酒井順子のレビュー一覧

  • 少子

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    子どもを生む人、生まない人。私がどっちになるかはわからないけど、面白かった。生まない理由もなぜか共感した。酒井順子さんの書いたものは爽快で的を得ていて、考えさせられることもあってこの本を読んで以来はまってしまった★

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    2009年10月04日
  • ごはんの法則

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    この人のエッセーは本当に面白い。
    中に出てくる彼女自身は決してかっこつけては居ないし、むしろかっこよくない姿が多い。だけど文章自体がとてもクールだ。だからとても良いのだと思う。
     
    余談ですが、「他人の空腹」という項は、まるで自分の事としか思えない。世の中には仲間がいる!という喜びに打ち震えました。感激しました。

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    2009年10月04日
  • 少子

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    酒井順子さんの開き直りが感じられる、少子化についてのエッセイ。子供を持つ人々と持たない人々との隔たりについて、面白おかしく分析してます。相変わらず、想像力がすばらしく羽ばたいてます。

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    2009年10月04日
  • ごはんの法則

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    私が酒井さんを知ったのは『食欲の奴隷』という作品でした。その強烈なタイトル、そして「スナック菓子を開けたら最後まで食べずにはいられない」など、食べる事に対する執着心が私と酷似しており、物凄いシンパシーを感じてしまい、それから酒井さんの作品を読み続ける事になりました(もちろん、文章や目のつけどころもとても好き)。それが多分今から10年ぐらい前の話なのですが、10年経って再び刊行された、食べ物に関する本。んもう、食い入るように読みました(笑)。10年経っても酒井さんの食に対する執着心は衰える事はなく、年齢を重ねこれまでには食べなかったようなものを食べた事により、視点にも幅が広がった感じがします。『

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    2009年10月04日
  • 煩悩カフェ

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    もうホント、酒井順子天才っ!!どうしてこうも「あるあるある〜」というような、日常生活では本当に些細な事とも思える事を拾い上げて、重箱の隅をつっつくように大仰に描写できるのか!!今作は「全裸で歩きたい」煩悩、「同じ話を二度された時、『それ、前にも聞いた』と言いたくなる」煩悩など、日常生活の中で抱く煩悩を30個ピックアップしてあります。上記の2つもかなり「そうそう!!」と頷きましたが、私が特に深く共感したのが「酔っ払いが寝過ごしてほしいと願う」煩悩。「嗚呼、私って性格悪〜」と思いつつも、1度はそんな風に思った事はないですか??(あれ?ない??)文庫化されている酒井さんの著作は全て読んでおりますが、

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    2009年10月04日
  • 松本清張の女たち

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     目次の後にこう記されている。

     「本書には、松本清張作品のストーリーやトリック、犯人等が記されている箇所があります。ご了承のうえ、お読み下さい。」と
     
     社会的な悪をメインに扱う物語、男女関係にまつわる悪をメインに扱う物語、登場する夫婦は不倫している、そうでない夫婦は、何らかの秘めたる過去を持っている。

     所謂、ネタバレが随所に登場し読み解いていく。 
    そして、松本清張の人物像にまで迫る。
     看板に偽りなし!!

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    2025年12月14日
  • 消費される階級

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    ネタバレ

    ほんと全て格差だらけだよね。推す力は私もほしい。好きになってもすぐ飽きちゃうから。本当羨ましい。でも簡単に身につくものでもなく。
    階級を意識せずやると決めたことを頑張るしかないなぁ。

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    2025年11月29日
  • 松本清張の女たち

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    社会派ミステリー作家松本清張
    若い頃けっこう読んだ
    懐かしい

    小倉に住み作家として認められて
    東京へそこで筆一本の生活に入る
    女性を時代の流れの先を行く
    感覚で描いている
    結婚が唯一女が生きる全てだった頃
    お嬢様探偵から始まり黒い女へと
    流れを見ていくと面白い

    どんな人の中にも黒い欲望 傷 不幸がある
    それを筆で表現した清張
    凄い創造力と洞察力だったのだろう
    あの目でじっと見られると
    ゾクッとしただろうな

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    2025年11月24日
  • 老いを読む 老いを書く

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    多作?の著者の本の中では出色。
    多岐に渡る有名な高齢者がこれでもかって出てくる。
    江藤淳、城山三郎、永井荷風、カモカのおっちゃん、お聖さん、佐野洋子
    中野翠、黒柳徹子、沢村貞子、橋田壽賀子らの著作からのメッセージや発言がいっぱい載っていて読み応えがあって、もう少し年取ったらまた読む直したい。

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    2025年11月21日
  • 老いを読む 老いを書く

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    一つ上の先輩にアタル、それも水上スキー部。
    最後の圧巻は年代別、最後の著作シリーズに関して一覧に纏めて有る事。

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    2025年11月20日
  • うまれることば、しぬことば

