酒井順子のレビュー一覧

  • 家族終了

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    『負け犬の遠吠え』で一躍ブレイクした著者の家族エッセイ。
    ご両親、なかなかのツワモノでした……。

    お母様は確かに世間一般の「母親像」からは、逸脱する部分もあるけど、著者との相性は良かったんだろう。
    行動だけ見れば毒親とも取れるが、それでも毒にならないのは偏に親子の相性が良かったからではないか。

    親子といえども別人なので、必ずしも全ての子供が良い相性の親のもとに生まれるわけではない。

    最後の方で、必ずしも生活のパートナーと性愛のパートナーは同じでなくとも良い、というのは私も同意見。
    中年夫婦のセックスレスは市民権を得ているのに、若者の友情婚は何故認められないのか。
    (男女であれば制度上は可

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    2022年08月03日
  • 家族終了

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    衝撃の書名である。事実婚はしているものの、祖母、親兄弟に死に別れ、直系の子孫が著者で終わるという事態から端を発したエッセイ。従来の家族:法律婚による男女の結びつきに基づき子孫を生むことから、新しい家族の形を模索する提案書でもある。本書の趣旨とは逸れるが、「自分の中の祖母成分」での紙ケチの性分を読んで、自分と同じことに驚き嬉しく思った。閑話休題。著者は私と同年代で、そのためか墓じまいは暫く先のことと考えているようだが、例えば夫婦が別々にそれぞれの実家の墓に入るという選択肢もありではないかと、ふと思った。

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    2022年05月16日
  • 家族終了

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    ネタバレ

    しみじみと、年を取ったなあと感じた。これが同世代のありがたいところだ。自分では書けないけど、言語化してくれる稀有な著者。ケアされることをこの人がどう描くか、楽しみ。

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    2022年05月05日
  • この年齢だった!

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    歴史に名を残した著名な女性たちの、人生の転機となった年齢とそのエピソードを綴った一冊。
    酒井さん独自のツッコミやコメントも光る。

    レディガガ、オードリー・ヘップバーン、与謝野晶子、松田聖子、金子みすゞ、清少納言、ダイアナ元イギリス皇太子妃、キュリー夫人、アガサクリスティー、持統天皇、ベアトリクスポター・・・
    など、時代、国、ジャンルを超えて、実に様々な女性たちが登場。

    オードリー・ヘップバーンが実は緊張しいの自信のない性格だった、与謝野晶子のパワフル過ぎる行動力、金子みすゞの薄幸な人生、2度もノーベル賞を獲ったキュリー夫人の娘もノーベル賞を獲っていた、ベアトリクスポターは絵本作家だけでなく

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    2022年04月07日
  • たのしい・わるくち

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    ネタバレ

    何の役にも立たないけれど、面白く笑ってしまう。
    出版されたのが最近の本ではなく、結構前の本なので「トウが立つ」などは初耳で馴染みがなく、理解し難い部分でありました。

    「褒められた経験の少ない人ほど自慢をしたがる」
    「本当に『持てる者』は自慢をしない。自慢をするのは『持たざる者』である」
    というところを読んでからは他人のマウントや匂わせが以前より楽に受け流せるようになった気がします。笑

    結構偏った本なのかなと思いますが私は面白いと思いました、好きです。

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    2022年03月04日
  • 平安ガールフレンズ

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    平安時代を生きた5人の女性を和歌や随筆と生い立ちをヒントにその人柄を紐解いていくという1冊。
    古文はもともと苦手で自分ではまともに訳して読むこともできませんが、現代の人々に置き換えて解説してくれるので非常にわかりやすいです。
    まず、歴史の教科書に載っている人物たちに会ってみたいという感覚を自分が持っていないので、ここまで感情移入する筆者の感性がとても新鮮に見えました。
    そもそも1000年以上語り継がれる文章を残している時点でとても凄いことなのでその人自体に何がしかの魅力があるのはある意味当然なのかもしれません。古文や漢文をもっと勉強したくなる本でした。

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    2022年01月23日
  • 負け犬の遠吠え

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    2002年に連載されたエッセイを編集したもの。現在にも続く「勝ち組、負け組」のさらに前に出現し、話題となった「負け犬」についてのエッセイ集。

