酒井順子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昨年大ヒットした「負け犬の遠吠え」を著した著者の別の作品です。
日常の何気ない行動に隠される人間の心理を鋭い観察眼で見抜いていく著者の文章に脱帽すると共に、非常に興味が沸きました。
誰もが気づいているんだけど、そんなに取り立てて問題にするほどにことでもないだろう・・・ってことを著者は明確に記している。そして時には皮肉も交えながら・・・それがウケる。(´-,_ゝ-`)プッ
血液型診断をそんなに妄信するわけではありませんが、著者も僕と同じO型です。それが関係しているのかどうか分からないけど、共感できる部分が多かったです。と言うわけで星四つ。(´-,_ゝ-`)プッ -
Posted by ブクログ
ネタバレ酒井さんは丙午の本を書くだろうなと思っていたらやっぱり書いてたよ!お気楽なエッセイというよりは、社会学的な視点で迷信を鋭く斬ってくれました。ベースに当事者の実体験があるだけに、リアルな描写にはくすりとなるしね。それは自分も丙午女子だからなわけだけどね。
酒井さんも鈴木保奈美さんも言ってるけど、損だと思ったり(丙午だからという)不当な差別を受けたことはないし、むしろ「どうだ丙午なんだぞエッヘン」くらいで生きてきたからね我々世代は。2026年の丙午は、だからどうこういう世代じゃなくなるはずだから、我々が最後の迷信世代になるね。それはそれでエッヘンだな! -
Posted by ブクログ
解説(松家仁之)一部
私が新潮社で海外版権の仕事を担当していた一九九○年代後半、アメリカの書店に入ると、いわゆる自己啓発書がいちばん目立つ棚や平台を占有しているのに驚かされた。「あなたがこうなりたいのなら、こうしなさい」というテーマ設定は、経済的な切り口から計量の難しい幸福論まで、つぎつぎ手を替え品を替え本となり、不安解消を暗示するタイトルがつけられて、ところ狭しと並んでいたのである。小説の棚や平台は押され気味の印象だった。
アメリカの書店の光景を見て思ったのは、「アメリカ人として生きてゆくのはなかなかたいへんなんだな」というまるで他人事の感想だった。
ところが、自己啓発書ブームは、十年と経たずに日本の読書界にもあっさり上陸した。現在も続いているのはご存知のとおり。哲学書でさえ自己啓発書として読み替えられる道筋がつけられている。エッセイにも「人生指南」の要素が求められるようになってきているのだ。「純文学」にも通じるような「純エッセイ」が現世利益に押され気味、という現状もぼんやりと浮かびあがってくる。
な気持ちになった。 最終節の「高齢者とエッセイ」では、とんでもなく面白いエッセイが登場する可能性を予告しつつ、やはり自己啓発書の影がしのびよりつつある未来を感じさせ、複雑な気持ちになった。 -
Posted by ブクログ
読みやすいなあと思っていたら、負け犬の遠吠えの
酒井順子さんの本でした。
丙午(ひのえうま)生まれの女性、なんとなく縁起が悪いらしい
そんな認識しかなかった。
そもそも、
・干支(えと)には十二支(じゅうにし)と十干(じっかん)の60種類の組み合わせがある
・なので、自分の干支が次にくるのは60歳。だから「還暦」という。
・甲子園の「甲子」とか、戊辰戦争の「戊辰」とかは、その年の干支。
ということを、初めて知った。
丙午をなぜ「ひのえうま」と読むかというと、
「火のもえるさま」を表す丙という漢字は
音読みが「へい」、訓読みが「ひのえ」。
十干と陰陽五行説が一緒になり、
「丙丁」には、五行説の中の「火」があてはめられた。
日本では陰陽に「兄(え)」「弟(と)」があてられた。
丙は兄なので、「火の兄」で「ひのえ」となった
とのこと。
知らなかったーーー。
雑学オタクとしては、この冒頭の説明部分でいっきに引き込まれました。
明治の丙午の時には、出産を避けるために大騒ぎになったこと。
昭和の丙午の時にも少なくとも忌諱する雰囲気はあったものの、「世代の人数が少ないから受験などの競争が厳しくない」とか、バブリーな時代もあって就職もよかったとか、前向きにとらえられている点も多いそう。
紀子様や、小室圭さんのお母さん、藤島ジュリー景子さんが並べられているところは酒井さんらしくて面白い。
最後の対談部分では下記の意見があり、なるほどなと思う反面、そんなに干支って昔からあるのかと調べたら
5世紀(古墳時代)には日本に伝来していたそうで、びっくり。
「家父長的な価値観に基づいて、女性がでしゃばったりしてはいけないよということを、女性たちに言いたかったが
全員にいうわけにはいかないので、60年に一度女性を攻撃することで、見せしめにしていた」
最近の丙午どころではない少子化が
あらためて気になりました。