酒井順子のレビュー一覧

  • 女流阿房列車(新潮文庫)

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    東京の巨大なメトロネットワーク、1日で全部乗ることはできるのか?
    膝栗毛よろしく、京都まで53回の乗り継ぎで辿り着けるのか?
     
    乗り鉄マニア的には興味津々のテーマがずらり。コレをガチの鉄道ファンが書くととんでもなく濃い紀行文が出来上がるのですが、筆を執るのは絶景区間でもぐっすり眠り込むことに至福を感じてしまう、実にソフ鉄な酒井順子女史。
     
    どんなハードスケジュールを突きつけられても、のらりくらり。さらさらとマイペースに旅を楽しむ姿は、まさに大人の余裕です。
     
    ご本人も触れている通り、スタイルは宮脇俊三「旅の終りは個室寝台車」に近いのですが、書く人が違うとこんなに違うものなのですねえ。当た

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    2016年09月18日
  • 地震と独身

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    面白い視点で描かれた東日本大震災を巡るルポルタージュ。

    確かに東日本大震災を描いたルポルタージュは家族を取り上げたものが多く、あの時、独身だった人たちはどういう状況にあり、どういう考えを抱いていたのか興味のあるところだ。独身であるが所以、既婚者の仕事を肩代わりせざるを得なかったり、被災地の故郷へと舞い戻った人たち、中にはボランティアに身を投じた人たちも。

    このルポルタージュにも描かれているように、あの東日本大震災は悲惨な出来事であったが、一方で家族を含め、人と人との結び付きを見直すきっかけとなったと思う。あの時は多くの人たちが互いに助け合い、励まし合い、必死に生きていた。ガソリンが手に入ら

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    2016年09月05日
  • ユーミンの罪

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    ユーミンについてデビューから20枚目のアルバムまで丹念に分析した一冊。

    自分はユーミンをリアルタイムで聞くようになったのは80年代後半以降だったので、それ以前の彼女のアルバムについては全然知らず、「時代とともに歩いている」みたいな印象しかなかったので、とても面白かった。

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    2016年07月20日
  • 泡沫日記

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    さらさらっと読めておもしろかった。酒井さんのエッセイとかよりこの日記が好きかもしれない。エッセイももちろんおもしろいんだけれど、エッセイにはオチがいる、それなりの新しい考察みたいなものがあるべき、笑いも必要、って感じがあって。一方、日記は肩の力が抜けているというか、ごく普通の話がおもしろい。こういう日記、ずっと書いてほしいなあ。
    同年代ということもあって、共感することしきり。若いときにはもちろんいろいろ初めての経験が多いけれど、年をとる、老いることもつまりは初めての体験であって、というスタンスで、年をとることを酒井さんはうまく受け入れて、しかも楽しんでいるように思える。そういえば、この前読んだ

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    2016年07月22日
  • 都と京(新潮文庫)

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    都と京。
    両方とも「みやこ」と読む。
    今の日本の首都は、東京都。
    ……ん?
    東京は、ひがしの京都なのか?!
    そんな古都、京都と東京の違いを
    言葉、大学、文学、交通と
    様々な視点から比較している。
    堅苦しくなく、ユーモアいっぱい
    京都雑学もたくさん出てきます。

    個人的にも2011年くらいから、
    縁あって毎年訪れるようになった京都。
    今年も行けるかなぁ。
    また新たな京都に出会えそうな予感…!

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    2016年06月16日
  • おばあさんの魂

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    21Cはおばあさんの世紀、街はおばあさんに満ちた世界、おじいさんもいるけどおばあさんの方が数が多く、動きに勢いがあるw 酒井順子さんの「おばあさんの魂」、2014.12発行です。個性的なおばあさんの紹介がそのまま「おばあさん道」になっています(^-^)料理系おばあさんでは、佐藤初女、辰巳芳子。やめない(放浪記)おばあさんは森光子。かしずかれるおばあさんは内海桂子。生活系は吉沢久子。旅系は兼高かおる。アート系はオノ・ヨーコ。そして、おばあさん界の大スターとしてターシャ・テューダーと白洲正子が君臨してますw

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    2016年05月31日
  • 携帯の無い青春

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    作者が丁度同じ年代なのか、80年代の懐かしい話題が多くとても楽しめる一冊でした。今は今で楽しいこともありますが、不便の中での楽しさというものはなくなってきている気がします。そんなことを考えさせられました。

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    2016年05月22日
  • 「来ちゃった」

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    ああ、いいなあ。ガイドブック的な本ではなくて、のんびり旅する気分を味わえる。間に挟まれるイラストがキュートで癒される。

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    2016年03月17日
  • 女流阿房列車(新潮文庫)

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    自分では全く旅をしない。金も暇もないわけではない。単なるものぐさであるだけ。

    要するに読み鉄。百閒、宮川、原そして、酒井。
    なぜ、この分野はこんなに面白いのだろう。日本中が新幹線だらけになり、寝台特急が消え、ローカル線がなくなっていくと、私の楽しみも消えてしまうのだろうか。

    自分の重い腰が上がった時、まだまだ沢山の列車が走っていることを切に祈る。

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    2015年11月21日
  • この年齢だった!

