酒井順子のレビュー一覧

  • 子の無い人生

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    未婚子なし筆者の本音エッセイ。既婚子なしが予想以上に苦しんでいるという事実に驚いた。Dinksという言葉もあるのに。また本書に書かれていた子育て右翼化は、発生しても仕方ないと感じた。多様化して従来の当たり前だと思っていた家庭の姿がなくなっていくことに、不安や恐れを覚えるからだと思う。前あったものより良いものになるとは限らない変化はどんな事物であれ怖い。けど私は「人は人自分は自分」の考えがより普及すれば良いと考える。そうすることで自己の価値観をより尊重することが可能となる。同調圧力に苦しむことが減りより生きやすくなるのではないか。

    平和だけどいつなにが起きるかますますわからない現代。いつ死ぬか

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    2020年02月26日
  • 子の無い人生

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    この本を読む人は、きっと子の無い人だと思いますが
    私はちょっと焦りました!

    子がいる人、いない人。
    持つ者、持たざる者。
    そんな風に、線を引かなくてもいいのだけど。

    子を持つ人にしかわからないこと。
    子育て経験が出世のプラスになる。

    やっぱりちょっと引け目を感じます。

    紫の上を持ち出すのには唸りました。
    男からの愛があっても、満たされない悲しみを
    一千年も前から紫式部は教えてくれている。。

    これを読んで、やっぱり子を持とうかと思うのか。
    違った縁で少子化対策に貢献しようと思うのか。

    私はモヤっとして、答えは出ていません。

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    2019年10月13日
  • 枕草子/方丈記/徒然草

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    現在活躍している作家による現代語訳。
    正誤についてはわからないが
    読み物として親近感を持って、大いに楽しめた。
    古典文学を楽しいと感じられたのは初めてで
    貴重な体験になった。

    清少納言はインフルエンサーで
    フォロワーが何万人もいそう
    鴨長明はみうらじゅんみたいだし
    吉田兼好は筑紫哲也のイメージ。
    それぞれの人柄、教養の深さ、観察眼
    考察力が魅力的であり
    その時代の紀行文のような趣もあった。

    冗長な文章は読みづらくもあったが
    訳書感を味わえた。

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    2019年09月05日
  • 携帯の無い青春

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    面白かった。酒井さんのエッセイはクオリティが安定しているので安心して読めます。私は酒井さんより20歳くらい下なんですが、何故か内容にデジャビュを感じました。田舎に住んでいるので文化が遅れて伝わるのかもしれない…と「口裂け女」と「クレープ」の項目を読みながらうなずきまくりでした。クレープ憧れていたなあ。今はショッピングモールで食べれるのが夢のようだ…。解説の辛酸なめ子さんがおもしろかったです。

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    2019年07月14日
  • 子の無い人生

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    既婚か未婚かではなく、子なしか子ありで女の人生は違ってくる…興味深く読みました。私は漠然と既婚子なし人生なのだろうなあと思うのですが、たしかに長年連れ添った夫が浮気して子どもができたから離婚はつらすぎる!しかし子どもがいても子どもが看取る保障はどこにもないし、そんなに単純な問題でもないような気もするのでした。安倍昭恵さんとの対談がけっこうおもしろかったです。

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    2019年06月17日
  • 家族終了

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    お嬢さんとして有名な酒井さんの意外な火宅事情にビックリ。事実婚するなら結婚したほうが良いなあと思う私はちょっと古いのかも。でもさまざまなパートナーシップが日本でも結べるようになればいいのにという点は同意。

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    2019年05月14日
  • ユーミンの罪

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    ユーミンはあまり聴いたことがなく、リアルタイムなバブル世代ではないため、著者との感覚と思い入れの違いはあったものの、ひとりのシンガーソングライターの歴史と移り変わりを追った好著だと思う。中学生の頃、ユーミンのオールナイトニッポン聴いていました。なつかしい。

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    2019年05月10日
  • 子の無い人生

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    人にはなかなか言えないココロの声を、酒井順子さんが全て活字にして下さったように感じる。

    そうそう、幸せな人はときにとても残酷だ。
    結婚して子供もいて、さらには仕事もデキる女性が増加中というのも事実。それも後輩女性。会社で女性社員のロールモデルとして話を聞くのも後輩女性で、何だかなぁと居心地悪かった。

    そんなこんなでささくれ立った気持ちが、酒井さんの誰かを悪く言うわけでも良く言うわけでもなく、ただ淡々と、寄り添うような言葉で公に語られると、何だかデトックス効果でスッキリした気分になる。

    人生思うどおりにはいかないと、もう充分分かってはいるけれど、それでも明日は未来は今日より良くなってると期

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    2019年04月27日
  • 枕草子REMIX(新潮文庫)

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    『徒然草REMIX』が面白かったので、こちらも読んでみた。
    ずっと前に『枕草子』を読んでみたことはあったけど、その時はさほど面白いとも思えず。でも、これを読んだら、俄然また読んでみたくなった。

    -枕草子というのは、女子高において自然発生しがちな極私的回覧雑誌と、とてもよく似ているのです。

    古典文学として読むのではなく、もっと砕けて読むと面白いのかも。

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    2019年02月24日
  • 枕草子/方丈記/徒然草

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    高橋源一郎の「方丈記」改め、「モバイル・ハウス・ダイアリーズ」に全て持って行かれた。やっぱり源一郎はすごい人だった。

