酒井順子のレビュー一覧
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酒井順子(1966年~)氏は、東京都生まれ、立教女学院小、中、高を経て、立教大学社会学部卒。高校時代から雑誌「オリーブ」にエッセイを寄稿。博報堂勤務、生活総合研究所客員研究員を経て、フリーランスのエッセイストに。『負け犬の遠吠え』で講談社エッセイ賞(2004年)受賞。
本書は、松任谷由実(ユーミン)の楽曲を通して、高度成長期の1970年代から、バブルが崩壊した90年代初頭までの、日本の女性の生き方や価値観の移り変わりを読み解いた評論的エッセイ集で、アルバム「ひこうき雲」(1973年)から「DAWN PURPLE」(1991年)までの20作品が取り上げられている。
私は、酒井氏とほぼ同世代の男性 -
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言葉は生まれ消えていく。改めて言葉は変化していることを実感しました。
生まれ消えていく言葉についての考察が分かりやす、「そうか」「そうなんだ」と思いながら読みました。
冒頭の「J」の盛衰
Jリーグが開幕した1993年から日本の事をJで表す者が増えた。J-WAVE、J-POP、企業の名前にもJが使われた
JR、JT、JFE.
当時を振り返るとJという文字がカッコよく感じたのは確かだった。
しかし、当時選手の事をJリーガーと呼んでいたが、今はJリーガーと呼ぶ人は少ない。
平成の初期には眩しかった「J」という文字が放つ輝きが薄れつつある。一つの文字や言葉は時代の空気を変える力を持ち、またその言葉に -
Posted by ブクログ
一般的な印象は「ガーリー」なオリーブだけど、雑誌ポパイの女の子版として創刊された当時は、米西海岸を意識したファッション雑誌だったらしい。
それがいつからかパリの女子高生「リセ」をお手本にしたファッション誌に。
当時を席巻してたのは、ニュートラブームを取り上げたJJ、CanCamなど女子大生御用達の赤文字系雑誌。男性からのモテを意識した人種対象。
オリーブはあくまで自分の好きな服を! 肌もボディラインも見せず、非モテ系。
振り返って、当時私は何を読んでたっけ…
あ、「宝島」か。あと「ロッキング・オン」「ドール」「フールズメイト」「プレイヤー」
モテるわけないな、そりゃ。
当時の著者自身、時代と -
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さすが酒井順子さん。今の日本の潮流をよみ、それを柔らかく、ユーモアも交えて書かれている。定期的に図書化されたものを読むことで、自分の感覚とチューニングができて、いつも楽しみにしている!ちょっとゆるめのブレイディみかこ日本版だと個人的にはとても高く評価したい。
p.119 "おたくの多幸感”も、今は注目される感覚でしょう。
おたくの人々の多幸感の源は、「好かれる」ことに無関心、というところにあるのではないかと、私は思っています。思う存分に「好く」ことさえできれば、好かれなくてもおたく達は平気。もちろん、誰かから好かれればそれなりに嬉しいにしても、好いている対象から好かれなくても、ま -
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ネタバレ「婦人公論」1400冊余りで書かれていた女性たちの歩みが、この1冊で見えてくるの興味深かったです。
激変ではあったけど、時代の流れにかなり翻弄され左右されてしまうのは大正・昭和・平成も変わってないんじゃ…となりました。令和もどうなることやら。
…「どうなる」でなく、「どうする」なのだけれど。光があまり見えなくても歩き続けるしかないです。
酒井順子さんと立ち位置が違う(既婚・子持ちなど)方がまとめると、視線が違って切り口も異なるんじゃないかなと思いました。わたしは独身子無しが同じなので、そうだ〜と思って面白かった。
他の文筆家さんがこの熱量と冷静さでまとめられるかどうかですが…酒井さんの文章好