酒井順子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ『地下鉄の閉塞感、胎内感が好き』と酒井さんは書かれていたが
地下鉄のキモはまさにそこにあって
その閉塞感ゆえ好き嫌いが分かれる、ということに
図らずも気づいてしまった本でもあった。
関東の私鉄沿線に住む自分としては
都心に出るのに便利だと思うのは私鉄から乗り入れている地下鉄で
小さい頃から馴染みがあるのもやはり地下鉄だった。
窓の外に景色がない、という閉塞感にもある程度慣れているが
いろいろしんどくなってくると地下鉄に乗るのが苦痛になって
同じルートをバスに替えて乗ってみたりした。
そういう意味では自分にとって地下鉄はある種のバロメーターだったのかもしれない。
『胎内』という捉え方は全く頭に -
Posted by ブクログ
東京メトロ・都営地下鉄の部分は、地下鉄そのものの描写は少なく、地下鉄で行ける街のことをえがいています。番外編としてついていた全国&海外の地下鉄、のほうは、密度の違い故か、地下鉄度がより高く、想像していたのはむしろ番外編のほうかなあ。著者は、中央線が通り、丸ノ内線の端っこの駅の近くで育ち、地下鉄が断然好きだったといいます。実は僕も少しだけその街に住んでいたことがありますが、断然中央線が好きでした。地下鉄には都心のにおいがある、といい、初心者には怖いとさえ感じる網の目だからこそ何処へでもいける安心感と、閉ざされた閉塞感と…。僕が地下鉄があまり好きではない理由が、逆にここに出ているのかな、なんて思っ
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Posted by ブクログ
ネタバレ酒井さんがこよなく愛する甘味の甘能が書かれた本書。
ミルフィーユにデートを思い、生麩に粘膜同志の邂逅を感じ、
バンコクでの夢にマンゴー色の霧を見る。
酒井さんも甘味も大好きだけど、価値観、味覚はそれぞれに違うものだから
自分の意見と違ってもそれは別物として…と、楽しみに読み進めていったけれど
初めて違和感を感じてしまった…。
血液型や星座、心理テスト、不確かな偏った情報で
人を分かったように判断してしまうのが苦手なので、
食べ物の好き嫌いでこういう人はこんな人と
断定的に書かれている部分があったりするので
全体的にはすごくおもしろいけど、少し違和感が[ '_` ]
どんな人であ -
Posted by ブクログ
この間読む本が無かったのでどこかで購入。面白かったです。百閒先生や宮脇さん、阿川さんと比べちゃうと落ちますが。
ネットでの時刻表検索機能が出来て以来、どこに出かけるのにも楽になったなあとつくづく思います。時刻表は正直見なれてない人間にはわかりにくいですし、乗換も接続も自分がどのようにどこに行くのかをきちんと把握していないと調べにくいものなので。(勿論、検索して出てきた結果、何でこんなアホな乗換と接続をしなくてはならんのだ、とイライラすることもありますが)
自分も電車は好きですが時刻表をきちんと読むことも出来ないし生来の出不精なので実際面倒くさいことが嫌いで乗り換えもあまり無い方が嬉しい。行っ