乾くるみのレビュー一覧

  • 嫉妬事件

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    ネタバレ

    えらい時代設定が古いなぁと思っていたら、実在?のエピソードをモチーフにしたからなんだな。そしてえらい直接的な表現ばっかりで想像するのもなんだかはばかられる感じ(笑)

    主人公がどんな秘密を握ってるのかなかなかわからなかったけども、かといってわかったところでブツがブツだけに、こんなサークルやだなぁと。イヤミスでもなく、もちろん爽やかさなどあるはずもなく、嫌いにはならないけど好きかと言われたらちょっと困るタイプの世界観。ミステリーって美しさが必要なんだなと改めて思う一方、完成度の高さは描かれる世界の色を凌駕するということを証明している?と好意的に言えるのかもしれない。作中にでてくるフィクションだからあれやこれや言えるのだみたいなやりとりは、まさに我々の投影なわけで、このあたりのメタ感は氏の術中。最終的な評価は高くはならなかったけども。

    ちなみにこれを出張の移動中に読んでたんだけども、初めて降り立った地だったせいか、その土地の思い出に変な色がついた(笑)

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    2023年09月02日
  • クラリネット症候群

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     何せ手にしたのは、最初の版。表紙を見ると、まるで別の本。それでも生き残ることができているわけか。
     クラリネットが、アイデア賞か。

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    2023年08月20日
  • 物件探偵(新潮文庫nex)

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    イニシエーションラブの作者でもある乾くるみさんの、不動産短編小説集。謎が起きて、探偵が登場して、サクッと解決!というパターンなので読みやすい。
    不動産の売買の事細かなことも分かりやすく説明しているので物件売買のかるい勉強にもなる♪
    そんなズカズカと知らない人の家に入っちゃって捕まるのでは?と思う主人公の行動ですがそこは短編の御愛嬌ということで笑
    人も死なない軽めのミステリーなのでミステリー苦手な人でも軽めに読める作品です。
    家買うときは気をつけよう!笑

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    2023年07月28日
  • 林真紅郎(はやししんくろう)と五つの謎

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    5編の短編集ですが「林真紅郎」という主人公が探偵ではないし警察関係でもなく何だか立場がというか立ち位置がよく分からない。
    事件というか事故というか、謎を解明して行くのだが妄想癖なのかよく分からない。
    そうそう偶然が重なるとは思えない。
    乾くるみさんの推理小説作品では、「カラット探偵事務所の事件簿」の方が面白かったです。

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    2023年06月06日
  • ハートフル・ラブ

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    人間不信になること間違いなし! HeartfulではなくHurtfulな短編集 #ハートフル・ラブ

    ■きっと読みたくなるレビュー
    優しく心温まる恋愛小説と思いきや、実は人が人を傷つけるバラエティーに富んだミステリー短編集。どれも気軽に読める作品ばかりですが、なかなかの衝撃が待ち受けています。

    楽しい作品ばかりですが、特に『九百十七円は高すぎる』『カフカ的』がおすすめ。登場人物たちの関係性から目が離せなく、ついつい熱中して読み込んでしまいました。

    ■各短編のかんたん感想文
    〇夫の余命
    脳腫瘍を患った夫を持つ、新妻の物語。アンソロジー『神様の罠』で既読の作品、再読してみても面白い。

    短編なのに構成と人間関係の描写がめっちゃ綺麗で素晴らしいですね~
    なにげない男女の会話がいいんですよ。これぞ乾くるみ先生の作品でした。

    〇同級生
    高校時代の同窓会での出来事、小説で成功した同級生のマンションに訪れると…

    自分も若き学生時代を思い出しちゃいましたね、切ないわー
    そして読み手をひっかけるのがお上手でした。

    〇カフカ的【おすすめ!】
    高校教師が旧友と出会い、交換殺人の約束をすることになって…

    短編にも関わらずかなり、人間関係から謎解きまでかなり濃密な作品でした。特に殺人計画、相談の描写は、思わず手に汗を握っちゃいました。

    〇なんて素敵な握手会
    アイドルの握手会での出来事、掌編。シンプルながらも、あっさり騙される…

    〇消費税狂騒曲
    消費税をテーマにしながら、一人の警察官の人生が描かれる物語。
    細かい金額でセコイのですが、私も日常生活で、この疑問は気になってたんですよね~アプローチが面白いし、年代とともに人間関係もしっかりと描いています。

    特に最後の数行でキレイで、物語全体を優しく包んでました。

    〇九百十七円は高すぎる 【おすすめ!】
    アンソロジー『彼女』で既読の作品。
    あらためて読むと、なかなかの百合っぷりな作品ですね。青臭くも薄暗い艶めかしさが好き。

