酒井順子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
京都と東京の比較エッセイ。酒井さんらしい軽い感じで書かれていて楽しく読めるけれど、かなりしっかりと地理的にも歴史的にも文学的にも調べたうえ、京都の人のナマの声?も取材しているようで、すごいなーと思った。観光案内や旅行エッセイ風にとどまらない、深いものがある感じ。酒井さん、どれだけ京都に詳しいんでしょう?たまに、「三越さん」とかお店や会社にさんづけする人がいて、不思議な感じだったのだけれど、京都の人だったか。そのへんの事情?(考察?)がおもしろく、へえーと思った。ほかにもいろいろ、へえーと興味深く思うことが多かった。そして、観光案内や旅行エッセイじゃないのに、やっぱり京都に行きたくなる。
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Posted by ブクログ
ネタバレ実におもしろく読めましたなぁ!
初めは、このタイトルと、酒井さんが結婚・出産されていないというところから見て、たまにある経産婦に対しての「結婚、出産したからっていい気になるな」的な話かと思ってましたが、全然そうではありませんでした。
日本の少子化について語ったエッセイです。
「このままいくと西暦3500年には、日本の人口は約一人」なんだそうですよ。
一人か…。
少子化が進んでいるその「理由」を、自分自身のことも含めて書いてあり、その後「対策」として「こうしたら出生率上がるんじゃない?」ということが書いてある。
それがまた極論なんだけど…(笑)
最初は、「痛いから」とか「うらやましくないから」とか、子供を産んだ経験のある身としては「な、なんだよぅ」と思ってしまいたくなるような話もありましたが、それ以上に「なるほど〜」とか「わかるわかる!」と思うような内容がたくさん。
特に「シャクだから」の章が「そうだそうだ!」と拳をつきあげたくなるような内容でした。
時々出てくるグラフについている酒井さんのコメントにクスリとさせられました。
それにしても丙午の時って、本当に出生率がガクーッと下がってるんですね。
時がたったらまた読み返して「そうだそうだ!」という気分になりたいような、そんな本でした。 -
Posted by ブクログ
酒井順子の真骨頂とでも言うべき、「負け犬、実践編」と帯に記された、エッセイ集である。
ネタとしては、『負け犬の遠吠え』がベストセラーになった当初と比べたら、聞き飽きた感のある人もいるかもしれないが、酒井順子の言葉の取捨選択が絶妙で、思わずくすっと笑わずにはいられないし、女性の欲求を端的に表した文章には拍手を送りたい。
私が思わずうなってしまったこの本の中のエッセイのタイトルを以下に記す。ちょっと読みたくなったら、買ってみてほしい。
『つまらない男に我慢ならないという哀しみ』
『オヤジ心で男子大学生を見守る』
『いくつになっても「くしゅくしゅ」されたい』 -
Posted by ブクログ
古文の授業で必ず習う枕草子。
実のところ作者、清少納言については殆ど知らなかった。
本書は最高の手引き書でした。\^○^/
著者と清少納言の対談(フィクション)をところどころに交えつつ(笑)
「枕草子」の世界と、清少納言、作品の背景となる平安時代について
軽やかに語るエッセイ集。 清少納言にちなんだ京都ガイド付き。
「枕草子」を1段ずつ訳すのではなく、
必要に応じて、部分部分を抜粋(=REMIX)して紹介しています。
今までになかった斬新な紹介で、何よりとても楽しい一冊です。
一番面白く読んだのは、和歌について語っている部分。
ここで著者は、
平安時代の和歌は、現代のカメラ付き携帯電話のような役割を
していたのではないかと言っています。
この比較、とても面白かった。
現代の感覚に照らし合わせた平安の習慣の解釈、いやぁ〜面白い。
平安時代には、外出先で感じたことを、和歌に詠み、
日々の生活の中で、美しい!面白い!と感じたことを和歌に詠んだ。
1000年以上の時がながれ、
現代の私たちは、実況中継のような状況報告や、感動したことの数々を
携帯のメールで送ります。
和歌も携帯メールも、心が動いたことに対して、
その気持ちを誰かと共有したい、という思いから
スタートしているところが同じなのだそうです。
要するに、
≪カメラで写真に撮る代わりに≫≪和歌を詠んでいた≫ということ。
さらには、携帯メールを送った相手から、返信を期待するところも、和歌と同じ。
返信メールを出すときに
「何か気の利いた言葉の一つも返さねばならず、そのプレッシャーというか面倒さ」は
和歌の返歌にも通じるのではないか、
さらに送ってきた相手が大事な人ではない場合は
「”別に急がなくてもいいか”と思えてしまうのも、昔も今も変わらぬ点」
という著者の指摘も、とても面白く読めました。
清少納言は
お洒落で 賢く ミーハーで 意地悪
そんな人だそうです。
まさに現代っ子と同じだわ(笑)
「枕草子」入門書として、最適です。