酒井順子のレビュー一覧

  • 黒いマナー

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    参考になった。
    老いた親へは、旅行に「せっかくだから、ね」スタンスで嫌でも誘う。
    そして携帯や電子機器を買い与え使い方を教えてあげることが彼らのステータスに。
    人妻は家紋入りの袱紗と本物の真珠で差をつける・・・っと。メモメモ

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    2017年04月19日
  • 女を観る歌舞伎

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    最近歌舞伎に興味が出てきて、よく見に行くようになったので、手に取った。この本をガイドにして、どんどん見て行きたい。

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    2017年04月15日
  • 女を観る歌舞伎

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    ネタバレ

    ・まだ読み終はつてゐないのに書き始めた酒井順子「女を観る歌舞伎」(文春文庫)、 かういふ見切り発車本はたまにあるのだが、それでも一応は読んでみるかと最後まで読むことが多い。今回はそれも面倒と書き始めた。読んでない部分は更におもしろいかもしれないが、それはそれ、とりあへずは60頁あたりまで読んだとして書く。本書のおもしろさのポイントは書名にある。つまり、歌舞伎に登場する「女」を見ることから本書はできてゐる。大体、歌舞伎といふもの、その中心には男がゐる。そちらを横に置いて女を見る。するとどうなるか。これがおもしろいのである。いや、それ以前にかういふ一文がある。歌舞伎や文楽でよく眠たくなる「そんな私

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    2017年03月12日
  • 枕草子/方丈記/徒然草

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    離れに引き蘢ってギターかき鳴らす高校生みたいなもんとも言われてきた?鴨長明の「方丈記」なので、ポップな訳も違和感ないような気がする。
    天災に苦しめられたり遷都がうまくいかなかったり、現代と変わらないよね。

    「枕草子」も、「まさか人が読みはすまいと思って(略)書きためたもの」と言いながら、好きなものや好きじゃないものを並べてるわけだけれど、それが着眼点も理由もうまい文章で、今の素人ブログの比じゃない。ただ者じゃない筆の運び。

    古びとたちとその暮らしが近く感じられる。

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    2017年02月11日
  • 枕草子/方丈記/徒然草

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    知人のおすすめ。

    冲方丁の「はなとゆめ」を読んだら、枕草子が読みたくなった。
    酒井順子ぴったりだなぁ。違和感なく読める。
    なんだか、ブログみたいですね。長さも内容もまちまちで。面白い。
    わかる!とか、言うねぇ、とか、にやにやしてしまう。
    教養。

    方丈記は、あとがきにもあったように自分たちの時代の言葉になっているのですごくわかりやすいし、それによって書かれた時代に読んだ人たちと同じような体験ができているのかなと思った。
    当時こういう発想や行動は、センセーショナルで、変人扱いされたんじゃなかろうか。
    横文字が出てくるような、一見ぶっとんだ訳が面白い。
    それにしても鴨長明さん、苦労人だったのです

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    2016年12月26日
  • オリーブの罠

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    オリーブ少女大好きだった元こじらせ男子としても、痛く刺さる箇所がところどころにある「オリーブとは?オリーブ少女とは?」を、オリーブ人気連載エッセイストであった酒井順子が語る。
    フランス五月革命に源を発するリセエンヌのファッション自由化が学園紛争の日本にan・anを通じて輸入され、ファッション至上主義の非モテオリーブ少女へと繋がっていたとは寡聞にして知りませんでした。
    ファッションというものは信条というバックボーンがあってこそ浸透し長続きし、そしてその思想性の故に時代に適合しなくなり廃れていく。
    当事者がメタ視線で語るファッション史文化史としても十二分に価値のある一冊。

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    2016年11月15日
  • 負け犬の遠吠え

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    「二十二歳だった私が独身のまま、一年また一年と歳をとった結果、三十五歳で独身の女となったのです。」

    「負け犬」を広めた本。
    「負け」という単語があるが、それは女の幸せという観点から。
    女の幸せとは、出産・子育てだという。

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    2016年11月06日
  • 携帯の無い青春

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    80年代に流行った懐かしいものについてのエッセイ。私は筆者よりちょい下の世代なのだけれど、楽しく読めた。筆者が青春時代を送っていたころ書いていたエッセイの大ファンだったからなのか。それぞれに対する愛が感じられて、ほんわかしたムードを感じた。

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    2016年10月27日
  • ユーミンの罪

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    1973年のデビュー・アルバムから1991年の『DAWN PURPLE』までのアルバムレビューを通してユーミンの深層を追う。初期の頃の少女のとして輝き、助手席志向などは共感できることも多いし、情報収集も十分で参考になることも多い。また、女性の生き方にユーミンの歌詞の世界がいかに関わってきたがという視点は男性のワタシにはあまりないので、新鮮でもあった。彼の部屋にピアスを落としておくなんて、褒められたことではないのだけど、それを歌にすることで容認してしまう。それはユーミンの罪なのではというのはもっともである。

    最後にそのあたりのことをまとめて書いているので、少し引用。
    『ユーミンは救ってくれすぎ

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    2016年09月28日
  • 女流阿房列車(新潮文庫)

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    東京の巨大なメトロネットワーク、1日で全部乗ることはできるのか?
    膝栗毛よろしく、京都まで53回の乗り継ぎで辿り着けるのか?
     
