男尊女子

男尊女子

小説・文芸
605円 (税込)

3pt

夫、旦那、パパ。結婚相手をどう呼ぶかが、女性の深層心理を炙り出す。(「主人」)学歴・年収・年齢・身長が男性より上だと、なぜ女性は負い目に感じるのか。(「高低」)男尊女卑が今なお続く理由は、女性の側にもあることを示す20章。「男尊女子」は、あなたの中にも存在する……?

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男尊女子 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    どのような観察眼と言語化力をもっていたらこんな文章が書けるのか、とページをめくるたびに驚き&発見の連続で、読んでいてとても楽しかった。
    特に10,12,13,20章の洞察は秀逸。
    様々な目線に立った柔らかく、それでいて鋭い語り口なので、男女問わず読みやすい一冊だと思う。

    0
    2025年05月25日

    Posted by ブクログ

    「男尊女卑」ではなく、作者ならではの造語「男尊女子」。一見、「?」と思われがちかもしれないが、しかしこの「男尊女子」という視点から見えてくる現代日本の本質的な問題や状況がみえてくる。

    0
    2022年04月02日

    Posted by ブクログ

    この人って同時代に生きてる人たちの微妙な心の襞みたいなものを描くのが本当にうまいと思う。毎回、あ〜そこそこそうそうと思う。なんというか痒いところに手が届く考察。
    そう!みたいな感想ではなく、そうなのよ〜…と三点リーダーがつく感想。
    でもそれはひょっとしたら私が酒井さんと同世代だからかもしれないけど。

    0
    2021年06月03日

    Posted by ブクログ

    私は男女平等にすごく敏感な質と自負しているのに、自分自身に実は男尊女卑意識が深く刷り込まされてると気付かされ、大変面白かった。

    また、男尊女卑は女性側のニーズもあって成立している、という筆者の意見にすごく共感した。

    1つの考え方を強要するのではなくて、男性も女性も関係なく、しがらみに囚われず、皆が1人の人間として、自分らしく生きることができて、それを皆も受け入れるような時代をつくっていきたいと思った。


    0
    2020年10月25日

    Posted by ブクログ

    『負け犬の遠吠え』から更に磨きがかかっています。酒井順子の的確な指摘をしながらも刺々しさがないなめらかな文体が好きです。本作では日本で男女平等が進まない理由を差別されている側である女性の意識にもあるのだということですが、読めば読むほど「なるほど!」とどんどん納得していきました。レディファーストについても書かれていますが酒井順子がレディファーストを考えるとこうなるのか、深い!と著者の人間性の深みとか厚みを感じました。女性はもちろん、ジェンダー問題に関心がある男性にも読んでほしい1冊です。

    0
    2020年09月04日

    Posted by ブクログ

    男女平等といいながら
    男尊女卑が続く日本はなぜなのか・・・
    それは女性の側にもあると著者は説いている。
    「男尊女子」は私の中にも確かに存在する。親世代の価値観のおしつけ、平成の世を生きるために「何だかな〜」と疑問に思いつつ、「男尊女子」の自分を演じることもあった。
    女性には男尊女卑を良しと考える人、男尊女子でもいいじゃないと考える人、男女平等を願う人、などなど多様な考え方が存在しているのだと感じた。お互いを尊重しつつ、女性がもっと生きやすくなる時代がそう遠くない未来にあることを願います。

    0
    2020年07月05日

    Posted by ブクログ

    男尊女卑なんて許せない!と男性と同じように働くバリキャリ女子に分類される身だが、夫に求めるのは頼れる男らしさ、守ってくれるかどうか、と言う自己矛盾を感じている時に読み、言語化されスッキリした。

    0
    2026年05月11日

    Posted by ブクログ

    負け犬の遠吠えで有名な著者のフェミニズムエッセイ。
    「男女差別だ!」と言いつつ、我々の中にも「男を立てなくては……」的な思考が染み付いているのでは……という分析なんだが、ほんそれ!となることばかりである。
    解説の山内マリコ氏が「女だから勉強しなくていいとかもない」と書いてるが、いやいやまだそういう考えの人はたくさんおるぜよ……と思う。

