酒井順子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「負け犬の遠吠え」で話題になった著者の、「負け犬」より前に発表した作品。「負け犬」より、もうちょっと「結婚しない」「子どもを生まない」理由に力を入れて解説し、それゆえにまわりくどいところもあるけれども、言っていることはすごく率直で正直でストレート。
「なぜ子どもを生まないのか?」といった問いに、「痛いから」「面倒くさいから」「シャクだから」「男が情けないから」等々の理由をあげて論じるところが、はっきりいって「ステキ」としかいえません。少子化が女側だけの問題ではないことに、そろそろ少子化対策担当者たちは気づいてほしいところだけど、そのあたり、どういう状況なんだろうか。
老人介護については、介護保険制度もできたけど、育児にも、どこか(または誰か)に一部委託するといった制度があってもいいんじゃない?という意見は、笑いながらもしみじみ共感できた。なぜ育児は生みの母親が世話しなきゃだめなの? メイドとかシッターとかを使って、作業の一部分でもアウトソーシングできたらどんなにラクだろう。はっきりいって、働いてれば、女である自分でさえも「…ヨメがほしい」と思うぐらいなのだ。もちろん、「ヨメ」は専業主婦のこと。つまり、掃除洗濯アイロンかけ料理、と、そういうことをやってくれる人がいればいいのになあ、と思うことがちょくちょくあるのだ。下衆の勘ぐりじゃないけど、老人介護にはサポートがあるのは、政治家やら官僚やらが、老いゆく自分の将来がかかっているからじゃないかと思ってしまう。
それから、「ボランティアをやるときでも、『偉いねえ』とほめられたいとか、『ありがとう』と感謝されたいという欲求を、人はどこかで抱いてしまうものなのではないか」という部分も、ものすごく納得した。仕事柄、整体やヘルパーといった仕事に従事している人に仕事の醍醐味を聞く機会が多いのだが、そのたび、「ありがとう、といわれるのが一番嬉しい」と、ほとんど全員が口そろえて言うのだ。「ありがとう」と言われるってことは、自分のやったことに反応があるということなわけで、いかにそういう反応がモチベーションに影響してるかってことじゃなかろうか。
保育園を増やすのも結構だし、男性が育児休暇を取りやすくするのもいい。でもさ、正直なところ、子どもを生もうと積極的に思わないのは、こういうことだよ。と、えらい方々に言いたいのだった。 -
Posted by ブクログ
自分を同時にけなすことによって、読者の反感を買わないようにしつつ、悪口が沢山書いてある。
自分のなんとなーく、な感情が、細かく鮮明な描写されて、私って実はこんなに悪いことを考えていたのか…と冷汗ものである。
巻末の対談で、一茂が、女性の観察力ってすごいですね。と言っているが、すごいのは女性ではなくて酒井順子である。
なぜ女性で一括りにしてしまうのか。普通の女性はこんなこと考えてない。
酒井さんは一茂にイラっとしなかっただろうか。
不潔 の項で、酒井さんは鼻をかんだティッシュを放置して乾いたらまた使う と暴露していたのには驚いた。
ここまで自分を落とさなくても…笑
あと、O型の男性はおっとりしている、とか出てきたのにも驚いた。酒井さんは血液型占いなんて信じていないと思っていたので。読者に迎合しただけなのだろうか。
後半はネタ切れな感じがした。ただのエッセイみたいになっていた気がする。 -
Posted by ブクログ
「う~ん、東京の人って、やっぱり京都に対してこういう捉え方をするのかなぁ」と、京都(市)のすぐ近くで育った人間としては思ってしまうのでありました。(^^ゞ
ところどころ鋭いなぁと感じるところもありましたが、そんなに「京都はこう」「東京はこう」と定形化・類型化できるもんでもないし…。
例えば「はんなり」という言葉は、京都の人なら感覚的にわかるけど外部の人には説明できないし、外部の人は本当のところは理解できないというのと同じかもしれない。
まぁ、逆も同じで、どこの地域もヨソの人にはわからない所というのは必ずあるので、比較して優劣を論じること自体がナンセンスなのですが。 -
Posted by ブクログ
著者の作品、いちいち好きです。 まぁ、言ってしまえば、「オタク」なのだろうけれども、何よりも、作者の容姿が色々とオカシナことを語ることを、許しているのでありましょうな。あら、まぁ、身も蓋もない。 しかし、前半、小学生〜高校生の制服を語っている著者、鼻の穴を膨らませて、「むっは〜。」鼻息荒くすごい勢いで語っている様子が想像されて、笑ってしまいました。 嶽本野ばらの、解説も面白い。 ワタクシ自身の、制服に対する思いは、ここでは述べないことに致します。 先に、「著者の容姿云々」と言いましたが、リースマンあるいは、オルテガを彷彿させる論調(大げさ)、単に、にやりと笑って読み終わるだけの作品ではないのでしょう。 ・・・。 というほど、大げさな作品でもない。 朦朧とした頭で書いたので、文意不明のため、若干修正。それでもなお、へんてこな感想・・・。