述は個人的に懐かしくもあり、あらためて特異な時代だったのだと思った。
    巻尾には取り上げた本の一覧も五十音順に完備されている。解説は、本文で言及した帯の文言を考えた当時編集者であった作家が書かれていた。
    つくづくエッセイはおもしろく、ますますエッセイを好きになった、そんなエッセイであった。
    こういったものを書いてみたい。

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    2025年11月08日
  • 処女の道程(新潮文庫)

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    まず本のタイトルがすばらしい。みうらじゅんさんの本かと思いましたよ、最初は。
    さらに表紙カバー挿画は、「東京女子高制服図鑑」の森伸之さんじゃありませんか!表紙の少女の服装をよく見ると、半そでの白いブラウスに紺色のスカート、くるぶし丈の白いソックスに黒の革靴という、少女(処女)のアイコン化としては王道のなかの王道。さすが森さん、よくわかっていらっしゃる。さらに、胸のふくらみと、ヒップのラインと、そして後ろを振り返った顔の表情とを同じ画面に描くなんて、顔の向きは逆だけど、菱川師宣筆の「見返り美人図」の技法ではないですか!

    ああ、森伸之さんのイラストに久しぶりに出会えたので少し舞い上がってしまい、肝心の酒井さんの作品のレビューになかなか行きつきませんね。すみません。
    さて本書の中身はといえば、これは意外と、結果として日本人の精神史というか、思想史が忠実になぞられているのではありませんか?つまり外国人が日本人とは何か?という論文を書こうと思えば、本書を参考図書にすれば、かなり正確な日本人像に迫れるのでは?

    馬鹿にしてはいけない。探偵ナイトスクープの「アホ・バカ分布図」を思い出してほしい。はじめは「アホ」と「バカ」の地理的境界はどこか?という“アホ”な依頼で調査がはじまった。するとアホとバカの間に「タワケ」が見つかり、さらに日本中の様々な「アホ」に類する言葉を徹底追求したら、アホと同じ意味の言葉が、かつて日本の中心だった京都を起点に日本列島を同心円状に周圏分布しているという学説を裏書きする大発見(?)につながったのだ。この本から同種の発見がもたらされてもおかしくはないと私は確信している(笑い)。

    だが1つ余計なことを言えば、正直に言って、笑えるところが少ないんだよね。「もしや」と思って著者プロフィールを読むと、やっぱり東京都出身。
    別に出身地でどうこう言うつもりはない。だが関西人が好きな、ツッコミを入れやすい書き方じゃないのがちょっと…。BSの通信教育講座で講義をまじめに聞くかのようで、読んでいてなんか疲れてしまう。酒井さんが性という正論や反論などの各論が渦巻くテーマだからこそ曲解や茶化されたりしないように一本筋を通して伝えようとしているのはわかる。でも関西人はこういうネタでこそ思いっきりツッコミながら読みたいものだ。鶴光師匠とまでは言わないけれど、みうらじゅんさんのように読者を巧みにくすぐってくるような小ネタというか、遊びの要素が入っていれば、もっとおもしろかったのにと思う。

    一方で真面目な話もすると、過去から現在までの処女(童貞)を取り巻く状況を本書で俯瞰して私が思ったことは、自分が処女(童貞)であることの是非が、他人によって左右されているという状況は相変わらず続いているのでは?ということ。古くは家や世間体が、新しくは友人関係がその「他人」に当たるだろう。しかし現在はそれらの代わりにSNSの支配を受けているのではないか。SNSでの“いいね”を多く獲得することに価値基準を置く人であふれた今の時代は、自分の個性をどこからも束縛されずに完全に独立したスタンスで保とうとする処女や童貞にとってはまだまだ発展途上なのかもしれない。

    つまり本書は、処女(童貞)論といいながら、人間がいかに周囲からの束縛から逃れ、意思のままに自己を保つことができるのかという哲学的要素も多分に含んでいる。その他、幸福論やジェンダー論なども含み、その「哲学」ゆえに、本書が表紙の装丁の見た目以上にフォーマルな印象を読者に与えるのだろう。

    何年か前、アメリカ映画の「40歳の童貞男」を見た。もちろんエンタテインメントだから面白く見せる場面はあった。でも変にカリカチュアにせず、主人公を含めて誰も否定や卑下がされない。ほっこりとするラストまで1本の良質な作品に仕上がっていて、さすがアメリカ、童貞をテーマに日本人にこういう作り方はできないなと思った。
    他方で、この本はエンタテインメントというよりは学術書というほうが近い。先に書いた内容に反するけれど、酒井さんの長所を生かすならば、変に笑いを求めず、今の酒井さんなりの路線で十分かもしれない。

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    2025年09月29日
  • うまれることば、しぬことば

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    面白かったです
    なるほどーの連続でした
    それと同時に知らない単語もたくさんでてきて、自分の無知さを実感…
    とても勉強になりました!

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    2025年09月03日
  • うまれることば、しぬことば

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    言葉について考えるのは好きなので、シンプルにとても面白かった❗️世代が違うので新しく知ったことも多く、勉強にもなりました。要所要所のユーモア溢れる文章がすごくよかったです♩

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    2025年08月31日
  • うまれることば、しぬことば

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    久しぶりに読んだ酒井さんの作品、「なるほどぉ」だったり「あーそうだよねぇ」(私も本文にあった「ね」という便利な音をよく使うなあ)と「気づきをもらった」り楽しく読めました

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    2025年08月17日
  • うまれることば、しぬことば

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     酒井さんは冷静にものごとを見つめ、分析し、読者に鋭く訴えかける。言葉に対する意識がなんと高いこと!「J」の盛衰、「活動」の功と罪、「卒業」からの卒業、「三」の魔力、など腑に落ちることばかり。知的好奇心が刺激される!

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    2025年08月06日