酒井順子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
わかるわかる・・・著者に共感するところ多くて困る。
読後これっ!といって、印象に残った部分がそんなにあるわけでもないのだけど、するする読めました。
面白かったですよ。
お気楽エッセイというよりも、わりと分析した論理的な部分が多い印象。個人的には共感する部分の方が多かったので、楽しめましたが、感覚合わないと微妙かも。しかし、基本的にわるくちの対象は著者自身だったりするから不快感はないかも。
結局わるくちは自分との合わせ鏡で生じているんだなぁ・・・と、わるくちを言うときのTPOには気をつけようと思いました。
長嶋一茂氏との対談は、意外と一茂氏もなかなか…と、好印象な感じになった!
あの、父を持ったらこういう息子が正解なのかもなぁ… -
Posted by ブクログ
看護婦さん、美容部員、バスガイド、総合職OL…。
酒井さんの体験や意見を交えて、沢山の職業が色んな角度から描かれているエッセイ集。
その中の「主婦」というエッセイを読んで、これはなかなか面白いシステムだと思った物があります。
それは、今の主婦が主婦業にやる気が持てないのは、がんばったとしても、いい意味で評価を受ける事が難しいからというのが酒井さんの意見。
そして考え出したのが、主婦も『職業』として認め、その労働にお金を払うべきだというもの。
以下、本文から引用します。
この場合、雇用主は夫。結婚時、妻が専業主婦という職業を選択する場合は
婚姻届だけでなく、雇用主と被雇用者の間で、労働条件などの契約書を交わすのです。
役所の監督下、最初は1年くらいにしておいて、更新のために条件を見直す。
妻は給与分しっかり働き、夫は会社では被雇用者であるけれど、家では雇用主。
雇用主の気持ちも分かって、一石二鳥。
これは、雇用主が女で被雇用者が男でもいいのです。恋愛関係にある男女が、
婚姻届を出さずに主婦契約だけを結んだりする。これなら、分かれたい時にも
戸籍に傷はつかない。男同士、女同士でも契約はOK。経験を積んだ主婦業者は
立派な売れっ子「フリーの主婦」となるのです。
これ、なかなか面白い意見だと思うのですが。
どうでしょう?
妻としても「養われている」という気持ちではなくて、お金を貰って働いてると思ったら、掃除一つでもやる気が違うような気がします。
夫も「養ってやってる」という気持ちを持てないし、離婚率も下がったりして。
他の職業についても酒井さんのユニークな意見がちりばめられていて面白かったです。 -
Posted by ブクログ
何も考えずに読んで笑えるというのとは少し違う酒井ワールド。
どこか理屈っぽくて、ちょっと硬い、でもツボはばっちり抑えてる…それが私の酒井作品に対するイメージです。
これは「週間現代」に連載されていたものをまとめたもので、
一つ一つのエピソードが短くさっと読めるものになっています。
中でも「琉球事件」の下りはお勧め。
私が同じ経験をしても、これはもうネタにするしかないなという感じ。
酒井さんってやっぱり目の付け所が面白いわ。
その人間観察力は素晴らしい。
分かる分かると納得したり、自虐ネタに笑ったり、辛口コメントにひやっとしたり…と楽しませてもらった1冊でした。 -
Posted by ブクログ
日本の二つのみやこ、東京と京都。両方のみやこを愛する筆者が、色々な事柄について比較しながら両方のみやこについて考察した一冊。京都に対する考察はとても好意的。東京に対する考察の方が「東京は節操がないのう…」と感じるような印象。筆者が東京出身という事で至極当然なのかもしれない。今まで知らなかった京都を垣間見、興味深い。
中でも「贈答」という項目における東京と京都の違いに表現に笑うと共に、ある種の感動を覚えた。
東京人はプレゼントをあげる行為を自己満足を高めるためのものであるとし、またもらったらもらいっぱなしと言うのが基本(何かの機会に返すというのはあるが)。しかし京都人はもらったらそれに見合ったものを返すのが当然という考え方で、それを例えて筆者はこう書いた。
「東京人にとっての贈答行為が自慰行為のようなものだとしたら、京都人の贈答行為はセックス」
「下品なたとえで恐縮ですが」と前置きしているのが、なんともこの筆者らしいところでもある。 -
