酒井順子のレビュー一覧

  • 消費される階級

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    ネタバレ

    *あの人より、上か、下か――
    「差別や格差を無くして、様々な違いを持つ人々が全て横並びで生きていきましょう」となった昨今、表面上は序列、区別、差別は消えたものの、姿を変えた「凸凹」は、いまだ世の中のあちこちに。
    『負け犬の遠吠え』『下に見る人』『男尊女子』『家族終了』など、時代を切り取る名著の書き手が、日本人の根深い階級意識をあぶり出す*

    いつもながらの洞察力、さすがです。
    が、今作はどうもオチが残らない…
    どのエッセイも着地がまろやかでふんわりしているので、読みやすい反面、そう来たか!と膝を打つ感じがない。
    まあ色々と難しい時代のせいもあるのでしょうが…

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    2025年03月11日
  • うまれることば、しぬことば

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    取り上げていることばに対する考察が「よくそんな発想が出てきたな」や「なるほどそう言われればそうかも」ということだらけで、知っているはずのそのことばの新しい面、思ってもいなかったところを教えてくれた。

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    2025年03月06日
  • 消費される階級

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    相変わらず鋭い視線でマイルドな語り口。絶妙なユーモアに溢れた理知的な文章に唸ったり爆笑したり…次作も楽しみです!

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    2025年02月15日
  • 老いを読む 老いを書く

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    テーマ
    老い本を通して老いをどう生きるか自分ごととして考える

    具体的内容
    先人は老いをどう見てどう表現しているか
    老境に入った人の苦悩
    老いを美しく生きる人たち
    老いの現実問題

    何を学び、どう生かすか?
    生きれば生きるほど、老人になればなるほど人生ハードモード。その中で生きている老人たちは、やはり尊敬に値する。
    特に男性は「可愛いおじいちゃん」というカテゴリーが無い、現役志向が強いなど様々な要因から老いることはハードモードすぎると思われる。
    私がやることは老人たちを知ること。そして両親と話し合うこと。否定ではなく、彼らを理解すること。

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    2025年02月03日
  • 消費される階級

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    女同士や社会の格差だったり違和感を、鋭くユーモア交えてツッコんで、テンポもよく面白かった。どんな状況におかれても、オバさんの自己肯定できる生命力を感じた。たまーに読むと良さそう。

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    2025年01月30日
  • 平安ガールフレンズ

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    面白かった
    やはりNHKラジオの朗読でやってた清少納言のページが一番うなづける
    つぎはこの筆者の『子の無い人生』も読んでみたい

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    2025年01月22日
  • 消費される階級

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    テーマに沿った時代の変遷の要約と具体例といった感じ。なんとなくchat Gptが思い浮かびました。世代が違うので、なんというか、ひりついた社会や世間を生きてきたのかな、という印象の文章でした。今の?時制のハイライトを言語化はされた本、みたいな印象でした。

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    2025年01月19日
  • 消費される階級

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    何百年か経って、『枕草子』のように後代に読み継がれるのは、意外と酒井順子や岸本葉子のエッセイだったりするんじゃないかと思う。

    平成から令和にかけての庶民の肌感覚を、自分自身も奔流に巻き込まれた当事者として書き綴った貴重な記録。

    筆致もエスプリが程よく効いてていい。

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    2025年01月04日
  • 儒教と負け犬

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    本棚整理中につき再読 110
    あ~、なるほど、って所が多かった。
    儒教って、こんなにも体に染み付いていたのか、と改めて認識。
    それにしても、中国の余女、韓国の老処女ってなんかスゴイ。

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    2024年12月29日
  • 消費される階級

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    講談のようにテンポの良いですます調で書かれており、するすると読める。(この著書のいつものスタイルだけど)
    かつて、負け犬という流行語を生み出したが、10年経つとその言葉自体が禁忌になっているという時代の変遷の早さ。それを作者自身が説いている。スモールトークが好きと公言している通り、瑣末な分析が面白い。かっぺ、米粒に仏、などのパワーワードに爆笑した。

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    2024年12月09日
  • 消費される階級

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    タイトルから格差社会に切り込んだ内容だと思っていたが,格差社会も含めての昨今の目につく社会現象,日本人の在り様を語っている.東大礼賛やおたくやばかについてなど気がついたことを気ままに語っていて興味深かった.

