酒井順子のレビュー一覧

  • 地下旅(チカタビ)!

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『地下鉄の閉塞感、胎内感が好き』と酒井さんは書かれていたが
    地下鉄のキモはまさにそこにあって
    その閉塞感ゆえ好き嫌いが分かれる、ということに
    図らずも気づいてしまった本でもあった。

    関東の私鉄沿線に住む自分としては
    都心に出るのに便利だと思うのは私鉄から乗り入れている地下鉄で
    小さい頃から馴染みがあるのもやはり地下鉄だった。
    窓の外に景色がない、という閉塞感にもある程度慣れているが
    いろいろしんどくなってくると地下鉄に乗るのが苦痛になって
    同じルートをバスに替えて乗ってみたりした。
    そういう意味では自分にとって地下鉄はある種のバロメーターだったのかもしれない。
    『胎内』という捉え方は全く頭に

    0
    2013年08月25日
  • 地下旅(チカタビ)!

    Posted by ブクログ

    東京メトロ・都営地下鉄の部分は、地下鉄そのものの描写は少なく、地下鉄で行ける街のことをえがいています。番外編としてついていた全国&海外の地下鉄、のほうは、密度の違い故か、地下鉄度がより高く、想像していたのはむしろ番外編のほうかなあ。著者は、中央線が通り、丸ノ内線の端っこの駅の近くで育ち、地下鉄が断然好きだったといいます。実は僕も少しだけその街に住んでいたことがありますが、断然中央線が好きでした。地下鉄には都心のにおいがある、といい、初心者には怖いとさえ感じる網の目だからこそ何処へでもいける安心感と、閉ざされた閉塞感と…。僕が地下鉄があまり好きではない理由が、逆にここに出ているのかな、なんて思っ

    0
    2013年08月13日
  • 鉄道旅へ行ってきます

    Posted by ブクログ

     いきものがかり的な構成の鉄道旅行は、とても楽しそうです。ほぼ関川さんと原さんのうんちくで、占められていますが時々入る酒井さんの発言がおもしろい。
     特に、『Ⅲ 大人の遠足で行こう』で秩父鉄道のSLに乗車中、沿道の見知らずの人から手を振られるところで酒井さんの
     「気分は皇室の一般参賀みたいでした。手を振っている人がいたら、必ず手を振り返すことをモットーにしているので、私は紀子さまをイメージして振っていました。」
     を見て、なんて可愛い人なんだ、と同じところを何回も読んでしまいました。

    0
    2013年06月25日
  • こんなの、はじめて?

    Posted by ブクログ

    週刊現代での連載をまとめたエッセイ集(第5弾)。
    時事ネタは「あ~、そんなこともあったな~」と思い出せるから結構好き。じゃがポックルと花畑牧場の生キャラメルが売り切れていたあの頃・・・懐かしいなぁ(笑)。

    酒井さんとは年齢層が異なるので、回顧する内容や考え方にジェネレーションギャップを感じることもありますが、それはそれで面白いです。

    0
    2013年06月20日
  • ひとくちの甘能

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    酒井さんがこよなく愛する甘味の甘能が書かれた本書。

    ミルフィーユにデートを思い、生麩に粘膜同志の邂逅を感じ、
    バンコクでの夢にマンゴー色の霧を見る。

    酒井さんも甘味も大好きだけど、価値観、味覚はそれぞれに違うものだから
    自分の意見と違ってもそれは別物として…と、楽しみに読み進めていったけれど
    初めて違和感を感じてしまった…。

    血液型や星座、心理テスト、不確かな偏った情報で
    人を分かったように判断してしまうのが苦手なので、
    食べ物の好き嫌いでこういう人はこんな人と
    断定的に書かれている部分があったりするので
    全体的にはすごくおもしろいけど、少し違和感が[ '_` ]
    どんな人であ

    0
    2013年07月23日
  • 都と京(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    言葉、料理、贈答、祭り等々での東京と京都の違い。「~してはる」というのは敬語かと思えば、天皇陛下にも、犬にも、犯罪者にも使える不思議な言葉らしい。なんだか奥が深い。著者が京都出身でない事が、却って切り口が鋭さを生んでいる気がします。

    0
    2013年06月02日
  • 地下旅(チカタビ)!

    Posted by ブクログ

    新聞の書評で見かけて購入。
    もう少し鉄分が高いかと思ったんだけど、どちらかと言うと、“地下鉄に乗る”というよりは“地下鉄で行く”方に重点が置かれた、“ぶらり途中下車の旅”系の本だった。
    読んでみたら行きたいところが増えたんだけど、乗りたい地下鉄はそんなに増えなかったのがちょっと残念。

    0
    2013年05月27日
  • 地下旅(チカタビ)!

    Posted by ブクログ

    近辺でも行ったことのない所に行くと言うことは、旅だと思う。地下鉄に乗って名所を巡るエッセイ。地下鉄の路線図も入っており、イメージしやすい。
    旅でもやはり女性目線なので、感覚は少々合わないところは残念だが、著者が意外に鉄女と言うことが分かる。
    本書を読んでいきたくなったところ。
    逓信総合博物館
    忠臣蔵の泉岳寺
    小石川植物園

    0
    2013年04月27日
  • 容姿の時代

    Posted by ブクログ

    酒井さんは肌色ストッキングの話が好きですね(笑)
    私も履かない派なので(OLさん的な格好は全くしない)
    そういうのをすんなり履けるような人たちに対しては
    何かしらの羨望というか嫉妬のようなものを感じる気持ちは
    分からなくもないですね。

    同じような立ち位置だと、思考も似てくるのかも…??

