酒井順子のレビュー一覧

  • 鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む

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    百閒先生と宮脇さんの
    鉄道に関する著作を並行に語って
    それぞれの時代背景や
    思い入れの部分の違いを楽しみ
    鉄道紀行を味わう本…かな。

    百閒先生自身の書いた鉄文も大好き。
    でも、こうして他の人のチョイスで
    取り上げられた文を読んでも
    なんだかとても愛しさを感じるのです。

    文庫化されたので、再読。
    手元に置いておけるようになって嬉しい。
    文庫本のあとがきで著者が書いているように
    戦争も、震災も、コロナ禍もある中を
    鉄道は走り続けてくれている。
    感謝の気持ちを乗って表しにいこうっと。

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    2024年02月28日
  • 鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む

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    鉄に非ぬ者だが百閒本と聞いて。
    浅学にして宮脇俊三は初めて知ったくらい。
    だがこれはすでに人生折り返した者のための本でもあった。
    百閒を知った四半世紀前に読んでも届かなかっただろう。
    「曾遊、その喜びと悲しみ」にて極まる、ペーソス。
    一言で言い換えれば「時は変改す」。

    @

    「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」と『特別阿房列車』に書いた、内田百閒。「鉄道の『時刻表』にも、愛読者がいる」と『時刻表2万キロ』に書いた、宮脇俊三。鉄道に乗るという行為を文学に昇華させ、鉄道紀行の世界を拓いた2人は、時代とともに変わり続ける車窓風景に、人生と日本とを見た。2人へ憧憬の念を抱く鉄道好きの著者が、それぞれの著書を読み解いて描いた、渾身の評伝。

    目次
    鉄道紀行誕生の背景は?
    生まれた時から「鉄」だった
    人生鉄路のスタート地点
    それぞれの新橋駅、それぞれの鉄道唱歌
    「鉄道は兵器だ!」の時代へ
    東京大空襲を生き延びて
    敗戦の日の鉄道
    新たなスタート
    鉄道好きの観光嫌い
    御殿場線の運命
    抗い難いトンネルの魅力
    鉄道の音楽性
    酒という相棒
    女と鉄道
    誕生鉄と葬式鉄
    曾遊、その喜びと悲しみ
    旅を書く・内田百閒編
    旅を書く・宮脇俊三編
    子供の心、大人の視線
    「時は変改す」
    ◇あとがき
    ◇文庫版 あとがき
    ◇解説 梯久美子

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    2024年02月24日
  • 鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む

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    鉄道本で有名な内田百閒と宮脇俊三についてのエッセイ。

    筆者の本が好きなので読んでみた。金閣寺にまつわる二人のことを書いた本とも同じで、常体で書かれている。
    私は特に鉄道には興味はないんだけど、旅行には憧れがあるし、状況さえ許せば電車に乗ってじっくり本読みたいと思う。だから、鉄道に真剣に乗ってた二人の姿は「そういう楽しみもあるのね〜」という感じ。二人の著作を読んでみようかな、という気持ちになったのは収穫。そして、コロナ禍の本としてこのあと取っときたい本に認定。

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    2024年02月10日
  • 負け犬の遠吠え

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    3.5
    実にくだらないけど、うまく言語化されてて面白かった。
    解説の中の「静かな自己肯定」っていうのが本当にうまくこの本を表してるなあと思った。

    「女性誌というのは、読みすぎるとバカになりますが、読まなさすぎるとブスになるのです。」

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    2024年02月02日
  • この年齢だった!

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    MOREで連載してたというコメントを読んで、なるほどと思った。合間になんとなしに読むには非常に簡易な文章で、とっつきやすい。大きな動きはないが、それがまた雑誌の中のコラムとしてはちょうど良い塩梅なのだろう。

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    2024年01月27日
  • 本棚には裏がある

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    本が好きです。
    ただ、私の好みはかなり偏っているので
    不得意な分野というか
    読んだことのないジャンルの本も数多くあります。
    エッセイもそのひとつ。
    新聞や雑誌等々に書かれているコラムは読みますが
    一冊の本としてのエッセイはあまり読みません。
    エッセイが嫌いというわけではなく
    エッセイよりも小説の方が好きというだけで
    これまであまり読んでこなかったのです。

    今回手にしたのは酒井順子さんのエッセイ。
    この本の「読書エッセイ」というところに惹かれました。

    仕事、暮らし、家族、女の人生…表があれば、裏もある。
    本書は、本の世界から平成・令和の世相を鋭く読み解く読書エッセイ!
    (引用:朝日新聞出版・書籍紹介)

