酒井順子のレビュー一覧

  • オリーブの罠

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    一般的な印象は「ガーリー」なオリーブだけど、雑誌ポパイの女の子版として創刊された当時は、米西海岸を意識したファッション雑誌だったらしい。
    それがいつからかパリの女子高生「リセ」をお手本にしたファッション誌に。
    当時を席巻してたのは、ニュートラブームを取り上げたJJ、CanCamなど女子大生御用達の赤文字系雑誌。男性からのモテを意識した人種対象。
    オリーブはあくまで自分の好きな服を! 肌もボディラインも見せず、非モテ系。
    振り返って、当時私は何を読んでたっけ…
    あ、「宝島」か。あと「ロッキング・オン」「ドール」「フールズメイト」「プレイヤー」
    モテるわけないな、そりゃ。

    当時の著者自身、時代と

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    2025年03月05日
  • 老いを読む 老いを書く

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    なんとなく、高齢者向けの本が多いなとは思いながらも、このようにきれいに整理分析をされているのを見ると、なんとも時代の流れを感じることができた。
    筆者の文章の書き方のスタイルが好みだったのもあるし、とても興味を持ってあっという間に読み進めることができました。

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    2025年02月23日
  • 消費される階級

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    さすが酒井順子さん。今の日本の潮流をよみ、それを柔らかく、ユーモアも交えて書かれている。定期的に図書化されたものを読むことで、自分の感覚とチューニングができて、いつも楽しみにしている!ちょっとゆるめのブレイディみかこ日本版だと個人的にはとても高く評価したい。

    p.119 "おたくの多幸感”も、今は注目される感覚でしょう。
    おたくの人々の多幸感の源は、「好かれる」ことに無関心、というところにあるのではないかと、私は思っています。思う存分に「好く」ことさえできれば、好かれなくてもおたく達は平気。もちろん、誰かから好かれればそれなりに嬉しいにしても、好いている対象から好かれなくても、ま

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    2025年02月20日
  • 消費される階級

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    バブル世代ならではのゆとりも感じつつ、頷く場面多数。普段ぼんやり考えたり、引っかかっていたことを、うまく言語化してくれたな、という感じ。
    「楢山」探し、長生き、独り身、ジャニーズ、斜陽日本、共働き夫婦の役割分担の世代格差など、実感と共感、ヒリヒリ感、危機感などをかきたてられながら読んだ。
    ただ、面白かったのに、すぐ忘れちゃうんだよね。たぶん私の脳みそのメッシュが粗すぎるせい。

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    2025年02月17日
  • 中年だって生きている

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    酒井順子さんのエッセイは初めて読んでみました。
    同じ歳であるから同じ目線で楽しく読ませていただきました。しかしこちらのエッセイは2013〜2015年の文章だとあるので、今から10〜12年も前の文章ですね、必ずしも同い年の目線ではないし、彼女はまだ48歳頃という若さなのにちと、老け込みすぎな感じもしました。私は男子ですので、なにか見てはいけないような、覗き見しているような罪悪感と、とても分かる部分とが入り混じっておりました。今度はもう少し歳を近づけた時のエッセイを読んでみたいと思います。

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    2025年02月17日
  • 鉄道旅へ行ってきます

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    東日本大震災もコロナ禍も起こる前の2000年代初め、鉄男2人鉄子1人の旅が企画された。案内人は原氏。2024年に文庫化されるに当たり、当時のお店が無くなったという注が入っていたりして、鉄道離れとコロナ禍が恨めしい。文庫版スペシャル旅(カバー写真も)は、我が故郷の銚子電鉄。自分的保存版なのだが、風呂で読んでいる時に居眠りして水没させてしまい、よれよれになってしまった(涙)

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    2025年02月15日
  • 百年の女 『婦人公論』が見た大正、昭和、平成

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    ネタバレ

    「婦人公論」1400冊余りで書かれていた女性たちの歩みが、この1冊で見えてくるの興味深かったです。
    激変ではあったけど、時代の流れにかなり翻弄され左右されてしまうのは大正・昭和・平成も変わってないんじゃ…となりました。令和もどうなることやら。
    …「どうなる」でなく、「どうする」なのだけれど。光があまり見えなくても歩き続けるしかないです。

    酒井順子さんと立ち位置が違う(既婚・子持ちなど)方がまとめると、視線が違って切り口も異なるんじゃないかなと思いました。わたしは独身子無しが同じなので、そうだ〜と思って面白かった。
    他の文筆家さんがこの熱量と冷静さでまとめられるかどうかですが…酒井さんの文章好

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    2025年02月09日
  • 消費される階級

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    なんで買ったのか忘れたけど、おばちゃんの感想ながら、自分の中にもある見えない意識を意識させてくれるものでした。

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    2025年02月05日
  • ユーミンの罪

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    論拠に無理がない。ほんとそう! と首肯。
    自分が松任谷由実になってから聴かなくなった理由もわかった。
    彼氏のスペックが女子のヒエラルキーに直結する現実の気持ち悪さをユーミンの曲(歌詞)から感じたのね。
    りっぱな論文でした。

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    2025年01月07日
  • 消費される階級

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    私が気になったのは、やはり年齢的に「超高齢化時代のおばあさん格差」。そして「稼ぐ女と、使う女」この2つが特に興味深く読みました。

    また皇室に関しての考察も面白く、感心させられる内容です。

    ただこの作品を読んで、今後私はどうしたいのか、どうすべきなのかは、実ははっきりと掴むことができませんでした。この作品は提示はしていますが、その先は見えません。そこがなんというかソワソワするといいますか、もう一つガッテンできませんでした。惜しい!

