酒井順子のレビュー一覧

  • 無恥の恥

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    中年とSNS、実によくわかる。感謝にテレない時代、同じことを思っていた。クールジャパンの痛さ、つらい。すべてヒトゴトではなく、常に恥の感覚・記憶と戦って、「穴があったら埋まりたい」「どこか遠くに行ってしまいたい」「ギャー」と思考がループする自分にとって、これほど日常的な恥の種類を丁寧にさらってもらって少し楽になった。少しだが。

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    2022年08月22日
  • 無恥の恥

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    兼好法師は、『徒然草』のなかで、そんな含蓄のあることを綴っていたのかあ、と思うと同時に、高校の時に習ったはずなのに、理解もしてなく覚えていない自分が恥ずかしくなるのでありました……。

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    2022年07月12日
  • 紫式部の欲望

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    めちゃくちゃ楽しかった。源氏物語読みたいなと思いつつ読まずにきてたけど、今すぐ読みたくなった。
    すごい共感できるフレーズばっかりで原作に期待しか持たせないエッセイ。

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    2022年06月15日
  • 家族終了

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    私も一緒に暮らしていきたいって思える人に出会って、気ままに暮らしていきたいって思った

    気ままに暮らすことは、もしかしたら茨の道なのやもしれんけど

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    2022年06月15日
  • 平安ガールフレンズ

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    こういう本に、学生時代に出会えてたら国語や歴史の授業がもっと楽しかったのかなと思う。大昔の人は使う言葉も生きる環境も全然違って、ひとりの人間として見ることはなかなかイメージできないけど、この本では本当に“女友達”の恋バナや武勇伝を聞いているような感覚に陥る。何百年、何千年かけて科学や技術がいくら発達しても人間の感情は変わらなかった、という結論には同意しかない。

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    2022年04月19日
  • 男尊女子

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    「男尊女卑」ではなく、作者ならではの造語「男尊女子」。一見、「?」と思われがちかもしれないが、しかしこの「男尊女子」という視点から見えてくる現代日本の本質的な問題や状況がみえてくる。

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    2022年04月02日
  • 家族終了

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    少子化、生涯未婚率の増加、子なし族(作者独特の表現)の増加など、高度経済成長期以降、家の繁栄どころか維持・存続すら難しくなっている現代の日本。さらに、子どもを産み育てるうえで合理性のある法的結婚制度も、子どもがいなければ法的結婚にこだわる必要性もなく、配偶者に先立たれた者同士の老老婚、LGBTの事実婚も増えつつあるのは当然の帰結なのであろう。そういう現状の中で家を継承する人間がいなくなり、結果、墓じまい(仏壇じまいも)、今後、身近な問題として浮上している。こうした家族や一族の在り方、あるいはそうした人たちの老後という意味でも、事実婚だけでなく、性別に関わりのない同居生活の在り方など、個人個人が

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    2022年03月29日
  • 子の無い人生

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    前作『負け犬の遠吠え』に続くのが本著。今回のテーマは、子ナシ族と子アリ族(著者ならではの表現)、その延長には単なる婆さんか祖母さんか、あるいは爺さんか祖父さんか、という孫ナシ族と孫アリ族にも繋がってくる。少子化そして晩婚化と晩産化、結婚して子供を産むという社会的通念、さらに結婚に対する個々の考え方など、多様な視点から綴られたエッセイ。少子化担当大臣が設置されて幾年月。しかし、現状、少子化はさらに進行している。そして、今は子ども庁設置が声高に叫ばれているニッポン。

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    2022年03月23日
  • 家族終了

    購入済み

    家族のあり方に迫る

    著者は、自分の家族が変わっているというように書かれて入るものの、そうした家族のあり方を通して、ある意味普遍的な日本の家族像について書き著しているようにも感じられる。
    ニヤリという笑いを誘いつつ、だんだんと著者の考えに引き込まれていく魅力に溢れた一冊。

    #深い #笑える #切ない

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    2022年02月16日
  • オリーブの罠

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    新書だからと構えていたけど、酒井さんの文章、面白い!読みやすい!

    すっかり酒井さんのファンになりました。他の本も読んでみたいと思います。

    そして、、オリーブに3つの時代があったのは初めて知りました。

    わたしは末期のオリーブしか知らず、読み始めて数年後には休刊になってしまったので、かわいい雑誌だなーという印象しかありませんでした。

    この本を読んで、しっかり読んでいた人たちへの多大なる影響について少し分かった気がしました。

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    2022年01月28日
  • 下に見る人

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    本書は、「人間は皆、平等。だから『人を見下さないようにしましょう』」などという道徳的かつ愚直な本ではない。

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    2022年01月23日
  • 中年だって生きている

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    作者『バブル・コンプレックス』と姉妹本に位置づけられる本かと思います。本書は、若い頃には理解できなかったけれど、中年世代になってみて分かってきたこと、また若い頃とは違った楽しみ方なども書かれており、中年世代の生き方が、ポジティブ(しかし、少し自虐的に面白く)に書かれているように思い、勇気をもらえます。

