酒井順子のレビュー一覧

  • 紫式部の欲望

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    ネタバレ

    日本の代表的古典「源氏物語」を「作者の欲望」という視点で解説。時代が変わっても女性の心の奥底にある欲望はあまりか変わらないのかも、と思わせてくれます。今まで影が薄く感じた朱雀帝の魅力を発見。たしかに一緒にいるなら光源氏より朱雀帝のほうがいいな。

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    2016年01月30日
  • オリーブの罠

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    面白かった!酒井順子さんの洞察力、言葉のセンスにまたもや脱帽。オリーブの変遷がわかったのもよかったが、何よりも、非モテ女子が醸成されていたなんて少しも気づかなかった。私もまんまとその罠にかかっていたのだ。

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    2016年01月11日
  • 枕草子REMIX(新潮文庫)

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    酒井順子の人柄は嫌いだが、作品は別に評価したい、と思いつつ読んだが、やっぱり鼻についた。
    清少納言の時代にはプライバシーという概念がなかっただろうし、人は死にやすく、生まれで職業も暮らしぶりもほぼ決まっていて個人の努力でどうなるものでもなかった。病気や天変地異の理由など殆ど分からなかった。だからこそ花鳥風月の沁み様は今とは比較にならない。そこは端折って、人間臭いところだけ自分に引き付けた下世話な解釈。
    まあ面白いし、中高生が古典に親しむならこれもありか、という気もするが、枕草子がこんなことで書き尽くされているとするなら、日本の古典も大したことないってことになる。
    これを読んで枕草子がわかったよ

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    2016年01月02日
  • この年齢だった!

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    個人的に好きだったのは以下の方の章
    気軽に読める伝記ほどではないが作者の分析解釈を含めた紹介文のような感じでした。


    レディーガガ
    マザーテレサ
    清少納言
    向田邦子

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    2015年12月28日
  • 本が多すぎる

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     タイトル通り、紹介されている本が多すぎる本。世の中に溢れるほどの本があるなかで、様々な分野に興味を持って書物にあたる酒井さんの好奇心旺盛さと博識さが素敵。小説や実用書から娯楽本まで幅広く読んでいく姿に、読書の楽しさがつまっているようだった。

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    2015年12月20日
  • オリーブの罠

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    オリーブ世代ではないので、オリーブはオシャレな伝説的な雑誌!というイメージだったけど、
    時代背景やオリーブという雑誌の移り変わりなど書かれていて読み応えがあった。
    オシャレとモテ、大人になりたい少女と少女でいたい少女。私がこの世代に十代の少女ならオリーブ少女だっただろうな。

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    2015年12月17日
  • オリーブの罠

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    自分はあんまり雑誌に思い出がないんですよねぇ…これもやっぱり世代でしょうか。高校生くらいん時にはもうインターネッツがジワジワと世間へと広がりつつありましたからねぇ…こういった思い出を持っている人が羨ましくもあります。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    オリーブ少女とかいうのが紹介されてましたけれども、もしこういうのが身近に居たらなんというか自分は離れたいと思ってしまいますねぇ…だって今で言う「不思議ちゃん」でしょ? ちょっとねぇ…

    ↑という感じのことを述べていますけれども、実際オリーブ少女とかいうのを見たことがないので分かりません…どんな感想を持つのか…。

    ファッション誌とかも特に買ったことがな

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    2015年11月25日
  • そんなに、変わった?

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    アラフォー、ミッドフォーティに至り、酒井の文章には、ますます磨きが掛かっている。透明感の中に、飛び出すようなPOP感が。

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    2018年10月14日
  • この年齢だった!

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    清少納言、紫式部、レディー・ガガ、安室奈美恵、ダイアナ元イギリス皇太子妃、マザーテレサ…あらゆる時代のあらゆる分野で駆け抜けた女性たちの転機となる年齢と共に、その人が生きてきた時代背景に思いを馳せたり、こんな年齢でこんな事が出来るのか?!と驚いたり、こんなことを成し遂げた人がいたんだと初めて知った人がいたりと、一冊でかなり充実した内容です。特に金子みすゞの詩には優しい気持ちになり印象に残りました。

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    2015年10月04日
  • 地下旅(チカタビ)!

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    タイトルは「地下足袋」のモジリなんでしょうかね?
    地域的によく利用しますが、地下鉄系のエッセイって余り見ない気がするので手に取ってみました。
    各駅で地上を散策することは余り無いので実態感は共有できませんでしたが、「ああ、そんなモノがあったんだ」と思わされたり、駅のイメージは掴めることも多く、まさにちょっとした地下旅気分を味わえました。
    東京以外の地下鉄にも乗ってくれていたのは嬉しかった。
    やっぱり地域の違いってありますね。
    地下鉄は生活に近い場に何気なくポッコリと駅があったりするので、ギャップが大きいのが楽しいですね。

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    2015年09月10日
  • この年齢だった!

