酒井順子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
紫式部、と言えば、
平安時代の優雅な貴族で、
当時の宮中を虜にしたベストセラーの女流作家にして
自身の才覚で夢を叶えた、皆が憧れるキャリアウーマン的な、
そんなキラキラした女性なのかと想像していたけれど......
....どうやらそうではないかもしれない、という新たな想像を膨らませてくれる本書。
目次を開いてびっくり。ズラリと並ぶ20の欲望。
ブスを笑いたい。プロデュースされたい。頭がいいと思われたい。モテ男を不幸にしたい。都会に住みたい。待っていてほしい。正妻に復讐したい。等々。
...むしろ欲望まみれだし。
連れ去られたい。乱暴に迫られたい。
...なんてちょっとはれんちなの -
Posted by ブクログ
2025.10.19
旅エッセイ2連続。かなりページ数が多くて読むのを怯んでいたけど売れてしまったので仕方なく(?)読んだ。
エッセイなのでひとつの旅のページ数は少なくても旅の数が多く、その多くが地味な旅(笑)なので、興味ないところは読むのがしんどかったりで中弛みして読むのに時間がかかったけど読後は「旅に行きたーい!」という気持ちに。
私も旅は飛行機や鉄道の「何もできない移動時間」が好きで、始点から終点までのんびり鉄道に揺られながらおやつを食べつつ本を読み、飽きたら窓の外を眺める旅をしてみたい。
文庫版の注釈では2011年の東日本大震災がいろんなもの、ことの境目になっているような気がした。 -
Posted by ブクログ
2010年代以降、ポリコレやSDGsなどの潮流の中、「差別や格差を無くして、様々な違いを持つ人々が全て横並びで生きていきましょう」という世の中になりつつあるが、そんな世においても、様々な格差や上下差への欲求は残り続け、水面下で傍聴しているのではないかという問題意識から、様々な「格差」や「差別」、「階級」に関するテーマを考察。
本書を貫く問題意識には共感するし、はっとさせられる観点もあったりするのだが、タイトルから期待していた格差や階級をめぐる骨太の議論とはかなり違い、「格差」「差別」「階級」に関する毒にも薬にもならない、ぬるいエッセイ集という感じで、正直、肩透かしな内容だった。「まぶた差別と日