酒井順子のレビュー一覧

  • ごはんの法則
    作者の食癖エッセイ。ついにやけてしまう、食のこだわりが続々登場。

    宴会の引き際の難しさ、大皿の海老をついつい数えてしまうセコさ、カヌレって美味しかったっけ・・・等、「そうそう!もしかしてうちの会話聞いてた??」という感じで、さくさく読めます。
  • ほのエロ記
    エロの探求記みたいなものですね。今ではもうエロなんてインターネッツの世界でたくさん見られるというのに、あえてストリップ・ピンク映画などを見に行ってらっしゃる。まあ、なんというか…ボキも著者同様、エロって多少隠されている部分があるから、余計にエロい、みたいなところがある、と思っているのであるからして、...続きを読む
  • トイレは小説より奇なり
    結構古い本だったりしましたけれども、面白かったですねぇ…皆、しかめっ面をしながら働いていもやっぱしトイレの話題には敏感! というか、まあ、働いてヘトヘトな毎日では気詰まりになってしまいますから、たまにはこういったエッセイも必要でせう! ということなんでしょう、きっと…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

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  • こんなの、はじめて?
    いつもどおりの安定感のある内容。この人の裏の裏を読んだり、すみのさらに片隅をよんだりする力にいつも、感嘆する。。。ただし今回は彼女の本達のなかではやや平凡か?

    新聞歌壇のコミュニケーション
    ラフォーレと109の違いとは?
    二十年目の”同期の桜”

    よかった。
  • 負け犬の遠吠え
    もう「自分のことか!」と思わされる内容w
    ほぼすべて酒井さんの言うことに納得できたし同意。
    語り口が面白くて、もっと彼女のエッセイを読んでみたくなる。
  • 少子
    読むの二度目ですけれども、楽しめましたね。てか、この頃のサカジュン、まだ三十代ということもあって文章が若い…ものすげくトゲトゲしている感じがあるのであって、最近の、四十代後半になったサカジュンの文章を読んでいる身としては非常に違和感というか、勢いあんなぁ…という感じ。

    まあ、未婚の女子が出産したく...続きを読む
  • 食欲の奴隷
    食とその周辺についてのエッセイ。
    女、東海林さだお、的な読み物。

    余り物のカレーを食べるとき。
    いつものカレー皿を使わずに、普通のお茶碗に入れると
    なおさら美味しく感じる、という箇所。
    日本の立食パーティーが何故カッコ悪いか、については
    割り箸を使うことが間抜けな雰囲気を醸し出してしまう、の
    よう...続きを読む
  • 入れたり出したり
    一時期、話題になった『負け犬の遠吠え』の著者が書いたエッセイ。

    “分けると混ざる”に始まり、“若さと若々しさ”、“馬鹿女と女馬鹿”、“清潔と不潔”など、全編にわたり世界の現象を二つに分けて捉えて考察している。

    ・「元気をもらう」とか、「勇気をもらう」といった言い方が、私は嫌いです。(もらう、あげ...続きを読む
  • 儒教と負け犬
    儒教を切り口にしたところが面白く、アジア3大都市でこうも違うとは。上海女子、手ごわいんだけどセリフ的にはとても面白い。酒井氏の適切な描写は今回もピカイチ☆
  • 負け犬の遠吠え
    自虐ネタ というべき 新しいジャンルの読み物だ。
    30代 子ナシ独身女性 をとことん 追求する。

    30代 子ナシ独身女性が 発生する社会的な背景の分析。
    さまざまな 現象について 考察する。
    なんで 30歳代になっても 独身なんだろと自問しながら
    若いときには 気持ち悪いと思っていたが 
    自然とそ...続きを読む
  • 負け犬の遠吠え
    「30代・未婚・子ナシの女性のことを、自分たちの腹を見せるという意味で負け犬と呼んでみる」

    負け犬ってすごい楽しそうなんだよ
    自分で一生懸命仕事してお金を稼いで自分の好きなことのために使う。楽しいと思う方向に素直に向かってしまう。
    でも、世間の目とか出産のタイムリミットとかを考えると孤独感に襲われ...続きを読む
  • 結婚疲労宴
    鷺沢さんのエッセイを読んでいたら酒井順子さんが登場したので、
    久しぶりに彼女のエッセイを手にしました。

    背表紙に「必読爆笑ブライダルコラム」と書いてある、
    まさにその通りのエッセイ。

    酒井さんって本当に観察眼が鋭くて
    とても面白くかつ「ふむふむ」と頷かされるような文章を書く天才。

    と改めて思い...続きを読む
  • 制服概論
    著者は私服の高校に通ってたため制服に憧れがあったとのことですが、自分はとにかく制服が嫌で嫌で堪らなかったことを思い出した。
    ただ見る側に回るのは楽しくて好き。
    あと、寿司屋の「ネクタイ板さん」反対に一票。
  • 女流阿房列車(新潮文庫)
    なんとなく都会派の代表のような酒井順子さんと、ベタな(あっごめんなさい、賛辞です)鉄道、という取り合わせが不思議な気もする、このコラボ。
    バリバリ鉄道マニアの編集者の立てたプランに基づき、酒井さんと女性編集者がただひたすらその行程をこなすという、楽園的なお仕事をまとめた本です。

    なあんて、言ってし...続きを読む
  • おばさん未満
    いっときハマってすごく読んでいた酒井順子さんの本、久しぶりに手に取りました。その昔、まさに酒井さんの著書で『29歳と30歳のあいだには』て本を読んだものでしたが、いやぁ…時の流れは早いものです。

    表4のあらすじによれば、「若いのか、若くないのか。シミなのか、クスミなのか。あちらとこちらの間で揺れる...続きを読む
  • 儒教と負け犬
    負け犬と言うカテゴリーで、結婚しない女性のカテゴリーをブランディングした筆者が、同じ儒教文化圏の女性達を調査分析した内容。上海、ソウル、東京とそれぞれの文化的背景に流れる儒教の教えは同じだが、現代に生きる女性としての有り様は様々。上海のたくましさ、ソウルの賢さ、それに比べると東京の負け犬達は余りにフ...続きを読む
  • 女流阿房列車(新潮文庫)
    好きなことを肩肘張らず、淡々と。
    でも、酒井さんの目には、ちゃんと大事なところは見えている。
    酒井さんが高校生の頃のエッセイも読んでいるけど、昔から冷静な視線が変わらない。そういうところがいい。
  • かわいい顔して……
    高校生のときからエッセイストしてたなんて、まさに物書き業におけるエリートコースまっしぐらの酒井さん。

    野球選手にビールをかけられて喜ぶ女子アナに「犯され願望」を見出だし、ミスコン受賞者の「驚くフリ」、AVを借りる際の男性の「今日はたまたま…という言い訳顔」…

    一番身近なのは「新婦の友人顔」かな~...続きを読む
  • 女流阿房列車(新潮文庫)
    どれも過酷な企画でもちろん面白く読みました。
    しかし、地下鉄でものを食べる女子と著者は結びつきません。見かけていたら引いてしまうかも。
    でもどこか冷静な視線が有るのは著者の特徴?
  • 女流阿房列車(新潮文庫)
    内容としては、題から想起される百閒よりも、宮脇俊三さんへのオマージュである。趣味とは、興味のない人からは無意味に見える行為であることをまさに実践しているところが心地よい。しかも、女性ゆえの几帳面さがまたいいと思う。最後の原武史との対談が面白かった。