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    普段から何気なく話したり、聞いたりしている言葉のちょっとした違和感を鋭く突っ込んで、掘り下げ、解説してくれる。
    言葉なんて平安時代から流行り、廃りがあるものと軽く受け流していたが、言葉の影響は私達の歴史や慣習までも変えてしまうとしたら、これからは何気なく口にする言葉に敏感でありたいと思った。

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    2025年11月17日
  • 松本清張の女たち

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    大好きな清張作品。大好きなのだが、何がどう好きなのかうまく説明できずにいたのを、酒井さんが言葉にしてくれた。「お嬢さんだからといって、全てが清いわけではない。エリートだからといって、常に正しいわけではない。どんな人の中にも、黒い欲望、黒い傷、黒い不幸が隠れている。これは、全ての清張作品を貫く確信である」「白そうな人の中にある黒さを見抜いたのと同様に、清張は黒そうな人の白さをも見逃さなかった。多数派の意見に流されることなく、かつ少数派や弱者が必ず正しいわけではないことを知っていた」。自らの目を信じ、その目で人間の中身をグッと見定める公平な眼差し。その視点が好きだ。立てた仮説をたくさんの例証で明か

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    2025年10月31日
  • 消費される階級

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    酒井さんが60歳近くで書かれた本だが、その感覚や視点は今20代の自分と変わらないように感じられ、人は歳を重ねても結局「人」であることに変わりはないのだな、と改めて思わされた。

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    2025年10月04日
  • 松本清張の女たち

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    酒井さん松本清張について書いたりするんだ〜と読み始めました。切り口もよいし、考察もよいと思いました。松本清張の生きた時代について、作品の世界を通してとてもわかりやすく解説してくれているように思う。
    今後松本清張作品を読む時にとても参考になるし、その時代の社会での女性の描かれ方がわかると、今までは違和感を感じてもうすぼんやりとしていたことがこれからははっきり認識できると思う。私には役立つ本だった。

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    2025年09月26日
  • 中年だって生きている

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    少し前の本だけど、作者と同世代になった自分と重ねて、共感することの多い本でした。「中年だけどおばさんでない」は、自分が無意識に思っていることを、ズバリ言語化したものだと思います。完全に老年ではない、正しい中年、、こうありたい中年、が織り交ぜられた内容で、今の自分の立ち位置の参考になりました。

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    2025年08月30日
  • 老いを読む 老いを書く

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    『楢山節考』から『大往生』、現代のSNSで活躍するご老人たちの著書まで、これまでの“老いスター”たちの著作とその流れを紹介した一冊。高齢化が進むのと並行してこうした老い本もどんどん増えているのだとか。面白い切り口で、最後まで楽しく拝読しました!

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    2025年08月27日
  • 処女の道程(新潮文庫)

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    女性に是非読んでほしい作品!
    本当にこんな時代があったの?と思うほどバカバカしいことを国が女性に求めていたり、
    女性もそう信じて生涯を全うしたり、、
    酒井順子さんの文章は真実をただ語るだけではなく、
    そのどこかバカバカしさをシュールに描き、
    独自の比べる対象や例えがとても分かりやすく記憶に残る。

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    2025年08月24日
  • 松本清張の女たち

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    作家デビューは40歳と遅咲きだとは知っていたがまさかの太宰治と同い年とは知らなかった!「わるいやつら」の松坂慶子、「鬼畜」の岩下志麻、「熱い空気」の市原悦子と私の松本清張作品は強烈な映画やドラマの中の名俳優の印象が強い。黒と白のオールドミスや、お嬢さま探偵など、作品を分類し分析する鋭い洞察眼からくる解釈は、松本清張作品を実際に読むのとはまた違った面白さがある。昭和の文化や芸術は今なおとても魅力的だが、つくづく思ってしまうのは、あの時代を生きる女性として生まれてこなくて良かったということだ。

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    2025年08月16日
  • 松本清張の女たち

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    雑誌の個性に合わせて作品を書き分けた松本清張が、アウェイの女性誌で書いた小説群に着目。そこに登場する女性主人公たちを、お嬢さん探偵、黒と白の「オールドミス」、母の不貞、不倫の機会均等といったキーワードを軸に考察し、昭和に生きた女たちの変遷を映し出すと同時に、読者の欲望に応え続けた作家の内面に迫る。

    作品分析の視点が面白い。

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    2025年08月09日
  • 松本清張の女たち

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    松本清張と酒井順子の組み合わせ、って塩辛と生クリームぐらいの食べ合わせ?って新聞広告でびっくりしました。「ユーミンの罪」「オリーブの罠」の系譜に「松本清張の女たち」ですよ。でも酒井順子が生クリームはちょっと言い過ぎで過去の作品に忍ばせている酒井ならではの辛口成分は確かに松本清張が描いた高度経済成長時代の物語の切り口として非常に有効だったのでありました。むしろ「女の物語」が松本ワールドを成立させるキーファクターだったのではないか?という本格的な松本清張論とさえ思いました。新しい視点ですがど真ん中の作品論の思ました。振り返ると「ゼロの焦点」久我美子からの広末涼子、「霧の旗」倍賞千恵子からの山口百恵

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    2025年08月04日