酒井順子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
酒井順子の真骨頂とでも言うべき、「負け犬、実践編」と帯に記された、エッセイ集である。
ネタとしては、『負け犬の遠吠え』がベストセラーになった当初と比べたら、聞き飽きた感のある人もいるかもしれないが、酒井順子の言葉の取捨選択が絶妙で、思わずくすっと笑わずにはいられないし、女性の欲求を端的に表した文章には拍手を送りたい。
私が思わずうなってしまったこの本の中のエッセイのタイトルを以下に記す。ちょっと読みたくなったら、買ってみてほしい。
『つまらない男に我慢ならないという哀しみ』
『オヤジ心で男子大学生を見守る』
『いくつになっても「くしゅくしゅ」されたい』 -
Posted by ブクログ
古文の授業で必ず習う枕草子。
実のところ作者、清少納言については殆ど知らなかった。
本書は最高の手引き書でした。\^○^/
著者と清少納言の対談(フィクション)をところどころに交えつつ(笑)
「枕草子」の世界と、清少納言、作品の背景となる平安時代について
軽やかに語るエッセイ集。 清少納言にちなんだ京都ガイド付き。
「枕草子」を1段ずつ訳すのではなく、
必要に応じて、部分部分を抜粋(=REMIX)して紹介しています。
今までになかった斬新な紹介で、何よりとても楽しい一冊です。
一番面白く読んだのは、和歌について語っている部分。
ここで著者は、
平安時代の和歌は、現代のカメラ付き携帯電話のよ -
Posted by ブクログ
昨年大ヒットした「負け犬の遠吠え」を著した著者の別の作品です。
日常の何気ない行動に隠される人間の心理を鋭い観察眼で見抜いていく著者の文章に脱帽すると共に、非常に興味が沸きました。
誰もが気づいているんだけど、そんなに取り立てて問題にするほどにことでもないだろう・・・ってことを著者は明確に記している。そして時には皮肉も交えながら・・・それがウケる。(´-,_ゝ-`)プッ
血液型診断をそんなに妄信するわけではありませんが、著者も僕と同じO型です。それが関係しているのかどうか分からないけど、共感できる部分が多かったです。と言うわけで星四つ。(´-,_ゝ-`)プッ