酒井順子のレビュー一覧

  • 朝からスキャンダル

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    酒井節、最高❣️再読後も、また楽しめる言葉の操り方と言いましょうか、物書きの師匠‼️と、勝手に呼ばせて頂きます✨

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    2021年05月22日
  • 「来ちゃった」

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    エッセイストの酒井順子と『今日の猫村さん』の漫画家ほしよりこによる旅行のエッセイ集。決して有名ではない観光地を訪れる興奮と人々の出会いが素晴らしい。旅の醍醐味に触れた作品。

    雑誌「Precious」に2007年から2010年に連載された作品。
    女子鉄で知られる酒井順子の紀行文。独特のですます調はあまり肌に合わなかったが本紀行ではピッタリとはまる。ほしよりこのイラストも秀逸。楽しい紀行である。変な自虐ネタもなく純粋に旅を楽しむところが実によい。
    北海道から沖縄まで全国津々浦々、どちらかというと観光客の少ない所を旅する。おそらく二度と訪れる機会のないであろう絶景。はるばると来た感慨が題名の「来ち

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    2021年05月12日
  • 男尊女子

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    ネタバレ

    男尊女卑は、あなたの中にある。

    男尊女卑なんて古い価値観であり、男性がそんな振る舞いを見せたら腹を立てる。しかし、女性の中にも男尊女卑を肯定する心があるのではないか。著者の問題提起は、鋭い。何度もうなずく箇所があった。そうだ、女性が下に見られるのは嫌だけど、男性を持ち上げて楽している部分もあるのだ。結婚・出産したいなら、自分の気持ちを押し込めて、「男尊女子」を演じなくてはならない、その矛盾。どうしてありのままでいられないのか、と嘆く同じ心が、「男尊女子」である怠惰に浸っている。

    著者は、そんな矛盾を肯定する。そういうものから、まだ自由になれないのだ、と。戦後70年ではまだ変わりきれないのだ

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    2021年04月25日
  • 中年だって生きている

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     1966年生まれ、昭和63年度卒、バブル世代、酒井順子さん「中年だって生きている」、2018.5発行のエッセイです。共感を得る箇所、結構あります。一番納得したくだりは: 日本人は潔く身を引くことをよしとする国民。大相撲の横綱は、ほんの少し衰えが見えたら、もう引退。(これに続くくだりは、私は潔さかどうかよくわかりませんがw)中年の胸の谷間やビキニ姿、お色気の土俵から降りない中年女は眉をひそめられる。この際に漂う不潔感は、清潔ではないではなく潔くないということ。

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    2021年03月23日
  • 金閣寺の燃やし方

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    題名が、実に刺激的だ。金閣寺は、美しいがゆえに燃やされるために存在しているのかもしれない。金閣寺は様々な戦乱や戦争を経ても550年間に燃えることはなかった。屹然として金閣寺は存在していた。美しいことは、永遠であってはならない。それをたった一人の僧が燃やした。あくまでも、燃やされる対象としての金閣寺である。だから、燃やし方が重要で、金閣寺が最ものぞむ燃やされ方まで、考えねばならない。しかし、この本は金閣寺の燃やし方よりも、なぜ金閣寺が燃やされたのか?と金閣寺が燃やされたことで、どう思ったのか?のに論点を置いている。
    酒井順子は「金閣寺炎上事件」から、金閣寺に魅せられた男、林養賢、三島由紀夫、水上

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    2021年03月10日
  • バブル・コンプレックス

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    昭和41年に生まれ、平成元年に就職した著者は自分たちのことを「昭和の最下級生」と呼び、本書では様々な世代との比較して論じる。その中では、この世代が体験した様々なもの(今の若い世代は知らないもの)やことが次々登場する。そのため、本書は読み手をかなり選ぶのではないか。同じ空気を吸った世代からは「あるある」という共感を得られるだろう。もしかすると、うんと離れた世代からは「そういうことがあったのか」という興味や関心を得られるかもしれないが、やはり近い世代以外だけが盛り上がる一冊のような気がする。

