酒井順子のレビュー一覧

  • 本棚には裏がある

    Posted by ブクログ

    エッセイスト酒井順子さんが「文藝春秋」に連載されていた「読書日記」
    この手の本は、自分の知らない本を紹介してもらえるから好きです。
    この本からは
    「世界幸福度ランキング上位13カ国を旅してわかったこと」マイケ・ファン・デン・ボーム
    「ウマし」伊藤比呂美
    「佐野洋子の「なに食ってんだ」」佐野洋子
    「荷を引く獣たち」スナウラ・テイラー
    「コンニャク屋漂流記」「みんな彗星を見ていた」星野博美
    「羊飼いの暮らし」ジェイムズ・リーバンクス
    などなど読んでみたい本が増えました。

    0
    2024年06月24日
  • 家族終了

    Posted by ブクログ

    ひさしぶりに酒井順子さんの本
    『家族終了』という
    なかなかインパクトのあるタイトル

    私自身既婚者ですが子供はいません
    高齢の母と
    既婚者で配偶者と子供がいる妹がいます
    のでまだ家族はいる状態です

    それでも
    生活を共にしているわけではないですし
    生活という状況の中では
    近隣にいる知人友人などの方が
    自分の生活のペースを把握していたりもします

    著者も書かれている(全てではないですが)
    これからの日本は家族という形態も変わっていくのだろう
    というのにはそうだろうなと思います

    都会や人口がまだまだ保持されている地域と
    私が暮らしている消滅するだろうとされる町では
    暮らし方自体も違うとは思います

    0
    2024年05月10日
  • 負け犬の遠吠え

    Posted by ブクログ

    「女として不幸」はモテない、結婚できてない子供を産んでいないこと。
    「男として不幸」は仕事ができないこと。
    仕事はバリバリだけど男女関係はガバガバな男性に対して、世間はそれ男としてどうなんだ、、なんて感想は持たないし、なんなら仕事も恋愛も真面目にできないその負け犬っぷりは一種のキャラクターとして美化されることすらある。逆にそれを女性がやるとなんとなく痛々しさが残る。
    そういう感覚って、いくら制度面で男女平等に近づいたとしたって簡単には変わらないよな〜〜って改めて思うとともに、今まで性差を感じない環境にいたからこそ、この先の社会人生活が恐ろしく感じられた。にしても、その感覚どこで身につけたんだろ

    0
    2024年05月05日
  • 負け犬の遠吠え

    Posted by ブクログ

    何事もそうだけど、「負け犬にならないための10ヶ条」とかは相手の好みによるから全てこの通りに実行した人が成功するとは限らないと思うけど、全体的に色々学ぶことが多かった。そして周りにこの本で定義されている「負け犬」はたくさんいるから凄く共感できることも多かった。この本は2006年に最初発売されたからそこからまたさらに日本のと世の中の風習が変わってさらに独身女性が増えたと思うし、少なくとも私から見たら全く「負け犬」とはその人たちのことを思っていない。ただ、最後に出ていたオスの負け犬たちのインタビューをちらっと読んで、まともな人って本当にあまり残っていないんだろうな、こういう人にはなりたくないなって

    0
    2024年03月31日
  • 鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む

    Posted by ブクログ

     2大鉄道紀行家とされる内田百聞と宮脇俊三。この両巨頭を同時に語るのは凄いことである。「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行ってこようと思う」という内田百閒の代表作『阿房列車』や宮脇俊三のヒット作『時刻表2万キロ』を読み解きながら、読者を鉄道旅行へと誘ってくれる。東海道本線ではなくなった御殿場線の悲哀などは読んで面白かった。宮脇親子が終戦の玉音放送を米坂線の今泉駅前で聴いたというエピソードを読んで、今泉駅が米坂線の終着駅にならないことを祈りたい、そんな読後感であった。

