酒井順子のレビュー一覧

  • 女を観る歌舞伎
    最近歌舞伎に興味が出てきて、よく見に行くようになったので、手に取った。この本をガイドにして、どんどん見て行きたい。
  • 女を観る歌舞伎
    ・まだ読み終はつてゐないのに書き始めた酒井順子「女を観る歌舞伎」(文春文庫)、 かういふ見切り発車本はたまにあるのだが、それでも一応は読んでみるかと最後まで読むことが多い。今回はそれも面倒と書き始めた。読んでない部分は更におもしろいかもしれないが、それはそれ、とりあへずは60頁あたりまで読んだとして...続きを読む
  • 枕草子/方丈記/徒然草
    離れに引き蘢ってギターかき鳴らす高校生みたいなもんとも言われてきた?鴨長明の「方丈記」なので、ポップな訳も違和感ないような気がする。
    天災に苦しめられたり遷都がうまくいかなかったり、現代と変わらないよね。

    「枕草子」も、「まさか人が読みはすまいと思って(略)書きためたもの」と言いながら、好きなもの...続きを読む
  • 枕草子/方丈記/徒然草
    知人のおすすめ。

    冲方丁の「はなとゆめ」を読んだら、枕草子が読みたくなった。
    酒井順子ぴったりだなぁ。違和感なく読める。
    なんだか、ブログみたいですね。長さも内容もまちまちで。面白い。
    わかる!とか、言うねぇ、とか、にやにやしてしまう。
    教養。

    方丈記は、あとがきにもあったように自分たちの時代の...続きを読む
  • オリーブの罠
    オリーブ少女大好きだった元こじらせ男子としても、痛く刺さる箇所がところどころにある「オリーブとは?オリーブ少女とは?」を、オリーブ人気連載エッセイストであった酒井順子が語る。
    フランス五月革命に源を発するリセエンヌのファッション自由化が学園紛争の日本にan・anを通じて輸入され、ファッション至上主義...続きを読む
  • 負け犬の遠吠え
    「二十二歳だった私が独身のまま、一年また一年と歳をとった結果、三十五歳で独身の女となったのです。」

    「負け犬」を広めた本。
    「負け」という単語があるが、それは女の幸せという観点から。
    女の幸せとは、出産・子育てだという。
  • 携帯の無い青春
    80年代に流行った懐かしいものについてのエッセイ。私は筆者よりちょい下の世代なのだけれど、楽しく読めた。筆者が青春時代を送っていたころ書いていたエッセイの大ファンだったからなのか。それぞれに対する愛が感じられて、ほんわかしたムードを感じた。
  • ユーミンの罪
    1973年のデビュー・アルバムから1991年の『DAWN PURPLE』までのアルバムレビューを通してユーミンの深層を追う。初期の頃の少女のとして輝き、助手席志向などは共感できることも多いし、情報収集も十分で参考になることも多い。また、女性の生き方にユーミンの歌詞の世界がいかに関わってきたがという視...続きを読む
  • 女流阿房列車(新潮文庫)
    東京の巨大なメトロネットワーク、1日で全部乗ることはできるのか?
    膝栗毛よろしく、京都まで53回の乗り継ぎで辿り着けるのか?
     
    乗り鉄マニア的には興味津々のテーマがずらり。コレをガチの鉄道ファンが書くととんでもなく濃い紀行文が出来上がるのですが、筆を執るのは絶景区間でもぐっすり眠り込むことに至福を...続きを読む
  • 泡沫日記
    さらさらっと読めておもしろかった。酒井さんのエッセイとかよりこの日記が好きかもしれない。エッセイももちろんおもしろいんだけれど、エッセイにはオチがいる、それなりの新しい考察みたいなものがあるべき、笑いも必要、って感じがあって。一方、日記は肩の力が抜けているというか、ごく普通の話がおもしろい。こういう...続きを読む
  • ユーミンの罪
    ユーミンについてデビューから20枚目のアルバムまで丹念に分析した一冊。

    自分はユーミンをリアルタイムで聞くようになったのは80年代後半以降だったので、それ以前の彼女のアルバムについては全然知らず、「時代とともに歩いている」みたいな印象しかなかったので、とても面白かった。
  • 都と京(新潮文庫)
    都と京。
    両方とも「みやこ」と読む。
    今の日本の首都は、東京都。
    ……ん?
    東京は、ひがしの京都なのか?!
    そんな古都、京都と東京の違いを
    言葉、大学、文学、交通と
    様々な視点から比較している。
    堅苦しくなく、ユーモアいっぱい
    京都雑学もたくさん出てきます。

    個人的にも2011年くらいから、
    縁あ...続きを読む
  • おばあさんの魂
    21Cはおばあさんの世紀、街はおばあさんに満ちた世界、おじいさんもいるけどおばあさんの方が数が多く、動きに勢いがあるw 酒井順子さんの「おばあさんの魂」、2014.12発行です。個性的なおばあさんの紹介がそのまま「おばあさん道」になっています(^-^)料理系おばあさんでは、佐藤初女、辰巳芳子。やめな...続きを読む
  • 携帯の無い青春
    作者が丁度同じ年代なのか、80年代の懐かしい話題が多くとても楽しめる一冊でした。今は今で楽しいこともありますが、不便の中での楽しさというものはなくなってきている気がします。そんなことを考えさせられました。
  • 「来ちゃった」
    ああ、いいなあ。ガイドブック的な本ではなくて、のんびり旅する気分を味わえる。間に挟まれるイラストがキュートで癒される。
  • 女流阿房列車(新潮文庫)
    自分では全く旅をしない。金も暇もないわけではない。単なるものぐさであるだけ。

    要するに読み鉄。百閒、宮川、原そして、酒井。
    なぜ、この分野はこんなに面白いのだろう。日本中が新幹線だらけになり、寝台特急が消え、ローカル線がなくなっていくと、私の楽しみも消えてしまうのだろうか。

    自分の重い腰が上がっ...続きを読む
  • この年齢だった!
    たくさんの偉大な女性たちの人生を知る。ターニングポイントとなった年齢を軸にしてるのは面白いなあと思う。各々の生涯についてもっともっと知りたくなった。
  • 女流阿房列車(新潮文庫)
    初めて読む作家さんの旅エッセイ。読んでみて気付いたが、『負け犬の遠吠え』で有名な酒井順子さんだった。
    読みやすく丁寧な日本語を使う作家さんだな、という印象。エッセイほど文章の上手い作家さんじゃないと難しい。
    鉄人の決めたスケジュール通りに自称「ゆる鉄」の酒井さんが鉄道の旅をする。もちろん仕事の一環で...続きを読む
  • オリーブの罠
    オリーブという雑誌から見えてくる社会の変化。女性の価値観・生き方の変化がおもしろい。

    自分はそれほどオリーブという雑誌に傾倒した方ではないけれど、当時のオリーブ的な思想を信じて守り、結果的に社会的には敗者になった感がある。

    まだ人生終わっていない。

    SNSの普及などで
    当時のオリーブには想定で...続きを読む
  • この年齢だった!
    人は未来を予測できないが、過去なら振り返ることができる。有名人(女性)の「あの時」という分岐点を振り返り、それに著者が解釈を加えているのが本書。
    元々雑誌の連載だったらしく、字数制限もあるからかイマイチ深みがないなというのも正直な感想。ただ、単に分岐点を振り返る本は数多あるけれど、それが具体的に何歳...続きを読む