    筆者曰く、「どんなに美人で仕事ができても三十代以上、未婚、子ナシ」は負け犬と定義している。筆者自身がまさにその定義に当てはまっていた頃で、自虐・自戒も含め「負け犬」の生態をさらけ出す。「時間もお金も自由!」という思想は「遠吠え」に。定義の内容から当然のように男性側の対応とも深く関わってくる。

    女と男のホンネをこれでもかとさらして、三十代の頃「オスの負け犬」だった私も苦々しく、しかし何度も笑わされながら読んだ。笑いの中にも「少子化対策は女性への対策だけ

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    2021年10月31日
  • 携帯の無い青春

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    ネタバレ

    バブル未経験なので、当時の価値観を掘り下げた話は新鮮だった。
    肩肘張って背伸びをしていたあの時代があるから、昨今の「ありのまま」流行があるのかも。
    熱に浮かれたように装飾過多な流行を皆で楽しんだバブル。
    読みながら、私もこの熱を体験してみたかったなぁと思いました。

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    2021年11月18日
  • 甘党ぶらぶら地図

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    いずれも地味な和菓子系なれど、旅情と相まって、どれも美味しそう。
    これらを食べに行くだけの旅に出たい。。。

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    2021年09月25日
  • 男尊女子

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     男女平等が叫ばれるようになって久しい現代でも、男尊女卑的な思想は世間のそこここに転がっている。そのルーツを辿ったとき、男尊女卑的な思想を持っているのは、必ずしも昔ながらの価値観を引きずる男性だけとは限らない。中には、男が上で女が下、という価値観を自ら選び、実践している女性もいる。彼女たちは煙草や酒を嗜むかのように、いわば嗜好品の一つとして男尊女卑的な思想を生活に取り入れている、ように見える。そういう女性のことを、筆者は「男尊女子」と呼ぶ。

     前から気になるタイトルの本だなあと思ってはいたものの、この「男尊女子」なる存在を完全否定したり糾弾したりするような内容であるなら、それはそれで多様性を

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    2021年09月23日
  • 枕草子/方丈記/徒然草

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    「古典は、まず原文に当たるべし」などという原理主義的な考えにとらわれていた自分を恥じた。どんな作品なのかを知ろうと思ったら、「まずは口語訳から当たる」べきである。そうして、興味を惹かれた文章があれば、そのとき初めて原文に当たればよいのだ。もっと早くこのことに気づけばよかった。

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    2021年09月12日
  • ananの嘘

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    とても面白かった!酒井さんの的確で冷静なツッコミに何度も笑いました。特に1990年代から一貫性のなさが目立ってきてからはキレッキレのツッコミです。笑

    an・anには正直スピリチュアルと恋愛とアイドル、の雑誌イメージしかなく、ほとんど手に取らなかったのですがこうして創刊から見るとan・anはいろいろな時代の女を映し続けた素晴らしい雑誌ですね。ファッション誌だったとは。
    雑誌が売れない時代ですがwebの記事などにも積極的に取り組んでいるのでこれからもan・anには頑張って欲しい。

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    2021年08月08日
  • 男尊女子

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    久しぶりの酒井順子さん。健在でいらっしゃる!

    実際私が男尊女子なのである。一方で自称フェミニストであるものの、三歩下がってついていきたい九州女なのである。学歴もできれば収入もあわよくば身長も、彼氏の方が上がいい。

    だから、結局私は年上の男性が好きである。結局ファザコンなのかもしれない。実家は典型的な専業主婦家庭で、母は父より1年だけ年下なのだが、未だに敬語である。

    それでも、確かに五郎丸君の無邪気な発言には驚いたよね。中学生の同級生の男の子が「妻には一汁三菜を作れと言っている」とFacebookに書いていたのにも驚いた。結局、男尊女子はいるのである。

    私は中途半端ではた迷惑な男尊女子だ

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    2021年07月15日
  • 朝からスキャンダル

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    酒井節、最高❣️再読後も、また楽しめる言葉の操り方と言いましょうか、物書きの師匠‼️と、勝手に呼ばせて頂きます✨

