あらすじ
若いのか、若くないのか。シミなのか、クスミなのか。あちらとこちらの間で揺れる、微妙なお年頃が40代。恋にファッションに、いつまで現役であり続ければいいのかと、悩んだことはありませんか。まだおばさんではないけれど、もう若者ともいえない……と悶々とする女性たちに、「痛くない」歳のとり方を明るく提案。中年になりきれないあなたへ、うなずきと驚きが詰まった一冊です。
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Posted by ブクログ
大好きな水森亜土さんのかわいいイラスト(表紙)が目につき手に取りました。ドキッとするタイトルにも強く感じるものがあり…即、購入!何度頷き、何度失笑したことか…。さらさらっと読めますので、アラフォー世代の女性は是非読んでみてください☆
Posted by ブクログ
いっときハマってすごく読んでいた酒井順子さんの本、久しぶりに手に取りました。その昔、まさに酒井さんの著書で『29歳と30歳のあいだには』て本を読んだものでしたが、いやぁ…時の流れは早いものです。
表4のあらすじによれば、「若いのか、若くないのか。シミなのか、クスミなのか。あちらとこちらの間で揺れる、微妙なお年頃が40代」てことで、まぁざっくりアラフォーだから読んでもいいだろ、と。店頭でパラ読みしたら、ちょうど「木綿が似合わなくなる話」で、日ごろ「どうも最近また似合う服がかわってきた。色や形ではなく、なんだろう…質感? 顔がすっごい疲れて見える服がある…」と思ってたところに、「そうか、木綿か!!」と答えが差し出された感があり。
そうなの、重箱の隅をつついて、もやっと感じている気持ちを明文化してくれる小気味よさが好きだったの!とレジに運んだのでした。なんとなーく、明らかに20代前半の店員さんに「いやあの、別に私“未満”だって言い張りたいわけじゃないんですよ、年齢的にはじゅうぶんおばさんだってわかってますから、ええ、じたばたしてるわけじゃないんです」と心の中で弁明しながら。(もうこの時点でじたばたしている。)
文庫版あとがきにもあるように、「限りなくおばさんに近い存在ではある。でもまだ、本物のおばさんではないのではないの? ……というふんぎりの悪い気持ちを抱きつつ書いた本である」。なんでふんぎりがつかないのか、「一つには『子供がいない』ということがあろうかと思います。人は、子を生すことによって自らが子供であることをやめ、大人へと移行するのだと言います」てあたりにも、深く頷ける方にはおすすめです。
Posted by ブクログ
20代の頃は、30になると肩の力が抜けて楽になると聞いていた。
確かに、20代の頃の背伸びをしてます!という余分な力は抜けたけど、その分責任も悩みも増えた。
40代になったら人目を気にしなくなって楽になると言われているけど、それは真実でもあり、嘘でもあるんだろう。
女は灰になるまで女。
つらいけど、楽しみ。
Posted by ブクログ
面白かった!30代後半の私にとって共感できる部分が多く、わかるわかるとうなずき、吹き出し、一気に読んでしまいました。もう若者ではない、でもまだおばさんになる気がしない、どっちつかずで中途半端なお年頃の女性の気持ちにぴったりくる感じ。自分がどんな40代になるのか考えさせられる作品でもありました。“痛い”女にならないように気を付けよーっと。
Posted by ブクログ
「負け犬の遠吠え」の著者の本。
アラフォーの世代にとってはドキっとするタイトル。
若いとは決して言えないけれど、おばさんというほどにも老けてはいない、そんな狭間の年齢の女性の気持ちを代弁する、軽快な文体のエッセイです。
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そんなに年を取るのが怖いほどの容姿なんだな、この人は。と嫌味を嫌味で返したくなる内容。つまらなくはないんですが「私まだ痛くないですから!」という叫びに満ち満ちていて読んでいていたたまれない。私はもうすぐ四十路の三十代ですが、地方都市で暮らしてるためかそんなにギラギラしたアラフォーを見たことないような。酒井さんの本は好きだが、基本的にこの人が想定する「中年女性」が首都圏に暮らすエスタブリッシュメントだから読んでいて違和感を感じるのもたしか。
Posted by ブクログ
うーん、抜群の安定感。酒井氏のエッセイは日本語が正しく使われているので、安心して読めます。
ただ、著者の年齢もあるのだろうが、どのエッセイを読んでも同じような「おばさんネタ」ばかり。この人のエッセイは大好きなんだけど、どの本を読んでも似たり寄ったりで、少々食傷気味。「女性誌」とか「たるみ」は面白かった。
この人の書く時事ネタとかグルメネタも読んでみたい。
2016/10
Posted by ブクログ
【本の内容】
若いのか、若くないのか。
シミなのか、クスミなのか。
あちらとこちらの間で揺れる、微妙なお年頃が40代。
恋にファッションに、いつまで現役であり続ければいいのかと、悩んだことはありませんか。
まだおばさんではないけれど、もう若者ともいえない…と悶々とする女性たちに、「痛くない」歳のとり方を明るく提案。
中年になりきれないあなたへ、うなずきと驚きが詰まった一冊です。
[ 目次 ]
痛い
髪
声
腹
口
性欲
旅
女性誌
言葉
服
恐さ
健康
IT
たるみ
冠婚葬祭
余暇
親
恋
友達
懐かしさ
[ POP ]
若者以上おばさん未満の40代女子が抱える身体や人間関係などの悩みを明るく描く。
「韓流スターに夢中になる主婦は誰にも迷惑をかけていない分可愛らしい」「元気に遊んでいる母親をあたたかく見守る」「不謹慎ながら喪服姿に色気が感じられたりする」とほのぼのさせたかと思えば、「セックスは『これが最後』と思って大切に」と微妙な年代ならではの切実さものぞかせる。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
丁寧な(この本でいうと年相応の)文章で、くすっと笑えるところも、軽い毒やスパイスもあり、さらっと読めて面白かった。
自分よりも少し上のバブル世代の話だけれど、あと何年かしたら確実に自分にも起こる老化現象。
読んでいるときに「行く河の流れは絶えずして…」という好きな言葉が浮かび、みな平等に年を取るのだから、まあ「痛く」ならない程度に生きていこうかなと思った。