【感想・ネタバレ】「来ちゃった」のレビュー

あらすじ

山へ!海へ!裏へ!端っこへ!の女子旅日記。

著書多数、超人気エッセイスト・酒井順子さんと、『きょうの猫村さん』で人気爆発の超人気漫画家・ほしよりこさん。
ふたりが選んだ目的地は、「出生率1位の地」「寅さんが最後に行った地」「こけし工人がいる温泉」etc.
ど真ん中よりも端っこへ。限りなくニッチなデスティネーション(目的地)ばかり。
行った先ではリュックひとつ背負って、灼熱の太陽に焼かれながらサトウキビ畑のなかで自転車をひたすらこいだり、藁ぞうりに白手袋をはめ、ロープにつかまって岩をよじ登ったり、船酔いで顔面蒼白になったり――
いろんな意味で「来ちゃった…」とぽつり、つぶやいてしまうような、近くて遠い国内旅35+海外2か所、計37の旅の記録を1冊に詰め込み人気を博した単行本が文庫になりました。
文庫化に際し、2015年に旅したばかりの「インド マハラジャ・エクスプレス紀行」もあらたに収録。
あたりまえの観光地を訪ねる旅にはもう飽きてきた大人女子の皆さん、今度はこんな渋い目的地へ、ゆるーい旅をしてみませんか?

【ご注意】※この作品はカラ―イラストが含まれます。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

旅筋。予定を詰め込まなくても濃い旅になってるのが楽しいです。ほとんど一泊二日みたいで、あれもこれもじゃなく目的も一日ふたつくらいだけれどそれが丁度よくのんびりでした。予定になかった事が起こるのも旅の醍醐味だし、忙しなくしてたら見られなかった景色や出会えなかった人もあるのかも。
移動時間も旅という感覚はわかります。移動中にうとうと出来るのは羨ましい。
行ってみたい場所もたくさん。特に、能登、後生掛温泉、隠岐。国内でも関東以北は未踏の地(そういえば鎌倉までは行ってました)という出不精なのでこれは…旅筋が刺激されました。再訪も素敵です。

0
2022年09月03日

Posted by ブクログ

確実に旅に出たくなります。何かとお休み、旅行、となるとなんとなく海外に意識が向いてしまうけれど、あらためて日本を味わう旅も良いものだと感じました。加計呂麻、秋田の後生掛温泉のオンドル部屋、隠岐なんかにも行ってみたい、いや近いうちに行こうと思った次第です。あと、マハラジャエキスプレスもとんでもなく高いんだろうな、と思いつつ、いつか乗ってみたいなと思います。

0
2017年07月31日

Posted by ブクログ

エッセイストの酒井順子と『今日の猫村さん』の漫画家ほしよりこによる旅行のエッセイ集。決して有名ではない観光地を訪れる興奮と人々の出会いが素晴らしい。旅の醍醐味に触れた作品。

雑誌「Precious」に2007年から2010年に連載された作品。
女子鉄で知られる酒井順子の紀行文。独特のですます調はあまり肌に合わなかったが本紀行ではピッタリとはまる。ほしよりこのイラストも秀逸。楽しい紀行である。変な自虐ネタもなく純粋に旅を楽しむところが実によい。
北海道から沖縄まで全国津々浦々、どちらかというと観光客の少ない所を旅する。おそらく二度と訪れる機会のないであろう絶景。はるばると来た感慨が題名の「来ちゃった」である。

旅の魅力を十二分に伝えた一作。気軽に読める一冊でした。

0
2021年05月12日

Posted by ブクログ

マニアックではあるけれど、テーマを持った旅なので、訪れてみたい場所がいろいろあった。ルートや泊まったところもチラリと書かれているので、ぜひ真似したい。
再訪が一番贅沢な旅に共感。

0
2018年06月09日

Posted by ブクログ

女性向け雑誌に掲載されていた旅のエッセイなのだが、いわゆる超有名な観光地ではなく、「端っこ」「終点」「ケータイの電波届かない」などの地域に出かけて行くもの。「出生率1位の地」「寅さんが最後に行った地」「こけし工人がいる温泉」など、「きちゃった・・・」とつい言ってしまうような辺境の地。地元の人とのふれあいやその土地の美味しいものを食べたり、温泉や海、山、川をそのまま楽しんでいる。電車やバスの移動も楽しんでいたり、綿密に計画されたものではない偶然の出会いを楽しんでいる。旅を楽しむというのはそれで良いんだと再認識。行けるうちに行かないとね。

0
2017年10月12日

Posted by ブクログ

マジに鉄子な酒井さんと、ふわふわなほしさんの絵で
綴る旅のエッセイ。ゆるゆる感が心地良い♪
自分だと、自由時間に目いっぱい詰め込む私、
酒井さんの数か所ゆったりな旅は、目に鱗でした。
実はこの本は2011年2月の発行。
かの大地震前の被災地の豊かだった様子が、あちこちにあって、涙してしまう。
この本を読書中に文庫化されたので、その文庫版のあとがきが気になっています。

0
2017年10月14日

Posted by ブクログ

ああ、いいなあ。ガイドブック的な本ではなくて、のんびり旅する気分を味わえる。間に挟まれるイラストがキュートで癒される。

0
2016年03月17日

Posted by ブクログ

2025.10.19

旅エッセイ2連続。かなりページ数が多くて読むのを怯んでいたけど売れてしまったので仕方なく(?)読んだ。
エッセイなのでひとつの旅のページ数は少なくても旅の数が多く、その多くが地味な旅(笑)なので、興味ないところは読むのがしんどかったりで中弛みして読むのに時間がかかったけど読後は「旅に行きたーい!」という気持ちに。
私も旅は飛行機や鉄道の「何もできない移動時間」が好きで、始点から終点までのんびり鉄道に揺られながらおやつを食べつつ本を読み、飽きたら窓の外を眺める旅をしたい。

文庫版の注釈では2011年の東日本大震災がいろんなもの、ことの境目になっているような気がした。

【気になった旅】
・栃尾(新潟県・長野県)のほだれ様
→かなまら祭りみたいなもの?
・仙台・山形の芋煮
→芋煮食べ比べしてみたい
・岡山県の人間ドック温泉
→嫌なことの後に温泉って最高
・後生掛温泉(秋田県)の湯治
→長逗留して体を癒したい
・琴平(香川県)の金丸座
→歌舞伎を生で観てみたい!
・いわき常盤ハワイアンセンター
→テレビで気になっていた。日本のハワイ行ってみたい
・インド
→インドは20代じゃないともう行けないな…と思っていたけど、マハラジャエクスプレスならいけそうな気がした!インドの新たな可能性を感じた。

「裏が、幸せ」も読んでみたい。

0
2025年10月19日

「エッセイ・紀行」ランキング