【感想・ネタバレ】徒然草REMIXのレビュー

あらすじ

「人間、やっぱり容姿でしょう」「男が持つべきでないもの、それは妻」「過去の逢瀬をしのぶ時間っていうのが恋の真髄じゃない?」日本人なら誰もが一度は教科書で学んだ古典的名作『徒然草』は、兼好法師の毒舌と自意識にまみれたエッセイだった!? ――同業者(エッセイスト)の視点で、酒井順子が大胆解釈。平成の世にも通じる本音の数々に思わず笑って頷ける、清少納言との「仮想対談」も収録。

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Posted by ブクログ

清少納言と、兼好法師を対談させるなんて!
なんて、素敵な組み合わせ。
私は、「知らんけど」が興味深かったな〜。
地方出身者なので、知らんけどに振り回されっぱなしです。

0
2023年09月22日

Posted by ブクログ

徒然草リミックス
「あはれ」…「哀れ」悲しさ、寂しさ、憐憫
「天晴れ」         同じ語源
【三省堂】新明解古語辞典
上代・中古にはその表現領域がかなり広く、後世、悲哀感に傾いていく。それに合わせるように、力強い感嘆や賞賛には、促音化した「あっぱれ(天晴れ)」が用いられるようになった。

兼好と清少納言の仮想対談という発想は面白かった。欲を言うなら、鴨長明も交えて三者の仮想鼎談が見てみたかった。兼好と長明は、それぞれ、ようきゃ、いんきゃというキャラで差別化する。

「ではなかったか」おばさん
「をかし」と上矢印、「あはれなり」を下やS印と定義している点は面白かった。

0
2018年05月13日

Posted by ブクログ

兼好は渋好みで、わざとらしさが嫌い。意味のないおしゃべりや自己顕示も嫌い。
そして女、子供も嫌い。
そういうのは徒然草を読めば誰しも分かることだけれど、酒井さんは、「ほんとは女も嫌いじゃないんでしょ、自慢もしたかったんでしょ」とまぜっかえす。
時には清少納言まで登場させて。
大上段から振りかぶっちゃって、これだから男は、って口吻を感じる。

読み口軽く、気楽に読める。
巻末の徒然草の旅、双ヶ岡がそんなさみしい場所とは知らなかった。
つれづれ最中、ちょっと興味が惹かれる。

0
2016年04月30日

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