【感想・ネタバレ】紫式部の欲望のレビュー

あらすじ

日本で最も古く、最も有名な恋愛長編小説、『源氏物語』。30歳を過ぎて原文で読み始めた著者は、ある時、思う。「これは、作者である紫式部が、秘めた『欲望』を吐き出すために書いた物語なのでは」と。「秘密をばらしたい」「ブスを笑いたい」「専業主婦になりたい」などなど、20の「欲望」から読み解く、まったく新しい『源氏物語』解説書。古典がぐっと身近になる、笑いとうなずきに満ちたエッセイ集。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ楽しかった。源氏物語読みたいなと思いつつ読まずにきてたけど、今すぐ読みたくなった。
すごい共感できるフレーズばっかりで原作に期待しか持たせないエッセイ。

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2022年06月15日

Posted by ブクログ

もう何度読んだかわかりませんが、再読。
源氏物語読んだけど難しかった、という人も、源氏物語って古くて難しそう、という人もぜひ読んでほしい本です。
全然難しくないじゃん、今と悩みは同じじゃんと思うはずです。
平安の時代と違って、人生を自分で選択できる時代に生きる私たちは、選択できる辛さも感じながら、選択できることを楽しんで自分だけの人生を歩んでいきたいものだと思ったところです。

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2019年04月29日

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源氏物語をいろんな観点でみるのは、とても興味深いです。

紫式部の人生を辿ると、源氏物語がもっと奥行きのある作品になります。

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2017年01月01日

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紫式部って清少納言と比較されては、みんなからじめじめっとした性格でちょっとな…て言われてた人でしょ、なーんて自分の考えが残念に思えた!知的で真面目な女性だったのだ。 そんな性格が息苦しかったひとりの女性が、文字通り、欲望を詰め込んだ物語が、源氏物語。ただのイケメン浮気物語ではない。まーた自分の勝手な考え方に、残念!

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2014年07月13日

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共感する。
自分の欲望をストレート出さずに登場人物にさせてスッキリする手法に、改めて紫式部の凄さを感じる。
三浦しをんの解説もいい。

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2014年05月25日

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本屋さんでタイトルに目がとまり、思わず手に取りました。 紫式部の決して表に出すことができない心の内にある欲望や願望などを代弁させるがごとく描かれたのではないかと。でも、本著を読んで、私が思ったのは、紫式部同様に著者である酒井順子さんの欲望でもあるという事。 何度かトライするもいつも挫折してしまう源氏物語。大まかなあらすじがわかったところで、まずは現代語訳のでも読んでみようかなぁ。いろんな方が書かれてるけど、どなたのがいいだろう。

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2022年10月22日

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紫式部は、どのような気持ちで、光源氏の人物設定を考え、動かしたのでしょうか。源氏物語が政治的に利用されていたことはよく知られていますが、紫式部自身が物語の筋をどのように考えたのかということは、想像にゆだねられる部分が大きいと思います。作者は、「紫式部は、自分自身の欲望を光源氏に行動に移させることで満たしていったのだ」という大胆な仮説を立て、源氏物語の様々な場面をエッセイ形式で紹介しています。
作者の、女性ならではの鋭い指摘やユーモアセンスに、思わず笑ってしまいます。

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2019年01月19日

Posted by ブクログ

なかなか筆者である紫式部がどのような欲望から源氏物語を書いたのか考えることはなかったので面白い視点から読めた。強引に迫られたい、出家したい、待っていてほしいはよくわかる。常々思っていたのは、紫式部が源氏に対して愛がないなぁということ。それも、もしも道長=源氏だとするとなんとなくわかる。愛も憎しみもあるということなのだろうか。最後の最後で源氏を1人取り残す形をとったのはつまり紫式部の愛と憎しみの結果だと思うわけです。

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2017年07月25日

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私のような古典素人には、源氏物語を原文で読むというのはとてもハードルが高いのだけれど、幸いなことに、いくつもの現代語訳が出ている。
漫画もあるし。
それを読むと、平安時代も現代も、男女の有り様や、働く女性の有り様など、あまり変わっていない事が分かる。