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    2024年12月07日
  • 消費される階級

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    だいたい同年代なので、昔のお話含めなるほどと思うことが多い。

    ただ、階級、上下とテーマを持った連載なので、ダブってかかれていることも多かったかな。ご本人もあとがきに天皇家のことをかかれていたように。

    重ね、若いころは年寄りが煙かたっかのに、今はすっかり昔の話。
    時代は変われども、考え方や社会が変わろうと歴史は繰り返すのではとふと思う。

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    2024年11月29日
  • 下に見る人

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    んーーーーー笑って感じ

    この感情が嫌なことだけは覚えておこう。
    そしたら下に見て、見られてのループから離れられるかも知れない

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    2024年11月11日
  • ananの嘘

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    何冊かは読んだこともあるけど、創刊からの歴史を知ると懐かしいと思うワードがたくさん。リセ、ハウスマヌカン。田中康夫、林真理子、江原啓之。ananを教科書にしていた世代は今の70代の方だそう、感慨深い。この本の内容が全くわからない世代が今の若者なんだろうな。

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    2024年11月09日
  • 消費される階級

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    酒井順子さんの言語力の高さや文体、それとテーマ的なものもあって、やや堅い印象を持つエッセイ本(というか、これはもう考察本に近いかも)ですが、内容としてはそこまで難解というわけでもなく。
    「これをそういう視点から見たことはなかったな」という気付きが沢山あり、酒井さんの観察力や分析力に感心しました。

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    2024年10月30日
  • ユーミンの罪

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    3.5 松任谷由実の解説本。彼女の功績をアルバムごとに分析している。従属的女性の生き方からの脱却を果たしたというように読める。恋愛が人生の全てではない。そう思う。人生を彩ってくれるものではあるけどね。

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    2024年10月20日
  • 消費される階級

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    少しずつ読んでいったので、ゆっくり読んだのだが、いつも眠くなってしまったのはなぜだろう。
    酒井順子さんのおっとりとした書きぶりのせいかなとも思うのだが、「階級」「格差」を描くにはおっとりすぎなのかもしれないなと思った。
    最後のまとめが、どの章も、なんか「ふつう」なのだ。教科書とおりの、どの方向からも文句の言われないまとめという感じ。切れ味という点では今ひとつでした。
    きっと、酒井さんの性格の良さ?からくるのではないだろうか。
    「負け犬の遠吠え」の時は切れ味鋭くて、酒井順子さん好きなんだけど、酒井さんは今は満たされているのかもしれない。

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    2024年10月08日
  • 消費される階級

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    社会的立場、収入、家柄、学歴、パートナー・・。
    何においても自分と他人を比べて、あの人より上、あの人より下と人を比べる性質は、人間の欲求であり普遍的なもの。

    全部において賛同というわけではないけど、行き過ぎた階級思考や、正しいことをしない人たちに厳しい目を向けすぎることの危うさを教えてくれてありがたかった。

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    2024年10月02日
  • 下に見る人

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    女の人の愚痴系エッセイが苦手で、最初はうわー、失敗したかな。
    と思ったけど読んでるうちに愚痴とは違うことに気づいたし、視点の鋭さに驚いた。でも解決策とか見い出せるわけじゃなくてただ人間の汚さを実感するだけって感じ。

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    2024年08月31日
  • 枕草子 上

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    平安中期、一条天皇の中宮定子に仕えた清少納言が、宮中での生活を才気煥発な筆で綴った傑作随筆集。類聚、随筆、日記などの章段に分類された同書が、エスプリの効いた現代語訳で甦る。
    こう、特につながりはないけど、思いついたことを並べる感じが自由気ままでいい。そして自分のことより定子さまラブなのが端々に出てきて可愛いなと思う。ご主人様のこと大好きだったんだなあ。てっきり道長のことは嫌いだと思っていたので褒めてる部分があってびっくりした。前読んだときは気が付かなかった。好きとか嫌いとかはっきりしている人の文章はキレがあって素敵。あー分かる分かるって頷きながら読んでた。今も昔も変わらないね。

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    2024年06月27日