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    2021年03月04日
  • 子の無い人生

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    子供がいる人、いない人、諸事情で生まない人、生めない人 女性1人1人、事情は違うし、迷ったり悩む時期はあれど、人生のゴールには本人が納得する形になれば良いなと心底思えました。

    子供に関しての過干渉は以前より減ったとは言え、まだまだ耳にする事も然り それぞれが想像力と思いやりを持ってそれぞれの選択を認める事が出来たらもっと女性は楽になる様な気がします。

    文中に登場するダイヤモンド☆ユカイさんの本も読んでみたくなりました。

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    2021年02月27日
  • 男尊女子

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    今どきそこまでの男尊女卑はないよ…と全体的に古臭い感じがした。けど、そういう風に考えている人は表立っては言わないだろうけど(森喜朗みたいに)たくさんいるのかなあ、と思った。

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    2021年02月22日
  • 中年だって生きている

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    中年達の間で大ブレークしたfacebook 同窓会が盛んになる中年期 リアルな悩みでありながらクスっと笑える「更年期」 老眼に白髪の悩みetc いわゆる「中年女性」であれば共感出来る内容で面白く描かれています。

    「子ども叱るな、いつか来た道。年寄り笑うな、いつか行く道」 と言う言葉がありますが、今は「中年」の響きに微動だにしない女性でも皆平等にその時がやって来ます。

    必ずしも「中年」だからと言って嘆くことはない、意外と楽しいかも!

    そう、中年だって生きている、と元気を貰えるエッセイです。

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    2021年02月18日
  • 家族終了

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    自分が生まれた「生育家族」も自分がスタートとなる「創設家族」もまだ存在する私には、家族の終了という意識をしたことがなかったけれど、どの家族にもいつかやってくるもので、その時なにを思うのかな?と。

    中年期の今、私にとっては家族が暖かいイメージよりも重いという感覚の方が強い。子供の頃から親戚や他人の家族を羨ましく思って生きてきて、自分の創設家族こそ理想のものに!と頑張ったけれど上手くいかず…という状態で。
    この国の「家族」という枠組みを維持するために誰かが我慢を強いられる(もちろんそんな努力が少なくて済むケースも多いだろうけど)制度や雰囲気が、私にマッチしてないのか〜。というか私が適応出来なかっ

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    2021年02月07日
  • 男尊女子

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    近頃人々の意識が高まりやれフェミニズムだのやれハラスメントだのといったことが取り沙汰されるようになったからそういう系の人のお話かーって感じで、でも文庫本だし読みやすそうだなと一目見て気に入ったので購入した。ら、結構アタリ
    題名のとおりの内容ではあるんだけれど、「日本は性差がありすぎる!欧米ではーー」とか「ハラスメントなんて言語道断!」みたいな所謂女側からの圧力的な提示というよりは、話題提供に参りました〜〜、って感じの本
    著者は女性でいらっしゃるんだろうけど、女が女を揶揄しているような印象で、でも現代における男女間での問題はしっかりと炙り出されている。
    そしてトピックごとにまとまっててさらに一つ

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    2021年01月22日
  • バブル・コンプレックス

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    バブル世代の筆者によるバブル世代論。
    酒井順子節は相変わらずでスッと読めた。私はバブル世代じゃないんだけど、バブル世代ってそうなのか〜って思った。私の知ってるバブル世代の先輩たちは、おしゃれで言いたいこと言う、なんか豪快な感じ。あの方達がバブルかあ〜と思いを馳せた。

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    2021年01月17日
  • 子の無い人生

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    キャリアウーマン的な人の話だから合わないだろうなと思いつつ読んでみたら意外と共感できるところが多かった。この人も丸くなったんだろうな。ただ専業主婦に対する描写が偏っていて、子沢山同様、二極化している現実も理解してもらえるといいなと思った。

