乾くるみのレビュー一覧

  • 嫉妬事件

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    昨年の『オールスイリ』に掲載された表題作にボーナストラックとして犯人当て短篇をプラス。事件のバカバカしさ、下世話さとは裏腹な、ロジックや伏線の巧みさが素晴らしい。延々と続く推理合戦も見所。
    犯人当て「三つの質疑」もネタの下らなさと技巧の巧みさが同時に味わえる良作。

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    2011年11月13日
  • 蒼林堂古書店へようこそ

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    書評家の林雅賀が店長の蒼林堂古書店は、ミステリファンのパラダイス。バツイチ、高校生、小学校女教師―いつもの面々が日曜になるとこの店にやってきて、ささやかな謎解きを楽しんでいく。かたわらには珈琲と猫、至福の十四か月が過ぎたとき…。
    乾くるみによる古今東西のミステリー紹介。読んでみたくなる本がいくつも紹介されていて、重宝しそう。東野圭吾の「ある閉ざされた山荘…」や萩原浩の「噂」など、最後にとんでもないことになる作品を取り上げていて、乾の「イニシエーション・ラブ」に通じるものを感じた。
    (B)

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    2019年01月16日
  • 林真紅郎(はやししんくろう)と五つの謎

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    「二つの波がシンクロする……シンクロする……。」

    読者がこの本にシンクロ出来るほどに内容を理解できなければ、楽しめない本かもしれません。

    読み易い本ではあると思う。

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    2010年06月11日
  • 匣の中

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    ミステリー、推理、サスペンス。
    読み進めるほどに謎は深まる。

    行き着く先は一体どこなのか?


    ドグラマグラを思わせる展開。
    結末や如何に。



    難しい話も色々と出てきたが終始楽しめた。

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    2010年06月09日
  • クラリネット症候群

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    イニシエーションラブ、リピートに続き、読んだのは3冊目。
    マリオネット症候群、クラリネット症候群の2作品からなる文庫本。マリオネットの方は、解説にもあった「秘密」「転校生」や新井素子も読んだことがあって私はこういうストーリーが好きなのかもしれない。でも、もっと違った視点から書いてあっておもろかった。
    クラリネットの方は、本を読む時にこんなにも頭の中で変換して読み進めたことは初めてで、読みながら頭を使ったけど、それも嫌いじゃないので楽しめた。クスリと笑えるミステリーでおもしろかった。
    解説者によると、その間にデビュー作品辺りにさかのぼるのがおすすめらしいけど、そこはとばして最新刊に来てしまった。

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    2018年08月04日
  • 林真紅郎(はやししんくろう)と五つの謎

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    林真紅郎、元法医学者。


    一件無秩序に思えるばらばらに示される謎の数々。

    あらゆる可能性の波形を読み取り、その波をシンクロする一点を見据える「シンクロ推理」が謎を解き明かす!!


    (二つの波がシンクロする・・・・・・シンクロする・・・・・・そして重なった!)


    推理界に新たな光をもたらした林氏の5つの活躍をお楽しみください。

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    2009年10月04日
  • 匣の中

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    「匣の中の失楽」へのオマージュ作品。楽しめたが、やはり「匣の中の失楽」を超えられていはいない。

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    2009年10月04日
  • 物件探偵(新潮文庫nex)

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    物件の気持ちが分かるという、謎の女性《不動尊子(ふどうたかこ)》が様々な物件の謎を家主に教える短編集。

    思っていたようなミステリではなく、ほんわかした日常系ミステリでしたね(^_^;)

    著者の乾くるみさんと言えば、『イニシエーション・ラブ』や『リピート』が有名作であり、ちゃぶ台返し並みのどんでん返しが印象的であったが故、本作もハードルあげて身構えていましたが、どの短編も最後はほっこりする感じで、不動産のことに少し勉強できた良作でした。

    登場する不動尊子は、あまり存在感を押し出すタイプではなく、謎に悩む家主の前にひょっこり現れて、ちょっとだけ解決して涙を流すと、やはり謎の女性で終わる展開。

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    2025年12月21日
  • イニシエーション・ラブ

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    ネタバレ

    胸糞という意見もあるがわたしは好きだった。すっかり騙されたけど!
    いやでも最初から最後までマユはどこかおかしいなと思ってたし、ただ者ではないとは思ってたよ!!!
    女のしたたかさを学ぶ一冊。
    Aのたっくんと末長くお幸せに!!!!

