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人が集えば必ず生まれる序列に区別、差別にいじめ。時代で被害者像と加害者像は変化しても、「他人を下に見たい」という欲求が必ずそこにはある。自らの体験と差別的感情を露わにし、社会の闇と人々の本音を暴く。
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Posted by ブクログ
本書は、「人間は皆、平等。だから『人を見下さないようにしましょう』」などという道徳的かつ愚直な本ではない。
人を下に見たいという欲求__扱い辛いテーマを著者が掘り下げまくって人間の本音に斬り込む! 「世の中平等なわけないでしょ」と綺麗ごと抜きの見下しエピソード多数。ズルい言葉以来の酒井さん節堪能致しました(面白い)
平等という理想の陰で、当然のように湧き出てくる偏見や比較、油断するまでもなく人は他者を下に見たりバカにしたりする。もちろんその反対の尊敬や憧れもあるだろうが、多くは自分を上にしてあの人よりマシだと納得する。脳内で他者を "下に見る" のはやはり面白い、そこまでは許容範囲で、無自覚...続きを読むにアウトプットすると差別や誹謗中傷いじめ、言葉や行動で他者を傷つけてしまう。これは倫理に反している。誰しもわかっていることなのに、この愚行は絶えない。なぜか。社会と個人の在り方にイマイチ気付いていない、玄関から一歩外に出てもまだ家の中だといういわばオールパーソナル空間を維持しようとしている。それが "○○の自由" だと勘違いして、支配する側のドヤ顔な価値観からくるのだろう。そんなに偉くありたいのか。側から見ても見苦しいことに自己認識できない思考の貧弱さこそ社会の脆弱性に通底する。健全な社会は常に己を律する謙虚さと他者への優しさにある。
人気エッセイストの酒井順子先生の著書。序列意識やマウンティング、差別、いじめの背景にあるのは、上から目線ではなくて人を下に見たいという欲求があるから、それが酒井順子先生の主張。酒井順子先生自身の経験談に基づく内容で、それは全て上から目線ではなくて人を下に見たいという欲求が背景にあったからというお話だ...続きを読むったけれど、私には上から目線ではなくて人を下に見たいの違いがよくわかりませんでした。でも、私も無意識のうちに、学歴や収入、容姿なんかで他人を自分勝手に見下したりしているのかな。
んーーーーー笑って感じ この感情が嫌なことだけは覚えておこう。 そしたら下に見て、見られてのループから離れられるかも知れない
女の人の愚痴系エッセイが苦手で、最初はうわー、失敗したかな。 と思ったけど読んでるうちに愚痴とは違うことに気づいたし、視点の鋭さに驚いた。でも解決策とか見い出せるわけじゃなくてただ人間の汚さを実感するだけって感じ。
わかるわかる!の連続だった。 よく人を見てるし、自分の気持ちをしっかり分析してるので共感できる。 人は序列をつけて他人と比較しながら生きてしまうのだよなぁ。 でもだんだんと歳をとるにつれてその時の立ち位置や捉え方によって上も下も変わるという経験を重ねると、だんだんと序列をつけることに興味が薄れて...続きを読むくるのよね。 そして、下に見る対象に近い中間の層がなんとか這い上がって上に近いところに行ったときに、私は下の人間とは違う!と区別するために人を下に見るという分析は膝を打ちました。
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