あらすじ
あなたとは絶対に気が合う! 千歳年上なのに同じ時代の親友のよう――。酒井順子が絶賛するお相手とはかの「清少納言」。大人になって読み返した『枕草子』は心から共感できることばかり。男・友達・恋・ブス・おしゃれ・老いetc.いつの世も変わらず女が気にするこんなトピックを、清少納言はどう見ていたか。平成の女言葉に大胆に変換した訳文も楽しい。清少納言にちなむ京都ガイド付。(解説・川上弘美)
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春はあけぼのぉ~・・・・・・
だけじゃない。
枕草子を再び、乃至、新たに知る事が出来る、現代女性と平安女性のコラボレーション随筆集。今も昔も、人間の根本は変わらないのね~。と、頷いたり苦笑したりの一品。
良い子ちゃんぶるだけの女性なんて、詰まらないと思いませんか?
なんて、耳元で囁かれてるみたい。
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『徒然草REMIX』が面白かったので、こちらも読んでみた。
ずっと前に『枕草子』を読んでみたことはあったけど、その時はさほど面白いとも思えず。でも、これを読んだら、俄然また読んでみたくなった。
-枕草子というのは、女子高において自然発生しがちな極私的回覧雑誌と、とてもよく似ているのです。
古典文学として読むのではなく、もっと砕けて読むと面白いのかも。
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平安当時の環境に思いを馳せ、人々の価値観や身分意識も把握した上で、清少納言がどんな人物だったのかが浮き上がってくる。
下種の家に雪が降ったり月光が差し込んだりするのも勿体ない、という教科書には乗らないであろう毒舌から、
とはいえ土台にひたひたと悲しみが湛えられているということを読み取るところまで、豊かな読み。
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こんな調子で説明してくれたら、古文の時間も楽しかったろうし、もう少し授業に興味が持てたのかも。枕草子なんて『春はあけぼの』しか印象なかったけど、ちゃんと読んでみたら(現代語訳次第なのかもしれないけど;)、おもしろい読み物なんだろうな。
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学生のときは暗号を読み解くのに必死で全然好きになれなかった古文
共感できることを発見していればもっと視野が広がってたのにと思う
古文に免疫をつけるためにも中学生くらいの子に読んでもらいたい
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枕草子ってこんなにおもしろかったんだー。
って読んでると思う。
千年経っても人は人で、女の子は女の子なんだなと実感できる。
その上今でも「あるある」と思えることをたくさん言ってたりする。
この本で清少納言がちょっと好きになった。
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枕草子を酒井順子流に読み解いたもの。
現代なら、と言い換えた部分が傑作で、わかりやすい。
清少納言は平安時代のキャリアウーマン。
なんか~清少納言と気が合いそうな感じはしますよね。
さばさばしていて、仕事を楽しみ、知的だけどあまり得な生き方は出来ていない~負け犬的個性というのか。
でも結婚もして子供もいたんだっけ?
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かの名作『枕草子』を酒井順子さんが解説&意訳と聞いてぜったいおもしろうだろう…と思い手にとった。
清少納言とは千年も時代がちがえど、感覚は同じところもあった、自覚のないブスはきらいだったなど、今まで見えてこなかった清少納言を見せてくれます。酒井さん節がおもしろいし、『枕草子』の品格は下げたかもしれないけど、ファンはふえたのでは。
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現代風に清少納言の言っていることを面白おかしく訳し、「ブス」「男」など興味を持ちやすいような題から枕草子を読み解いていく。ただ面白いだけではなく、各章を読むことで清少納言がどんな女性であったかが徐々にわかっていき、共感や感心を得られる。
和歌や薫物、十二単など平安の文化は貴族の世だけあって情緒的。現代ではもう失われている文化がたくさんあり、枕草子を通して平安の世界を覗いてみたくなる。
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大好きな酒井順子さんの著書。
その名の通り、枕草子を酒井さんがREMIXしていたり、
酒井さんと清少納言の対談あり!