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    2022年01月22日
  • バブル・コンプレックス

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    バブル世代も50歳代を通り過ぎて60歳間近。自身もバブル世代である著者が、自虐ネタも含めて、バブル世代の特徴を分析している。しかし、同じバブル世代といえども、高校・大学・就職と東京や首都圏で過ごした層と地方で過ごした層とには、若干の違いがあるとも思われる。とはいえ、こうしたバブル世代を通して、戦前・戦中生まれ、団塊世代、団塊ジュニア世代、ロスジェネ世代といった各世代、世代間ギャップなどにも軽快なタッチで言及されており、興味深い。

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    2022年01月20日
  • 平安ガールフレンズ

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    平安女子を身近に感じられる作品。いつの時代も女子は同じような考え方をするものなんだなぁ。私が友達になりたいのは清少納言!

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    2022年01月15日
  • 平安ガールフレンズ

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    ネタバレ

     平安文学は詳しくない私ですが、この時代を思う時にいつも感じるのは、日本って女性文学大国だなぁということ。

     持統天皇のために書かれたという説もある古事記にも多くの魅力的な女性が出てきますし、何よりも始祖の神が女神と言うのは珍しいと思います。(私もそんなに多くの神話を読んでいるわけではないので、その中でです)

     そして、万葉集では多くの宮廷歌人の中に著名な女性たちが含まれています。(額田王とかね)

     そのうえで花開いた宮廷文学。随筆、世界の文学史に残る小説。和歌、日記。
     本当に素敵ですよね。

     そして、その作者たちの個性がまた凄い! 

     姉御と呼びたい清少納言。

     絶対に会社の同

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    2021年12月26日
  • ananの嘘

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    読んでるうちに、アンアンが、トレンドに敏感で、不器用だけど猛烈に恋やおしゃれに邁進する、愛すべき非モテ系の友人のように思えてくる。
    アンアンをほとんど読んだことがなくても、1970年から50年間の、非モテ系女子の日本史として楽しめる。

    この歴史の変遷の中で、山頭火を目指せと提言したり(!)読者のお見合い写真をヌードで載せたり(!!)といった攻めの時代があったかと思えば、ニュートラや結婚の特集をする保守の時代がきたり、極端な方向に行った後には必ず揺り戻しがある。
    今は健康とか男性アイドルとかダイエットとか、また自分の部屋にこもるような保守の特集が多い印象だから、数年後、コロナの治療薬が出たら、

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    2021年11月16日
  • 男尊女子

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    この人って同時代に生きてる人たちの微妙な心の襞みたいなものを描くのが本当にうまいと思う。毎回、あ〜そこそこそうそうと思う。なんというか痒いところに手が届く考察。
    そう!みたいな感想ではなく、そうなのよ〜…と三点リーダーがつく感想。
    でもそれはひょっとしたら私が酒井さんと同世代だからかもしれないけど。

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    2021年06月03日
  • 男尊女子

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    私は男女平等にすごく敏感な質と自負しているのに、自分自身に実は男尊女卑意識が深く刷り込まされてると気付かされ、大変面白かった。

    また、男尊女卑は女性側のニーズもあって成立している、という筆者の意見にすごく共感した。

    1つの考え方を強要するのではなくて、男性も女性も関係なく、しがらみに囚われず、皆が1人の人間として、自分らしく生きることができて、それを皆も受け入れるような時代をつくっていきたいと思った。


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    2020年10月25日
  • 男尊女子

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    『負け犬の遠吠え』から更に磨きがかかっています。酒井順子の的確な指摘をしながらも刺々しさがないなめらかな文体が好きです。本作では日本で男女平等が進まない理由を差別されている側である女性の意識にもあるのだということですが、読めば読むほど「なるほど!」とどんどん納得していきました。レディファーストについても書かれていますが酒井順子がレディファーストを考えるとこうなるのか、深い!と著者の人間性の深みとか厚みを感じました。女性はもちろん、ジェンダー問題に関心がある男性にも読んでほしい1冊です。

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    2020年09月04日
  • 家族終了

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    なかなか面白い本でしたね! 確かに家族はいつしか終了するものです…子孫を残さなければ、ね。社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    けれども、親なんて死なない、と皆どこかで思っている風ですしねぇ…実際死んでみなけりゃ分からないんでしょうね…その後に襲ってくる悲しみ、とか…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    事実婚? フランス婚ともいう?が広まるには少なくとも我が国ではまだまだ時間がかかりそうですね…本当なら一刻も早く広がればいいんでしょうけれどもね…そして、そういったカップルにも法制結婚で得られるメリットを享受できると…そうすれば男女が二人で住む、その敷居をグッと下げることができるんじゃ

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    2020年08月08日