乾くるみのレビュー一覧
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ネタバレ「椿と悠」
女の子同士のありがちな、勝手に勘違いして、勝手に妄想して、勝手に傷つく。大好き。女の不器用な部分がきれいに描かれている。お母さんかよ、のセリフには思わず笑っちゃったね。
「馬鹿者の恋」
若いなぁ。愛は無償じゃない事に気づけなかったんだよね。
「百合である値打ちもない」
隣に歩くのに見合う自分でありたい。好きなのに、それでももっと美しくあってほしい。相手のことが好き、ってそれだけでいいはずなのに。他者の評価が気になってしまう。悲しいね。
「微笑の対価」
タイトルが秀逸。自分の知らない彼女がいる。私に見せてくれない彼女の内面。知りたいけど、知りたくない、気持ちがぐらつく描写が好き。
「 -
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★特長
今回はマンションやアパートといった集合住宅の取引がらみの話。
どの話にも共通しているのは、「不動尊子」という宅建資格を15歳で取得し、今では物件の気持ちを感じることができる20代後半の女性が、それぞれの取引に関して、見事に謎を解明する。
★魅力
マンションやアパートといった身近な建物のお話のせいか、分かりやすく、興味深く、読み進められる。
不動産用語が物語を通じて身につく。
不動産チラシやサイトの見方が変わる。
★感想
引き込まれる。
読みやすい。
途中で読むのを中断するのが惜しい。
シリーズ化を期待したい。
⚫︎「田町9分1DKの謎」
静岡在住お茶の販売会社のサラリーマンが、日 -
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マンションやアパートの出来事を綴った6話の短編不動産ミステリー。
各話の問題を終わりに差し掛かって現れ解決へと導く「不動尊子」、
自己紹介がどこかで聞いたような節のある言い回しで、そこがよっ!!
待ってましたってな感じにもなったりならなかったり(笑)。
不動産ミステリーと聞いて、読書好きだと雨穴の「変な家」
という作品を思い浮かべる人もいるでしょう。
小野不由美さんの、怪奇ミステリー「残穢」や「営繕かるかや怪異譚」
なんてのも、家や土地と言ったある意味、不動産ミステリーの端の方に
属してるかもしれません。
そういった、摩訶不思議でおぞましいのをかなり薄めて、
ライトミステリーと言う形でで書か -
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えてして人生こんなもの。小さな「神様の罠」はそこいら中に隠れている。
今日買った品物が、翌日にお買い得品になっていたりしたら、つい「やられた!」とつぶやいてしまう。
この作品集では、もっと致命的な出来事であるわけだが・・・罠なんか仕掛けていません。自業自得でしょう、と神様はおっしゃるかもしれない。
作者の罠だったりもする。
初出が2020年〜2021年なので、コロナ禍にまつわるものもあり、本当にこういう事があったかもしれないね、と遠い目になってしまった。
『夫の余命』乾くるみ
タイトルからして罠だった
『崖の下』米澤穂信
凶器はつららだと思っていましたが、エグかったです
『投了図』芦沢 -
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「乾くるみ」の連作ミステリ短篇作品『蒼林堂古書店へようこそ』を読みました。
『カラット探偵事務所の事件簿2』、『塔の断章』、『スリープ』、『セカンド・ラブ』、『六つの手掛り』に続き「乾くるみ」作品です。
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書評家の「林雅賀」が店長の蒼林堂古書店は、ミステリファンのパラダイス。
バツイチの「大村龍雄」、高校生の「柴田五葉」、小学校教師の「茅原しのぶ」―いつもの面々が日曜になるとこの店にやってきて、ささやかな謎解きを楽しんでいく。
かたわらには珈琲と猫、至福の十四か月が過ぎたとき…。
「乾くるみ」がかつてなく優しい筆致で描くピュアハート・ミステリ。