結局、昔も今も女の考えることは何一つ変わっていないのであーる。
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古文の授業で必ず習う枕草子。
実のところ作者、清少納言については殆ど知らなかった。
本書は最高の手引き書でした。\^○^/
著者と清少納言の対談(フィクション)をところどころに交えつつ(笑)
「枕草子」の世界と、清少納言、作品の背景となる平安時代について
軽やかに語るエッセイ集。 清少納言にちなんだ京都ガイド付き。
「枕草子」を1段ずつ訳すのではなく、
必要に応じて、部分部分を抜粋(=REMIX)して紹介しています。
今までになかった斬新な紹介で、何よりとても楽しい一冊です。
一番面白く読んだのは、和歌について語っている部分。
ここで著者は、
平安時代の和歌は、現代のカメラ付き携帯電話のような役割を
していたのではないかと言っています。
この比較、とても面白かった。
現代の感覚に照らし合わせた平安の習慣の解釈、いやぁ〜面白い。
平安時代には、外出先で感じたことを、和歌に詠み、
日々の生活の中で、美しい!面白い!と感じたことを和歌に詠んだ。
1000年以上の時がながれ、
現代の私たちは、実況中継のような状況報告や、感動したことの数々を
携帯のメールで送ります。
和歌も携帯メールも、心が動いたことに対して、
その気持ちを誰かと共有したい、という思いから
スタートしているところが同じなのだそうです。
要するに、
≪カメラで写真に撮る代わりに≫≪和歌を詠んでいた≫ということ。
さらには、携帯メールを送った相手から、返信を期待するところも、和歌と同じ。
返信メールを出すときに
「何か気の利いた言葉の一つも返さねばならず、そのプレッシャーというか面倒さ」は
和歌の返歌にも通じるのではないか、
さらに送ってきた相手が大事な人ではない場合は
「”別に急がなくてもいいか”と思えてしまうのも、昔も今も変わらぬ点」
という著者の指摘も、とても面白く読めました。
清少納言は
お洒落で 賢く ミーハーで 意地悪
そんな人だそうです。
まさに現代っ子と同じだわ(笑)
「枕草子」入門書として、最適です。
Posted by ブクログ
インテリで頭の回転が早い(と思われる)清少納言が学生のころ好きでした。
でも、ココまで現代の感覚と引き比べてみることをしていなかった!
女子ばかり集まる職場なんて、昔も今もそう変わらないであろうコトも、気づかず読んでた。女子高と似た空気を感じたからこそ好きだったのか〜。「ブスは引っ込んでろ」的な清少納言の意地悪さとかまで引っ張り出してくれて、改めて清少納言が好きになりそうです(笑)
Posted by ブクログ
清少納言て、枕草子にこんなことを書いてたのか〜!
とただひたすら驚かされました。
確かに、私も「枕草子」と言えば「春はあけぼの…」という箇所しか知りませんでした。
中学の頃「ここは丸暗記しろ」と先生に言われて、必死で覚えたっけ。
だけど実は「こんな人って嫌い!」とか、「戸を開けっ放しで閉めない人はむかつく」とか、今の世でも「おお、なるほどな」って思えるようなことがたくさん書いてあったとは。
「枕草子ってこんなにおもしろいんだよ」と紹介してくれた作者の酒井順子さんに感謝。
私も、清少納言さんといろいろ語ってみたい。
Posted by ブクログ
めっさ笑えるんですけど。この人の口語訳は半ばエッセイが入り交じっていて、お高い清少納言像が見事に覆された・・・高校とかの教科書もこんなふうにぶちまけてあればいいのに。「覗く」ということ、の段が衝撃的でした。
Posted by ブクログ
3/21 軽い気持ちで読んだけど、とてもおもしろかった。枕草子にこんなにおもしろい話がバンバンかかれてたなんて知らなかったし。酒井順子の情報の取捨選択、切り口の巧みさを堪能できる一冊。
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感想