    ある人のたった一言のセリフから、緻密に推理していくミステリーです。
    動機は不純ですが、解法から真相はミステリー好きも唸る一作です。

    〇数学科の女
    男子4名、女子1名の大学生グループの物語。本書メインの中編で、まさにHURTFUL満載な内容です。

    人間って欲望や弱みに付け込まれると、簡単に傷ついちゃうよね。いやー悲しい。
    そして最後まで成長しない主人公を見て、さらに悲しくなりました。

    0
    2023年05月31日
  • ハートフル・ラブ

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    「夫の余命」
    「同級生」
    「カフカ的」
    「なんて素敵な握手会」
    「消費税狂騒曲」
    「九百十七円は高すぎる」
    「数学科の女」
    七話収録の短編集。

    タイトルから心温まる愛の物語かと思いきや、装丁の綴りを良く見るとHURTFUL LOVESとある。
    愛は愛でも正反対の傷つける方。
    確かに至る所に毒がみっちり仕込まれていた。

    殆どは既読だったが、最終話の「数学科の女」だけは書き下ろし。

    舞台は都内の大学。
    実習グループの紅一点の美女・亜紀と、彼女に好意を抱く四人の男子学生。
    狐と狸の化かし合いのような展開から目が離せない。
    最後のオチも絶妙。

    0
    2023年05月18日
  • ハートフル・ラブ

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    『夫の余命』『同級生』『なんて素敵な握手会』は結末を知ってええっ!となり、二度読み。
    さすがイニシエーション・ラブの作家さん!
    『消費税狂想曲』からは何がなんだかわからなくなった。
    仕事の後に数字の話は頭が働かず、駄目だった。

    0
    2023年05月17日
  • ハートフル・ラブ

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    ネタバレ

    【収録作品】夫の余命/同級生/カフカ的/なんて素敵な握手会/消費税狂騒曲/九百十七円は高すぎる/数学科の女

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    2023年05月17日
  • 蒼林堂古書店へようこそ

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    本をたくさん読みたくなる本でした。
    書評の中に読んだことがあるものがあると嬉しくなっちゃうし、読んだことないものは気になってメモ。

    数字とか空間認知とか苦手すぎて、見取り図なしであの章を読むのに苦労しました。

    読者としては最後の書評でその後のことがわかるのは嬉しい!
    でもその書評連載を楽しみにしているいちファンだったとしたら「は?」と思ってしまいそう。その文字数分、何か紹介してくださいよと。

    0
    2023年05月13日
  • スリープ

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    ネタバレ

    さすが乾くるみというお話!またまた騙されてしまった。
    戸松の気持ちを考えると何だか切ないラブストーリー。

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    2023年04月27日
  • カラット探偵事務所の事件簿 1

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    ミステリー小説としての完成度はちょっと低いかな…と思っていた!最後の一文までは!
    でもやっぱり、最後にまさかの展開でびっくりしたけど、ひとつひとつの事件というか謎は微妙な感じ。動機とかがしっくりこない!

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    2023年02月25日
  • Jの神話

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    読み始めてから
    どーいう展開になるのかと
    気になってましたが
    なんという…でした^^;
    想像もしてなかった
    展開でした。

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    2023年01月19日
  • スリープ

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    ネタバレ

    冷凍睡眠してしまった天才美少女という一見ラノベチックな稚拙なテーマで、途中も夢オチかよと思って、途中で読むの辞めようかと思ったけど、最後まで読んで良かった。軽く読み直すと、目覚めた後に、襲われる場面で「戸松に命を与えられて」というところが伏線になっていて凄いなと思った。最後の数ページのためにそれまでの全ページが存在してるという感じだった。残念なのはそれまでのストーリーが少し退屈に感じてしまうところ。どうしても未来の描写が稚拙に感じてしまい、リアリティを感じることができなかった。五十頁程度の短編で読みたかった。

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    2022年11月09日
  • 物件探偵(新潮文庫nex)

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    投資物件、オーナー変更物件、賃貸の値上げ、騒音問題、残置物に事故物件と不動産売買に関連して耳にする用語が次々と。一番好きな話は北千住の物件かな。

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    2022年10月03日
  • 物件探偵(新潮文庫nex)

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    不動産ミステリー。
    高級マンションや賃貸物件など、建物や住まいの謎を解く不動 尊子。

    格安、駅近など、好条件の物件には、思わぬ危険が...謎が解けると、なるほどと納得出来ます。

    ・田町9分1DKの謎
    ・小岩20分一棟売りアパートの謎
    ・浅草橋5分ワンルームの謎
    ・北千住3分1Kアパートの謎
    ・表参道5分1Kの謎
    ・池袋5分1DKの謎
    の6話。

    実際の広告図面もあり、想像をかき立てられます。
    主役の不動さんのキャラ(能力)を、もう少し立てても良いかも...