    0
    2024年03月03日
  • 鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む

    Posted by ブクログ

    百閒先生と宮脇さんの
    鉄道に関する著作を並行に語って
    それぞれの時代背景や
    思い入れの部分の違いを楽しみ
    鉄道紀行を味わう本…かな。

    百閒先生自身の書いた鉄文も大好き。
    でも、こうして他の人のチョイスで
    取り上げられた文を読んでも
    なんだかとても愛しさを感じるのです。

    文庫化されたので、再読。
    手元に置いておけるようになって嬉しい。
    文庫本のあとがきで著者が書いているように
    戦争も、震災も、コロナ禍もある中を
    鉄道は走り続けてくれている。
    感謝の気持ちを乗って表しにいこうっと。

    0
    2024年02月28日
  • 鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む

    Posted by ブクログ

    鉄に非ぬ者だが百閒本と聞いて。
    浅学にして宮脇俊三は初めて知ったくらい。
    だがこれはすでに人生折り返した者のための本でもあった。
    百閒を知った四半世紀前に読んでも届かなかっただろう。
    「曾遊、その喜びと悲しみ」にて極まる、ペーソス。
    一言で言い換えれば「時は変改す」。



    「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」と『特別阿房列車』に書いた、内田百閒。「鉄道の『時刻表』にも、愛読者がいる」と『時刻表2万キロ』に書いた、宮脇俊三。鉄道に乗るという行為を文学に昇華させ、鉄道紀行の世界を拓いた2人は、時代とともに変わり続ける車窓風景に、人生と日本とを見た。2人へ憧憬の念を

    0
    2024年02月24日
  • 鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む

    Posted by ブクログ

    鉄道本で有名な内田百閒と宮脇俊三についてのエッセイ。

    筆者の本が好きなので読んでみた。金閣寺にまつわる二人のことを書いた本とも同じで、常体で書かれている。
    私は特に鉄道には興味はないんだけど、旅行には憧れがあるし、状況さえ許せば電車に乗ってじっくり本読みたいと思う。だから、鉄道に真剣に乗ってた二人の姿は「そういう楽しみもあるのね〜」という感じ。二人の著作を読んでみようかな、という気持ちになったのは収穫。そして、コロナ禍の本としてこのあと取っときたい本に認定。

    0
    2024年02月10日
  • 負け犬の遠吠え

    Posted by ブクログ

    3.5
    実にくだらないけど、うまく言語化されてて面白かった。
    解説の中の「静かな自己肯定」っていうのが本当にうまくこの本を表してるなあと思った。

    「女性誌というのは、読みすぎるとバカになりますが、読まなさすぎるとブスになるのです。」

    0
    2024年02月02日
  • この年齢だった!

    Posted by ブクログ

    MOREで連載してたというコメントを読んで、なるほどと思った。合間になんとなしに読むには非常に簡易な文章で、とっつきやすい。大きな動きはないが、それがまた雑誌の中のコラムとしてはちょうど良い塩梅なのだろう。

    0
    2024年01月27日
  • 本棚には裏がある

    Posted by ブクログ

    本が好きです。
    ただ、私の好みはかなり偏っているので
    不得意な分野というか
    読んだことのないジャンルの本も数多くあります。
    エッセイもそのひとつ。
    新聞や雑誌等々に書かれているコラムは読みますが
    一冊の本としてのエッセイはあまり読みません。
    エッセイが嫌いというわけではなく
    エッセイよりも小説の方が好きというだけで
    これまであまり読んでこなかったのです。

    今回手にしたのは酒井順子さんのエッセイ。
    この本の「読書エッセイ」というところに惹かれました。

    仕事、暮らし、家族、女の人生…表があれば、裏もある。
    本書は、本の世界から平成・令和の世相を鋭く読み解く読書エッセイ!
    (引用:朝日新聞出版・

    0
    2024年01月15日
  • 本棚には裏がある

    Posted by ブクログ

    一般の方の感想も面白いが、作家が書く読書の感想はさらに面白い。
    筆者は古典や旅行や小説、外国文学と幅広く多くの本を読んでおり、本を楽しく紹介してくれるので、また読みたい本が増えることとなってしまった。
    既読の本については、紹介されると著者のファンという訳でもないのに何故か嬉しくなる。

