酒井順子のレビュー一覧

  • 都と京(新潮文庫)

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    東京生まれの東京育ちで京都好きの作者が、西と東の京を比較検討してます。
    うなずける事もあれば、ちょっと「?」な部分もあるのはご愛嬌でしょう。
    だって、これはお堅い比較研究書ではありませんから。

    私が最も肯けなかったのは、女が神社仏閣に行く理由。
    著書は「恋愛成就」や「神頼み」「占い好き」と同列で語っていますが、私が神社仏閣に行く理由は「建築物としての魅力」。
    その視点を抜きにして語られるのには、納得いかないわ〜。

    そして、勿論、私も京都好きです♪

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    2009年10月04日
  • 都と京(新潮文庫)

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    もう、長年一緒に過ごしている(というかこちらが勝手に読んでいる)酒井さんだけあって、辛らつな文章すら心地よい!
    京おんなに関する分析は、関西人の私でさえ「ほほう」と勉強になることばかりでした。

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    2009年10月04日
  • 都と京(新潮文庫)

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    日本の二つのみやこ、東京と京都。両方のみやこを愛する筆者が、色々な事柄について比較しながら両方のみやこについて考察した一冊。京都に対する考察はとても好意的。東京に対する考察の方が「東京は節操がないのう…」と感じるような印象。筆者が東京出身という事で至極当然なのかもしれない。今まで知らなかった京都を垣間見、興味深い。
    中でも「贈答」という項目における東京と京都の違いに表現に笑うと共に、ある種の感動を覚えた。
    東京人はプレゼントをあげる行為を自己満足を高めるためのものであるとし、またもらったらもらいっぱなしと言うのが基本(何かの機会に返すというのはあるが)。しかし京都人はもらったらそれに見合っ

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    2009年10月04日
  • 都と京(新潮文庫)

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    関西の女性が関西弁をしゃべるだけで5割増しにかわいく見えるというのは間違いない。
    ただし、この本を読んで一番頷いたのは、「東京大学の麻布気質」である。「勉強以外に何かができる」のが今の東大生の実態であり、それは「ある一つのことを達成した」受験戦争の勝者ではなく、「何においてもすぐれていたい」上流階級のステータスである。
    こうした感覚がはびこる社会はうっ屈としたものにならざるを得ない。ちょうど明治の戊辰詔書の時代のようである。
    戊申詔勅(明治41年10月13日)
    「朕惟フニ、方今人文日ニ就リ、月ニ将ミ、東西相倚リ、彼此相済シ、以テ其ノ福利ヲ共ニス。朕ハ爰ニ益々国交ヲ修メ、友義ヲ惇シ、列国ト与ニ永

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    2009年10月07日
  • 自意識過剰!

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    ネタバレ

    私は自分のこと、思いっきり自意識過剰だと思っています。
    「誰もお前のことなんか見ちゃいないよ」と思ってはいても、ついつい周りの視線を気にしてしまったり。
    だから、この本には励まされました。
    だって、自意識過剰なのは私だけではなかった!!
    てか、日本人ほとんどが自意識過剰なのであった!!
    特に、国際化について書いてある部分がおもしろかったです。
    車の「マークツー」を「マークトゥー」と発音するのが恥ずかしい(正しいのにね)、そう発音する人を「スカしてやがる」な〜んて思っちゃうから日本人は英語が話せない。
    わかる気がするわ〜。
    私もテレビを見ていて、タレントが「カメラ」を「キャメラ」と発音するのを聞

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    2011年08月12日
  • 少子

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    いやー、相変わらず痛快痛快!内田春菊があとがきで「よくもまあこんな言いにくい事を……」というような事を書いていましたが、私もホントにそう思う。今の私は酒井さんが今作で書かれた事とほぼ同じ事を考えているのですが、ネタがネタだけに色んな意味で話しづらいなーと思う事もしばしばなので、「おお、こう考えているのは私だけじゃなかったのね!!」と、しかもどわい好きな酒井さんが同じような考えをお持ちだという事に、「私、これからもこう思っていていいのね!!」と、とても感激した次第です。今まで、こういう風に思っている事を声高に言い放った人が周りにいなかった事もあり、ものすごく力強い気持ちもあったりして(とは言え、

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    2009年10月04日
  • 容姿の時代

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    正直に言う。
    美人に生まれたかった。
    街を歩いたら誰もが振り返り
    タレント事務所からはスカウトが
    ひきもきらないほどの美人に。
    たとえそのせいでストーカーに悩まされようが
    最悪殺されようが、美人のみが味わえる得、
    というやつを体感してみたかった。
    絶対に美人は得だ。
    断言する。

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    2009年10月04日
  • 結婚疲労宴

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    面白かった。
    負け犬読む前に読んだら、もっと面白く読めた気がする。
    確かに、世間のせちがらさとか、折り合いって言葉の意味を噛み締めた。
    結婚式って、本当に疲弊するもんなぁ。
    酒井さんの文章って、すって読めて、気持ちよいわ。

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    2009年10月04日
  • 枕草子REMIX(新潮文庫)

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    教科書に載ってるような古典作品で1番好きなのが、枕草子です。

    ちょっと触れただけでも、なかなか気づかない自然の美しさを、とってもキレイな言葉で表現していて、素敵な文章だから。

    この本は、意訳も意訳だけど、1000年以上も前の文章なのにすごく生き生きしてる。

    清少納言って当時の風情を大事にしながらも、現代的な心ももったとってもキュートな女性だったんだなーと思いました。

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    2013年09月05日
  • その人、独身?

