酒井順子のレビュー一覧

  • ユーミンの罪
    中学生からキャンティに通っていたユーミン。
    都心から近くて遠い八王子。
    この距離感が多くの地方出身女性の共感できる歌詞を生み出したのかな…。

    これからも唯一無二の存在として第一線をかけ続けてほしい。
  • ユーミンの罪
    ユーミンの歌を時代とともに整理することで、女性の気持ちのあり方の変化を手際良く示してみせる、酒井さんの見事な手腕に感服。
  • 自意識過剰!
    著者の鋭い洞察力とユーモアある文章に何度か声を出して笑ってしまった。
    「ちかくの視線」は面白くノリノリで読んでいたが、「異性の視線」は逆にイライラした。
    この本は、共感できないと面白くないと思う。
    共感できないとイライラするだけ。
    逆に共感や同じような経験があると、言語化されたその思いに驚嘆や可笑し...続きを読む
  • ユーミンの罪
    ユーミンのアルバムを著者が聞いていたデビュー期からバブル期までを切り取って年代順に歌詞の表現と世相の変遷の関係を時代時代の女性の生き方を中心に論じられています。著者がリアルタイムで聞いたのは、松任谷以降で、ユーミンがプロジェクト化して、世相にマッチした一定水準以上の作品を毎年年末にリリースする職人芸...続きを読む
  • 入れたり出したり
    タイトルが・・・妙に卑猥なので電車で読むには他人no
    視線が気になります。
    けれども、その視線を気にするのも 酒井先生が分析する自意識過剰なんでしょうね。
    誰も見てねーっつの。
    自意識過剰な人は、やたらと他人のことを観察してしまう。だから他人も同じように自分のことを見てるんじゃないかと思う。...続きを読む
  • 食のほそみち
    使い終わったサランラップを使用済みコンドームに例えてるところが つぼりました。
    卑猥なたとえにもかかわらず 決して下品でないのが酒井先生の素晴らしいところ。
    水・豆腐・米は私も 味の良さわかりません。
    なので それを語る人たちは 苦手だったりします(笑)湯豆腐のコースを何千円も出して食うとか ...続きを読む
  • 女流阿房列車(新潮文庫)
    たとえ車窓からの景色がいかに絶景であろうとも、睡魔にはついつい身をまかせてしまうという、ゆる~い鉄子を自認する酒井順子さんにハードな鉄旅を強いる「小説新潮」の企画シリーズ。全11旅+おまけ1。タイトルはいうまでもなく、内田百閒に全面的に敬意を表したもの。また、随所に今は亡き先達、宮脇俊三氏へのオマー...続きを読む
  • 地下旅(チカタビ)!
    最近の酒井氏の著作は鉄道関連のものが多いですね…といっても別に鉄オタといった感じではなくてまあ、にわかオタみたいな立ち位置らしいのですが…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    僕も色々な路線を利用したいナー、などと漠然と思ってはいるんですけれども、行動に移さない人間でして、そういった人間からしてみれば本書...続きを読む
  • おばさん未満
    丁寧な(この本でいうと年相応の)文章で、くすっと笑えるところも、軽い毒やスパイスもあり、さらっと読めて面白かった。

    自分よりも少し上のバブル世代の話だけれど、あと何年かしたら確実に自分にも起こる老化現象。

    読んでいるときに「行く河の流れは絶えずして…」という好きな言葉が浮かび、みな平等に年を取る...続きを読む
  • 地下旅(チカタビ)!
    部類の鉄道マニアでもある酒井順子さんによる東京地下鉄紀行+α。私も地下鉄は大好き。木のエスカレーターで延々と地下に潜って行ったロンドンの地下鉄や、ルーブル駅は別格としても、いずれもシャレた装飾のパリの地下鉄。ローマやミラノはあまりパッとしないが、その代わりにトラムがいい。さて、東京の地下鉄だが、私も...続きを読む
  • 結婚疲労宴
    結婚式に関わるアレコレが綴られている本書でしたけれども、個人的には中途で飽きてしまいましたかね…まあ、僕は氏の著書が好きでこうして機会を見て読んでいるんですけれども、今回はなんちゅーか、全体的に女性寄りの内容かな…と。まあ、結婚式には新郎も重要な存在なんでしょけれども、個人的にはやっぱし花嫁のが印象...続きを読む
  • 地下旅(チカタビ)!
    『地下鉄の閉塞感、胎内感が好き』と酒井さんは書かれていたが
    地下鉄のキモはまさにそこにあって
    その閉塞感ゆえ好き嫌いが分かれる、ということに
    図らずも気づいてしまった本でもあった。

