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鉄道は楽しい。 そして、鉄道は哀しい。
「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」内田百けん
「鉄道の『時刻表』にも、愛読者がいる」宮脇俊三
日本において鉄道紀行というジャンルを示した内田百けん。「なんにも用事がない」のに百けんが汽車で大阪に行っていた頃、普通の人にとって鉄道は、何かの用事を果たすために乗るものでした。それから四半世紀後、異なるアプローチでそのジャンルを背負った宮脇俊三。彼は、時刻表を小説のように愛読していたことを『時刻表2万キロ』で告白しています。鉄道や紀行文学の歴史とともに二人の足跡をたどる1冊です。
Posted by ブクログ 2024年03月25日
読み応えありました!
いちばん意外だったのが著者が鉄道好きとは。
百閒先生は大ファン、ヒマラヤ山系さんの話題も出てきて、なんだかうれしい。
宮脇氏は知らなかったので、著書を紐解いてみたいと思って新たな楽しみも。
題名の通り、鉄道と人生とはかくもリンクしている。
この先の鉄道事情も憂いながらも、鉄...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月03日
2大鉄道紀行家とされる内田百聞と宮脇俊三。この両巨頭を同時に語るのは凄いことである。「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行ってこようと思う」という内田百閒の代表作『阿房列車』や宮脇俊三のヒット作『時刻表2万キロ』を読み解きながら、読者を鉄道旅行へと誘ってくれる。東海道本線ではなくなった御...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月28日
百閒先生と宮脇さんの
鉄道に関する著作を並行に語って
それぞれの時代背景や
思い入れの部分の違いを楽しみ
鉄道紀行を味わう本…かな。
百閒先生自身の書いた鉄文も大好き。
でも、こうして他の人のチョイスで
取り上げられた文を読んでも
なんだかとても愛しさを感じるのです。
文庫化されたので、再読。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月24日
鉄に非ぬ者だが百閒本と聞いて。
浅学にして宮脇俊三は初めて知ったくらい。
だがこれはすでに人生折り返した者のための本でもあった。
百閒を知った四半世紀前に読んでも届かなかっただろう。
「曾遊、その喜びと悲しみ」にて極まる、ペーソス。
一言で言い換えれば「時は変改す」。
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「なんにも用事がないけ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月10日
鉄道本で有名な内田百閒と宮脇俊三についてのエッセイ。
筆者の本が好きなので読んでみた。金閣寺にまつわる二人のことを書いた本とも同じで、常体で書かれている。
私は特に鉄道には興味はないんだけど、旅行には憧れがあるし、状況さえ許せば電車に乗ってじっくり本読みたいと思う。だから、鉄道に真剣に乗ってた二人...続きを読む
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