酒井順子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
本屋で関川さんの著書を見ると、鉄道関連ばかりが目につくので、アレ、ホントにテツだったのか、と認識を改めたところ。テツでも文学、歴史系かな。
酒井さんは漫画「鉄子の旅」にもゲストで登場してたので、鉄道好きは知っていた。
けど、旅を先導した明治学院の原教授については、よく知らない。その筋では有名な人なのかと読み進める。
大人3人。ちょっと、目のつけどころが違う旅。3人の会話中心に収録されていて、読後、写真や地図で補い、旅程を愉しむ。
最後に、1人づつの旅が収録されている。関川さんのルポには内田百閒への言及がある。「山田(風太郎)先生は、威張りん坊の百閒が好きであった。」読んで得をしたような気になっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ甘味を求めて47都道府県を旅した酒井順子さんのエッセイ。素朴で大衆的な和菓子をたずねて、北海道から沖縄まで全国を歩いています。贅沢な旅ですね。便利なお取り寄せも盛んな昨今、なにもわざわざ現地まで行かなくてもいいのに、なんて思ったりもしました。でも、現地に足を運んでこその味ってやっぱりあるんですね。この本を読んだらよーくわかりました。土地ごとの風土・風習、作り手の方々の想い、それに贔屓にしている地元民の方々の愛情。現地で食べるお菓子の背景には、実に様々なものが顔を覗かせます。出来立てホヤホヤを頬張る酒井さんはとても幸せそうです。食べながら聞かせていただいたというお話は、心和ませるものだったり、
-
Posted by ブクログ
同い年の友人から回ってきたエッセイ。著者はガブが高校時代に時々読んでいた雑誌に、当時コラムを載せており、以来、彼女の名前を見かけるとついつい気になってしまう・・・という同い年のエッセイスト。著者同様「ストッキングにスカート」というものがどうにも苦手で、ついに海外就職という「敵前逃亡」を果たしたガブとしては、彼女のエッセイを読むたびに「もしあの時、日本で就職していたら・・・」と、あり得た「もう一つの人生」を想像してしまい、どれを読んでも感慨深い。
本作はタイトルからもわかる通り、「固定の世代」にとりわけ響く話題ばかりで(が「レイザーラモンHG」など、海外暮らしの人間にはまったく不明な人物などが