酒井順子のレビュー一覧
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人は未来を予測できないが、過去なら振り返ることができる。有名人(女性)の「あの時」という分岐点を振り返り、それに著者が解釈を加えているのが本書。
元々雑誌の連載だったらしく、字数制限もあるからかイマイチ深みがないなというのも正直な感想。ただ、単に分岐点を振り返る本は数多あるけれど、それが具体的に何歳のときだったのかをこの本までにクローズアップさせた本もなかっただろうし、その点では自分の年齢と重ね合わせてみると興味深いかも。自分は29歳だが、年齢がもっと上で且つ女性ならなお更。
この本で取り上げられているのはみんな女性だが、女性だからこそ面白い部分はあると思う。もちろん男性も波乱万丈の人生を歩ん -
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昨年結婚したけど、結婚にまつわるあれこれについて自分たちが選択したことと、世の中の捉え方の違いとの間で「疲労」したなぁと思う。
結婚式も二次会もしなくて、家族のみに結婚を報告するご飯会をして、写真をつくることにした。
「結婚」することを特別にしたくなかったというのが私と相方の思い。自分たちはそうでも、周りの人々はそうは思わなくて、「特別」にすることを求める・・。
この本は自分がしなかった「特別」な結婚式にまつわることがおもしろおかしく書いている。
おめでたい結婚式について、批判的に言うことがタブーとされている気がする。みんなどこかで思い当たるのではないかなぁ。
どんな形の結婚式をするに -
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結婚もその後の引っ越しもずっと100冊を超える「Olive」を抱えている身にも懐かしい!以上に、知らなかった!でした。
読み始めたのが1990年からなので80年代の変遷はまったく知らず。
もうスタイルが確立されてからの読者だったのですね。
モデルと言えば市川姉妹、王子様はオザケン、憧れはやはりリセエンヌ、エルベシャプリエのトートバッグで通学してたなあ・・・としみじみ。
大人になって知り合った同年代女性たちともしばしば「オリーブおばさん?」で盛り上がりました。
そして「クウネル」が創刊されるまでは「買って保存したい雑誌がない・・・」と失意の日々。
インタビューされていた薫さん(仮名)の「わたし -
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【本の内容】
「外見はいいに越したことはない」この「容姿の時代」に私たちは他人をどう見、他人からどう見られるべきか。
OLの肉色ストッキング、ユニクロの功罪、着物の罠、ナチュラルメイクと晩婚化、女性誌の対立、おばさん化への怯え…。
容姿という厄介な存在と、死ぬまで戦い続けなければならない現代人の哀しみを、鋭く凝視した辛口エッセイ。
[ 目次 ]
着衣篇(OL;ヤンキー;ユニクロ;スーツ;パーティー;制服;着物;おたく;「かわいい」;ダサい)
脱衣篇(脱衣場;下着;おばさん;身長;化粧;整形;足;女性誌;美人)
[ POP ]
「容姿の時代」というタイトルにとても惹かれて手に取ったのです -
Posted by ブクログ
一番の収穫は…ってこともないか、一番驚いたのは、
酒井さんが中高とユーミンの後輩にあたるということ。
酒井さんの通っていたのは女子中高で、
それこそ“遠吠え”する人が多いという話がよくエッセーで出てくるのだけれど、
早婚のユーミンがその女子中高出身!
酒井さんとほぼ同世代の私ももちろんユーミンに親しんで生きてきたのだけれど、
酒井さんほど全部を聴いていたわけじゃないんだな~ってわかった。
そして私はどちらかというとオフコース方面へ走ったんだったよなあと懐かしく思い返したりして。
この酒井さんの本ではユーミンの歌詞と時代背景などを重ね合わせ -
Posted by ブクログ
アルバムから読み解く、ユーミンについての精神論とかおよびその影響をされて生きてきた女性たちについてかいてあった。
曲のとらえ方が違うなと思えるのは、それだけユーミンの曲がこれってあたしの事??と長いこと支持されてきた結果だとも思えた。
しかし・・・ハマっていない人間ですら、ユーミンの影響があるのだとしたら、どっぷり小学校からハマってしまった私なんかどうなるんだろ???マンガとかも好きだから余計に夢見る夢子になってしまっている自分がいるわ。。。
つまりこの本は、どんなに辛い失恋をして別れがあっても隣には優しく励ましてくれるユーミンがいたから、本当の意味でのさみしさを感じてないから一人で頑張っちゃ