酒井順子のレビュー一覧
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男女平等が叫ばれるようになって久しい現代でも、男尊女卑的な思想は世間のそこここに転がっている。そのルーツを辿ったとき、男尊女卑的な思想を持っているのは、必ずしも昔ながらの価値観を引きずる男性だけとは限らない。中には、男が上で女が下、という価値観を自ら選び、実践している女性もいる。彼女たちは煙草や酒を嗜むかのように、いわば嗜好品の一つとして男尊女卑的な思想を生活に取り入れている、ように見える。そういう女性のことを、筆者は「男尊女子」と呼ぶ。
前から気になるタイトルの本だなあと思ってはいたものの、この「男尊女子」なる存在を完全否定したり糾弾したりするような内容であるなら、それはそれで多様性を -
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久しぶりの酒井順子さん。健在でいらっしゃる!
実際私が男尊女子なのである。一方で自称フェミニストであるものの、三歩下がってついていきたい九州女なのである。学歴もできれば収入もあわよくば身長も、彼氏の方が上がいい。
だから、結局私は年上の男性が好きである。結局ファザコンなのかもしれない。実家は典型的な専業主婦家庭で、母は父より1年だけ年下なのだが、未だに敬語である。
それでも、確かに五郎丸君の無邪気な発言には驚いたよね。中学生の同級生の男の子が「妻には一汁三菜を作れと言っている」とFacebookに書いていたのにも驚いた。結局、男尊女子はいるのである。
私は中途半端ではた迷惑な男尊女子だ -
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エッセイストの酒井順子と『今日の猫村さん』の漫画家ほしよりこによる旅行のエッセイ集。決して有名ではない観光地を訪れる興奮と人々の出会いが素晴らしい。旅の醍醐味に触れた作品。
雑誌「Precious」に2007年から2010年に連載された作品。
女子鉄で知られる酒井順子の紀行文。独特のですます調はあまり肌に合わなかったが本紀行ではピッタリとはまる。ほしよりこのイラストも秀逸。楽しい紀行である。変な自虐ネタもなく純粋に旅を楽しむところが実によい。
北海道から沖縄まで全国津々浦々、どちらかというと観光客の少ない所を旅する。おそらく二度と訪れる機会のないであろう絶景。はるばると来た感慨が題名の「来ち -
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ネタバレ男尊女卑は、あなたの中にある。
男尊女卑なんて古い価値観であり、男性がそんな振る舞いを見せたら腹を立てる。しかし、女性の中にも男尊女卑を肯定する心があるのではないか。著者の問題提起は、鋭い。何度もうなずく箇所があった。そうだ、女性が下に見られるのは嫌だけど、男性を持ち上げて楽している部分もあるのだ。結婚・出産したいなら、自分の気持ちを押し込めて、「男尊女子」を演じなくてはならない、その矛盾。どうしてありのままでいられないのか、と嘆く同じ心が、「男尊女子」である怠惰に浸っている。
著者は、そんな矛盾を肯定する。そういうものから、まだ自由になれないのだ、と。戦後70年ではまだ変わりきれないのだ -
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題名が、実に刺激的だ。金閣寺は、美しいがゆえに燃やされるために存在しているのかもしれない。金閣寺は様々な戦乱や戦争を経ても550年間に燃えることはなかった。屹然として金閣寺は存在していた。美しいことは、永遠であってはならない。それをたった一人の僧が燃やした。あくまでも、燃やされる対象としての金閣寺である。だから、燃やし方が重要で、金閣寺が最ものぞむ燃やされ方まで、考えねばならない。しかし、この本は金閣寺の燃やし方よりも、なぜ金閣寺が燃やされたのか?と金閣寺が燃やされたことで、どう思ったのか?のに論点を置いている。
酒井順子は「金閣寺炎上事件」から、金閣寺に魅せられた男、林養賢、三島由紀夫、水上 -
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自分が生まれた「生育家族」も自分がスタートとなる「創設家族」もまだ存在する私には、家族の終了という意識をしたことがなかったけれど、どの家族にもいつかやってくるもので、その時なにを思うのかな?と。
中年期の今、私にとっては家族が暖かいイメージよりも重いという感覚の方が強い。子供の頃から親戚や他人の家族を羨ましく思って生きてきて、自分の創設家族こそ理想のものに!と頑張ったけれど上手くいかず…という状態で。
この国の「家族」という枠組みを維持するために誰かが我慢を強いられる(もちろんそんな努力が少なくて済むケースも多いだろうけど)制度や雰囲気が、私にマッチしてないのか〜。というか私が適応出来なかっ -
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近頃人々の意識が高まりやれフェミニズムだのやれハラスメントだのといったことが取り沙汰されるようになったからそういう系の人のお話かーって感じで、でも文庫本だし読みやすそうだなと一目見て気に入ったので購入した。ら、結構アタリ
題名のとおりの内容ではあるんだけれど、「日本は性差がありすぎる!欧米ではーー」とか「ハラスメントなんて言語道断!」みたいな所謂女側からの圧力的な提示というよりは、話題提供に参りました〜〜、って感じの本
著者は女性でいらっしゃるんだろうけど、女が女を揶揄しているような印象で、でも現代における男女間での問題はしっかりと炙り出されている。
そしてトピックごとにまとまっててさらに一つ