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    7/12 「負け犬」の続編コラム。おもしろいけど目新しさはない。おばあちゃんが「貸して」て言ったのがおもしろかった。

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    2009年10月04日
  • その人、独身?

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    「負け犬の遠吠え」みたいな、結婚とかテーマがあるのかと思っていたら、そうではなく、いろんなことについてのエッセイだった。 酒井順子さんは文体に特徴があるので、この文体にノレたときはすっごくおもしろく感じるし、ノレないとそうでもない、というか。そのときによる。今回は、たとえばなぜか、「和民で上司を呪い殺しそうな勢いで愚痴を垂れている営業マンの風体」ってとこでゲラゲラ笑った。「呪い殺しそう」ってのがいい。 あと、年賀状について、独身者は家族持ちと違って、「子どもが何歳になった」とか一言添えるべきことがない、めでたくご披露することがないなら出さないのがいいかもしれない、っていうのに深くうなずく。

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    2011年09月18日
  • たのしい・わるくち

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    酒井順子先生の著作はたくさん読んでいるのですが(コンプリートできていないけれど)、個人的に一番インパクトあったのがコレです。
    自分の底意地の悪さをほじくり返された気分になりました。

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    2009年10月04日
  • 煩悩カフェ

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    パピルスの記事がおもしろかったから読んでみたけど、これはどうかなーw「全裸で歩きたい」と「後回しにしたい」以外はほとんど共感できへんかったとです。ほんとにみんな、そんなこと考えてるの?(笑)いやーないでしょう。

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    2009年10月04日
  • 枕草子REMIX(新潮文庫)

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    著者の言う通り清少納言の枕草子といえば「春はあけぼの〜」しか記憶にない私。
    くだけた訳や著者と清少納言との仮想対談などから清少納言という人が良く分かりました。著者の考え方などがとても反映してるため、そのままのイメージで捉えるのはどうかと思いますが、女の人の考え方や性格って今も昔も変わらない部分ってやっぱあるのだと感じました。
    歴史上の人物ってまるで小説の中の登場人物みたいに考えてしまう時がありますが、そこには清少納言という人が確かに存在していて、彼女はとても凛々しくて人間味のある人でした。

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    2009年10月04日
  • 結婚疲労宴

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    ネタバレ

    酒井順子さんのエッセイは好きで、よく読みます。
    これは、結婚にまつわるいろいろなことを題材にしたエッセイ。
    結婚決定から始まって、婚約指輪、ブーケ、写真、引き出物、二次会などなどから年賀状のことまで。
    読みながら、ついつい数年前の自分の結婚式のことを思い出さずにはいられなかった。
    「私はこうは思わなかったなぁ」とか「そうそう、こんなこと考えちゃうんだよね〜」とか、いろいろ思いながら読んでました。

    この本が出たのは1998年だけど、この頃からすでに、レストランウェディングとかが流行りつつあったんだなぁ、なんて思った。

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    2011年08月12日
  • 入れたり出したり

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    確かに人って分けるのがスキだな〜。で、自分はどっちか?と当てはめようとするのもスキ(私の場合)
    これを読んでいてふと想い出したのが、高校時代のお友達のこと。
    彼女がよく言っていた口癖がオトナになった今、そしてコレを読んだ今、わかるような気がするのでした。
    その口癖は…。


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    2009年10月07日
  • 煩悩カフェ

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    女性の煩悩について書かれたエッセイ。
    これを、例えばうちに遊びに来た恋人がいたとしたら、その恋人が「どんな本?」なんて手に取ったら奪い取りたい気持ちになるかもしれない、そんな女性が男性には隠しておきた煩悩の数々が書かれている。
    この本に書かれている煩悩を持っていない、という女性がいたら、その人は嘘つきであると思う。

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    2009年10月04日
  • 煩悩カフェ

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    「読んだ本を人に薦めたくなる煩悩」を刺激されます。煩悩って人それぞれ。えー、それちょっと違うんじゃない?というのも中にはありますが「自分の煩悩は隠したくなる煩悩」に打ち克って、よくぞ書いてくれました。

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    2009年10月07日
  • 少子

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    「両極端は紙一重」という言葉を思い出した。なぜかというと、解説が内田春菊さんだったから。二人は以前雑誌で対談もしているらしい。酒井順子氏は「サラサラ少子系」で、内田春菊氏は「波乱万丈繁殖系」と紹介されたらしい。ということは、子供はいないけどどちらかというと内田氏に近い私は「波乱万丈少子系」ってことか?

    この本は「はじめに」から「解説」まで本当に気持ちがいいほどすっきりばっさり言ってくれている。産まない理由と対策があって、目次を読んでいるだけでも膝を打つ。(2005.5.30)

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    2009年10月04日
  • 枕草子REMIX(新潮文庫)

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    枕草子といえば清少納言。
    枕草子といえば『春はあけぼの』
    誰しも中学時代に覚えさせられたはず。

    しかして、あんな暗誦には何の意味があったか。
    枕草子のおもしろさ、清少納言の鋭い視点には気づくことは出来ない。

    そんな訳で『負け犬の遠吠え』で有名になった
    酒井順子が1000年前のエッセイをリミックス。
    実は枕草子がおもしろいエッセイであることを実感することが出来る。

    清少納言が「むつかしげなるもの(むさくるしくうっとうしいもの)」として「猫の耳の中」と書いているそうだ。
    対して酒井順子は「清少納言が猫の耳の中を見ずにいられないタイプの人間であることが私はうれしい。」と書いて

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    2009年10月04日