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    2021年01月17日
  • 男尊女子

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    様々なブームをフェミニズム的視点で著書なりに解説してるエッセイ、かなり読みやすい。

    結局、カマトトして馬鹿なふりする女が一番可愛くって憎めなくて愛される、なんてすごくアホらしくて寒気がするのに、無意識ながら自分も演じていたのかもなあと思ったときにゾッとするよね、、、

    あと自虐はしない方がいい

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    2020年10月01日
  • 家族終了

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    家族はいて当たり前ではない。というおわりの言葉が響いた。
    生育家族と創設家族。
    どんな家族とどんな風に生きていきたいのかは、個人がどう生きたいのかがまずあってのこと。
    考えさせられた。
    さまざまな家族があっていい。

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    2020年09月29日
  • 男尊女子

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    ネタバレ

    行動パターンだけ見ると自分にもこんなところはある。
    だがしかし、その行動原理は女性性を卑下するというよりも
    自分という個体を卑下するという方が近いかもしれない。
    何故そうなるか考えてみたら
    他者に対する負い目だったり、身を守るためだったり、
    いろいろあるんだけど
    突き詰めると『楽』だから、というところに落ち着いた。いろんな意味で。
    …結果的に本書と同じ結論が導き出されたことに驚いた。

    やはり今回も目から鱗がぼろぼろ落ちたのでした。
    酒井順子さん、恐るべし。

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    2020年09月15日
  • 男尊女子

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    男女平等が当たり前の時代。一方で専業主婦志向やあえて男に従う生き方を選ぶ男尊女子もいる。「負け犬の遠吠え」の筆者が徒然に語る男女の関係。

    本書の筆者が男性なら問題になってただろう。女子が男子の三歩下がる(実際はフリ)だったり専業主婦を特権階級としたり。

    堀北真希の結婚引退と山口百恵の比較など現代の視点から考察したり、淡々とした語りの中に鋭い考察が随所に見られる。

    草食男子とそれを狙う女子力をアップさせるために努力する女子たち。「女子力」という言葉は元「負け犬」と同様女性が自虐的に使った言葉。

    男女平等、同権と言われる時代だからこその潜在的な意識。そして多様な価値観が何より重要。みんな思

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    2020年09月01日
  • 男尊女子

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    このような考え方はしたことがありませんでした。
    女性の方から男尊女卑の考えを取り入れる場合もあるという考えにそんな考えもあるのか。。。と思いました。

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    2020年07月30日
  • 負け犬の遠吠え

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    どこで、紹介されていたのかは不明ですが、最近の時世を考える系の本として紹介されていたような気がします。

    面白かったです。
    30代以上の独身女性を「負け犬」、既婚女性を「勝ち犬」として書かれたエッセイ。

    私、既婚子持ち女性ですが、
    内館牧子さんや有働由美子さんなど、独身女性の書くエッセイが昔から好きです。
    なんでだろう?
    潔い爽快感があるからかな?

    巻末の林真理子さんの解説を読むと…
    この本、出版された当時、かなり話題だったんですね。
    私、林真理子さんも好きです。

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    2020年06月05日
  • この年齢だった!

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    「負け犬の遠吠え」の著者、酒井順子氏による、27人の女性たちの転機となった年齢と、何があってどう変わったかをまとめた本。もとは女性誌に寄稿していた文章らしい。現在の有名人から平安時代までさかのぼり、いろいろなタイプの女性たちだが、共通するのは仕事を持っていたということだろう。誰もが知っている人ばかりだ。
    女性の活躍が珍しかった時代に新しいことを始めた人、女子高出身やお嬢様だからこその大胆さ、生涯で何度も結婚した人や一生独身だった人など。一人一人の説明が短いので、すぐに読める。もうすでに知っていることもたくさんあったが、それでもそれなりに楽しめた。
    究極のフェミニスト酒井さんからの、女性たちに贈

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    2020年03月19日