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    本屋でたまたま目にして、タイトルだけで衝動的に手に取って買った。だから、著者が「負け犬」という言葉の生みの親だということ、そのほかもろもろの知識も何も持たずにまっさらな状態で読み始め、一番最初のレディー・ガがの章ではなかなか面白い分析だわと期待を持って読み進んでいった。
    でも、その他はうなづけるものもあるにはあるんだけど、全体としては浅いなあ、もっと掘り下げられるんじゃないのかなあという印象。「働く独身女性こそ一番偉い」っていう前提が透けて見えて、全ての女性に対してのエールにはなってないよね・・・というモヤモヤも感じつつ、巻末にたどり着き、もともと「MORE」に連載された20代の女の子向けだっ

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    2015年08月29日
  • 入れたり出したり

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    なんとも言えないこの作者の語り口がいつも絶妙だな。と思う。
    ジャイアン的キャラクターが必ず周りにいる。

    という説。

    少食のデブ屋、意地悪なデブ、目が笑ってないデブに需要はない。

    とか。辛辣ながら思わず唸るほどの説。

    勝負パンツの下りなど、うん。うん。うん。と、ついつい相槌を打ってしまう内容にはなんだか、新しいお友達ができたような感覚に陥る一冊です。

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    2015年08月18日
  • 本が多すぎる

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    酒井順子の書評本。一つの章の中に酒井順子が関係づけた3冊(程度)の本の書評が入っている構成。本としての分量は多いけれど、一つひとつの章はそんなに長くないのですっと読める。様々なジャンルの本を読んでいる著者はさすが。いつもの敬体ではなく常体が使われているのは新鮮だった。

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    2015年08月16日
  • 本が多すぎる

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    あまり興味がなく読み飛ばした箇所もありましたが、ここでも何冊か「読みたい本」入りしたものがありました。
    だから、人が読んだ本の本、っておもしろい。

    金麦のCMの檀れいさんが「女を嫌な気持ちにさせる」っていうのはよくわかる。

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    2015年08月10日
  • ユーミンの罪

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    ユーミンのアルバム毎に対するエッセー・評論が書かれている。
    ユーミンの曲にどっぷりな人にはよかったのかも。
    私は数曲しか知らないので、ピンと来なかった部分もあった。
    (時々おじさんたちとカラオケに行くときにユーミンを選んだりする程度)
    (1985年生まれ)

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    2015年08月08日
  • オリーブの罠

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    ネタバレ

    作者の思い入れが強すぎてついていけず、読むのを途中でやめてしまった「オリーブ少女ライフ」よりオリーブという雑誌を客観的に見ていて、読みやすかった。
    私がオリーブを認識したのが90年代なので、人生の方向性を導くような熱気を知らないのが残念。
    媚びずに好きな格好をしたり、好きなことをしたりするっていうのは、今の自分磨きに通じるところがあると思った。
    やっぱり先進的な雑誌やったんやなあ。

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    2015年07月30日
  • オリーブの罠

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    酒井さんとはオリーブを読んでいた時期が違ったので、余り共感出来ませんでした。これがオリーブの総評だと思われたら困ります。
    そして全体に漂う、バブル期に青春を送った人特有の「私の時代が正解」感と、東京至上主義が気に障りました。

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    2015年07月29日
  • オリーブの罠

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    私はオリーブを読んだことはないっす。
    友達にオリーブ少女はいたが。
    こういう社会学系のネタが好きなんです。
    先に読んだ中村うさぎさんの本と真逆にいるような女子の本。
    うさぎ系女子がもがいて到達した先に、最初からそこをスタートにしている女子もいる。
    どちらにも面白さ、良さがあり、苦しさ、袋小路もある。
    ただオリーブを読む女の子というのは、
    一方でえらいマジメで勤勉なのだなと思った。
    ま、昔からオタクでおっさんな私に言われてもね。

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    2015年07月15日
  • アナタとわたしは違う人

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    この人、とにかく悪口が好きなんだよなぁ。

    キティちゃんを好きな女。

    っていう章が、キティ好きとしてはかなり興味深かった。笑キティ好きの女は、ピンクのジャケットに黄色いアップリケ付きのスカートで、赤いハイソックスにキティズックといったとんでもない感覚の服装を娘にさせている。とか、

    キティの目はよく見ると笑っていない。他人の顔をじっと見て、心を見通すような目をして、キティ、赤、幼児、無抵抗、無表情、と、考えれば考えるほどに不気味な猫である。

    との描写。

    まぁ、そうなんだ。そこか。そこが私が惹かれるキティの魅力なのか。と、改めて思う私でした。

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    2015年07月14日
  • 紫式部の欲望

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    源氏物語そそれぞれのエピソードをなんでもかんでも紫式部の欲望と絡めるのはどうかと思うけども、面白かった。
    納得出来るものも出来ないものも、いちいち共感したりつっこんだりしながら、源氏物語の世界に触れることが出来る。
    光源氏に対する世の女性陣の嫌悪批判憧れ含め、源氏物語はいつまでも色褪せることなく、読者を魅了する名作なんだと再認識した。

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    2015年07月10日