酒井順子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ひさしぶりに酒井順子さんの本
『家族終了』という
なかなかインパクトのあるタイトル
私自身既婚者ですが子供はいません
高齢の母と
既婚者で配偶者と子供がいる妹がいます
のでまだ家族はいる状態です
それでも
生活を共にしているわけではないですし
生活という状況の中では
近隣にいる知人友人などの方が
自分の生活のペースを把握していたりもします
著者も書かれている(全てではないですが)
これからの日本は家族という形態も変わっていくのだろう
というのにはそうだろうなと思います
都会や人口がまだまだ保持されている地域と
私が暮らしている消滅するだろうとされる町では
暮らし方自体も違うとは思います -
Posted by ブクログ
「女として不幸」はモテない、結婚できてない子供を産んでいないこと。
「男として不幸」は仕事ができないこと。
仕事はバリバリだけど男女関係はガバガバな男性に対して、世間はそれ男としてどうなんだ、、なんて感想は持たないし、なんなら仕事も恋愛も真面目にできないその負け犬っぷりは一種のキャラクターとして美化されることすらある。逆にそれを女性がやるとなんとなく痛々しさが残る。
そういう感覚って、いくら制度面で男女平等に近づいたとしたって簡単には変わらないよな〜〜って改めて思うとともに、今まで性差を感じない環境にいたからこそ、この先の社会人生活が恐ろしく感じられた。にしても、その感覚どこで身につけたんだろ -
Posted by ブクログ
何事もそうだけど、「負け犬にならないための10ヶ条」とかは相手の好みによるから全てこの通りに実行した人が成功するとは限らないと思うけど、全体的に色々学ぶことが多かった。そして周りにこの本で定義されている「負け犬」はたくさんいるから凄く共感できることも多かった。この本は2006年に最初発売されたからそこからまたさらに日本のと世の中の風習が変わってさらに独身女性が増えたと思うし、少なくとも私から見たら全く「負け犬」とはその人たちのことを思っていない。ただ、最後に出ていたオスの負け犬たちのインタビューをちらっと読んで、まともな人って本当にあまり残っていないんだろうな、こういう人にはなりたくないなって
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Posted by ブクログ
鉄に非ぬ者だが百閒本と聞いて。
浅学にして宮脇俊三は初めて知ったくらい。
だがこれはすでに人生折り返した者のための本でもあった。
百閒を知った四半世紀前に読んでも届かなかっただろう。
「曾遊、その喜びと悲しみ」にて極まる、ペーソス。
一言で言い換えれば「時は変改す」。
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「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」と『特別阿房列車』に書いた、内田百閒。「鉄道の『時刻表』にも、愛読者がいる」と『時刻表2万キロ』に書いた、宮脇俊三。鉄道に乗るという行為を文学に昇華させ、鉄道紀行の世界を拓いた2人は、時代とともに変わり続ける車窓風景に、人生と日本とを見た。2人へ憧憬の念を -
Posted by ブクログ
本が好きです。
ただ、私の好みはかなり偏っているので
不得意な分野というか
読んだことのないジャンルの本も数多くあります。
エッセイもそのひとつ。
新聞や雑誌等々に書かれているコラムは読みますが
一冊の本としてのエッセイはあまり読みません。
エッセイが嫌いというわけではなく
エッセイよりも小説の方が好きというだけで
これまであまり読んでこなかったのです。
今回手にしたのは酒井順子さんのエッセイ。
この本の「読書エッセイ」というところに惹かれました。
仕事、暮らし、家族、女の人生…表があれば、裏もある。
本書は、本の世界から平成・令和の世相を鋭く読み解く読書エッセイ!
(引用:朝日新聞出版・ -
Posted by ブクログ
一般の方の感想も面白いが、作家が書く読書の感想はさらに面白い。
筆者は古典や旅行や小説、外国文学と幅広く多くの本を読んでおり、本を楽しく紹介してくれるので、また読みたい本が増えることとなってしまった。
既読の本については、紹介されると著者のファンという訳でもないのに何故か嬉しくなる。
オバマ大統領が愛読していたという「運命と復讐」に興味が湧いた。
外から見たら理想の夫婦でも、妻には夫に話していないことがある…この辺りは普通だが、結婚することの意味を考えるきっかけとなりそうな本である。
また、何の本か忘れたが、現代の男子は料理をしたり美容についても話ができるようになってきたという記述があって