    0
    2013年04月23日
  • 地下旅(チカタビ)!

    Posted by ブクログ

    地下鉄の駅は街にさりげなく出て来ていて、威張っていない。そういうところが好き、っていうようなことが書いてあって、なるほどなあって思った。だから、駅から出て、すぐに街の中にとけ込める、もともとそこに居たかのように。そういわれてみればそうだなと思う。面白い視点
    だと思う。

    0
    2013年04月28日
  • 地下旅(チカタビ)!

    Posted by ブクログ

    地下鉄の駅を起点にしたエッセー。
    駅ごとに、名所旧跡や、名店、銘店、迷店などもあり、
    中々面白いとおもいます。

    私も地下鉄は嫌いではないですが、
    著者のような、楽しみ方はしていませんでした。
    いろいろと駅について考え事をしながら、
    地下鉄のに乗るのも、また一興ですね。

    0
    2013年04月04日
  • 結婚疲労宴

    Posted by ブクログ

    面白かった!電車の中で読むのは危険です。笑っちゃう。

    あぁ同じこと思ったなー、とか、もしかしてこんな風に見えてたかなー汗とか。

    ちょっと意地悪な視点もあるかもだけれど、基本的にほほえましくてらくに読める本。

    0
    2013年04月01日
  • 鉄道旅へ行ってきます

    Posted by ブクログ

    列車内での鼎談集と思いきや、駅そばの品評会だったり。場面やトピックには一連の流れはない。原さんが先導役で知識を披露、関川さんが一段高いところで聞き役に。酒井さんは寝役と言ったところか。最後の三編はそれぞれの一人旅。これらの続編希望。

    0
    2013年03月16日
  • 女流阿房列車(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    この間読む本が無かったのでどこかで購入。面白かったです。百閒先生や宮脇さん、阿川さんと比べちゃうと落ちますが。

    ネットでの時刻表検索機能が出来て以来、どこに出かけるのにも楽になったなあとつくづく思います。時刻表は正直見なれてない人間にはわかりにくいですし、乗換も接続も自分がどのようにどこに行くのかをきちんと把握していないと調べにくいものなので。(勿論、検索して出てきた結果、何でこんなアホな乗換と接続をしなくてはならんのだ、とイライラすることもありますが)
    自分も電車は好きですが時刻表をきちんと読むことも出来ないし生来の出不精なので実際面倒くさいことが嫌いで乗り換えもあまり無い方が嬉しい。行っ

    0
    2013年02月20日
  • 地下旅(チカタビ)!

    Posted by ブクログ

    わたしとはいろいろ共通点が多いので勝手に親しみを持っている酒井さんによる乗り物エッセイ・・・と思いきや、地下鉄についてのエッセイではなくて、地下鉄に乗ってでかけた街のエッセイなんだよなー。でも馴染みのある場所とかお店も出てきて楽しかった。

    0
    2013年02月14日
  • 黒いマナー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    母親と旅行に行く娘の痛みを、ここまで分かってくれる本に出会えるとは…
    一見、マナーと行ったら、他人に対しての気遣いからくるものかと思いきや、これを読むと家族にも、ある一定の譲歩は必要なんだな、と凄く痛感させられました。。。

    0
    2013年01月13日
  • 儒教と負け犬

    Posted by ブクログ

    「負け犬の遠吠え」で、三十路未婚子ナシは、負け犬!と一世を風靡した酒井順子さんの本。韓国ソウル、中国上海での、勝ち犬=子持ち専業主婦、負け犬、グループで食事会のインタビュー。外国をしるのがすきで読んだ。

    0
    2012年11月02日
  • 結婚疲労宴

    Posted by ブクログ

    結婚の「夢」を見事に打ち砕かれて…笑えます。

    感動のプロポーズに始まり、結婚準備、結婚式当日の朝、披露宴、新婚旅行、とにかく細かくいろぉんなことについて書かれてるんですよ。
    本音と建前とか、なんかちょっとショックな部分もあったりしますが…。

    ほんとすごく皮肉った書き方されてるんですけど、でも現実ってこんなものなのかなぁと思ったり…。

    結婚したくなくなるかもですね(苦笑)

    0
    2012年09月22日
  • 黒いマナー

    Posted by ブクログ

    よほど無神経でもない限り、どんな人でも他人に気を遣いつつ生きているのであり、それでも何を失礼と思い場違いと感じるのかに、個々の人間で食い違ってしまうのは、生き方が多様になったせいであり、価値観が種々様々になったせい。

    どれだけ経験をつんでも、必死に勉強してみても、マナーの完全な正解にたどり着くことはできず、誰から見てもそつのない感じのいい人になどなれないと気づき、他人と自分との感覚の差や意識のズレに寛容になれる。

    そして自分の言動を躊躇させる心の枷が、スッと少し軽くなる、
    そんな本。

    0
    2012年08月11日
  • その人、独身?

    Posted by ブクログ

    独身30代女性の赤裸々な生態(?)がテンポ良く広がっていく。男が読んで勉強になる一冊だが、「なるほど・その通り」という肯定的な感想が8割、「違うんじゃない?・そんなことないよ」という否定的な感想が2割かな…

    0
    2012年08月01日