    関東の私鉄沿線に住む自分としては
    都心に出るのに便利だと思うのは私鉄から乗り入れている地下鉄で
    小さい頃から馴染みが...続きを読む
  • 地下旅(チカタビ)!
    東京メトロ・都営地下鉄の部分は、地下鉄そのものの描写は少なく、地下鉄で行ける街のことをえがいています。番外編としてついていた全国&海外の地下鉄、のほうは、密度の違い故か、地下鉄度がより高く、想像していたのはむしろ番外編のほうかなあ。著者は、中央線が通り、丸ノ内線の端っこの駅の近くで育ち、地下鉄が断然...続きを読む
  • 鉄道旅へ行ってきます
     いきものがかり的な構成の鉄道旅行は、とても楽しそうです。ほぼ関川さんと原さんのうんちくで、占められていますが時々入る酒井さんの発言がおもしろい。
     特に、『Ⅲ 大人の遠足で行こう』で秩父鉄道のSLに乗車中、沿道の見知らずの人から手を振られるところで酒井さんの
     「気分は皇室の一般参賀みたいでした。...続きを読む
  • こんなの、はじめて?
    週刊現代での連載をまとめたエッセイ集(第5弾)。
    時事ネタは「あ~、そんなこともあったな~」と思い出せるから結構好き。じゃがポックルと花畑牧場の生キャラメルが売り切れていたあの頃・・・懐かしいなぁ(笑)。

    酒井さんとは年齢層が異なるので、回顧する内容や考え方にジェネレーションギャップを感じることも...続きを読む
  • ひとくちの甘能
    酒井さんがこよなく愛する甘味の甘能が書かれた本書。

    ミルフィーユにデートを思い、生麩に粘膜同志の邂逅を感じ、
    バンコクでの夢にマンゴー色の霧を見る。

    酒井さんも甘味も大好きだけど、価値観、味覚はそれぞれに違うものだから
    自分の意見と違ってもそれは別物として…と、楽しみに読み進めていったけれど
    ...続きを読む
  • 都と京(新潮文庫)
    言葉、料理、贈答、祭り等々での東京と京都の違い。「~してはる」というのは敬語かと思えば、天皇陛下にも、犬にも、犯罪者にも使える不思議な言葉らしい。なんだか奥が深い。著者が京都出身でない事が、却って切り口が鋭さを生んでいる気がします。
  • 地下旅(チカタビ)!
    新聞の書評で見かけて購入。
    もう少し鉄分が高いかと思ったんだけど、どちらかと言うと、“地下鉄に乗る”というよりは“地下鉄で行く”方に重点が置かれた、“ぶらり途中下車の旅”系の本だった。
    読んでみたら行きたいところが増えたんだけど、乗りたい地下鉄はそんなに増えなかったのがちょっと残念。
  • 負け犬の遠吠え
    やっぱり女ってのは、いくつになってもややこしいなぁ…が感想。
    一応、カテゴリーでは勝ち犬の自分も、もし自分が負け犬だったら…と色々想像してしまった。

    いっそ、35歳を過ぎたら強制的に国が誰かと結婚させる、とか。ダメなら離婚。死ぬまで添い遂げられればラッキー。
    努力すれば誰とでも家庭を築けると思うけ...続きを読む
  • 地下旅(チカタビ)!
    近辺でも行ったことのない所に行くと言うことは、旅だと思う。地下鉄に乗って名所を巡るエッセイ。地下鉄の路線図も入っており、イメージしやすい。
    旅でもやはり女性目線なので、感覚は少々合わないところは残念だが、著者が意外に鉄女と言うことが分かる。
    本書を読んでいきたくなったところ。
    逓信総合博物館
    忠臣蔵...続きを読む