酒井順子のレビュー一覧

  • 男尊女子

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    ネタバレ

    さーっと読めるのは毎度のこと。
    つれあいのことを他人に言うとき”主人””夫””旦那”のどれでいうか、の議論。
    無知のフリ、東大卒の女性の苦労等など。
    でも、つくづく思うのはそう遠くない過去、女性のあまりにも不遇さ。
    選挙権もなく、親に従い、夫に従い、子に従い死んでいく。
    そんな時代に生まれなくて良かったと胸を撫で下ろす。

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    2017年06月24日
  • 女を観る歌舞伎

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    女を観る歌舞伎。女形って歌舞伎の超特徴的な一面ですが、やはり時代背景もあってか、お芝居のなかで大活躍するのは立役(男役)であることが多い。女暫とか、女団七とか、あえて「女」を主役にしている演目もあるが、逆に何も言わなければ主人公はだいたい男性。私もどちらかというと立役の魅力を重視して見てしまう。そんな歌舞伎のいくつかの演目を、「性愛以外においては女にしか興味が持てない」というくらい女観察が好きな酒井さんが、女性の振る舞い、生きざまに焦点を絞って解説。複雑な時代物のあらすじも華麗にすっとばして、ただひたすらに女。
    すごく雑にいうと、歌舞伎の中の女性はだいたい不幸、しかも自ら不幸な(、と私たちには

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    2017年05月21日
  • オリーブの罠

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    ある時期、オリーブにはまった私としては捨て置けない本だった。酒井さんとは歳も近く、彼女のエッセイは元々大好き。私がサブカルに興味を持ったのもオリーブが発端だった気がする。元オリーブ少女は間違いなく楽しめる本

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    2019年04月13日
  • 地震と独身

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    あの地震からもうすぐ6年。独身者があの日どんな行動をとり、どのような思いをしていたのか。
    切り口は新鮮でよかったのだけど、酒井さんじゃない人が書いた方が良かったかも。何がどうといえないのだけど酒井さんが”独身”に対しての情報や知識が多いことが今回ばかりは少々邪魔しているような気が…。
    ごめんなさい、最後まで読み切れませんでした。

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    2017年03月05日
  • トイレは小説より奇なり

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    下らないが面白い。平易な言葉で素直に書いているのが好感度を増す。恋の予感がする「酒井さん、今度お茶しませんか!」

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    2017年02月24日
  • 地震と独身

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    確かに、あの当時独身の人の声って、あまり聞こえてこなかったかも。
    帰宅困難者でも独身者の人は意外と帰らなかった人が多かった、というのは、言われないと気づかなかったかな。
    一人暮らしだったりしたら余計にそうかも。

    いろんな人の話が聞けて、自分があの頃どうしてたかなーっていうのも思い出したりして、また震災について考えるいいきっかけになりました。

    それにしてもあの当時、関東圏に住んでいる人でも「放射能が気になるから」と逃げる人が少なからずいた、というのに驚きました。
    そうかあ……。
    私はまったく気にならなかったな。
    「目に見えないものだから気になる」
    「目に見えないものだから気にならない」
    酒井

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    2017年02月15日
  • ユーミンの罪

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    ユーミンのデビューアルバムからバブル期までに発売された
    アルバムを紐解いた本。

    時代とともにあったユーミンの歌。
    いや、ユーミンの歌が時代を作ってきたとも言える?

    【ユーミンファン】以外の人は、決して読まないでください。

    「アルバム」
    選定されたアルバムタイトルや曲の順番にもアーティストの
    思いが込められてるんだなぁ。
    (シャッフルして聴くなんて以ての外だな)

    「ユーミンの歌とは女の業の肯定である」
    「ずっとこのまま、走り続けていられるに違いない」
    と私達に思わせたことが、ユーミンの犯した最も大きな罪なのではないか。。。
    (本文より)

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    2017年07月21日
  • トイレは小説より奇なり

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    題名を見て、世界のトイレの蘊蓄が詰まった文庫かな?とも思いましたが、トイレやちょっとエッチなことがらについての女性目線の雑記録と言ったところです。
    男性にはわからないような女性の内実について面白く記載されています。
    高校生のころのあのかわい子ちゃんも足が臭かったのかな?なんて馬鹿なことを考えながら楽しく読み終えました。

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    2016年11月12日
  • こんなの、はじめて?

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    週刊誌連載エッセイだけあって、当時の時事ネタばかりだが、「あの頃はこんなこともあったんだ」と懐かしい気持ちにさせてくれる。

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    2016年11月03日
  • おばさん未満

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    うーん、抜群の安定感。酒井氏のエッセイは日本語が正しく使われているので、安心して読めます。
    ただ、著者の年齢もあるのだろうが、どのエッセイを読んでも同じような「おばさんネタ」ばかり。この人のエッセイは大好きなんだけど、どの本を読んでも似たり寄ったりで、少々食傷気味。「女性誌」とか「たるみ」は面白かった。
    この人の書く時事ネタとかグルメネタも読んでみたい。
    2016/10

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    2016年10月27日
  • この年齢だった!