    0
    2024年09月08日

    Posted by ブクログ

    「昭和の女子」である私には、本書に書かれている内容、酒井さんの思いにすごく共感できた。ただ、これが書かれてから5、6年経った今はまた状況が変わっているのではないかと思われる部分もある。
    細かい観察、分析が酒井さんの感性によりされていて、そこが素晴らしいところだと思いつつ、直前に読んだヤマザキマリさんの本と比べてみると、「日本の女性」っぽさが露わになっていて、日本という枠からもはみ出ていく女性が増えていけばいいなぁと思える。日本も変化しているとはいえ、酒井さんが危惧しているような後戻りがないともいえず、日本の変化など待っていられず、日本を飛び出した方が、限りある自分の人生を十全に生きられるかもと思う。

    0
    2023年10月22日

    Posted by ブクログ

     男女平等が叫ばれるようになって久しい現代でも、男尊女卑的な思想は世間のそこここに転がっている。そのルーツを辿ったとき、男尊女卑的な思想を持っているのは、必ずしも昔ながらの価値観を引きずる男性だけとは限らない。中には、男が上で女が下、という価値観を自ら選び、実践している女性もいる。彼女たちは煙草や酒を嗜むかのように、いわば嗜好品の一つとして男尊女卑的な思想を生活に取り入れている、ように見える。そういう女性のことを、筆者は「男尊女子」と呼ぶ。

     前から気になるタイトルの本だなあと思ってはいたものの、この「男尊女子」なる存在を完全否定したり糾弾したりするような内容であるなら、それはそれで多様性を踏みにじることになってけしからん、というのは建前で、本心は、私自身が中学生のあるときに「よし私は将来専業主婦になるそして家で家族の帰りを待ち夕刻には鯖を焼いたり味噌汁を作るなどして生きる」と決めて以来その一点に向けて猪突猛進してきて今まさにその生き方をしているというまさに「男尊女子」であるので、金払って本買って生き方否定されちゃたまんないわ〜って感じで目を逸らしてきた。そんなときに読書好きの親友と再会し、全然そんな内容じゃないよ〜おもしろかったよ〜と軽やかに言われたので、ようしと覚悟を決め読んでみることにした。

     全体を通じて、「男尊女子」を肯定するでも否定するでもなくただその生態を自らの実体験を元に明らかにしていくという寸法で、親友の言う通り、終始ニュートラルな語り口だったのでホッとした。さらに筆者自身が、自分も働いているし社会的にも経済的にも自律しているけれど、それでもなお男尊女卑的な思想を完全に捨て去ることができていない、と表明している点に好感を持った。自分の中の「隙」みたいなものを認めることって難しいからなあ。どんなに強い信念があっても、他人との関わりに揺さぶられてふと整合性が取れなくなる瞬間があったりして、そういうときに意固地になるんじゃなく、ああ自分の中にもそういう要素があったんだなあと俯瞰できる冷静さを私も持ちたいと思った。

     社会学者の岸政彦さんが、丸山里美『女性ホームレスとして生きる』に寄せた解説でこんなことを言っていた。

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     社会学は何をしているのか。質的調査は何をしているのか。私はそれを、ひとことで乱暴に言えば、「一概に言えなくしている」ということだと思う。(p.311)
     そしてさらに、もうひとつの目的がある。(中略)社会学の、質的調査のもうひとつの目的とは、「理由を書くこと」である。たくましいでもかわいそうでもなくただ、人びとの行為には、そして人生には「理由がある」のだ。(p.319-320)
    ---

     男女平等を強く叫ぶ人びとに彼らなりの、好みの女性のタイプを聞かれて「一歩二歩、後ろを下がって歩く女性がいいですね」と答えたラグビーの五郎丸選手のように昔ながらの価値観の中で生きる人びとにも彼らなりの、それぞれの人生があって、理由がある。もちろん、性別が原因因で差別されたり不等な扱いを受けたりしている人を救済するための動きは可能な限り早く進むべきだという前提で、しかし個人が根底にどういう価値観を持って生きるかまで他人が介入することはちょっと、私はしたくないなあと思ったりもした。あっちこっちに旅をしていろんな人と出会って会話をして、というのがなかなかできない時代だから、ともすればどんどん視野が狭くなっていってしまう。人と話すときはそのときどきの会話の内容だけではなく、その人がどういう人生を歩んできたか、どうして今その意見を持つに至ったかまで思いを巡らせる余裕と冷静さを、せめてなくさないようにしたいなあと思う。

    0
    2021年09月23日

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