【感想・ネタバレ】制服概論のレビュー

あらすじ

どうしてもウラの顔を想像してしまう看護婦さんの白衣、見せる/隠すのバランスが世界遺産級の「宝塚音楽学校」の制服、「JAPAN」「日の丸」を背負ったスポーツの場におけるユニフォーム・ハイ、制服界の横綱・軍服の萌えポイントなど…。なぜ私は、そしてなぜ日本人はこんなに制服好きなのか? 人生で一度も制服を着る機会に恵まれなかった著者が、「私は制服が好き!」と声高にカミングアウト。“制服ホルモン”を激しく分泌させながら考察する、制服偏愛エッセイ。

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Posted by ブクログ

秘すれば花、制限されるからの妄想。期間限定たからこその魅力。制服の魅力を女性視点から語る。

ことのほか出来の良いエッセイ。制服マニアの筆者が学生の制服、働く制服など業態別に制服の持つ魅力を語っていく。筆者の持つ制服愛が伝わってくる。

筆者が女性であるところが良い。男性の制服マニアがスチュワーデスや看護婦、メイド、女子高生など制服の魅力を語っても変態扱いされて終わりだったろう。

宝塚音楽学校の訪問記が絶品。自衛隊についても。筆者は制服と合わせ技の規律と大勢が同じということに強い魅力を覚えるようだ。

可愛いイラストは上記二点についてのみ。他のテーマにもイラストがあればもっと良かったように思う。

マニアな筆者のハイテンションと抑制の効いた独特の文体が絶妙のバランスで融合した楽しいエッセイでした。

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2020年05月19日

Posted by ブクログ

これは面白かった!世の中、様々な制服があるけど、制服と言って思い浮かぶのは「看護師」「キャビンアテンダント」「学生服」「セーラー服」。。。でも、それぞれに作者の主観があって、それが新鮮で面白く読めちゃう作品です。自分を殺して制約のある立場での制服がいいと言う発想は言われてみたらそうなのかもしれません。特に、隠すバランスが世界遺産級の「宝塚音楽学校」の制服とそれをまとう生徒さんの行動の描写は私でも一度宝塚で通学姿を見たいと思いました(笑)

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2015年08月02日

Posted by ブクログ

文春文庫でレビューを書くが、実は僕が読んだのは新潮であることをここで断わっておきたい。ただ、先日の本交換の際に渡したものが文春であったのでそちらに合わせておく。

これは女性視点によるフェチズムの本であるが、それは異性に求めるフェチズムのような生易しいものではなく、「制服」という文化に対して必死に「好きだ」と叫んでいる本であるからして、その個人的な好き嫌い。そしてその理由をこれでもかと掘り下げていて、もはや制服が「学問」にまで昇華しているかのような錯覚を覚えるかもしれない。

本書を読んだ後、あなたはありとあらゆる制服に対して、周りと違った視線を投げていることをここに予言しておく。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

著者は私服の高校に通ってたため制服に憧れがあったとのことですが、自分はとにかく制服が嫌で嫌で堪らなかったことを思い出した。
ただ見る側に回るのは楽しくて好き。
あと、寿司屋の「ネクタイ板さん」反対に一票。

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2012年10月08日

Posted by ブクログ

老若男女、どんなスタイルの制服好きも共感、感心する一冊。ここまで制服好きの心情を掘り下げた本はないだろう。作者の制服への愛が溢れている。

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2011年09月20日

Posted by ブクログ

 著者の作品、いちいち好きです。 まぁ、言ってしまえば、「オタク」なのだろうけれども、何よりも、作者の容姿が色々とオカシナことを語ることを、許しているのでありましょうな。あら、まぁ、身も蓋もない。 しかし、前半、小学生〜高校生の制服を語っている著者、鼻の穴を膨らませて、「むっは〜。」鼻息荒くすごい勢いで語っている様子が想像されて、笑ってしまいました。 嶽本野ばらの、解説も面白い。 ワタクシ自身の、制服に対する思いは、ここでは述べないことに致します。 先に、「著者の容姿云々」と言いましたが、リースマンあるいは、オルテガを彷彿させる論調(大げさ)、単に、にやりと笑って読み終わるだけの作品ではないのでしょう。 ・・・。 というほど、大げさな作品でもない。 朦朧とした頭で書いたので、文意不明のため、若干修正。それでもなお、へんてこな感想・・・。

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2011年08月19日

Posted by ブクログ

アンチ制服な私ですが、自分が着るのではなく、見る方としてならば、私も制服好きです。

「自由を捨て、拘束を受け入れる」ということをしている制服。
そんな人たちに対して、なんだかすがすがしさとか、反対に不自由さの中の美しさとか、苦しさの中のエロさとか、なんか、いいよねーとよだれを出す気持ち、わかります


でも、私は遊びでしか着たくないです。
イベント的には、ぜひ着てみたい。着てみたい。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

私の指導教官が著者女史の愛読者なので、最初はその程度のノリで買った本。
しかし、この人は面白い。所謂「制服萌え」として単純に読むことももちろんできるのだが、
もしかしてこの人は芥川『地獄変』の語り手と同じような心境なんじゃないか、と思ってしまう。
その辺が、同じ萌え系時評でも『らき☆すた」との違いか(youtubeで全部見ちゃった)。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

僕も制服ファンの一人として(!)本書を興味深く読ましていただきましたけれども、やっぱし酒井さんの考察は鋭い…! と今回も思いました…。

ヽ(・ω・)/ズコー

詳しい内容は忘れましたけれども(!)、自分も酒井さん同様、自分の意志ではなく、誰かに強制されて着せられている感じに身もだえしますね…特にJKちゃん…

ヽ(・ω・)/ズコー

けれども、昨今のJKは制服を好んできているようなところがあり、なんというかアレですね…あんまし拘束衣っぽくないところが酒井さん同様、物足りないですね…まあ、彼女らの制服姿は確かに可愛いんですけれども…

ヽ(・ω・)/ズコー

まあ、そんなわけで学生を終えた時分に居る僕ですけれども、確かに社会人になってからの制服というのは嫌なもの…ですけれども、最近はスーツ等を常時着用していれば、とりあえずダサくはならないだろう…みたいな気持ちがどっかしらあるんですよね。ほら、スーツ姿が好きな女子って一定数居るじゃないですかっ! ←え?? 社畜死ね!!

ヽ(・ω・)/ズコー

彼女たちに向けて僕もこれからスーツを着る仕事に就きたく思いますね…さようなら。

ヽ(・ω・)/ズコー

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2014年07月22日

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