鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む

鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む

880円 (税込)

4pt

3.5

鉄道は楽しい。 そして、鉄道は哀しい。

「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」内田百けん
「鉄道の『時刻表』にも、愛読者がいる」宮脇俊三

日本において鉄道紀行というジャンルを示した内田百けん。「なんにも用事がない」のに百けんが汽車で大阪に行っていた頃、普通の人にとって鉄道は、何かの用事を果たすために乗るものでした。それから四半世紀後、異なるアプローチでそのジャンルを背負った宮脇俊三。彼は、時刻表を小説のように愛読していたことを『時刻表2万キロ』で告白しています。鉄道や紀行文学の歴史とともに二人の足跡をたどる1冊です。

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鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月02日

    鉄道文學界の二大巨匠内田百けんと宮脇俊三の生涯を幼少期から晩年まで二人の作品から「鉄道好きの観光嫌い」、「トンネル」、「戦争」、「酒」などの共通するテーマを掬い上げて評伝に仕立てている。鉄道好きの物書きとしての偉大な先達二人への敬愛が素直に伝わり気持ちが良い読書ができた。

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月25日

    読み応えありました!
    いちばん意外だったのが著者が鉄道好きとは。

    百閒先生は大ファン、ヒマラヤ山系さんの話題も出てきて、なんだかうれしい。
    宮脇氏は知らなかったので、著書を紐解いてみたいと思って新たな楽しみも。

    題名の通り、鉄道と人生とはかくもリンクしている。
    この先の鉄道事情も憂いながらも、鉄...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月03日

     2大鉄道紀行家とされる内田百聞と宮脇俊三。この両巨頭を同時に語るのは凄いことである。「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行ってこようと思う」という内田百閒の代表作『阿房列車』や宮脇俊三のヒット作『時刻表2万キロ』を読み解きながら、読者を鉄道旅行へと誘ってくれる。東海道本線ではなくなった御...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月28日

    百閒先生と宮脇さんの
    鉄道に関する著作を並行に語って
    それぞれの時代背景や
    思い入れの部分の違いを楽しみ
    鉄道紀行を味わう本…かな。

    百閒先生自身の書いた鉄文も大好き。
    でも、こうして他の人のチョイスで
    取り上げられた文を読んでも
    なんだかとても愛しさを感じるのです。

    文庫化されたので、再読。
    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月24日

    鉄に非ぬ者だが百閒本と聞いて。
    浅学にして宮脇俊三は初めて知ったくらい。
    だがこれはすでに人生折り返した者のための本でもあった。
    百閒を知った四半世紀前に読んでも届かなかっただろう。
    「曾遊、その喜びと悲しみ」にて極まる、ペーソス。
    一言で言い換えれば「時は変改す」。



    「なんにも用事がないけ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月10日

    鉄道本で有名な内田百閒と宮脇俊三についてのエッセイ。

    筆者の本が好きなので読んでみた。金閣寺にまつわる二人のことを書いた本とも同じで、常体で書かれている。
    私は特に鉄道には興味はないんだけど、旅行には憧れがあるし、状況さえ許せば電車に乗ってじっくり本読みたいと思う。だから、鉄道に真剣に乗ってた二人...続きを読む

    0

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