今回も安定の細かさでした。
最終話の、File 12「つきまとう男」について、第一巻の内容踏まえて、ネタバレします。
容疑者2人に尾行に関して…
・p.297の井上の視点で ”黄色のパーカーを着た男が、青いドレスの女性と二人で外に出てきた"
・p.309・p.310の古谷の視点で "カレンともう
...続きを読む一人のホステスが…" "…一緒にエレベーターで下まで降りた"
…ん?ホステスの数合わないじゃん、と気づき、読み返してしまった。こういうところがトリックになるのは、よくあることなので、今回は平凡なのかな~、と思っていたら、エピローグでニヤついてしまいました。「そっちね!」という感じでした。
・p.323の "謎を突きつけて、それが解けない間は依頼人と探偵と言う関係性で(追加料金なく)繋がっていられる" は、p.282でカレンが井上不在のときに、事務所に訪ねて来て "居心地が良い" "ときどきお邪魔したい" というのは、古谷狙いだったのかと納得
・p.324の "他にも小さな目的…(中略)…古谷の携帯番号およびメールアドレスを知ること" は、p.293・p.294で、古谷が携帯を持っていないことに対して、"呆然と見つめる" "失望の表情を隠そうとしない" 等、やけに大袈裟な表現するな、と思っていたら、そういうことだったのね、と納得
そして、井上(笑)のついた嘘と心理
p.282でカレンが井上不在の時に訪ねてきたことに対して、"しかも俺がいない間に" "胸中の苛立ち" と嫉妬心を持ち、p.324で「古谷が妻子持ち」と嘘をついて復讐、トドメを刺している(笑)
p.324・p.325
「そもそも古谷が悪いのだ。たとえ男の側にその気がないのが明らかだったとしても、独身の男女をあんな狭い部屋で二人きりにさせて、もし間違いがあったらどうする気だったんだ」
→これは、井上をカレンの部屋に先に行かせたことのように見えるけど、実は、カラット探偵事務所の古谷と井上のことなのか。第一巻を読んだ人なら分かる(笑)
「あのときは嘘だったけど、今では嘘じゃなくなってるからね」
→えっ、その後、古谷は妻子持ちになる!?相手は井上?今後の展開が気になる!第三巻も読みます!!