あらすじ
この人に私はどう思われているのだろう? 小学生の頃から自意識が強く、相手の視線を意識するあまり、話すより書くことを選ぶようになったという酒井さん。お葬式では美しく悲しみたいと願い、女友達の輪の中ではつい自分に順位をつけてしまう。日々繰り返される他人の視線との葛藤は、アホらしくもあり深刻でもあり……。日本人の自意識の正体に鋭く迫る、痛快エッセイ。
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Posted by ブクログ
人気エッセイストの酒井順子先生の著書。自意識過剰でついつい相手をマウンティングして買った負けたと考えてしまう、他人にどう思われているのかを過度に気にしてしまう、わかるわかると思いながらあっという間に読み終えてしまいました。日本人は自意識過剰な集団なのかも。
Posted by ブクログ
これ、おもしろい!!
長年自分が思っていた悩みが解決された!!!
人間って周りとの関係で自意識を非常に気にする動物であると思う。
自分がどこに所属するかによってその「普通」という基準も変わってくる。
本当の普通であることが何かわからない時代に、すごく面白いし、興味深かった。
ただ、本を買ったことによって酒井さんの思うつぼだと思ってしまう自分もいた。笑
Posted by ブクログ
酒井順子さんだからおもしろいに決まっているのだけど、1997年に出版された本だからか、時代遅れな感じもあった。外国人に対する自意識は、正直お金を出してまで読みたいものではない。
Posted by ブクログ
誰もが持っている“自意識過剰精神”をご自身の内面に照らし、披露してくれている作品!解説がなんと!林真理子さん!!彼女もマーガレット酒井を以前から高く評価されていることを知っていたので、出会いの話等、興味深く読みました。
Posted by ブクログ
小説以外も読んでみよう。
で、エッセイ。
視点が細かく、切り口が面白かった。
けれど、いまいち印象として残るものがなかった。
「うんうん、あるある」
までは感じるのだけれど、
元気が出るとか、もっと頑張ろうとか、
そこまで思うものはなかった。
Posted by ブクログ
著者の鋭い洞察力とユーモアある文章に何度か声を出して笑ってしまった。
「ちかくの視線」は面白くノリノリで読んでいたが、「異性の視線」は逆にイライラした。
この本は、共感できないと面白くないと思う。
共感できないとイライラするだけ。
逆に共感や同じような経験があると、言語化されたその思いに驚嘆や可笑しさを覚える。
読後には読み手自身の過剰な自意識が、若干消化されるかもしれない。
Posted by ブクログ
彼女ほど私は自意識過剰ではなさそうだが、それでも「わかる。わかる。」と思う所は沢山あった。
でも「面白い」というよりは、痛い感じの本だった。
そこまで自虐的にならなくてもいいのに。。
Posted by ブクログ
私は自分のこと、思いっきり自意識過剰だと思っています。
「誰もお前のことなんか見ちゃいないよ」と思ってはいても、ついつい周りの視線を気にしてしまったり。
だから、この本には励まされました。
だって、自意識過剰なのは私だけではなかった!!
てか、日本人ほとんどが自意識過剰なのであった!!
特に、国際化について書いてある部分がおもしろかったです。
車の「マークツー」を「マークトゥー」と発音するのが恥ずかしい(正しいのにね)、そう発音する人を「スカしてやがる」な〜んて思っちゃうから日本人は英語が話せない。
わかる気がするわ〜。
私もテレビを見ていて、タレントが「カメラ」を「キャメラ」と発音するのを聞くと「プッ、ダサッ」とか思っちゃうもの。
自分が英語を話してるところを友人・知人に聞かれるのも「恥ずかしい」と思ってしまうし(これは確か三谷幸喜さんも言っていたな)。
でも、酒井さんも(確か)書いてたけど、日本人は無口でニヤニヤしてる人種なんです、それでなにが悪い!?と開き直ってもいいんじゃないかと私なんかは呑気に思ってしまうんだけど。