【感想・ネタバレ】負け犬の遠吠えのレビュー

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Posted by ブクログ 2023年11月23日

2003年に刊行されて超話題となった酒井順子さんの本。ご存知の通りドラマにもなりました。

20年前は自分がまだガキだったので「そんなもんかねー」っつう程度の印象。女性から見た男性としての自分のことを見つめ直したりは決してしなかったし、1人で生きる女性の心の中など想像しようともしなかった。
今回読み...続きを読む直して分からなかった女性の様々な感覚も少し分かるようになった気もします。

ちょうど20年ということでインタヴューなども読みましたが酒井さん。本当に思考のセンス抜群です。

今の時代を生きる負け犬さん達にも是非お読み頂きたい一冊でございます。

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Posted by ブクログ 2014年02月06日

これも再読本。
このカバーデザインは、佐藤可士和さんです。

昔読んで名著!と感激して、どこかの
ビジネス読書会でお勧めしてしまった記憶あるのですが
改めて読んでもやはり名著。

本書で頻繁に出てくるキーワード、「いや汁」とか
「腐臭」など。
例えば、三十路過ぎた女性が親と同居している、と
語ったと...続きを読むき。
20代の女性のちゃんとした感とは違って、その
ちゃんとした部分から、そろそろ腐臭を発してきて
いる、という表現などはお見事。

改めて、酒井さんのうまさ、絶妙さは駄目を
掘り下げるときの微妙なさじ加減。
これ以上茶化したら不快になるという、ギリギリの
ラインでとどめているセンスが素晴らしいです。

本書の刊行は2003年でした
あれから10年。
負け犬はいずこへ、と考えたけど
いまでは”おひとり様”というくくりなのかな。
いずれにしても彼女たち
負け犬はどう進化(退化?)していっているのか。
今こそ、
本書の続編を期待してしまいます。

最後に、単行本ではなかった、男性を交えた対談、
そして林真理子のうまい解説もあるので
文庫版を読むことをお勧めします。

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Posted by ブクログ 2014年01月21日

どんなに仕事が有能でも、美人でモテモテでも、30代で独身、子無しの女性は負け犬。シングル女性にとってはなんとも屈辱的な定義なのですが、自身も負け犬を自認する著者の、なんともユーモアな語り口についつい笑わされてしまう。
もちろんただの惨めな自虐に終わっておらず、後輩世代への「負け犬にならないための十か...続きを読む条」そして、同世代以上の「負け犬になってしまったからの十か条」によって、女性陣ひいてはオス負け犬こと男性にも、温かなエールを送るところに愛を感じてしまう。エッセイストとしては独特のおかしみがあり、逸品だと思う。
ただし、ここでいう負け犬も勝ち犬も、きわめて限られた上流層のなかでの勝ち負けであることをお忘れなく。

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Posted by ブクログ 2020年12月31日

よかった!!

本当に、面白かった、っていう感想がぴったり
負け犬なんて人ごと♪と勝ち犬への方程式をクリアしていくのか、
負け犬になるべくして、心の準備体操をはじめるか。
備えあれば憂いなし

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Posted by ブクログ 2023年05月08日

負け犬=未婚、子ナシ、三十代以上の女性のことを指す
2004年の流行語大賞トップテン入りし、ドラマ化もされたらしい。
著者酒井順子さんの「家族終了」が面白かったので、タイトルでチョイスした本書でしたが、まあよくぞ「負け犬」というワンテーマでここまで書ききったなと感心するばかりです。もう20年前の本な...続きを読むので、当時の時代感と現在では少し違うのかも知れませんが、より未婚化が進んでいる現在の方が先鋭化されている状況と言えるかも知れません。
40代既婚オジサンからすると、真ん中辺にあったコラム・オスの負け犬で、30代半ば以降の未婚男性にはこういう問題がある5類型が面白かったです。自分も結婚してなかったらこうなってただろうなと思います。まあ、男の場合は未婚でも負け犬みたいな呼ばれ方はされないので、そういう人生もありなのかなとは思いますが。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年08月16日

面白かった。文章が上手いなと思った。所々、上手い例えや言い回しにニヤけながら読んだ。
自分の人生の今のタイミングで読めて良かった。今の時代、結婚しようがしまいが正直どっちでも良いと思うが、私は結婚しようと思いました。
負け犬に痛快に寄り添ってくれる、良い本です。

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Posted by ブクログ 2021年10月31日

2002年に連載されたエッセイを編集したもの。現在にも続く「勝ち組、負け組」のさらに前に出現し、話題となった「負け犬」についてのエッセイ集。

筆者曰く、「どんなに美人で仕事ができても三十代以上、未婚、子ナシ」は負け犬と定義している。筆者自身がまさにその定義に当てはまっていた頃で、自虐・自戒も含め「...続きを読む負け犬」の生態をさらけ出す。「時間もお金も自由!」という思想は「遠吠え」に。定義の内容から当然のように男性側の対応とも深く関わってくる。

