酒井順子のレビュー一覧
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少子化、生涯未婚率の増加、子なし族(作者独特の表現)の増加など、高度経済成長期以降、家の繁栄どころか維持・存続すら難しくなっている現代の日本。さらに、子どもを産み育てるうえで合理性のある法的結婚制度も、子どもがいなければ法的結婚にこだわる必要性もなく、配偶者に先立たれた者同士の老老婚、LGBTの事実婚も増えつつあるのは当然の帰結なのであろう。そういう現状の中で家を継承する人間がいなくなり、結果、墓じまい(仏壇じまいも)、今後、身近な問題として浮上している。こうした家族や一族の在り方、あるいはそうした人たちの老後という意味でも、事実婚だけでなく、性別に関わりのない同居生活の在り方など、個人個人が
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Posted by ブクログ
ネタバレ平安文学は詳しくない私ですが、この時代を思う時にいつも感じるのは、日本って女性文学大国だなぁということ。
持統天皇のために書かれたという説もある古事記にも多くの魅力的な女性が出てきますし、何よりも始祖の神が女神と言うのは珍しいと思います。(私もそんなに多くの神話を読んでいるわけではないので、その中でです)
そして、万葉集では多くの宮廷歌人の中に著名な女性たちが含まれています。(額田王とかね)
そのうえで花開いた宮廷文学。随筆、世界の文学史に残る小説。和歌、日記。
本当に素敵ですよね。
そして、その作者たちの個性がまた凄い!
姉御と呼びたい清少納言。
絶対に会社の同 -
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読んでるうちに、アンアンが、トレンドに敏感で、不器用だけど猛烈に恋やおしゃれに邁進する、愛すべき非モテ系の友人のように思えてくる。
アンアンをほとんど読んだことがなくても、1970年から50年間の、非モテ系女子の日本史として楽しめる。
この歴史の変遷の中で、山頭火を目指せと提言したり(!)読者のお見合い写真をヌードで載せたり(!!)といった攻めの時代があったかと思えば、ニュートラや結婚の特集をする保守の時代がきたり、極端な方向に行った後には必ず揺り戻しがある。
今は健康とか男性アイドルとかダイエットとか、また自分の部屋にこもるような保守の特集が多い印象だから、数年後、コロナの治療薬が出たら、 -
Posted by ブクログ
なかなか面白い本でしたね! 確かに家族はいつしか終了するものです…子孫を残さなければ、ね。社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
けれども、親なんて死なない、と皆どこかで思っている風ですしねぇ…実際死んでみなけりゃ分からないんでしょうね…その後に襲ってくる悲しみ、とか…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
事実婚? フランス婚ともいう?が広まるには少なくとも我が国ではまだまだ時間がかかりそうですね…本当なら一刻も早く広がればいいんでしょうけれどもね…そして、そういったカップルにも法制結婚で得られるメリットを享受できると…そうすれば男女が二人で住む、その敷居をグッと下げることができるんじゃ