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    2022年08月28日
  • 蒼林堂古書店へようこそ

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    古本屋で語られるミステリー仲間の集いが羨ましい!ライトな読み口&良書紹介 #蒼林堂古書店へようこそ

    ■あらすじ
    ミステリファンで集う蒼林堂古書店。毎週日曜日は、店主と馴染みのお客さんで賑わっていた。いつもミステリー談義と日常の謎を語らい合う彼らだったが、その会合も14ヶ月目を迎えたときに…

    ■レビュー
    14の掌編で綴られた連作集、全編とおしてホッコリとした空気で満たされる作品です。読んでて心地いいですね~

    なにより本作で一番素敵なのは、登場人物の皆さんの仲の良さ。
    私もこんなミステリー仲間、読書スペース(しかもリーズナブル)が欲しい!
    だれかミステリー専門の古書店を近所に作って下さい、頼む。

    本作のトリックは日常の謎ではありますが、相変わらず視点が面白く、またその謎に対して遊ぶのが超上手い。頭の体操になるような内容で読んでて楽しいですね。

    そして各篇に最後に挟まれるミステリー書籍の紹介もイイ!
    現代ではない少し古めの作品が多く、知らない作品がたくさんありました。
    積読で大変なのに、また読みたい本が増えちゃうじゃないの。困るっ

    気軽に読める内容かつ掌編の短い物語で進行するので、ちょっと疲れた時や日曜の午後など、ほっとしたい時に読むといいですね。

    ■推しポイント
    作者が日常にそれとなく存在している、ごく細かいことに対しても、つねに興味や疑問を持っていることが伝わってきます。

    例えば本のタイトル、商品名、人の名前、手紙やメールの文字などなど。
    なぜこうなっているのか?という探求心、こう変化したらこうなるだろうといった好奇心が凄いです。

    人生、ぼけーーーと生きているとあっと言う間に時間が過ぎますが、身の回りにある課題を見つけたり、解決していく能力が必要です。
    こういった気づきの大切さを教えてくれる、優しい本だと思いました。

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    2022年08月19日
  • 蒼林堂古書店へようこそ

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    ミステリ専門古書店の常連客たちが、雑談の中で見いだす日常の謎を、マスターが解決する安楽椅子探偵もの。とは言っても、一編が短い上、雑談やミステリの蘊蓄が詰め込まれていて、そもそも謎解きに使われる紙幅が少ない。それもあってか、謎は軽量級で、マスターも快刀乱麻を断つ名探偵と言うより、仲間内では一番切れる人と言った感じ。お話の雰囲気から、あえてそういう緩い雰囲気になってるんでしょう。ミステリファンの読者もトリックだロジックだと堅いことを言わずに、蘊蓄や理想化されたミステリマニアの集いの雰囲気を楽しめばいいように思う。合間に挟まれる、マスターが書いたという体のコラムも愉しい。

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    2022年08月13日
  • 北乃杜高校探偵部

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    創立百周年を迎えた京都・宇治市にある北乃杜高校。
    寮生活をおくるサッカー部員の清水克文は、級友の横井圭、赤倉史朗、山科桃子、稲川みどりと学園で日々起きるさまざざまな出来事の謎解きに「探偵」として挑戦。
    そして、修学旅行の際には殺人予告がなされ、卒業式にはいやがらせ写真が出回るなど、様々な学校行事にも不思議な「事件」が発生。
    清水たち「探偵」グループは解決に乗り出す。

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    2022年08月11日
  • カラット探偵事務所の事件簿 3

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    これは好みの問題で、私には合わないシリーズだった。淡々とした文体から出るドライな雰囲気に対して、その謎はあまりに短絡的な考えから出たものである事も多く、愛おしさが残らない。

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    2022年07月23日
  • クラリネット症候群

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    読んでて楽しいっ 奇妙な体験が味わえる2つの不思議な青春ミステリー #クラリネット症候群

    気が付くと自分の意志に反して体が動き始めてしまう、一体何が起こったのか?
    クラリネットが壊れてしまったことから、自らの体がおかしくなってしまい…
    以上2編が収録された、特殊設定ミステリーの短編集。

    どちらの作品も登場人物が生き生きとしていて魅力的。また青春時代ど真ん中の設定でさわやか!いいっ

    全般的に軽く、アニメやティーン向けのTVドラマになりそう。この作風に重厚感を求めるのは難しいけど、謎解き部分にパズル的な要素以外にも深みを持たせると、ミステリーファンにも納得させられる作品になるかなと思いました。

    ■マリオネット症候群 ★3
    人格転移ミステリー、面白い発想で読み口もかなりライト。序盤は不可思議な雰囲気ながら、中盤以降は楽しさ抜群。ここまで前向きに書いてくれると、気持ちよく読めていいですね。
    ミステリーとしても技が効いており、さすが乾くるみさんといった感じでした。

    ■クラリネット症候群 ★4
    暗号解読ものミステリー。良くこのパズルをもとに作品を作った、あっぱれ!ですね。作りこみすぎ感すらあります。伏線も登場人物たちの会話も、よくできていて素晴らしいですね。
    特にこちらは登場人物たちが可愛く、主人公への感情移入が止まりませんでしたよ。淡い切ない学生時代を思い出しました。

    不思議で楽しいミステリーなので、あまり推理小説を読んだことがない人に、ぜひ読んでほしい作品でした!

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    2022年06月15日