    この本の中で一番興味をそそられたのは
    Ⅱ.暮らしを巡る本
    それぞれの「ていねい」
    で紹介されている
    『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』佐光紀子著・光文社新書
    ここに書かれている
     「ていねい」好きな日本女性、家事のハードルを自分で上げておいてヘトヘトに、
     というケースも多い。
    に大きく首肯してしまいました。
    私、「ていねい」好きかと問われれば、そうとも言えないのですが
    「自分でハードルを上げておいてヘトヘトに」に関しては
    まさにその通りです。
    ”やななければならない”と自分で自分を追い込むことがあって
    これがちょっとしたコンプレックスでもあるのですが
    この本を読んで、それもまあいいやん!と思ったり。

    2010~20年代初頭の話題作を酒井さんならではの視点で深掘りしています。
    この本を読まなかったら
    知ることがなかっただろう著者や作品がたくさん。
    中には読んだことのある本もあったり
    読んでみたいと思う本もあったけれど。。。
    ほとんどはたぶん読まない(汗)
    酒井さんのエッセイで
    読んだ気になれたから。。。

    本には好き嫌いもあるし。
    色んな読み方ができるし。
    読みたいときに読みたい本を読めば
    自分なりに深堀りできて
    たま~に、大きな影響を受けたりすることも
    あったり、なかったり。。。(笑)
    それが読書の魅力でもあって。
    この本を読みながら改めてそう思ったり。

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    2024年01月15日
  • 本棚には裏がある

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    一般の方の感想も面白いが、作家が書く読書の感想はさらに面白い。
    筆者は古典や旅行や小説、外国文学と幅広く多くの本を読んでおり、本を楽しく紹介してくれるので、また読みたい本が増えることとなってしまった。
    既読の本については、紹介されると著者のファンという訳でもないのに何故か嬉しくなる。

    オバマ大統領が愛読していたという「運命と復讐」に興味が湧いた。
    外から見たら理想の夫婦でも、妻には夫に話していないことがある…この辺りは普通だが、結婚することの意味を考えるきっかけとなりそうな本である。

    また、何の本か忘れたが、現代の男子は料理をしたり美容についても話ができるようになってきたという記述があって、面白く感じた。昭和の時代には考えられなかったと思う。私の夫もファンデーションを最近使い始めたが、肌が綺麗に見えて良いと思う。(ただ、メイク落としを雑に肌に擦り付けてメイクを落としているので、もう少し美容知識を得てほしいと思う。)

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    2023年10月24日
  • 男尊女子

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    私も気付かぬうちに男尊女子になっていることを確認させられた。男尊女子になる思考の過程がとても興味深かった。

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    2023年10月12日
  • 中年だって生きている

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    まさにわたしも中年後期
    痛快なところとへぇそう?ってところが混在
    価値観の差かな。
    おもしろおかしく時々卑下しながらもプライド持って生きてます感が鼻につかないならとても楽しい本。

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    2023年08月03日
  • 家族終了

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    家族に関するエッセイ集のような感じ。
    自分とは年代も生まれも違うので、合っているところ違っているところがはっきりしていて面白い。

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    2023年07月11日
  • 百年の女 『婦人公論』が見た大正、昭和、平成

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    ★3.5
    100年という年月が長いのか、あっという間なのか。
    とにかく時代の大きなうねりを感じました。
    貴重な一冊です。

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    2023年07月04日
  • 裏が、幸せ。

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    佐渡に行くにあたり借りるも読まずに行くパート2。
    そして帰ってきて、佐渡の回だけ読む。

    なるほどその通りで、高貴な流人が持ち込んだ文化たちは、本当に厚くて様々な佐渡の文化を作っていた。
    素朴な田舎であり、非常に高い文化性を帯びた島。なるほど。そらいい島だわ。
    薪能もいつかみたい。

    そして、隠岐島にも行きたくなりました。

    #裏が幸せ #酒井順子 #読書記録 #佐渡

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    2023年05月03日
  • 紫式部の欲望

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    新しい視点で源氏物語を解釈した本

    面白いけれど、三浦しをんさんの解説ありき、かなぁと思った。そこまで読んで、飲み込めた感じがするので…

    感性の違いと言えばそれまでだが、そうかなぁ?という点も多かったし、逆に男性の視点だとどうなの?と考えたりした。

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    2023年02月11日
  • 家族終了

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    「生育家族は」やがて年老い亡くなっていく。結婚して「創設家族」をつくらなければそこで家族は終了してしまう。子供がいない人が増えている現代、確かにそういう家が多くなっていることでしょう。 事実婚などの様々な形を認めていくしかないと思います。学校教育での「家庭科」のあり方の提言も良かったです。 家事能力はだれもが身につけておくべきだと思います。

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    2023年02月05日
  • 着ればわかる!

