酒井順子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
負け犬=未婚、子ナシ、三十代以上の女性のことを指す
2004年の流行語大賞トップテン入りし、ドラマ化もされたらしい。
著者酒井順子さんの「家族終了」が面白かったので、タイトルでチョイスした本書でしたが、まあよくぞ「負け犬」というワンテーマでここまで書ききったなと感心するばかりです。もう20年前の本なので、当時の時代感と現在では少し違うのかも知れませんが、より未婚化が進んでいる現在の方が先鋭化されている状況と言えるかも知れません。
40代既婚オジサンからすると、真ん中辺にあったコラム・オスの負け犬で、30代半ば以降の未婚男性にはこういう問題がある5類型が面白かったです。自分も結婚してなかったらこうなってただろうなと思います。まあ、男の場合は未婚でも負け犬みたいな呼ばれ方はされないので、そういう人生もありなのかなとは思いますが。 -
Posted by ブクログ
ananの1970年創刊号からの50年余りの変遷をつづったエッセイ。
私はananまったく読んだことなかったので、へーそういうコンセプトの雑誌だったのかと、楽しく読めました。
今はどうかわからないけど、昔は皆雑誌から情報を得ていたわけで、そういう意味で、世相を敏感に映していた。
ananも時代によってかなり志向が異なっていたのだな。
創刊当初は、バリバリにとがっていて、男からのモテなど気にしない非モテ、ウーマンリブ志向。
結婚のケの字も出てここない、かっこいい雑誌だった。
山頭火を目指せ、だなんて、いまの女性誌では考えられないフレーズ。ある意味相当高尚なフレーズ。
初期は、ニュートラに賛成、反対、リセへの舵きりなど、時代に反応しながら自らのスタンスを試行錯誤しながら真摯に選びだそうとしている姿が、素敵。
※JJのニュートラ推し(モテ系)の指針により、ある意味自分の位置取りができたんですかね。
またファミリーヌードなどとがった企画も多く、ファッション誌というよりは、サブカル誌の先駆けだったのではと思う。
また、「チビデブだってお洒落したい」などのとがったフレーズも新鮮。
やっぱり結婚したいかも、的な本音をだしそうになった途端、バブル到来。弾丸香港ツアーなど、安定なんてどこ吹く風となる、時代の状況に応じて、サクサク態度を変えていくミーハーな感じが雑誌らしくて面白い。
スピリチュアル特集は、容姿とは違い、頑張りしだいでなんとか未来が開けるというところが魅力。あるいみ最上級の精神論なのだな。
anan最大のヒロイン、林真理子とあゆむ、ダイエット、リバウンドの繰り返し、結婚への道。など、ライブ感があって雑誌ならではの面白さ。
ananは地方の読者と親和性が高く、常におしゃれに気を抜かない。その肩に力が入りまくりな感じがかわいく、憎めない。そんな雑誌なんだな、と思いました。 -
Posted by ブクログ
自分が生まれ育った家族のことを「生育家族」、結婚などによってつくった家族を「創設家族」というそうである。
著者は、両親と兄を亡くし、同居人はいるが婚姻関係は結んでいないので「家族終了」となるらしい。
確かに遠くにいても家族はあって、今はいても当たり前だと感じるが、そうでない人も多くなっているのだろう。
今の時代も家の存続を意識している人はどのくらいいるのだろうか?とふと感じてしまった。
長男が家を継ぐのが当たり前だと言っていた時代。
早く身を固めろと言われた息子。
娘は、まだ片付かなくて困っている。などと普通に言ってた時代に育った私。
これが現代では考えられない死語となっているのでは…。
家族は確かに素晴らしいものではあるが、それが唯一無二の幸せの形だとした時には、息苦しさが付きまとうと言った著者の気持ちに同感なのである。
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ネタバレ酒井さん赤裸々です。隠し通したい諸々をここまで大っぴらに出来る勇気は無いので天晴でした。
わたしなら隠し通したいが…となる煩悩が書かれててうわぁと。解説の鷺沢さんみたいに「見てたんですか士官!」ってなります。
「ここまでないけど」と思ってる方々はきっと、他のかたのレビューにもある「アタシだけは違うと思いたい煩悩」なので年末に鐘を108回撞くと良いと思います。今年はまだ1月なので気が長い話です。
関東出身の元同僚はたぶん酒井さんと同世代なのですが、気を抜くと語尾が「〜わ」「〜よ」となる人だったのでやっぱり珍しいんだなと思いました。(吉本ばなな作品の登場人物たちと同じ喋り方だ!と高まっていました) -
Posted by ブクログ
『負け犬の遠吠え』で一躍ブレイクした著者の家族エッセイ。
ご両親、なかなかのツワモノでした……。
お母様は確かに世間一般の「母親像」からは、逸脱する部分もあるけど、著者との相性は良かったんだろう。
行動だけ見れば毒親とも取れるが、それでも毒にならないのは偏に親子の相性が良かったからではないか。
親子といえども別人なので、必ずしも全ての子供が良い相性の親のもとに生まれるわけではない。
最後の方で、必ずしも生活のパートナーと性愛のパートナーは同じでなくとも良い、というのは私も同意見。
中年夫婦のセックスレスは市民権を得ているのに、若者の友情婚は何故認められないのか。
(男女であれば制度上は可能なのに。) -
Posted by ブクログ
歴史に名を残した著名な女性たちの、人生の転機となった年齢とそのエピソードを綴った一冊。
酒井さん独自のツッコミやコメントも光る。
レディガガ、オードリー・ヘップバーン、与謝野晶子、松田聖子、金子みすゞ、清少納言、ダイアナ元イギリス皇太子妃、キュリー夫人、アガサクリスティー、持統天皇、ベアトリクスポター・・・
など、時代、国、ジャンルを超えて、実に様々な女性たちが登場。
オードリー・ヘップバーンが実は緊張しいの自信のない性格だった、与謝野晶子のパワフル過ぎる行動力、金子みすゞの薄幸な人生、2度もノーベル賞を獲ったキュリー夫人の娘もノーベル賞を獲っていた、ベアトリクスポターは絵本作家だけでなく農場主でもあり結婚しながら両親の介護もした凄腕女性だった・・・など、私の知らなかったエピソードも沢山知ることが出来た。
清少納言は1000歳年上の友だち、とあり、そのエッセイの能力と中宮の女房としてキャリアを積んだ行動力を絶賛するところが、中でも面白かったかな。
小学生や中学生でも、この酒井さんの筆力なら歴史を楽しく学ぶ事が出来そう!と感じた。