女と男のホンネをこれでもかとさらして、三十代の頃「オスの負け犬」だった私も苦々しく、しかし何度も笑わされながら読んだ。笑いの中にも「少子化対策は女性への対策だけでなくダメ男の矯正の方が効果がある」という提言(?)には唸らされた。確かに、その通りだw

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Posted by ブクログ 2020年06月05日

どこで、紹介されていたのかは不明ですが、最近の時世を考える系の本として紹介されていたような気がします。

面白かったです。
30代以上の独身女性を「負け犬」、既婚女性を「勝ち犬」として書かれたエッセイ。

私、既婚子持ち女性ですが、
内館牧子さんや有働由美子さんなど、独身女性の書くエッセイが昔から好...続きを読むきです。
なんでだろう?
潔い爽快感があるからかな?

巻末の林真理子さんの解説を読むと…
この本、出版された当時、かなり話題だったんですね。
私、林真理子さんも好きです。

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Posted by ブクログ 2017年06月28日

独身、結婚、出産育児。
女性の関係が今までと変わっていくことの描写がぐっときた。

「同じ日本語を話すので相手の話の意味は理解できるけれど、その話に対して心の底から共感し、分かち合うことがどうしてもできないのです。これは、かなり寂しい感覚です。」

友人と話していても前ほど楽しくないなって思っていた...続きを読むモヤモヤを
言葉にしてもらったように思った。

わかるわかる、それはちょっと違わない?と
作者とお酒を飲む気分で読んだらすごく楽しいと思う。

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Posted by ブクログ 2016年11月06日

「二十二歳だった私が独身のまま、一年また一年と歳をとった結果、三十五歳で独身の女となったのです。」

「負け犬」を広めた本。
「負け」という単語があるが、それは女の幸せという観点から。
女の幸せとは、出産・子育てだという。

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Posted by ブクログ 2014年04月29日

女性負け犬の生態、考え方が、同じ女性である著者の視点から鋭く描かれ、洞察されている。しかし、文庫本1冊分、そればかり・・・というのは、途中疲れてくる。
家庭で家事や育児で擦り切れ、ヘトヘトになっている女性たちと比べて、本当に負け犬といえるのかどうか、とも思った。
一方、男性の負け犬の生態、動向、考え...続きを読む方はどうなのか?女性負け犬よりも、悲惨なような気がしないでもない・・・などと思いつつ、読んだ。

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Posted by ブクログ 2014年03月29日

負け犬著者の負け犬論

この1冊で負け犬の生態系がわかります

引用すると、
負け犬の場合は、一応はまだ売り物という立場です。

製造年月日が古い牛乳は、たとえ前列に並べられたとしても、
賢い消費者は新しい製造年月日の牛乳を買うものです。

陳列台に残された古い牛乳は、新しい牛乳に対しても、
そして...続きを読む新しい牛乳を選ぶ消費者に対しても、腹を立てる。

このように、シニカルかつユーモラスなエッセイは
負け犬やそれ以外の人にもお勧めです。

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Posted by ブクログ 2014年02月11日

負け犬負け犬負け犬、こんなに繰り返されると、笑っちゃうね!
でも、ほんと、そうそう!と思えることが多々ありました。
負け犬から脱した友達に読んだ方がいいといわれ読んでみたけど、結婚願望が昔からあった私には、これを読んで生まれる焦燥感とかはありませんでした。だって、全部気づいてましたもの。
とにかく、...続きを読む突き抜ける!それしかないっす。

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Posted by ブクログ 2013年04月03日

もう「自分のことか!」と思わされる内容w
ほぼすべて酒井さんの言うことに納得できたし同意。
語り口が面白くて、もっと彼女のエッセイを読んでみたくなる。

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Posted by ブクログ 2012年11月05日

自虐ネタ というべき 新しいジャンルの読み物だ。
30代 子ナシ独身女性 をとことん 追求する。

30代 子ナシ独身女性が 発生する社会的な背景の分析。
さまざまな 現象について 考察する。
なんで 30歳代になっても 独身なんだろと自問しながら
若いときには 気持ち悪いと思っていたが 
自然とそ...続きを読むうなっていて 自分でも 気持ち悪い 存在だと思うが、
なんとなく なったんだよね と言う話。

