酒井順子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本文と同じくらい、いやそれ以上にジェーン・スーの解説に心動かされた。
ジェーン・スーが、酒井順子のバブル世代と自分達氷河期世代、そして平成序盤生まれは、「同じ国に生まれ育ったとは思えないほどの価値観の乖離がある、」と書いているのだが、それは一言で言って社会に対する責任感の違いのような気がする。
バブル世代はなんだかんだ社会に対し無責任なのに対し、氷河期世代のなんと真摯なことか。酒井順子氏からは少子化をどこか自分達のせいにされてもね、というスタンスを感じるが、ジェーン氏からはその原因を探ると同時に、処方箋を示さなければという生真面目さを感じる。「自立と相互扶助は同時に担保できる社会、」目指したい -
Posted by ブクログ
酒井順子さんの家族に対するエッセイです。彼女が育った家族との関係から、今後起こりうる様々な形の家族の形について書かれています。長男の役割とは?とかお盆とは?とか身近なことをじりじりと説明してくれます。
私はというとトーチャン、お母さん、姉、私の四人家族で生活してきて、現在はトーチャンは店で生活しつつお母さんが家からたまに店に手伝いに行くというほぼ別居生活を送っていて、姉は結婚して旦那と子がいます。私は一人気ままに暮らしています。
姉はできちゃった婚でどういうわけか嫁に行かず婿を取ったわけですが、トーチャンが長男だったから「婿を取らねば!」と思ったのか、仕事上苗字変わるの嫌。という理由とかで婿 -
Posted by ブクログ
著書の中で、きちんとした家庭でのお嬢様育ちを
それとなく匂わせていた酒井さんですが、
結婚観や家族と言うものを見る目になんとなく不思議なものを感じていました。
家族の構成員が全員いなくなってしまったからこそ書けたとおっしゃる赤裸々な酒井家の姿に
驚くとともにどこか腑に落ちる部分もあり。。。
多彩な価値観がやっと認められ始めた世の中、
結婚も家族もお墓も葬式もこれからどんどん様変わりしてくのだろうし、それはとても良いことだ。
でも酒井さん、目立たないかもしれないけれど
世の中には普通に結婚して普通に幸せに暮らしている家族が
た~くさんいるのです。
結婚も家族に縛られて生きるのも実はそんなに悪い -
Posted by ブクログ
未婚子なしの筆者の、「子どもがいない人生」というところに焦点を当てた本。
私自身30代で結婚出産したけど、旦那に出会えなければ私も未婚子なしだったと断言できる。出産も二人で話し合って計画的だった。結婚出産ってポーンとできる人もいるけど、私にとってやっぱり大きな関門には違いなかったと思う。一度やると決めたら思い切って突き進むしかない。女の場合は妊娠に期限があるのがまた辛い。いつまでも先送りしてると妊娠できなくなっちゃう。そんな焦りもありつつ私は出産し、子どもはほんとにかわいすぎるので、思い切って産むと決めてラッキーにも子どもを授かったことに幸せを感じているけれど、結婚出産を布教しまくることは絶