そして、女流作家の有り様も。
創作活動というものは“書きたい!”という衝動があるから起こるのである。
何が書きたくて、紫式部はこのエピソードを書いたのか?
そういう本。
源氏物語はよく分からない、という人にオススメしたい入門書の一つである。

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2015年01月30日

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すっごい面白かった。
紫式部の「欲望」に焦点を当てて、源氏物語を解説したもの。
あらすじは知っていても、なんとなく遠い存在だった源氏物語が、酒井順子の視点で、見事に私たち女子の身近になった感じ。「そういう見方で読むとこんなに面白かったのか!!」と目からウロコ。
そして三浦しをんの解説も素晴らしい。「そうそう、こういうことを言いたかったのよ!」って、ガンガンうなづく。作家やエッセイストって、視点だったり文章力だったり、ほんと一流だな……と思った本だった。

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2014年11月07日

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ネタバレ

書店で見かけてタイトルにぎょっとした本。でも読んでみると、さらっと読める。紫式部に関する文献や代表作「源氏物語」を読み解いて、紫式部の中にあった欲望を生々しく描いたエッセイ。生々しいのだけれど、笑える箇所が何か所もある。正直な感想は、「人っていつの時代も変わらないなぁ」という事。あと、個人的に紫式部みたいな人とは面倒くさくて付き合うのは無理そう(笑)。

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2014年10月18日

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酒井順子さん好きなので手にとったら、解説が三浦しをんさんという、何とも一粒で二度おいしい・・・ー冊でした。

三浦さんの解説で「ぶほっ」と吹き出し、酒井さんの「ブス責め」「出家プレイ」でまた「ぶほっ」と噴き出すという。

1000年前の人が身近に感じられる一冊です。

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2014年08月16日

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『本書を読むと、うなずきすぎて首がむちうちになる』
という帯の言葉につられて買って読んだが、正直そこまでではないかも。
作品から作者を紐解くっていうのはよくある手だし、源氏物語だけで紫式部の人格まで語って、尚且つそれを現代の女性に当てはめるっていうのも、面白いんだけど何か違う気がする。
というより、この手の話はもう尽くされてる感があるから、もうちょっと捻りが欲しかったなぁ。

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2014年07月03日

Posted by ブクログ

新しい視点で源氏物語を解釈した本

面白いけれど、三浦しをんさんの解説ありき、かなぁと思った。そこまで読んで、飲み込めた感じがするので…

感性の違いと言えばそれまでだが、そうかなぁ?という点も多かったし、逆に男性の視点だとどうなの?と考えたりした。

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2023年02月11日

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ネタバレ

日本の代表的古典「源氏物語」を「作者の欲望」という視点で解説。時代が変わっても女性の心の奥底にある欲望はあまりか変わらないのかも、と思わせてくれます。今まで影が薄く感じた朱雀帝の魅力を発見。たしかに一緒にいるなら光源氏より朱雀帝のほうがいいな。

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2016年01月30日

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源氏物語そそれぞれのエピソードをなんでもかんでも紫式部の欲望と絡めるのはどうかと思うけども、面白かった。
納得出来るものも出来ないものも、いちいち共感したりつっこんだりしながら、源氏物語の世界に触れることが出来る。
光源氏に対する世の女性陣の嫌悪批判憧れ含め、源氏物語はいつまでも色褪せることなく、読者を魅了する名作なんだと再認識した。

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2015年07月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

現代に生きる私たちからすれば、不可解に見える『源氏物語』でのあれそれも、その当時を生きた紫式部の視線から見れば理解できるのではと思った。
『いじめたい』の章に出てくる、田舎者の代名詞「近江の君」も、現代の感覚でいえば 素直で元気があって可愛い 近江弁も可愛い とうつってしまうんだよね……。
平安貴族って、実はかなり意地悪だったんじゃなかろうか。

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2015年01月02日

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