酒井順子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
わかるわかる・・・著者に共感するところ多くて困る。
読後これっ!といって、印象に残った部分がそんなにあるわけでもないのだけど、するする読めました。
面白かったですよ。
お気楽エッセイというよりも、わりと分析した論理的な部分が多い印象。個人的には共感する部分の方が多かったので、楽しめましたが、感覚合わないと微妙かも。しかし、基本的にわるくちの対象は著者自身だったりするから不快感はないかも。
結局わるくちは自分との合わせ鏡で生じているんだなぁ・・・と、わるくちを言うときのTPOには気をつけようと思いました。
長嶋一茂氏との対談は、意外と一茂氏もなかなか…と、好印象な感じになった!
あの、父を -
Posted by ブクログ
看護婦さん、美容部員、バスガイド、総合職OL…。
酒井さんの体験や意見を交えて、沢山の職業が色んな角度から描かれているエッセイ集。
その中の「主婦」というエッセイを読んで、これはなかなか面白いシステムだと思った物があります。
それは、今の主婦が主婦業にやる気が持てないのは、がんばったとしても、いい意味で評価を受ける事が難しいからというのが酒井さんの意見。
そして考え出したのが、主婦も『職業』として認め、その労働にお金を払うべきだというもの。
以下、本文から引用します。
この場合、雇用主は夫。結婚時、妻が専業主婦という職業を選択する場合は
婚姻届だけでなく、雇用主と被雇用者の間で、労働条件な -
Posted by ブクログ
何も考えずに読んで笑えるというのとは少し違う酒井ワールド。
どこか理屈っぽくて、ちょっと硬い、でもツボはばっちり抑えてる…それが私の酒井作品に対するイメージです。
これは「週間現代」に連載されていたものをまとめたもので、
一つ一つのエピソードが短くさっと読めるものになっています。
中でも「琉球事件」の下りはお勧め。
私が同じ経験をしても、これはもうネタにするしかないなという感じ。
酒井さんってやっぱり目の付け所が面白いわ。
その人間観察力は素晴らしい。
分かる分かると納得したり、自虐ネタに笑ったり、辛口コメントにひやっとしたり…と楽しませてもらった1冊でした。