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    イラスト可愛いので想像している絵面はいいのだけれど…
    最後の方の写真見たら本当におばさんだった…
    でもキャバクラのはかわいいと思う化粧次第なのでは

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    2023年01月20日
  • 「芸」と「能」

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    モノマネ芸人清水ミチコさんと、作家の酒井順子さんが交換日記的に順番にその時々気に留めたことなどのエッセイで構成されています。

    30代前半で手に入れていたのですが、なかなか読めず、36歳の今、本の中で語られている芸事や、お二人が気になっていることが楽しく読めたので、大人になったなぁと思いました❤️

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    2023年01月16日
  • ホメるが勝ち!

    mt

    購入済み

    おもしろかった

    褒めるのがあまり上手くないので、ハウツー本のようなつもりで読んだ。逆に自分が褒められた時には相手がこういうつもりで言っていたのかと知ることにもなった。

    人間関係に限定せず、あらゆる「ほめ」につながる文化を解説して書かれていた。

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    2023年01月14日
  • 男尊女子

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    男と女の差別を感じることは無くなったものの、女性は無意識に男性より弱いことがあたりまえみたいに考えている。
    そして、無意識に男性に頼っている。
    本書では、法律で男女の平等が確立されたものの今現在、男尊女子がいるということを著者が見聞きした話の中から上げられるている。
    気づきもあるしこの考えは男尊女子の考え方なんだと、発見もある。

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    2022年12月07日
  • 平安ガールフレンズ

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    ネタバレ

    しょっぱなから、筆者の共感力の高さに感動しっぱなしでした。古典女流作家の作品の内容から作者の性格・行動を解釈し、上手に現代に当てはめます。するとどうでしょう、あれほど訳が分からない古典の人物でも、あら不思議、確かにそういう人いるよね、という人物像へと見方が大きく変化するではないですか。

    ・・・
    ということで、本作、平安時代の女流作家とその作品を、現代の状況に置き換えるという試みであります。

    より詳細に説明すると、筆者の試みは、ガールズトーク的味付けで古典の偉人たちを分析している、ということです。ガールズトークってのは要は恋愛観ですね。

    清少納言はサバサバしているので、名門の殿方も寄ってきやすい。それをサラリと振って、言い寄られたことをインスタとかで上げちゃうタイプ。

    他方、紫式部はそういう出しゃばりなタイプが一番嫌い。故に清少納言とか大っ嫌い。でも実は本人もそういうのがしたいのに、性格が許さないタイプ。メンドクサ!

    藤原道綱母は、今でいうところのサレ女か。招婿婚で一夫多妻の当時でも、ほかの妻にジェラシーをめいいっぱい感じて、新しい妻が自分の夫から愛想をつかされると大喜びするという。。。原典を読んでいないのにヒステリックさが伝わります。『死の棘』を彷彿とさせます。
    菅原孝標娘は恋に恋しちゃうタイプ。源氏物語で光源氏が夕顔を連れ去るシーンがありますが、そういう「連れ去り」をしてくれる王子様が早く出てこないかなーなんて願っちゃうタイプ。

    和泉式部は、恋愛体質。その気がないのに自然と愛想を振り舞いてしまうのか、男が絶えない。挙句に死んだ元カレの弟とも結ばれちゃう(ちなみにその弟も死ぬのだが)。今ならばあざといとかって言われちゃうんでしょうね。

    こういう分析をして、この子は友達になれるとかなれないとか、私ならばどうこうアドバイスするのにな、などの想像のやり取りが盛り上がります。確かに面白い。

    ・・・
    ということで、古代の女流作家をその恋愛観などで読み解くような作品でありました。

    「する」とか「した」とか、シモの話が多く、読んでいる最中は、女子の集団にうっかり男一人で迷い込んだような気分になりました。が、平安時代の女流作家はばっちり頭に焼き付きました。原典もちょっと目を通してみたくなります。

    本作は当初、中三の娘の古典苦手意識解消のために購入したものでした。確かに非常に面白く、苦手意識も消えるかもって思いましたが、内容がなあ・・・読ませてみるか悩みどころであります笑

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    2022年11月17日
  • 枕草子REMIX(新潮文庫)

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    感想
    古典再発見シリーズ。古典を読むと人の考えることはずっと変わらないことに気づく。季節の花をかいで、人間関係に悩み、物思いに耽る。人の営み。

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    2022年10月13日