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    2021年05月22日
  • 「来ちゃった」

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    エッセイストの酒井順子と『今日の猫村さん』の漫画家ほしよりこによる旅行のエッセイ集。決して有名ではない観光地を訪れる興奮と人々の出会いが素晴らしい。旅の醍醐味に触れた作品。

    雑誌「Precious」に2007年から2010年に連載された作品。
    女子鉄で知られる酒井順子の紀行文。独特のですます調はあまり肌に合わなかったが本紀行ではピッタリとはまる。ほしよりこのイラストも秀逸。楽しい紀行である。変な自虐ネタもなく純粋に旅を楽しむところが実によい。
    北海道から沖縄まで全国津々浦々、どちらかというと観光客の少ない所を旅する。おそらく二度と訪れる機会のないであろう絶景。はるばると来た感慨が題名の「来ち

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    2021年05月12日
  • 男尊女子

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    男尊女卑は、あなたの中にある。

    男尊女卑なんて古い価値観であり、男性がそんな振る舞いを見せたら腹を立てる。しかし、女性の中にも男尊女卑を肯定する心があるのではないか。著者の問題提起は、鋭い。何度もうなずく箇所があった。そうだ、女性が下に見られるのは嫌だけど、男性を持ち上げて楽している部分もあるのだ。結婚・出産したいなら、自分の気持ちを押し込めて、「男尊女子」を演じなくてはならない、その矛盾。どうしてありのままでいられないのか、と嘆く同じ心が、「男尊女子」である怠惰に浸っている。

    著者は、そんな矛盾を肯定する。そういうものから、まだ自由になれないのだ、と。戦後70年ではまだ変わりきれないのだ

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    2021年04月25日
  • 中年だって生きている

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     1966年生まれ、昭和63年度卒、バブル世代、酒井順子さん「中年だって生きている」、2018.5発行のエッセイです。共感を得る箇所、結構あります。一番納得したくだりは: 日本人は潔く身を引くことをよしとする国民。大相撲の横綱は、ほんの少し衰えが見えたら、もう引退。(これに続くくだりは、私は潔さかどうかよくわかりませんがw)中年の胸の谷間やビキニ姿、お色気の土俵から降りない中年女は眉をひそめられる。この際に漂う不潔感は、清潔ではないではなく潔くないということ。

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    2021年03月23日
  • 金閣寺の燃やし方

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    題名が、実に刺激的だ。金閣寺は、美しいがゆえに燃やされるために存在しているのかもしれない。金閣寺は様々な戦乱や戦争を経ても550年間に燃えることはなかった。屹然として金閣寺は存在していた。美しいことは、永遠であってはならない。それをたった一人の僧が燃やした。あくまでも、燃やされる対象としての金閣寺である。だから、燃やし方が重要で、金閣寺が最ものぞむ燃やされ方まで、考えねばならない。しかし、この本は金閣寺の燃やし方よりも、なぜ金閣寺が燃やされたのか?と金閣寺が燃やされたことで、どう思ったのか?のに論点を置いている。
    酒井順子は「金閣寺炎上事件」から、金閣寺に魅せられた男、林養賢、三島由紀夫、水上

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    2021年03月10日
  • バブル・コンプレックス

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    昭和41年に生まれ、平成元年に就職した著者は自分たちのことを「昭和の最下級生」と呼び、本書では様々な世代との比較して論じる。その中では、この世代が体験した様々なもの(今の若い世代は知らないもの)やことが次々登場する。そのため、本書は読み手をかなり選ぶのではないか。同じ空気を吸った世代からは「あるある」という共感を得られるだろう。もしかすると、うんと離れた世代からは「そういうことがあったのか」という興味や関心を得られるかもしれないが、やはり近い世代以外だけが盛り上がる一冊のような気がする。

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    2021年03月04日
  • 子の無い人生

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    子供がいる人、いない人、諸事情で生まない人、生めない人 女性1人1人、事情は違うし、迷ったり悩む時期はあれど、人生のゴールには本人が納得する形になれば良いなと心底思えました。

    子供に関しての過干渉は以前より減ったとは言え、まだまだ耳にする事も然り それぞれが想像力と思いやりを持ってそれぞれの選択を認める事が出来たらもっと女性は楽になる様な気がします。

    文中に登場するダイヤモンド☆ユカイさんの本も読んでみたくなりました。

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    2021年02月27日