    著者は今後もこんな感じで作品を世に出されるのでしょうか?なんかもったいない気がしてなりません。

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    2025年01月01日
  • 下に見る人

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    人を下に見たいという欲求__扱い辛いテーマを著者が掘り下げまくって人間の本音に斬り込む!
    「世の中平等なわけないでしょ」と綺麗ごと抜きの見下しエピソード多数。ズルい言葉以来の酒井さん節堪能致しました(面白い)

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    2024年12月05日
  • 老いを読む 老いを書く

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    老いの心理や悲しみや可笑しみを語る本を「老い本」と呼ぶのか。このトピックに目をつけて、とことんかみ砕いて分析する酒井のセンスは、まったく昔と変わらない。
    そういえば有吉佐和子『恍惚の人』は、面白い本であった。
    バブル期ごろ、酒井と同じようなエッセイストで、泉麻人もよく読んだのだが、最近は、はっと目を引くような文章は書いていないようだな。

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    2024年11月30日
  • 老いを読む 老いを書く

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    これは、すごく面白かった!
    最近あちこちで眼にする「老い本」。これを時代別に分析してくれたのは、三宅香帆の「働いているとなぜ本がよめなくなるか」の手法と同じ。
    でも酒井順子の時代別分析には、独特の冷静沈着な毒が程よく散りばめられていて、クスッと笑いながら読むことができる。
    やはり、新人の書き手より、熟練、手練れの書き手です笑

    憧れのリタイヤ後のシングルシニア生活本。
    男性は、「結婚しようと思えばいつでもできたが、あえてしなかったのです」というムードが漂う哲学を前面に出しているカッコつけ本が多いが、女性はシニア一人暮らし本での庶民のスターが次々に登場して活況を帯びているという。
    確かに最近よく

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    2024年11月28日
  • 消費される階級

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    淡々とした筆調の中で現在の筆者と同世代の人々の姿を描く視点は相変わらず素晴らしい。ジワジワ来る内容。皇室ネタが多いのが面白い。

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    2024年11月24日
  • 中年だって生きている

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    著者とほぼ同年代なので、いちいち共感&爆笑。
    特に、肌のシミ、シワ、白髪を受け入れるか否かを語る「老化放置」、若い頃まったく興味なかった古典文学、古典劇、古都にのめり込むようになった「回帰と回顧」のチャプターは、まんま私やん⋯。
    気取らず寄り添ってくれるようで、試論に引き込む巧みな文体でするりと読めた。

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    2024年11月23日
  • 消費される階級

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    ネタバレ

    久しぶりのサカジュンさん。相変わらず筆が冴えています。(いやタイピングが?)
    この一冊がどういう一冊なのかということが「はじめに」に書かれてますがもうここからサカジュン節全開といいますか。
    「序列をつけることは生き抜くための知恵」と。確かにそうですね。そんな風に考えたことなかったですがそう感じる序列・順番・差異はたくさんある。

    どの話もじわり(というかニヤリ)と面白いのですが、とりわけ超高齢化社会の中で長生きしたくないと同世代と会話をする話があり、p162「そんなに長生きしたくないといいながら健康のために運動したりサプリメントを飲んだり毎年人間ドックに行ったりしている」という状態が出てきて吹

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    2024年10月29日
  • 泡沫日記

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    方丈記にも書かれているように、この世はよどみに浮かぶ泡沫(うたかた)の如し。中年域に達した著者のエッセイは、中年になって初めて経験する事物だけではなく、図らずも東日本大震災の前後の日常が綴られることになった。私も老親の看取り・葬儀を初めて経験したが、中年とは社会的責任を伴う初体験が突然に出来するものなのだと感じた。

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    2024年09月22日
  • 男尊女子

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    負け犬の遠吠えで有名な著者のフェミニズムエッセイ。
    「男女差別だ!」と言いつつ、我々の中にも「男を立てなくては……」的な思考が染み付いているのでは……という分析なんだが、ほんそれ!となることばかりである。
    解説の山内マリコ氏が「女だから勉強しなくていいとかもない」と書いてるが、いやいやまだそういう考えの人はたくさんおるぜよ……と思う。

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    2024年09月08日
  • ガラスの50代

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    まさしく今のわたしの状況と重なり共感する内容が多々あった
    子育てからの卒業は自分の存在価値の喪失につながり寂しく思っていたが私だけじゃないんだ…と
    これからの私に必要な『3つの金…お金・筋肉・近所の友達』を心掛けたいと思う
    老後を楽しむ土台として心身ともに健康でいることを目指したい

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    2024年08月25日
  • モノ欲しい女

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    ⚫︎たいしたことじゃない話をここまで面白く書けるのは稀有な才能。
    ⚫︎上野千鶴子みたいな今時のフェミニストかなと誤解していたが、まるで中身はおっさんのような思考。
    ⚫︎おっさんが読む週刊誌に連載していたから、おっさん受けする文章に敢えてしているのかは不明だが、にしてもギャップが面白い。
    ⚫︎世代がバブル、昭和の話だから、勢いがあるし、華があるね。しみったれていない。
    ⚫︎東京の都会育ちだから、ある種の田舎臭さやら陰湿さも皆無。陽の当たるところを歩んできた人の文章。擦れてない。

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    2024年07月06日