酒井順子のレビュー一覧
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購入済み
おもしろかった
褒めるのがあまり上手くないので、ハウツー本のようなつもりで読んだ。逆に自分が褒められた時には相手がこういうつもりで言っていたのかと知ることにもなった。
人間関係に限定せず、あらゆる「ほめ」につながる文化を解説して書かれていた。 -
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ネタバレしょっぱなから、筆者の共感力の高さに感動しっぱなしでした。古典女流作家の作品の内容から作者の性格・行動を解釈し、上手に現代に当てはめます。するとどうでしょう、あれほど訳が分からない古典の人物でも、あら不思議、確かにそういう人いるよね、という人物像へと見方が大きく変化するではないですか。
・・・
ということで、本作、平安時代の女流作家とその作品を、現代の状況に置き換えるという試みであります。
より詳細に説明すると、筆者の試みは、ガールズトーク的味付けで古典の偉人たちを分析している、ということです。ガールズトークってのは要は恋愛観ですね。
清少納言はサバサバしているので、名門の殿方も寄ってき -
Posted by ブクログ
自分が自分として生きる努力を始めたとき、私は「おっさん」になった。
こんなこと言ったら我が強い女だと思われるんじゃないか、そういうことをあまり気にしなくなった。
なぜか。若い頃とは周りの扱いが違う。いやどちらが先かはわからない。おっさんになったから、もしくは自分の変化と徐々に並行して進んでいったものなのかもしれないがとにかくおっさんになることにした。
笑わなくなった。ヘラヘラして気持ちがごまかせなくなった。
男尊女子、新しい言葉。
きっつい内容なんだろな〜と思ったら意外にめちゃマイルドで、男性が読んでも嫌な感じはしないんじゃないかな?
日本で最初の反カマトト主義者、清少納言。カッコイイ -
Posted by ブクログ
ネタバレエッセイストの著者が、30代、独身、子なしの女性を負け犬と定義して、なぜ彼女達は負けてしまったのか説いている一冊。
賛否両論あると思うが、負け犬達は、好奇心旺盛で純粋であることが特徴というのは激しく同意する。
36歳まで負け犬だった私も、とにかく好奇心旺盛。20代の頃はもっと沢山の経験を積みたかったため、結婚なんて人生の墓場だと思ってきた。
そして、純粋という部分は、好きな人とじゃないと結婚しないと決めて、婚期を逃すパターンだと思う。
20代後半で結婚していく勝ち犬達は、好きとか恋愛は置いておいて条件だけで結婚していく人もいる。
負け犬にとって、それは許しがたい行為。
どんなに美人で仕事が -
Posted by ブクログ
ネタバレ酒井順子氏は独身である。子どももいない。
(同棲はしているのでカップルではある)
だから、夫婦や家庭が解散するとか、そういう話ではない。
家とか、家庭観とかをいろんな角度からみていて
自分の思っていたことを言語化されたり
気付かされたりとかする。
ちょっと頭をかすめていたことを、びよーんと延ばされて意識させられる感じ。
娘が夜遊びしても、思春期という短い時期をめいいっぱい楽しんでほしい
という姿勢は素晴らしいが、マネできるかな。
という親の視点や、
60代の親に「高い舞台から落ちないか」と心配される喜びを感じる40代の子の視点。
第一次産業で家庭や地域の役割が、
技能継承や所得の継続の意味