    乗り鉄マニア的には興味津々のテーマがずらり。コレをガチの鉄道ファンが書くととんでもなく濃い紀行文が出来上がるのですが、筆を執るのは絶景区間でもぐっすり眠り込むことに至福を感じてしまう、実にソフ鉄な酒井順子女史。
     
    どんなハードスケジュールを突きつけられても、のらりくらり。さらさらとマイペースに旅を楽しむ姿は、まさに大人の余裕です。
     
    ご本人も触れている通り、スタイルは宮脇俊三「旅の終りは個室寝台車」に近いのですが、書く人が違うとこんなに違うものなのですねえ。当た

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    2016年09月18日
  • 地震と独身

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    面白い視点で描かれた東日本大震災を巡るルポルタージュ。

    確かに東日本大震災を描いたルポルタージュは家族を取り上げたものが多く、あの時、独身だった人たちはどういう状況にあり、どういう考えを抱いていたのか興味のあるところだ。独身であるが所以、既婚者の仕事を肩代わりせざるを得なかったり、被災地の故郷へと舞い戻った人たち、中にはボランティアに身を投じた人たちも。

    このルポルタージュにも描かれているように、あの東日本大震災は悲惨な出来事であったが、一方で家族を含め、人と人との結び付きを見直すきっかけとなったと思う。あの時は多くの人たちが互いに助け合い、励まし合い、必死に生きていた。ガソリンが手に入ら

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    2016年09月05日
  • ユーミンの罪

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    ユーミンについてデビューから20枚目のアルバムまで丹念に分析した一冊。

    自分はユーミンをリアルタイムで聞くようになったのは80年代後半以降だったので、それ以前の彼女のアルバムについては全然知らず、「時代とともに歩いている」みたいな印象しかなかったので、とても面白かった。

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    2016年07月20日
  • 泡沫日記

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    さらさらっと読めておもしろかった。酒井さんのエッセイとかよりこの日記が好きかもしれない。エッセイももちろんおもしろいんだけれど、エッセイにはオチがいる、それなりの新しい考察みたいなものがあるべき、笑いも必要、って感じがあって。一方、日記は肩の力が抜けているというか、ごく普通の話がおもしろい。こういう日記、ずっと書いてほしいなあ。
    同年代ということもあって、共感することしきり。若いときにはもちろんいろいろ初めての経験が多いけれど、年をとる、老いることもつまりは初めての体験であって、というスタンスで、年をとることを酒井さんはうまく受け入れて、しかも楽しんでいるように思える。そういえば、この前読んだ

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    2016年07月22日
  • 都と京(新潮文庫)

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    都と京。
    両方とも「みやこ」と読む。
    今の日本の首都は、東京都。
    ……ん?
    東京は、ひがしの京都なのか?!
    そんな古都、京都と東京の違いを
    言葉、大学、文学、交通と
    様々な視点から比較している。
    堅苦しくなく、ユーモアいっぱい
    京都雑学もたくさん出てきます。

    個人的にも2011年くらいから、
    縁あって毎年訪れるようになった京都。
    今年も行けるかなぁ。
    また新たな京都に出会えそうな予感…!

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    2016年06月16日
  • おばあさんの魂

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    21Cはおばあさんの世紀、街はおばあさんに満ちた世界、おじいさんもいるけどおばあさんの方が数が多く、動きに勢いがあるw 酒井順子さんの「おばあさんの魂」、2014.12発行です。個性的なおばあさんの紹介がそのまま「おばあさん道」になっています(^-^)料理系おばあさんでは、佐藤初女、辰巳芳子。やめない(放浪記)おばあさんは森光子。かしずかれるおばあさんは内海桂子。生活系は吉沢久子。旅系は兼高かおる。アート系はオノ・ヨーコ。そして、おばあさん界の大スターとしてターシャ・テューダーと白洲正子が君臨してますw

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    2016年05月31日
  • 携帯の無い青春

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    作者が丁度同じ年代なのか、80年代の懐かしい話題が多くとても楽しめる一冊でした。今は今で楽しいこともありますが、不便の中での楽しさというものはなくなってきている気がします。そんなことを考えさせられました。

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    2016年05月22日
  • 「来ちゃった」

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    ああ、いいなあ。ガイドブック的な本ではなくて、のんびり旅する気分を味わえる。間に挟まれるイラストがキュートで癒される。

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    2016年03月17日
  • 女流阿房列車(新潮文庫)

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    自分では全く旅をしない。金も暇もないわけではない。単なるものぐさであるだけ。

    要するに読み鉄。百閒、宮川、原そして、酒井。
    なぜ、この分野はこんなに面白いのだろう。日本中が新幹線だらけになり、寝台特急が消え、ローカル線がなくなっていくと、私の楽しみも消えてしまうのだろうか。

    自分の重い腰が上がった時、まだまだ沢山の列車が走っていることを切に祈る。

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    2015年11月21日
  • この年齢だった!

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    たくさんの偉大な女性たちの人生を知る。ターニングポイントとなった年齢を軸にしてるのは面白いなあと思う。各々の生涯についてもっともっと知りたくなった。

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    2015年11月15日
  • 女流阿房列車(新潮文庫)

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    初めて読む作家さんの旅エッセイ。読んでみて気付いたが、『負け犬の遠吠え』で有名な酒井順子さんだった。
    読みやすく丁寧な日本語を使う作家さんだな、という印象。エッセイほど文章の上手い作家さんじゃないと難しい。
    鉄人の決めたスケジュール通りに自称「ゆる鉄」の酒井さんが鉄道の旅をする。もちろん仕事の一環でもあるのだろうが、その時間とお金の使い方は羨ましいの一言に尽きる。
    「東海道五十三乗りつぎ」が面白かった。
    2015/11

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    2015年11月14日