読みながら 笑える部分もあり
笑っちゃいけないなぁ という部分もある。
まじめに 30代 独身女性の 文化論的考察 なのだ。

負け犬が 負けを認めることで 新しい関係が生まれる。

おいぼれが 老いぼれたことを認めるようなものだ。
老いぼれの横着 というのは 意地悪じいさんみたいなものだね。

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Posted by ブクログ 2012年10月23日

「30代・未婚・子ナシの女性のことを、自分たちの腹を見せるという意味で負け犬と呼んでみる」

負け犬ってすごい楽しそうなんだよ
自分で一生懸命仕事してお金を稼いで自分の好きなことのために使う。楽しいと思う方向に素直に向かってしまう。
でも、世間の目とか出産のタイムリミットとかを考えると孤独感に襲われ...続きを読むる。
対する勝ち犬たちだって、無理をして手に入れたい程魅力的には映らない。「子育て教」「貧乏プレイ」だもんなぁ

どっちを選んでもそれぞれに苦悩。
あぁ、女という生き方って たいへんなんだなぁ

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Posted by ブクログ 2014年04月15日

イヤ汁!汁って!もはや、漂うものではなく滴っている、その垂らしてる感がとっても象徴的。小気味よい言葉のテンポで楽しませながら、鋭い分析が痛いです。男負け犬との座談会をもっと見たかったな。

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Posted by ブクログ 2024年05月05日

「女として不幸」はモテない、結婚できてない子供を産んでいないこと。
「男として不幸」は仕事ができないこと。
仕事はバリバリだけど男女関係はガバガバな男性に対して、世間はそれ男としてどうなんだ、、なんて感想は持たないし、なんなら仕事も恋愛も真面目にできないその負け犬っぷりは一種のキャラクターとして美化...続きを読むされることすらある。逆にそれを女性がやるとなんとなく痛々しさが残る。
そういう感覚って、いくら制度面で男女平等に近づいたとしたって簡単には変わらないよな〜〜って改めて思うとともに、今まで性差を感じない環境にいたからこそ、この先の社会人生活が恐ろしく感じられた。

社会人なりたての自分的には「いびってくる負け犬は若さへの執着がゆえ」って話も印象深かった。お局がいたらこの人は若さに嫉妬してるんだ、自分も昔は若さの恩恵にあやかってたはずなのにね...(苦笑)ぐらいのマインドでいたいな。

自分が30歳になって再読したらまた感想も違ってくると思う。その時の世間的な負け犬要素がどんなものになってるのかは分からないけど、女としての幸せが、果たして自分の幸せになり得るのかどうかは見定めなきゃな〜〜と思った。

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Posted by ブクログ 2024年03月31日

何事もそうだけど、「負け犬にならないための10ヶ条」とかは相手の好みによるから全てこの通りに実行した人が成功するとは限らないと思うけど、全体的に色々学ぶことが多かった。そして周りにこの本で定義されている「負け犬」はたくさんいるから凄く共感できることも多かった。この本は2006年に最初発売されたからそ...続きを読むこからまたさらに日本のと世の中の風習が変わってさらに独身女性が増えたと思うし、少なくとも私から見たら全く「負け犬」とはその人たちのことを思っていない。ただ、最後に出ていたオスの負け犬たちのインタビューをちらっと読んで、まともな人って本当にあまり残っていないんだろうな、こういう人にはなりたくないなって思った。

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Posted by ブクログ 2024年02月02日

3.5
実にくだらないけど、うまく言語化されてて面白かった。
解説の中の「静かな自己肯定」っていうのが本当にうまくこの本を表してるなあと思った。

「女性誌というのは、読みすぎるとバカになりますが、読まなさすぎるとブスになるのです。」

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年08月04日

エッセイストの著者が、30代、独身、子なしの女性を負け犬と定義して、なぜ彼女達は負けてしまったのか説いている一冊。
賛否両論あると思うが、負け犬達は、好奇心旺盛で純粋であることが特徴というのは激しく同意する。

36歳まで負け犬だった私も、とにかく好奇心旺盛。20代の頃はもっと沢山の経験を積みたかっ...続きを読むたため、結婚なんて人生の墓場だと思ってきた。
そして、純粋という部分は、好きな人とじゃないと結婚しないと決めて、婚期を逃すパターンだと思う。
20代後半で結婚していく勝ち犬達は、好きとか恋愛は置いておいて条件だけで結婚していく人もいる。
負け犬にとって、それは許しがたい行為。

どんなに美人で仕事ができる女性でも、未婚なら負け犬と定義してしまうこの本は、乱暴な印象を与えるが、読んでみるとそんなことはない。
著者自身が負け犬なので、負け犬達への愛を感じる。

林真理子さんが指摘するとおり、著者が想定している負け犬とは、都会でバリバリ働く美しい女性のこと。
そして、勝ち犬とは都内で暮らすシロガネーゼ的な金持ち美人専業主婦マダムである。
残念ながら、ママチャリで髪を振り乱している、生活にいっぱいいっぱいの主婦は、勝ち犬とは言わないのである。