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    2019年02月03日
  • 紫式部の欲望

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    紫式部は、どのような気持ちで、光源氏の人物設定を考え、動かしたのでしょうか。源氏物語が政治的に利用されていたことはよく知られていますが、紫式部自身が物語の筋をどのように考えたのかということは、想像にゆだねられる部分が大きいと思います。作者は、「紫式部は、自分自身の欲望を光源氏に行動に移させることで満たしていったのだ」という大胆な仮説を立て、源氏物語の様々な場面をエッセイ形式で紹介しています。
    作者の、女性ならではの鋭い指摘やユーモアセンスに、思わず笑ってしまいます。

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    2019年01月19日
  • 子の無い人生

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    子どもがいるかいないかで人生が変わるというのは,共感できるところもある。少子化が一向に解決しない日本の政策を皮肉ったような部分もあり,クスリと笑えた。

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    2018年12月17日
  • 枕草子/方丈記/徒然草

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    古典の代表的な作品の3作品。
    これをこのようにならべてみると、日本の古典で
    誰もが知る作品。特に冒頭の部分はだれでも
    知っているけれど、内容として全部読んだのは
    あまりいないのではないかと思われる随筆。
    清少納言の枕草子”春はあけぼの・・”
    鴨長明の方丈記”行く川のながれは絶えずして・・”
    吉田兼好の徒然草”つれづれなるままにひぐらし・・”
    現代語訳を酒井順子氏・高橋源一郎氏・内田樹氏が
    行っているという非常にわくわくするような内容です。

    読みましたが。
    枕草子は、ちょっと正直難しくよくわからない部分が多く
    ありました。当時の風情や風習がきっちりわかっていないと
    くすっと笑えないというか感情

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    2018年11月24日
  • 男尊女子

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    我々が意識的や無意識的に感じたり用いたりしている男女のジェンダーの差についてのエッセイ
    女性はいつも男尊女卑を嫌悪しているわけではなく、あえて一歩下がることを心地よく感じている場合もある
    そのように戦略的にまたは無意識的に男性を立てることで自らの地位を維持する女子を著者は男尊女子と呼んでいる

    男女の関係が地理的な違いや(例えば九州男子は男尊女卑の意識が強い等)、時代による違いでどう変わるかなど
    自分では考えたことのなかった男女の意識の違いが数多く指摘されていてとても興味深かった

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    2018年11月23日
  • 男尊女子

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    最初、タイトルを見た時は「あれ?男尊女卑」と思ったが、なるほど「男尊女子」、しかも筆者を見て納得。

    久しぶりに男尊女卑という言葉を思い出しながら、新しい”男尊女子”という言葉の定義を考えながら読んでみた。サラッと読むには面白いかも。
    自分も含め、女性なら往々にして、どこかしら思い当たる節があるのではないかと思う。”男に伍する、男に伍して活躍する”という言葉は初めて聞いた。この言葉の奥深さを知ることができたのは収穫だった。

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    2018年10月25日
  • こんなの、はじめて?

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    新聞歌壇の事、芸能人の事、写真修正の事、社員食堂の事などなど、短いエッセイが詰まっています。

    ”写真修正の効能と副作用”は笑いました。”歌舞伎座を建て替えるのであれば”は歌舞伎座(今のも昔のも)知らない私にはとても興味深かったです。あと”新聞歌壇のコミュニケーション”。ホームレス歌人やアメリカの刑務所にいる歌人の事も知りませんでした。彼らは今頃どうしているのかな。

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    2018年10月23日
  • 中年だって生きている

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    ネタバレ

    *中年ではあるが、おばさんではない──と思いたいバブル世代。同窓会で会ったかつての美人が壮絶に老けているのにほくそえんだり、若者目線を気にしたり。中年女性の奥底を鋭く考察するエッセイ集*

    ああもう、なんでこんなに鋭いのかこの人は。げらげら笑って、ちょっとしんみり。

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    2018年10月01日
  • ユーミンの罪

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    「負け犬の遠吠え」で名前を売った酒井さんの本。2013年なんで新しくもないか。
    内容はデビュー時からのアルバムで章分けし名曲に連ねたエッセイなんだけど、個人的にユーミン好きということも有り一気に読んでしまった。
    帯にある「ユーミンの罪とは女の業の肯定である」というのは甚く名言であると思う。

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    2018年08月24日
  • 少子

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    ネタバレ

    *このままいくと西暦三五〇〇年には日本の人口約一人。この社会の大問題に、多少の罪悪感はあるものの、「別にほしくないから」「痛いから」「生活を変えたくないから」「面倒くさいから」と言ってはまずいでしょうか。誰も口にしなかった本音で「出産・結婚・女の人生」と「少子化」の核心に迫る、傑作エッセイ*

    なんとコレ、2000年刊行なんですと!今から18年も前ー!!
    その頃から全くブレない酒井さん、大好きです♡
    巻頭の、”「赤ちゃんが欲しいなぁ」などと思ったことが、一度もありませんでした。”から飛ばす飛ばす。子持ち国との戦い、男性の妊娠代行、などなど、ユーモア溢れる毒もたっぷり。とにかく痛快です!

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    2018年08月23日
  • 「来ちゃった」

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    マニアックではあるけれど、テーマを持った旅なので、訪れてみたい場所がいろいろあった。ルートや泊まったところもチラリと書かれているので、ぜひ真似したい。
    再訪が一番贅沢な旅に共感。

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    2018年06月09日