あらすじ
「鉄道愛の方向性は人それぞれではありますが、三者三様の愛の形が混ざり合うことによって、よく知っている人と行く時には味わうことができない、オリジナルな旅ができてきたのです」(酒井順子氏)。北陸本線を一日で巡り、駅そばを次々に平らげる驚愕の行脚企画「徹底検証 北陸駅そば五番勝負!」を始め、「小説現代」で大反響を呼んだ人気シリーズが遂に電子書籍化。
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Posted by ブクログ
鉄道好きでない方も読んで楽しいと思います。まして鉄道好きの人ならば(^-^) 男2人と女1人の組合せによる鉄道旅行、共通点は列車に乗るのが好きなこと。そのお三方は、関川夏央、原武史、酒井順子諸氏です(^-^) とにかく面白いです。原さんの「大宮、鉄道博物館、総本山、伊勢神宮みたいなもの」は大宮に住んでる私、嬉しかったですw。酒井さん「かつては、ミカンとかゆで卵とかホームで売ってましたね」はい、懐かしいですw。駅そば談議も楽しいです。表紙は富山駅「立山そば(サバだし)」だそうです。
酒井さん「誰かと一緒に旅するということは、その人の人生を覗き見するようなもの。旅はその人の人生を凝縮したような時間なのではないか。」なるほどなと思いました。妻と旅すると、新しい妻の人生が見えるでしょうか~~~(爆)
Posted by ブクログ
鉄道に関する著作をもつ三人が、鼎談をしながらの鉄道旅紀行。スケジュールの都合なのかもしれないけれど、もっとこの連載、続けてほしい。原さんの「駅そば」に関する考察、八高線の分岐など、実に楽しく読みました。
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面白い。
おじさん二人と酒井さんが列車でテーマに沿って旅をする企画が
本になりました。
この通りに旅行してみたいと思ってしまいました。
酒井さんがいつも旅行で使っているリュックも欲しい・・・。
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いきものがかり的な構成の鉄道旅行は、とても楽しそうです。ほぼ関川さんと原さんのうんちくで、占められていますが時々入る酒井さんの発言がおもしろい。
特に、『Ⅲ 大人の遠足で行こう』で秩父鉄道のSLに乗車中、沿道の見知らずの人から手を振られるところで酒井さんの
「気分は皇室の一般参賀みたいでした。手を振っている人がいたら、必ず手を振り返すことをモットーにしているので、私は紀子さまをイメージして振っていました。」
を見て、なんて可愛い人なんだ、と同じところを何回も読んでしまいました。
Posted by ブクログ
列車内での鼎談集と思いきや、駅そばの品評会だったり。場面やトピックには一連の流れはない。原さんが先導役で知識を披露、関川さんが一段高いところで聞き役に。酒井さんは寝役と言ったところか。最後の三編はそれぞれの一人旅。これらの続編希望。
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関川夏央、原武史、酒井順子による鉄道にまつわる鼎談とそれぞれの鉄道旅のエッセイを収録。
3人で列車に乗りながら、その場で思っていることを勝手に話し合う。
知識豊富な原武史と、知識はさほどないけど鉄道に乗るのは好きな関川夏央と酒井順子。バランスが取れてないようで、取れているのか。
随所に表れる鉄道を文学的に分析する関川夏央のコメントにニヤリとさせられた。
Posted by ブクログ
どこが?を説明するのは難しいですがオモシロかったです。三人それぞれ鉄道の本を書いていますが、主に原センセイが主催する鉄道旅です。鉄道好きのいろいろがいる中で原センセイの駅そば好きは良い趣味ですね。観光もせずに改札も出ずに北陸の駅そばだけ食べてました。強いていえばたくさん写真が挿入されているのですが、これがカラー写真であって欲しいなあと思うのでした。倶知安駅の天ぷらそば自動販売機が見てみたい!
Posted by ブクログ
本屋で関川さんの著書を見ると、鉄道関連ばかりが目につくので、アレ、ホントにテツだったのか、と認識を改めたところ。テツでも文学、歴史系かな。
酒井さんは漫画「鉄子の旅」にもゲストで登場してたので、鉄道好きは知っていた。
けど、旅を先導した明治学院の原教授については、よく知らない。その筋では有名な人なのかと読み進める。
大人3人。ちょっと、目のつけどころが違う旅。3人の会話中心に収録されていて、読後、写真や地図で補い、旅程を愉しむ。
最後に、1人づつの旅が収録されている。関川さんのルポには内田百閒への言及がある。「山田(風太郎)先生は、威張りん坊の百閒が好きであった。」読んで得をしたような気になった一文。
一人旅の段で、原先生は「大正天皇」の著者だと気付く。そういえば、あの本は天皇の行啓に詳しかった。
さて、どこか鉄道乗りに行こうかな。