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Posted by ブクログ 2022年03月19日

作者で言うところの私は負け犬。
最初はゲラゲラ笑いながら読めてたが
半分過ぎた頃から笑えないほどの言われっぷりで、悲しくなってきてしてしまった。

でも後半2/3あたりで、これ勝ち犬(既婚、子持ち)のことも相当ディスってるなとジワジワ気がついてくる。

名前にこそ、”勝ち” “負け”を使っているが
...続きを読むどちら側の女性も(そもそも勝ち負けを使っている時点で)作者からしたらくだらん対象なのかもしれない。

先日美容室で盛り上がったことがある
「結局気にしない人が最強」

結論はそれだ。

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Posted by ブクログ 2021年08月31日

あまりにも有名なエッセイになってしまい、今更ってえ(笑)ところなんだけど読んだ。才気煥発、なるほどおもしろい。

どんなに美人で仕事ができても、30代以上・未婚・子ナシは「女の負け犬」なのです! 鋭い分析と、ユーモア溢れる文章で、同世代の本音を描き出した超ベストセラー。国内外で話題騒然、大論争にも発...続きを読む展した、講談社エッセイ賞、婦人公論文芸賞受賞作。(楽天BOOKより)

結婚を選べば出来るのにしないでいいのなら、負け犬だって言ったって選べる人生いいよ、遠吠えでもなんでもしてくれい!

えっ、結婚を選択しなかったのじゃなくて、選ばれなかったとか…、それでも、ほとんど誰でもが結婚した時代の者から見ると、いい時代になったもんだ。結婚しなくても、一応肩身が狭いということがないようなのだ。このエッセイが認知度を高めたかも。

結婚っていいこともたくさんあるけれど、損したということもいっぱいあるから、不本意でも結婚した女、母たちがどうやら、応援したからじゃないかと思うけどね。

きっとわたし達の世代(50代、60代)がぶつぶつ言ったんだろうね。でもさ、母達が産まなきゃあななたちはこの世に存在してなかったんだけどね。と、ブーたれたいぐらいうらやましいよ~、今の30代以上の独身の女性の自由気ままなようなのが。

ちなみに夫もこの本を読んでふたりで読後会。はてさて、わたしがいまのこの時代なら結婚したかどうか?

夫はとうていしなかっただろうと言うし(そんなに結婚に向いてないのか!)、わたしはわたしで、どっちも大変だなー、結婚した方がまだ楽と思ったのじゃないかと。なんだ、おんなじだ。

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Posted by ブクログ 2021年04月08日

結婚して子を産む=勝ち犬、それ以外=負け犬。なるほど、ツガイになって子孫を残し、種を繁栄させるのが人間の、というか生物の最大の存在意義なのだろう。そのレールから外れている人は全て負け犬という発想はとても面白い。

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Posted by ブクログ 2019年05月27日

結婚しない女性に関する雑文集。最初は面白いけど、一冊書き続けるほどのネタはなく、だんだん力ギレする。

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Posted by ブクログ 2021年08月08日

解説にあるように、2000年代の女性についてリアルに叙述されている。ユーモアのセンスが高い。読んでいて嫌味もなかった。歯切れがよく、どんどん読めてしまった。表現方法についても勉強になった。

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Posted by ブクログ 2016年10月17日

結婚して 子供がいることが 勝ち組とは思わないので、少し自虐的な本かなーと思いましたが、結構 なるほど と思う点が多い


負け犬が 猫を飼いだしたら、お終い というのは 納得

負け犬には キャッシュフローはあるが、ストック はない は名言

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Posted by ブクログ 2013年05月18日

やっぱり女ってのは、いくつになってもややこしいなぁ…が感想。
一応、カテゴリーでは勝ち犬の自分も、もし自分が負け犬だったら…と色々想像してしまった。

いっそ、35歳を過ぎたら強制的に国が誰かと結婚させる、とか。ダメなら離婚。死ぬまで添い遂げられればラッキー。
努力すれば誰とでも家庭を築けると思うけ...続きを読むどなぁ…あ、その努力が嫌なのか…

負け犬友達がたくさんいるので、今日から言動には気をつけよう。うん。

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Posted by ブクログ 2012年07月11日

30代以上、子なし、未婚という単純にして明快な定義に基づき、自虐的に明るく負け犬に関する考察をつづったエッセイ。痛快な文章で軽く読めるが、的確な指摘も多い。

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Posted by ブクログ 2010年12月12日

読んでいてリアル過ぎて辛くなった。
リアルで共感できるから売れたのだろう。
誰も一生懸命生きているなら、
「負け犬」
ではないと思う。

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