乾くるみのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
インターネットが普及する前と後では、推理小説の楽しみ方が随分変わったと思う。
特にミステリーは、親や先生、本好きの先輩や友人が、にやりと勧めてくれる作品を読んで、そのトリックや技巧にひっくり返った。その後に、その興奮を「そうそう、自分もそうだったよ」と先輩風を吹きかけられながら聞いてもらう。そんな楽しみがあった。
たまに無粋な人が、ネタバレギリギリまで攻めたおすすめをしてきて、「なんかあるな」と思いながら読むことはあった。これをいまや、出版社も、本屋も、SNSでも、レビューでもやってくるから、「何も知らずに読む」ということは、ほぼない。
でも、せっかく面白いのだから、話題になって売れた方 -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルは聞き覚えあった。父親が映画見てめっちゃ面白かったと言ってたかも?とにかく最後にどんでん返しがあると熱弁してたような(町内会の旅行のバス車内でおっさん達がみんな真剣に見てたんだとか笑)
やっぱり最後にありました、どんでん返し。
絶対にネタバレしてはいけないやつですね。
「カメラを止めるな」的な。
最後まで読んでくださいね。そして時間が許せば再読してください。
ちょっとだけ、「あーはいはい。こういうパターンね」って思ったのは自分が歳とったんだろうなと思う。
本筋とはなんも関係ないんですが…
読書中、あるフレーズきっかけで、気づいたらなんでもない場面を思い出して、色んな感情になるこ -
Posted by ブクログ
ネタバレ記憶を持ったまま、10ヶ月前の自分に戻り、人生をリピートする。しかし、この人生やり直しに挑んだ10名が次々と不審な死を遂げる、、、といった内容。
個人的に大好きなタイムリープ、タイムトラベル系のSFもの。10ヶ月前に戻るのは何らかの錯覚やトリックを使用したとかではなく、ちゃんと超常現象。ただし、作中ではこの類のSFあるある「タイムパラドックス」についてはあまり深く触れられていない。その辺りの解像度はやや低い。
作中にも登場する『そして誰もいなくなった』を彷彿とさせるように1人、また1人と不審死を遂げ、目が離せない展開ではあるものの、とにかく長い。10人のリピーターに加えて、それに追随する家 -
-
Posted by ブクログ
物件の気持ちが分かるという、謎の女性《不動尊子(ふどうたかこ)》が様々な物件の謎を家主に教える短編集。
思っていたようなミステリではなく、ほんわかした日常系ミステリでしたね(^_^;)
著者の乾くるみさんと言えば、『イニシエーション・ラブ』や『リピート』が有名作であり、ちゃぶ台返し並みのどんでん返しが印象的であったが故、本作もハードルあげて身構えていましたが、どの短編も最後はほっこりする感じで、不動産のことに少し勉強できた良作でした。
登場する不動尊子は、あまり存在感を押し出すタイプではなく、謎に悩む家主の前にひょっこり現れて、ちょっとだけ解決して涙を流すと、やはり謎の女性で終わる展開。