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関西の女性が関西弁をしゃべるだけで5割増しにかわいく見えるというのは間違いない。
ただし、この本を読んで一番頷いたのは、「東京大学の麻布気質」である。「勉強以外に何かができる」のが今の東大生の実態であり、それは「ある一つのことを達成した」受験戦争の勝者ではなく、「何においてもすぐれていたい」上流階級のステータスである。
こうした感覚がはびこる社会はうっ屈としたものにならざるを得ない。ちょうど明治の戊辰詔書の時代のようである。
戊申詔勅(明治41年10月13日)
「朕惟フニ、方今人文日ニ就リ、月ニ将ミ、東西相倚リ、彼此相済シ、以テ其ノ福利ヲ共ニス。朕ハ爰ニ益々国交ヲ修メ、友義ヲ惇シ、列国ト与ニ永ク其ノ慶ニ頼ラムコトヲ期ス。顧ミルニ、日進ノ大勢ニ伴ヒ、文明ノ恵沢ヲ共ニセムトスル、固ヨリ内、国運ノ発展ニ須ツ。戦後日尚浅ク、庶政益々更張ヲ要ス。宜ク上下、心ヲ一ニシ、忠実、業ニ服シ、勤倹、産ヲ治メ、惟レ信、惟レ義、醇厚、俗ヲ成シ、華ヲ去リ、実ニ就キ、荒怠相誡メ、自彊息マサルヘシ。抑我カ神聖ナル祖宗ノ遺訓ト、我カ光輝アル国史ノ成跡トハ、炳トシテ日星ノ如シ。寔ニ克ク恪守シ、淬礪ノ誠ヲ輸サハ、国運発展ノ本近ク斯ニ在リ。朕ハ方今ノ世局ニ処シ、我カ忠良ナル臣民ノ協翼ニ倚藉シテ、維新ノ皇猷ヲ恢弘シ。祖宗ノ威徳ヲ対揚セムコトヲ庶幾フ。爾臣民其レ克ク朕カ旨ヲ体セヨ」
去華就実、この感覚とは何か。時に泥臭いものかもしれない。福沢諭吉の漢詩に、実業界で活躍する教え子たちを「泥の中で咲く蓮」にたとえたものがある。僕の感覚はそちらに近い。
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Posted by ブクログ
ネタバレ私は自分のこと、思いっきり自意識過剰だと思っています。
「誰もお前のことなんか見ちゃいないよ」と思ってはいても、ついつい周りの視線を気にしてしまったり。
だから、この本には励まされました。
だって、自意識過剰なのは私だけではなかった!!
てか、日本人ほとんどが自意識過剰なのであった!!
特に、国際化について書いてある部分がおもしろかったです。
車の「マークツー」を「マークトゥー」と発音するのが恥ずかしい(正しいのにね)、そう発音する人を「スカしてやがる」な〜んて思っちゃうから日本人は英語が話せない。
わかる気がするわ〜。
私もテレビを見ていて、タレントが「カメラ」を「キャメラ」と発音するのを聞くと「プッ、ダサッ」とか思っちゃうもの。
自分が英語を話してるところを友人・知人に聞かれるのも「恥ずかしい」と思ってしまうし(これは確か三谷幸喜さんも言っていたな)。
でも、酒井さんも(確か)書いてたけど、日本人は無口でニヤニヤしてる人種なんです、それでなにが悪い!?と開き直ってもいいんじゃないかと私なんかは呑気に思ってしまうんだけど。 -
Posted by ブクログ
いやー、相変わらず痛快痛快!内田春菊があとがきで「よくもまあこんな言いにくい事を……」というような事を書いていましたが、私もホントにそう思う。今の私は酒井さんが今作で書かれた事とほぼ同じ事を考えているのですが、ネタがネタだけに色んな意味で話しづらいなーと思う事もしばしばなので、「おお、こう考えているのは私だけじゃなかったのね!!」と、しかもどわい好きな酒井さんが同じような考えをお持ちだという事に、「私、これからもこう思っていていいのね!!」と、とても感激した次第です。今まで、こういう風に思っている事を声高に言い放った人が周りにいなかった事もあり、ものすごく力強い気持ちもあったりして(とは言え、私もまだ揺れている部分があるので、一生この考えを貫き通すかどうかはまだ分からないのですが)。でももし子どもを持つ事になったとしても、自分が過去こういう考えを持っていたという事は絶対に忘れたくないし、子どもを持たない人にあれこれ言う事もしたくないな、と、改めて強く思いました。後半の少子対策の項にあった“男にも産んでもらう”というのには爆笑したなあー。男同士がバーの片隅で「俺、できちゃったかも知れないんだよー」などと語っているシーンは、想像しただけでもう!!(笑)ちなみに。このまま少子化が続くと、西暦3500年には日本の人口はなんと1人になるそうです。16へぇ〜。