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    2025年12月11日
  • イニシエーション・ラブ

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    ネタバレ

    マユすごい、たっくんで二股...二人のたっくんもびっくりですな
    夕樹の夕がカタカナのタに見えるからたっくんって…!もうこじつけでもたっくんて呼べる人にターゲット絞ってたんじゃ?てくらいたっくん一本化でちょっと笑っちゃいました(笑)

    トリックとしては、AsideとBsideで人の感じが結構変わってたから途中から予想できた展開で、もしかしたら…?って思って読んでたので⭐3にしました

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    2025年12月10日
  • イニシエーション・ラブ

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    なぜかミステリーとして紹介されていたので読破。
    初回は全くワケが分からず、解説ページ片手に読み返しました。なるほどなと。

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    2025年12月06日
  • リピート

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    読んでる最中は、結末への期待度が上がって星5つもありえるぞと思ったが、個人的にはオチのインパクトが期待外れだったので星3つ。
    内容自体は面白かっただけに、もったいなかった。
    乾くるみの小説は、オチにどうしても期待し過ぎてしまうので、読んでる最中から期待値が上がりすぎていたかもしれない。

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    2025年12月06日
  • 物件探偵(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    物件を舞台にしたミステリーで興味深かったのだが、主人公:不動尊子にあまり魅力を感じない。
    各話への登場があまりにも唐突で彼女の特殊能力も?最終話で彼女の師匠:大日向が登場するがあまりにも繋がりがなさ過ぎた。6編の中で尊子の背景がもう少し表現されていて欲しかった。
    6編全部が勧善懲悪とういう訳ではないので、その点はリアリティがあった。

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    2025年12月05日
  • イニシエーション・ラブ

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    ネタバレ

    端的に言うと作者は天才。紹介にあったように最後から2行目で物語が変わるとあるがその通り。
    でも、再読必須とあったが、私は再読する気になれない。
    物語の構成としてはめちゃくちゃ面白いし、しっかりと本の構成や伏線を一つ一つ拾えば、仕掛けに気付くことができるかもしれない。でも、そもそも私は浮気の話がめちゃくちゃ苦手なので、再読はしたくないという気持ちの方が勝る。
    単なる浮気の話だから再読したくないのではなく、繭子が怖すぎるからかもしれない。物語の途中で、繭子が便秘って言っていたけど、あれは堕胎のことだと思う。浮気がバレないように堕胎を便秘ってさらっという繭子がやばすぎ。すごく胸糞悪い。
    ただ、小説と

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    2025年12月04日
  • イニシエーション・ラブ

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    最後の2行でどんでん返し…
    なんか違和感しかないと読み進める。2行を見た。
    よくわからない。
    解説サイトをみた。あーそういうことか。
    そういう方法もあるんだ。

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    2025年11月30日
  • リピート

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    ネタバレ

    以前読んだことはあったが、全くストーリーを覚えていなかったのでかなり新鮮であった。主人公:毛利圭介はどこにでもいる普通の大学生。
    10ヶ月前に戻れるリピートに半信半疑ながらも実際に戻って見ると打算的な面も見えかくれする。途中で彼が元カノにとった行動でその後の展開で彼がどうなるのか一気に楽しみが増した。
    リピートした仲間が次々に死亡していく謎も黒幕からの真相を聞くと(ちょっとややこしかったが・・)納得。
    あまりSF系統のストーリーは得意ではないが、まずまず楽しめた作品であった。

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    2025年11月29日
  • イニシエーション・ラブ

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    「どんでん返しがあるミステリー」といった内容で紹介されており、手に取った。
    あまり馴染みのない恋愛モノということもあり、読み進めるのが途中から面倒であったが、一番最後で「???」となった。「ミステリー」なのかといわれると疑問ではあるが、どんでん返しはたしかに引っかかってしまった。(途中で違和感は感じていたが、最後まで気付けなかった。)

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    2025年11月23日
  • イニシエーション・ラブ

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    ネタバレ

    最後の二行目に鳥肌がたった。
    最初は凄く幸せな2人の物語だと思っていたが、人間とは愚かなもので、慣れたり当たり前だと勘違いした途端に、相手のことを大切に思う気持ちがなくなってしまうんだなと悲しい気持ちになった。鈴木は最初消極的であまり女性との関係もなく、マユちゃんのおかげで容姿だったり考え方を変えれたというのに初心の心を忘れて自分に芯がない男だなと感じた。
    イニシエーションというように通過儀礼として相手を大切にしない場合、誰からも大切にされないんだなと凄く怖くなった。
    2回目を読むと更に困惑して、実はマユちゃんも浮気をしていたのではないかと疑惑が上がってくる。これを見ると真実の愛が何なのか分か

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    2025年11月22日
  • イニシエーション・ラブ

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    ネタバレ

    再読。
    結末は知っていたが乾氏の他作品を読み終わり、原点に戻ろうと改めて読んでみた。
    結末を知っているので伏線などを確認しながら読み進めたが、確かに初めて読むと最後の2行に驚かされるが、それ以外はこんなに性描写が多かったかなと感じた。
    夕樹と繭子の初体験シーンもあそこまでページ数を使わずとも良いのではないかと。読んでいて若干胃もたれする感じは否めなかった。
    乾氏の初期作品を読んだ後に本作を再読すると彼の随所で性描写が出てくるので彼の特徴ではないかと感じてしまう。
    結局、純粋に恋愛をしていたのは夕樹だけであった。しかし繭子と辰也が恋愛に貪欲なのも頷けた

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    2025年11月21日
  • イニシエーション・ラブ

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    ネタバレ

    最後の2行に辿り着く前に「もしや」と思って、読み進めながら頭の中でパズルを埋めていき、そして最後に「やっぱりね」となった。
    ところどころ気になるモノ・コトに注目すると面白かった。映画も気になる。

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    2025年11月19日