あらすじ
今、日本のマナー界が危ない。いわゆる“冠婚葬祭の常識”のような当たり前の物差しが、当てはまらなくなっているのだ。とはいえ、社会生活において程よい礼儀は必要不可欠なもの。「俺の髪、ちょっとヤバくなってきた?」とハゲの恐怖を感じている相手にどう対応すべきか? できちゃった婚の披露宴で、友人として取るべき態度に正解はあるのか? 実に様々な対処法が求められる社交の場。人の心のヒダを読み、スマートな人付き合いの術を考察する“使える”マナー本!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
参考になった。
老いた親へは、旅行に「せっかくだから、ね」スタンスで嫌でも誘う。
そして携帯や電子機器を買い与え使い方を教えてあげることが彼らのステータスに。
人妻は家紋入りの袱紗と本物の真珠で差をつける・・・っと。メモメモ
Posted by ブクログ
酒井順子による、複雑な大人社会をスマートに、かつ安全に生き抜くためのマナー。
触れたくても触れらない、むしろ、触れてはいけない部分なのだから、それは本当にそっとしておきましょうね、と相手に面と向かって言えない一言が、散りばめられているような本である。陰口を叩きつつ、「なぁんて、本当は言っちゃいけないのよ、うふふ…♪」と笑っているような気分。
Posted by ブクログ
マナー本は何冊か持っているが 実際ここまでする人いる?!というのが現実だったりするし、マナー力以上に“空気を読む力”が今の時代必要なのかなと思う時がよくある。著者が言う様に、現代はカジュアル化している。こういった日常におけるマナー本の方が生きていく糧になるのでは…?これを読んで、丁寧すぎるマナーは時にマナー違反にもなりうるということを学んだ。
Posted by ブクログ
こっちは面白い。
つーことは、『週刊現代』に連載されている一連のヤツとの波長が合わなくなってきただけか?
だったらいいんだが(なにがいいんだ)。
Posted by ブクログ
独特の文体に魅かれました。
”~というもの。”と体言止めしたり、”~なのです"と、現在形で表現すると思しきところを、”~なるのでした。”と表現するのが特徴的です。
2007年当時の過去形=丁寧語表現から派生しているのなら納得するというもの。内容としては親孝行の相互扶助が、ぐっとくるのでした。・・・あれ?
Posted by ブクログ
時代が変われば人も変わる。人も変わればマナーも変わる。
ってことで、昔に出版されていたマナー本に沿って、辛口エッセイスト・酒井順子が今の世に合うマナーを改めなおしてみる。
私が一番おもしろかったのはできちゃった結婚の下りでした。
Posted by ブクログ
タイトル買いしました。
酒井順子さんの著書は「負け犬の遠吠え」と「先達のご意見」を読みました。
酒井さん、裏を感じない辛口で黒めなご意見が素敵です。
Posted by ブクログ
「マナーは時として自らの黒い心を覆い隠してくれる」
というひと言がこの1冊を集約している。
確かに心はなくともマナーさえ守っていれば
後ろ指さされることはないもんね。
人間関係にヒビが入らないように、
形だけでも最低限守ろうよってのがマナーなのかもしれない。
Posted by ブクログ
母親と旅行に行く娘の痛みを、ここまで分かってくれる本に出会えるとは…
一見、マナーと行ったら、他人に対しての気遣いからくるものかと思いきや、これを読むと家族にも、ある一定の譲歩は必要なんだな、と凄く痛感させられました。。。
Posted by ブクログ
よほど無神経でもない限り、どんな人でも他人に気を遣いつつ生きているのであり、それでも何を失礼と思い場違いと感じるのかに、個々の人間で食い違ってしまうのは、生き方が多様になったせいであり、価値観が種々様々になったせい。
どれだけ経験をつんでも、必死に勉強してみても、マナーの完全な正解にたどり着くことはできず、誰から見てもそつのない感じのいい人になどなれないと気づき、他人と自分との感覚の差や意識のズレに寛容になれる。
そして自分の言動を躊躇させる心の枷が、スッと少し軽くなる、
そんな本。
Posted by ブクログ
「エッセイとはすなわち、自慢話である」
井上ひさしがそう書いていたのを読んだ著者は「ああっ!」と叫んで赤面したそうです。エッセイを書く仕事をしている彼女は、心のどこかでそのことを感じつつ、気づかない努力をしていたそうです。
ですます調の著者の文体はすっとぼけているのかマジなのかいい匙加減で、絶妙な味わいです。結局、マナーとは心持なんであって、よく心の闇というけれど、心は闇、ならば上辺だけでもと、人はみなさまざまな仮面を操りながら世を渡っているのでしょう。
Posted by ブクログ
読んだそばから忘れていってしまうのですが、斎藤美奈子さんがソフトになったような語り口でした。つまりは人間関係とは良く考えることでしょうか。私の正義の前に、相手の正義を尊重するとか。自分の行動を起こす前に、まず最初に相手先の受け取り方を慮ることができれば、自ずと失敗はないようです。予測が外れない人は、マナー違反をしない人なのでしょうね。