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    たくさんの偉大な女性たちの人生を知る。ターニングポイントとなった年齢を軸にしてるのは面白いなあと思う。各々の生涯についてもっともっと知りたくなった。

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    2015年11月15日
  • 女流阿房列車(新潮文庫)

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    初めて読む作家さんの旅エッセイ。読んでみて気付いたが、『負け犬の遠吠え』で有名な酒井順子さんだった。
    読みやすく丁寧な日本語を使う作家さんだな、という印象。エッセイほど文章の上手い作家さんじゃないと難しい。
    鉄人の決めたスケジュール通りに自称「ゆる鉄」の酒井さんが鉄道の旅をする。もちろん仕事の一環でもあるのだろうが、その時間とお金の使い方は羨ましいの一言に尽きる。
    「東海道五十三乗りつぎ」が面白かった。
    2015/11

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    2015年11月14日
  • オリーブの罠

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    オリーブという雑誌から見えてくる社会の変化。女性の価値観・生き方の変化がおもしろい。

    自分はそれほどオリーブという雑誌に傾倒した方ではないけれど、当時のオリーブ的な思想を信じて守り、結果的に社会的には敗者になった感がある。

    まだ人生終わっていない。

    SNSの普及などで
    当時のオリーブには想定できなかった
    まだまだ多様な生き方ができるはず。

    と、信じてがんばるけどね。
    命尽きる日まで。

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    2015年09月22日
  • この年齢だった!

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    人は未来を予測できないが、過去なら振り返ることができる。有名人(女性)の「あの時」という分岐点を振り返り、それに著者が解釈を加えているのが本書。
    元々雑誌の連載だったらしく、字数制限もあるからかイマイチ深みがないなというのも正直な感想。ただ、単に分岐点を振り返る本は数多あるけれど、それが具体的に何歳のときだったのかをこの本までにクローズアップさせた本もなかっただろうし、その点では自分の年齢と重ね合わせてみると興味深いかも。自分は29歳だが、年齢がもっと上で且つ女性ならなお更。
    この本で取り上げられているのはみんな女性だが、女性だからこそ面白い部分はあると思う。もちろん男性も波乱万丈の人生を歩ん

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    2015年09月02日
  • 結婚疲労宴

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     昨年結婚したけど、結婚にまつわるあれこれについて自分たちが選択したことと、世の中の捉え方の違いとの間で「疲労」したなぁと思う。

    結婚式も二次会もしなくて、家族のみに結婚を報告するご飯会をして、写真をつくることにした。
    「結婚」することを特別にしたくなかったというのが私と相方の思い。自分たちはそうでも、周りの人々はそうは思わなくて、「特別」にすることを求める・・。

    この本は自分がしなかった「特別」な結婚式にまつわることがおもしろおかしく書いている。
    おめでたい結婚式について、批判的に言うことがタブーとされている気がする。みんなどこかで思い当たるのではないかなぁ。

    どんな形の結婚式をするに

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    2015年07月26日
  • たのしい・わるくち

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    面白い。

    美人の悪口とか。わかるわかる。笑!!モテナイ女の美人悪口!!!笑!!!いるいる!!!笑!!!!!っていう、女子あるある多数!!!

    しかも、思ってた?やっぱ?みたいなこともあって、まさか他人には言えないけど、やっぱ思う?よね?みたいな、自分の腹黒さをひた隠しにして生きているものの、心の内を密かに暴いたそんな一冊です!!!

    とにかく、切る!!!!!

    悪口での切る口。サイコーっす!こんな本あってしかるべきものと、と思える一冊!!!!!

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    2015年05月30日
  • ユーミンの罪

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    1960年生まれの私にはその時にはわからなかったことが、今この本によって解説されおおいに納得することが沢山ありました。
    男性の人生はそんなには大きな変化はなかったようにも思える70年代以降でありましたが、女性は大変な変容であったことが良くわかりました。

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    2015年02月11日
  • 紫式部の欲望

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    私のような古典素人には、源氏物語を原文で読むというのはとてもハードルが高いのだけれど、幸いなことに、いくつもの現代語訳が出ている。
    漫画もあるし。
    それを読むと、平安時代も現代も、男女の有り様や、働く女性の有り様など、あまり変わっていない事が分かる。

    そして、女流作家の有り様も。
    創作活動というものは“書きたい!”という衝動があるから起こるのである。
    何が書きたくて、紫式部はこのエピソードを書いたのか?
    そういう本。
    源氏物語はよく分からない、という人にオススメしたい入門書の一つである。

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    2015年01月30日
  • ユーミンの罪

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    ユーミンは中学生〜大学生まで聞いていた。まさに「ひこうき雲」から「DAWN PURPLE」までで、それ以降は聞かなくなってしまった。酒井さんが「罪」というのがピンと来ないのは、わたしがフツーに(フツーじゃないけど)2回結婚して母親になったことが関係してるのか。どれもこれも懐かしくて、歌詞も鮮明に覚えてる。自分のその時々の状況に、何度ユーミンの歌詞を重ねてきたことか!今改めて聞いてもまったく色あせてないですね。はい、この本がきっかけで改めて聞いてます。

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    2014年12月23日
  • ユーミンの罪

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    あらためて読み解くと、
    ユーミンって女性全般を先導してたのか、と気づかされる。
    良い意味でも悪い意味でも
    今の時代に影響を与えてる。
    今度は酒井さんの今を読んでみたい。

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    2014年12月14日
  • オリーブの罠

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    結婚もその後の引っ越しもずっと100冊を超える「Olive」を抱えている身にも懐かしい!以上に、知らなかった!でした。
    読み始めたのが1990年からなので80年代の変遷はまったく知らず。
    もうスタイルが確立されてからの読者だったのですね。
    モデルと言えば市川姉妹、王子様はオザケン、憧れはやはりリセエンヌ、エルベシャプリエのトートバッグで通学してたなあ・・・としみじみ。
    大人になって知り合った同年代女性たちともしばしば「オリーブおばさん?」で盛り上がりました。
    そして「クウネル」が創刊されるまでは「買って保存したい雑誌がない・・・」と失意の日々。

    インタビューされていた薫さん(仮名)の「わたし

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    2014年12月12日