酒井順子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
未婚子なし筆者の本音エッセイ。既婚子なしが予想以上に苦しんでいるという事実に驚いた。Dinksという言葉もあるのに。また本書に書かれていた子育て右翼化は、発生しても仕方ないと感じた。多様化して従来の当たり前だと思っていた家庭の姿がなくなっていくことに、不安や恐れを覚えるからだと思う。前あったものより良いものになるとは限らない変化はどんな事物であれ怖い。けど私は「人は人自分は自分」の考えがより普及すれば良いと考える。そうすることで自己の価値観をより尊重することが可能となる。同調圧力に苦しむことが減りより生きやすくなるのではないか。
平和だけどいつなにが起きるかますますわからない現代。いつ死ぬか -
Posted by ブクログ
人にはなかなか言えないココロの声を、酒井順子さんが全て活字にして下さったように感じる。
そうそう、幸せな人はときにとても残酷だ。
結婚して子供もいて、さらには仕事もデキる女性が増加中というのも事実。それも後輩女性。会社で女性社員のロールモデルとして話を聞くのも後輩女性で、何だかなぁと居心地悪かった。
そんなこんなでささくれ立った気持ちが、酒井さんの誰かを悪く言うわけでも良く言うわけでもなく、ただ淡々と、寄り添うような言葉で公に語られると、何だかデトックス効果でスッキリした気分になる。
人生思うどおりにはいかないと、もう充分分かってはいるけれど、それでも明日は未来は今日より良くなってると期 -
Posted by ブクログ
古典の代表的な作品の3作品。
これをこのようにならべてみると、日本の古典で
誰もが知る作品。特に冒頭の部分はだれでも
知っているけれど、内容として全部読んだのは
あまりいないのではないかと思われる随筆。
清少納言の枕草子”春はあけぼの・・”
鴨長明の方丈記”行く川のながれは絶えずして・・”
吉田兼好の徒然草”つれづれなるままにひぐらし・・”
現代語訳を酒井順子氏・高橋源一郎氏・内田樹氏が
行っているという非常にわくわくするような内容です。
読みましたが。
枕草子は、ちょっと正直難しくよくわからない部分が多く
ありました。当時の風情や風習がきっちりわかっていないと
くすっと笑えないというか感情 -
Posted by ブクログ
ネタバレ*このままいくと西暦三五〇〇年には日本の人口約一人。この社会の大問題に、多少の罪悪感はあるものの、「別にほしくないから」「痛いから」「生活を変えたくないから」「面倒くさいから」と言ってはまずいでしょうか。誰も口にしなかった本音で「出産・結婚・女の人生」と「少子化」の核心に迫る、傑作エッセイ*
なんとコレ、2000年刊行なんですと!今から18年も前ー!!
その頃から全くブレない酒井さん、大好きです♡
巻頭の、”「赤ちゃんが欲しいなぁ」などと思ったことが、一度もありませんでした。”から飛ばす飛ばす。子持ち国との戦い、男性の妊娠代行、などなど、ユーモア溢れる毒もたっぷり。とにかく痛快です!