酒井順子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一章は、「公」と「素」が交ざり合うトイレで、日夜繰り広げられる女子の葛藤を描く。女子トイレっていう非日常が面白かったし、読んでるとトイレが小さな日本のような気さえしてくる。
二章は、若者言葉の根元にある心理や成立ちの考察。
「バリバリ」のキャリアウーマンも「バリバリ」のヤンキーも、「バリバリ」とは、既成の概念や制度に対抗し反発しつっぱって生きるさまを表しているというのは目からウロコ。
あと「なんか」や「すごい」は自分自身なんかすごい使ってるからなんかすごい共感できた。すごいなんか。
総評:読みやすい。わかりやすい。(文書が)面白い。
日本語に対する疑問系の本がなぜか好きっぽい。 -
Posted by ブクログ
文庫化されたときにすぐに買ったのに、ちょっとずつ
読んでいて、ようやく一昨日読み終えました。
遅い・・・。我ながら、遅い。半年もかかってる。
なので、もう最初のほうの話の内容が頭の中で
ボケボケになってます。←読んだといえない・・・
でも、面白かったです。
私は京都で育ったけれど、生粋の京都人ではない。
両親は島根の出だし、修学旅行の印象が良かったから
結婚を機に京都に住んだという両親のおかげで、私は京都で
育つことができたけれど、ずっと先祖代々京都に住んではる
方とは、やっぱりどこか違うことを長年感じていました。
そして、京都を愛して止まない酒井さんの京都・東京比較論にある京都は、外から見た京都だなぁと思うのです。
書いてあることが正しい正しくないという話ではなく、なんというか目線が違う。京都のディープな部分を知人の話や取材や文献から掘り起こされているので、改めて自分がよそ者だと感じるほど、私の知らなかった京都がこの本には書かれていますね。
いつでもいける、と思ったから行ったことがないところ、
やったことがないことも、よそ者(今や府外に住んでいるので本当によそ者・・・)だからこそ、限られた時間の中で見聞きしようとする。その感覚が、今の私にはわかります。
この本の最後のほうに、言葉のことと京女の話が出てくるのですが、これにはうなずけました。
「〜はる」っていう言い回しは、同じ関西圏でも「敬語」と誤解されたりするけれど、少なくとも私の中では自分ではない他人のことを話す時に一般的に使う、ちょっと丁寧な言葉、というかんじでしょうかね。
「お母さん入院したはるんやてね?お加減どう?」
「あの先生のいわはる言葉はいちいち嫌味やなぁ」
「ダンナさん、今家にいはる?それとも出張にいったはんの?」←よく友人に聞かれる(笑)
作者はこの「〜はる」が、仰々しすぎず丁寧にも聞こえ、
また他人と近すぎず遠すぎない距離をとっていえる、
とても便利な言い回しだと思われたようですが、
確かに便利な言葉かもしれません。人のことをあげつらうような時にも使ったりすることがあるのだけど(要するに嫌味、噂話の類)言ってる内容ほどひどく聞こえにくい、響かないかもしれません。
京女は一種のプレイなのではないか、という話にも
笑えましたが、鋭いものを感じました。
はんなりたおやかに見える京女は、実は天性の演技者。
それはどうかなぁ?!
なるほどなぁ、あぁそういえば・・・!
がいっぱい詰まった一冊です。
京都を愛する「東女」目線での東西の都比較論。
なかなか指摘が鋭く、楽しい本でした。