酒井順子のレビュー一覧

  • 鉄道旅へ行ってきます
    鉄道に関する著作をもつ三人が、鼎談をしながらの鉄道旅紀行。スケジュールの都合なのかもしれないけれど、もっとこの連載、続けてほしい。原さんの「駅そば」に関する考察、八高線の分岐など、実に楽しく読みました。
  • いつから、中年?
    アラフォーの日常から感じることを巧みな言葉で酒井さん流のメッセージを送ってくる。私はアラフォー+10だけど、面白かった。
  • おばさん未満
    「負け犬の遠吠え」の著者の本。
    アラフォーの世代にとってはドキっとするタイトル。

    若いとは決して言えないけれど、おばさんというほどにも老けてはいない、そんな狭間の年齢の女性の気持ちを代弁する、軽快な文体のエッセイです。
  • いつから、中年?
    私は酒井さんよりちょっと年下です。
    酒井さんのエッセーでたびたび取り上げられる、ちょっと年下の女の子たちに入るのかな。
    「負け犬の遠吠え」のときは、酒井さんの言うことはぴんとこないと思ってました。あれから10年もたっていないことはちょっとした驚きです。
    だんだん、酒井さんの言うことに共感できるように...続きを読む
  • 黒いマナー
    こっちは面白い。
    つーことは、『週刊現代』に連載されている一連のヤツとの波長が合わなくなってきただけか?
    だったらいいんだが(なにがいいんだ)。
  • 鉄道旅へ行ってきます
    面白い。
    おじさん二人と酒井さんが列車でテーマに沿って旅をする企画が
    本になりました。
    この通りに旅行してみたいと思ってしまいました。
    酒井さんがいつも旅行で使っているリュックも欲しい・・・。
  • 都と京(新潮文庫)
     著者、頭がいい人だなぁ、とつくづく思う。 「文学」の綿矢りさと金原ひとみの比較も面白かったけれども、「敬語」の「いーひん」→「いはらへん」→「いたはらへん」→「いやはらへん」→「いはあらしまへん」の下りには、思わず膝を打ったのでした。 全部で19項立てて、いずれも面白うございましたが、最後「京女と...続きを読む
  • 都と京(新潮文庫)
    「う~ん、東京の人って、やっぱり京都に対してこういう捉え方をするのかなぁ」と、京都(市)のすぐ近くで育った人間としては思ってしまうのでありました。(^^ゞ
    ところどころ鋭いなぁと感じるところもありましたが、そんなに「京都はこう」「東京はこう」と定形化・類型化できるもんでもないし…。
    例えば「はんなり...続きを読む
  • 制服概論
     著者の作品、いちいち好きです。 まぁ、言ってしまえば、「オタク」なのだろうけれども、何よりも、作者の容姿が色々とオカシナことを語ることを、許しているのでありましょうな。あら、まぁ、身も蓋もない。 しかし、前半、小学生〜高校生の制服を語っている著者、鼻の穴を膨らませて、「むっは〜。」鼻息荒くすごい勢...続きを読む
  • ひとくちの甘能
    おなかが空く。
    甘いものがだいすきな自分のような人間には、とても楽しい本。ひとつの甘味から、ここまで話を膨らませるのかとある種、感動を覚える。
    自分は関東在住ではないため、載っているお店にはあまり行くことができない。しかし、月一ほどの東京行きのたびに、載っているお店に行って、おいしいものを食べながら...続きを読む
  • たのしい・わるくち
    ヒヒヒと心の中で笑いながら読みました。

    本編とは関係ありませんが、巻末の著者と長嶋一茂の対談を読むと、「一茂って、意外と器大きい人なんだなぁ。」とウッカリ感心してしまいます。
  • 入れたり出したり
    酒井さんの本を読んでいつも思うのは、「あ~、上手いな。」って事です。
    例えが上手い、表現が上手い、褒めるも批判するも上手い、そして兎に角“一歩退くのが上手い”です。一歩退いた立場、当事者であるはずなのに心の中で“浮いてる”酒井さん。そこに妙な感心と共感を抱くのは、私が元々負け犬気質だからなんでしょう...続きを読む
  • たのしい・わるくち
    帯の通り・・「性格が悪いのは私だけじゃないんだ!」なんて、ちょっと胸を撫で下ろせました。
    他人に対して思う処は色々在る訳で・・。
    でも、この本の“わるくち”は至極もっとも。時には「はっ・・!この“わるくち”の対象って・・、もしかして私かも~;」なんて青ざめてみたりしちゃいます。
    “わるくち”もたまに...続きを読む
  • トイレは小説より奇なり
    一章は、「公」と「素」が交ざり合うトイレで、日夜繰り広げられる女子の葛藤を描く。女子トイレっていう非日常が面白かったし、読んでるとトイレが小さな日本のような気さえしてくる。

    二章は、若者言葉の根元にある心理や成立ちの考察。
    「バリバリ」のキャリアウーマンも「バリバリ」のヤンキーも、「バリバリ」とは...続きを読む
  • 駆け込み、セーフ?
    家に本を置き忘れた日に時間潰しに買ったものですが、大変面白く読めました。この人の行った道はいずれ私も行く道であることよ。
    でも、「この年齢になると人生山も谷も経験済み」は万人に当てはまることではないと思うな。
  • 枕草子REMIX(新潮文庫)
    かの名作『枕草子』を酒井順子さんが解説&意訳と聞いてぜったいおもしろうだろう…と思い手にとった。
    清少納言とは千年も時代がちがえど、感覚は同じところもあった、自覚のないブスはきらいだったなど、今まで見えてこなかった清少納言を見せてくれます。酒井さん節がおもしろいし、『枕草子』の品格は下げたかもしれ...続きを読む
  • 黒いマナー
    独特の文体に魅かれました。
    ”~というもの。”と体言止めしたり、”~なのです"と、現在形で表現すると思しきところを、”~なるのでした。”と表現するのが特徴的です。
    2007年当時の過去形=丁寧語表現から派生しているのなら納得するというもの。内容としては親孝行の相互扶助が、ぐっとくるのでした。・・・あ...続きを読む
  • たのしい・わるくち
    2010.07.05 (53) それを言っちゃおしまいだよ、というような内容が知性的にかかれており、面白い。しかしR15指定ぐらいはして欲しい。あまり中学生の娘に読ませたくない。変にませるというかひねくれた性格になりそうで怖い。
  • 駆け込み、セーフ?
    オジサンが読む「週刊現代」に連載されていた記事をまとめたもの。
    ということで、下ネタっぽいテーマもありますが、酒井さんの筆にかかると、興味深い文化考になってしまうから不思議。
    さらっと読めるので、隙間時間の読書におススメ。
  • 枕草子REMIX(新潮文庫)
    現代風に清少納言の言っていることを面白おかしく訳し、「ブス」「男」など興味を持ちやすいような題から枕草子を読み解いていく。ただ面白いだけではなく、各章を読むことで清少納言がどんな女性であったかが徐々にわかっていき、共感や感心を得られる。
    和歌や薫物、十二単など平安の文化は貴族の世だけあって情緒的。現...続きを読む