乾くるみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
裏表紙に書いてある通り、珠玉の6作だと思いました。
アンソロジーは初めて読みましたが、1冊で様々な話を読めて非常に楽しかったです。
どの話も面白かったんですが、特に有栖川有栖さん作の話と辻村深月さん作の話が印象に残りました。
有栖川有栖さん作の話は主人公たち推理研がパズル研の人たちから出題された論理パズルをお互いに知恵を出しながらパズルを解いていく、というものでした。
探偵役はずば抜けた推理力であっさりとパズルを解いてしまいます。
この探偵役の鮮やかな推理も痛快で面白いのですが、探偵役でないその他の推理研メンバーがお互いに知恵を出し合ってパズルを解こうとしている様子を見るのが非常に楽しかったです。
辻村深月さん作の話は、時代設定が2020年と比較的最近の話となっています。
大学入学と共に上京したごく普通の大学1年生の主人公が知らず知らずのうちに詐欺に加担させられ、当たり前だった日常から突如人生のどん底まで突き落とされるという話。
物語中盤から後半にかけて終始ハラハラしながら読んでいましたが、このスリルが溜まりませんでした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ●夫の余命
二度読みした。イニシエーション・ラブを彷彿とさせるような鮮やかなトリック。
後ろから読み直すと理解できた。
ご臨終のシーンで「ベッドを囲む四人の隙間から、貴士さんの顔がわずかに見えている」のところ、なんで近づいて見れないんだろう?って気になったけど、そういうことかー!!と納得。
●同級生
なんか切ない。
主人公は一見幸せそうなのに、ラストで幸せを願うということは幸せじゃないってことか(?)
●カフカ的
なぜか最初から主人公が男性だと気づいた。
セリフの口調に違和感があったし、バーのくだりとか、出会った男性に奥さんがいて「君がそういうことを気にするとは思ってなかった」というセリフもそれっぽいなと。
とはいえ、双子の妹がいなかったことには驚いた。
全然違うけどひぐらしのなく頃にを思い出した。
●なんて素敵な握手会
たったの4ページなのにどんでん返し。
見事に騙された。先入観って怖い。
●消費税狂騒曲
登場人物の苗字に三、五、八がついてて消費税なんだな〜と八代さんが出てきたところで気づいた。
この本の中で一番つまんなかった。(逆に言うと、この話以外は全部面白かった)
●九百十七円は高すぎる
こちらも消費税のお話。
出た出た、得意の百合展開だと思いながら読み進め、主人公のソワソワする気持ちとリンクしながら全裸待機してたけどダメでした。
●数学科の女
クールな男性と悪女の組み合わせはセカンド・ラブっぽい。
最初に確率の話が出てきたので、これ絶対他の男ともくっついてるでしょと思ったら案の定。
女性も怖いけど主人公もなかなかの壊れっぷり。
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Posted by ブクログ
ネタバレ今回も安定の細かさでした。
最終話の、File 12「つきまとう男」について、第一巻の内容踏まえて、ネタバレします。
容疑者2人に尾行に関して…
・p.297の井上の視点で ”黄色のパーカーを着た男が、青いドレスの女性と二人で外に出てきた"
・p.309・p.310の古谷の視点で "カレンともう一人のホステスが…" "…一緒にエレベーターで下まで降りた"
…ん?ホステスの数合わないじゃん、と気づき、読み返してしまった。こういうところがトリックになるのは、よくあることなので、今回は平凡なのかな~、と思っていたら、エピローグでニヤついてしまいました。「そっちね!」という感じでした。
・p.323の "謎を突きつけて、それが解けない間は依頼人と探偵と言う関係性で(追加料金なく)繋がっていられる" は、p.282でカレンが井上不在のときに、事務所に訪ねて来て "居心地が良い" "ときどきお邪魔したい" というのは、古谷狙いだったのかと納得
・p.324の "他にも小さな目的…(中略)…古谷の携帯番号およびメールアドレスを知ること" は、p.293・p.294で、古谷が携帯を持っていないことに対して、"呆然と見つめる" "失望の表情を隠そうとしない" 等、やけに大袈裟な表現するな、と思っていたら、そういうことだったのね、と納得
そして、井上(笑)のついた嘘と心理
p.282でカレンが井上不在の時に訪ねてきたことに対して、"しかも俺がいない間に" "胸中の苛立ち" と嫉妬心を持ち、p.324で「古谷が妻子持ち」と嘘をついて復讐、トドメを刺している(笑)
p.324・p.325
「そもそも古谷が悪いのだ。たとえ男の側にその気がないのが明らかだったとしても、独身の男女をあんな狭い部屋で二人きりにさせて、もし間違いがあったらどうする気だったんだ」
→これは、井上をカレンの部屋に先に行かせたことのように見えるけど、実は、カラット探偵事務所の古谷と井上のことなのか。第一巻を読んだ人なら分かる(笑)
「あのときは嘘だったけど、今では嘘じゃなくなってるからね」
→えっ、その後、古谷は妻子持ちになる!?相手は井上?今後の展開が気になる!第三巻も読みます!! -
匿名
購入済み最後から2行目が!
今更ながら本作を初めて読みました。
6割ほど読んだところでもしや……と思い、8割読んだときにはほぼ確信していました。
そして最後から2行目を読み、ほらやっぱり!となり、レビューに至っています。
色々と有名なので注意深く読んでいたのも幸いでしたが、気になるからといって、初めに最後から2行目を読んでしまったら、本作の面白さは失われることでしょう。
なので、これから購入を考えている人は、ちゃんと順番に読むことをおすすめします。