古典再発見シリーズ。古典を読むと人の考えることはずっと変わらないことに気づく。季節の花をかいで、人間関係に悩み、物思いに耽る。人の営み。
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酒井順子さんが追求する清少納言と枕草子。正直期待が大きすぎたためか、読み終わってもなんだか物足りなかった。私は酒井さんこそ現代の清少納言だと確信しているので、もうすこし濃いやつを読みたかったです。再読したら感想も変わるかなあ。なんだろうか、この消化不良感は…。
Posted by ブクログ
酒井順子の人柄は嫌いだが、作品は別に評価したい、と思いつつ読んだが、やっぱり鼻についた。
清少納言の時代にはプライバシーという概念がなかっただろうし、人は死にやすく、生まれで職業も暮らしぶりもほぼ決まっていて個人の努力でどうなるものでもなかった。病気や天変地異の理由など殆ど分からなかった。だからこそ花鳥風月の沁み様は今とは比較にならない。そこは端折って、人間臭いところだけ自分に引き付けた下世話な解釈。
まあ面白いし、中高生が古典に親しむならこれもありか、という気もするが、枕草子がこんなことで書き尽くされているとするなら、日本の古典も大したことないってことになる。
これを読んで枕草子がわかったような気持ちになってほしくない。
Posted by ブクログ
『枕草子』を章段に関係なくそれぞれのテーマにそって分類して、現代の感覚で解りやすくまとめてあります。
時々、現代風解釈の<>書きが煩く感じる部分がありますが、全体的に読みやすく、入門書に最適です。
これをきっかけに、本格的な『枕草子』も読んでみたくなります。
Posted by ブクログ
中高生の頃徒然草と並んで好きだった作品が枕草子。作者の現代語訳や説明が分かりやすく、「いとおかし」の他にも清少納言が平安時代を生きる中で感じていたであろう気持ちや考え方、当時の文化的社会的背景が分かって面白かった。少しだけれど原文が読めるのも良かった。
Posted by ブクログ
教科書に載ってるような古典作品で1番好きなのが、枕草子です。
ちょっと触れただけでも、なかなか気づかない自然の美しさを、とってもキレイな言葉で表現していて、素敵な文章だから。
この本は、意訳も意訳だけど、1000年以上も前の文章なのにすごく生き生きしてる。
清少納言って当時の風情を大事にしながらも、現代的な心ももったとってもキュートな女性だったんだなーと思いました。
Posted by ブクログ
著者の言う通り清少納言の枕草子といえば「春はあけぼの〜」しか記憶にない私。
くだけた訳や著者と清少納言との仮想対談などから清少納言という人が良く分かりました。著者の考え方などがとても反映してるため、そのままのイメージで捉えるのはどうかと思いますが、女の人の考え方や性格って今も昔も変わらない部分ってやっぱあるのだと感じました。
歴史上の人物ってまるで小説の中の登場人物みたいに考えてしまう時がありますが、そこには清少納言という人が確かに存在していて、彼女はとても凛々しくて人間味のある人でした。
Posted by ブクログ
枕草子といえば清少納言。
枕草子といえば『春はあけぼの』
誰しも中学時代に覚えさせられたはず。
しかして、あんな暗誦には何の意味があったか。
枕草子のおもしろさ、清少納言の鋭い視点には気づくことは出来ない。
そんな訳で『負け犬の遠吠え』で有名になった
酒井順子が1000年前のエッセイをリミックス。
実は枕草子がおもしろいエッセイであることを実感することが出来る。
清少納言が「むつかしげなるもの(むさくるしくうっとうしいもの)」として「猫の耳の中」と書いているそうだ。
対して酒井順子は「清少納言が猫の耳の中を見ずにいられないタイプの人間であることが私はうれしい。」と書いている。
確かにうれしい、そんな気がする。
Posted by ブクログ
現代風に枕草子が訳されてて、しかも作者と清少納言が対談してて非常におもしろい。1000年前でも、今と変わらないところとかあって、興味深いです。ふむふむ。