    オバマ大統領が愛読していたという「運命と復讐」に興味が湧いた。
    外から見たら理想の夫婦でも、妻には夫に話していないことがある…この辺りは普通だが、結婚することの意味を考えるきっかけとなりそうな本である。

    また、何の本か忘れたが、現代の男子は料理をしたり美容についても話ができるようになってきたという記述があって

    0
    2023年10月24日
  • 男尊女子

    Posted by ブクログ

    私も気付かぬうちに男尊女子になっていることを確認させられた。男尊女子になる思考の過程がとても興味深かった。

    0
    2023年10月12日
  • 中年だって生きている

    Posted by ブクログ

    まさにわたしも中年後期
    痛快なところとへぇそう?ってところが混在
    価値観の差かな。
    おもしろおかしく時々卑下しながらもプライド持って生きてます感が鼻につかないならとても楽しい本。

    0
    2023年08月03日
  • 家族終了

    Posted by ブクログ

    家族に関するエッセイ集のような感じ。
    自分とは年代も生まれも違うので、合っているところ違っているところがはっきりしていて面白い。

    0
    2023年07月11日
  • 百年の女 『婦人公論』が見た大正、昭和、平成

    Posted by ブクログ

    ★3.5
    100年という年月が長いのか、あっという間なのか。
    とにかく時代の大きなうねりを感じました。
    貴重な一冊です。

    0
    2023年07月04日
  • 裏が、幸せ。

    Posted by ブクログ

    佐渡に行くにあたり借りるも読まずに行くパート2。
    そして帰ってきて、佐渡の回だけ読む。

    なるほどその通りで、高貴な流人が持ち込んだ文化たちは、本当に厚くて様々な佐渡の文化を作っていた。
    素朴な田舎であり、非常に高い文化性を帯びた島。なるほど。そらいい島だわ。
    薪能もいつかみたい。

    そして、隠岐島にも行きたくなりました。

    #裏が幸せ #酒井順子 #読書記録 #佐渡

    0
    2023年05月03日
  • 家族終了

    Posted by ブクログ

    家族に纏わる18のエッセイ。

    文章がその人の全てを表しているとは思わないが、本作も非常にクールに物事を捉えている印象を受けた。

    自分が生まれ育った家族の事を「生育家族」結婚などで作られた家族の事を「創設家族」と呼ぶ事を初めて知る。

    両親、お兄さんが他界され、結婚もされていない酒井順子さんの「家族終了」の言葉にドキリとする。

    「生涯未婚率」の上昇は耳にしていたがその数値に驚き、事実婚、シングル親、同性婚、ステップファミリー、ルームシェアする疑似家族、毒親問題など、多様化する家族の形態に家族の在り方を考えさせられた1冊。

    0
    2023年02月14日
  • 紫式部の欲望

    Posted by ブクログ

    新しい視点で源氏物語を解釈した本

    面白いけれど、三浦しをんさんの解説ありき、かなぁと思った。そこまで読んで、飲み込めた感じがするので…

    感性の違いと言えばそれまでだが、そうかなぁ?という点も多かったし、逆に男性の視点だとどうなの?と考えたりした。

    0
    2023年02月11日
  • 家族終了

    Posted by ブクログ

    「生育家族は」やがて年老い亡くなっていく。結婚して「創設家族」をつくらなければそこで家族は終了してしまう。子供がいない人が増えている現代、確かにそういう家が多くなっていることでしょう。 事実婚などの様々な形を認めていくしかないと思います。学校教育での「家庭科」のあり方の提言も良かったです。 家事能力はだれもが身につけておくべきだと思います。

    0
    2023年02月05日