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    とにかく成功(?)した女性の転機の年齢に焦点を置いていて、その女性について描いているショートエッセイ。同じ女性として、困難な世の中に負けずに生きてきた女性たちは、やはり犠牲にしているものも多い。私にとって絶対に捨てられないもの…考えさせられた。

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    2016年10月23日
  • ユーミンの罪

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    ユーミンの歌の助手席性。さらにその先のアカプルコ。
    ユーミンの歌とは女の業の肯定である、という言葉の解説本。
    満足度6

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    2016年10月22日
  • 負け犬の遠吠え

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    結婚して 子供がいることが 勝ち組とは思わないので、少し自虐的な本かなーと思いましたが、結構 なるほど と思う点が多い


    負け犬が 猫を飼いだしたら、お終い というのは 納得

    負け犬には キャッシュフローはあるが、ストック はない は名言

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    2016年10月17日
  • 黒いマナー

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    タイトル買いしました。

    酒井順子さんの著書は「負け犬の遠吠え」と「先達のご意見」を読みました。

    酒井さん、裏を感じない辛口で黒めなご意見が素敵です。

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    2016年09月20日
  • 地下旅(チカタビ)!

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    「女子と鉄道」等々、女子鉄としての存在感を俄然増しつつある酒井順子氏の、地下鉄探訪本。

    …という内容を想像して買ってみたのですが、実態としては東京各地の街歩き記というか、隠れスポット紹介的なエッセイ集でした。酒井さんの著作としてはこれでいいのでしょうが、タイトルや装丁に若干騙された感も否定はできません。

    広い東京にはまだまだ知らない場所がいっぱいあるもので、一章、もとい一駅毎に新たな発見をしたような気分になれました。早速有楽町の交通会館に行ってみましたが、著作通りのバラエティ豊かなテナント群に、くらくらさせられました。

    筆致が淡々かつパターン化しているきらいもあるため、じっくり読むには若

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    2016年09月18日
  • 入れたり出したり

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    最初はなにがなんやらだったけど、だんだんわかってきて、読めるようになってきたかな。
    あぁそうねと思う部分も多々ありつつも、ま、そんなにしっかり分けなくてもね、と思う程度か、なと。

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    2016年09月06日
  • 都と京(新潮文庫)

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    ネタバレ

    東京出身で京都好きの筆者が、東京と京都を、「言葉」、「料理」、「節約」など19の観点から比較するエッセイ。

    京都人がドヤ顔で「京都とは云々…」と語ると興醒めしますが(筆者によると、また、私の肌感としても、京都人はそういったことを出来るだけ避けようとするのでそんな機会は滅多になさそうですが…)、東京出身の方が、憧れつつも、客観的に(主に)京都について考察を巡らせるという形で、本社は読者にとって取っ付きやすいように思います。

    「嗚呼、なるほど」と膝を打ったのは、「観光客という生き物は常に、『地元の人しか知らないもの』を欲しているし、また『私だけは凡百の観光客とは違って、特別に地元から愛されてい

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    2016年08月17日
  • 地下旅(チカタビ)!

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    ずーーーっと1年くらい、いつでも読めるような場所に置いておいた。
    でも借りた本とか読んでたら、後回しにしてしまってやっと読みました。

    東京に住んでいた頃が凄く懐かしい今日この頃。
    こういう本を読んで都会を感じるのです。
    小石川植物園、大好きな場所でした。

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    2016年08月06日
  • 泡沫日記

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    201607/安定の酒井順子。日常の色々な初体験を日記形式で綴ったもの。奇抜さはないけど、誰にでも書けそうと思わせつつでも実際は書けないエッセイを長いこと続けられてるってすごい。取りようによってはちょっと上目線に感じる描写や、ちょっとした下世話感が、親しみやすく思える向きにはおすすめ。

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    2016年07月03日
  • 徒然草REMIX

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    兼好は渋好みで、わざとらしさが嫌い。意味のないおしゃべりや自己顕示も嫌い。
    そして女、子供も嫌い。
    そういうのは徒然草を読めば誰しも分かることだけれど、酒井さんは、「ほんとは女も嫌いじゃないんでしょ、自慢もしたかったんでしょ」とまぜっかえす。
    時には清少納言まで登場させて。
    大上段から振りかぶっちゃって、これだから男は、って口吻を感じる。

    読み口軽く、気楽に読める。
    巻末の徒然草の旅、双ヶ岡がそんなさみしい場所とは知らなかった。
    つれづれ最中、ちょっと興味が惹かれる。

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    2016年04月30日