無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
★特長
今回はマンションやアパートといった集合住宅の取引がらみの話。
どの話にも共通しているのは、「不動尊子」という宅建資格を15歳で取得し、今では物件の気持ちを感じることができる20代後半の女性が、それぞれの取引に関して、見事に謎を解明する。
★魅力
マンションやアパートといった身近な建物のお話のせいか、分かりやすく、興味深く、読み進められる。
不動産用語が物語を通じて身につく。
不動産チラシやサイトの見方が変わる。
★感想
引き込まれる。
読みやすい。
途中で読むのを中断するのが惜しい。
シリーズ化を期待したい。
⚫︎「田町9分1DKの謎」
静岡在住お茶の販売会社のサラリーマンが、日本経済の先行きに不安を感じ、父の遺産が入ったことから不動産投資を始める。
静岡より東京が資産価値が上がる見込みがあるため、予算の関係で土地では無く、利回りに着目して、賃貸収入が見込める中古マンションを購入する。
しかし数ヶ月で居住者が退去し、目先の利回りに着目するあまり気付かなかった現実(物件の本当の資産価値、賃料の妥当性など)に直面し、途方に暮れるところに「不動尊子」が現れる。
「不動尊子」は詐欺のカラクリをあばき、せめてもの改善策を主人公に与える。
⚫︎「小岩20分一棟売りアパートの謎」
自らが住むアパートが売り出されていると知った主人公が、自らオーナーになり、賃貸収入を得ることを検討し始めたところ、謎の数々の嫌がらせに遭う。
そこへ「不動さん」登場。
ある不動産職員の不正のトリックを暴く。
一部の引越し業者さんにあんな特殊なサービスがあるなんて知らなかった。
⚫︎「浅草橋5分ワンルームの謎」
適当に読んでしまった。
わざとなのかそうで無いのか?上階の騒音に悩まされる話。
思わぬ同居人が増えることや、上階が売りに出されることから、一石二鳥と階下の住人であることを隠して買うことに。
買うと決まってから連続して起こるバルコニーへの鳩の死骸の投げ入れ。
騒音のクレームを入れたことに対する嫌がらせ?
一体上階の住人とはどんな人物なのか?
⚫︎「北千住3分1Kアパートの謎」
大学が近くに出来て賃貸の相場高騰により、家賃アップを不動産屋に勧められるアパートのオーナー。
そこへ立て続けに二戸の解約申し出が来る。
不動産屋は家賃収入アップのチャンスと言うが…。
ただ一人年に数回挨拶に来てくれている住人の方から不動産屋の良からぬ情報を聞き、なぜそんなことをするのか?と思っていたところに「不動さん」登場。
悪い話ばかりでは無くて良かったと思いました。
⚫︎「表参道5分1Kの謎」
定年退職を迎え、やっと家族との時間が持てると思ったら煙たがられていることに気付き、外で時間を使う方法を模索する男性。
スワローズファンであることから、神宮球場近くにセカンドハウスを持ち、自分の時間を持つことを検討する。
内見時に室内にあった残置物、現況渡しのはずなのに、購入後室内を見ると無くなっていた謎。
売主の経済的理由から「現況有姿、瑕疵担保免責」
といった条件の物件をめぐるお話。
⚫︎「池袋5分1DKの謎」
8階建ビルの7階8階部分。
2つのフロアを螺旋階段で繋いだメゾネットタイプの中古マンション。
かなり安く池袋駅から徒歩5分。
理想とする部屋が見つかった。
但し「心理的瑕疵あり」(事故物件)
本人的には気にするタイプでは無いので購入。
するとある時、この部屋で自殺した女性の腹違いの妹だという女性が現れて…。
⚫︎「不動尊子より。」
★オススメの人
不動産取引に興味のある方
Posted by ブクログ
マンションやアパートの出来事を綴った6話の短編不動産ミステリー。
各話の問題を終わりに差し掛かって現れ解決へと導く「不動尊子」、
自己紹介がどこかで聞いたような節のある言い回しで、そこがよっ!!
待ってましたってな感じにもなったりならなかったり(笑)。
不動産ミステリーと聞いて、読書好きだと雨穴の「変な家」
という作品を思い浮かべる人もいるでしょう。
小野不由美さんの、怪奇ミステリー「残穢」や「営繕かるかや怪異譚」
なんてのも、家や土地と言ったある意味、不動産ミステリーの端の方に
属してるかもしれません。
そういった、摩訶不思議でおぞましいのをかなり薄めて、
ライトミステリーと言う形でで書かれているのが、
この作品である「物件探偵」と言えます。
要するにライト文芸なので読みやすいということです。
文字は多いですが、内容は読みやすいので、物件?間取り?そんなの
小難しくて理解できるのかなって思った人は、ぜひ読んでみると楽しめますよ。
Posted by ブクログ
物件の気持ちが分かるという、謎の女性《不動尊子(ふどうたかこ)》が様々な物件の謎を家主に教える短編集。
思っていたようなミステリではなく、ほんわかした日常系ミステリでしたね(^_^;)
著者の乾くるみさんと言えば、『イニシエーション・ラブ』や『リピート』が有名作であり、ちゃぶ台返し並みのどんでん返しが印象的であったが故、本作もハードルあげて身構えていましたが、どの短編も最後はほっこりする感じで、不動産のことに少し勉強できた良作でした。
登場する不動尊子は、あまり存在感を押し出すタイプではなく、謎に悩む家主の前にひょっこり現れて、ちょっとだけ解決して涙を流すと、やはり謎の女性で終わる展開。
でも、なんとなくシリーズ化できそうな作品だなと感じるので、ちょっとだけ続編を期待したくなります。
乾くるみさんのこういう作品もあるんだと、私にとっても新しい発見にほっこりしました。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
試し読み