乾くるみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルを見て分かるとおり、シリーズ2冊目です。
カラット探偵事務所は相変わらず。
表紙のイラストそのままが事務所のデフォルトで、
たまに謎解きが持ち込まれるという感じ。
その「謎解き」も生活密着型というのか、殺人事件とかではない。
そりゃそうですよね。
全国的な知名度のある名探偵という訳ではないので、
持ち込まれる依頼もご当地内に限られてきます。
一地方都市に密室殺人なんかがそうそう起こる訳も無い。
今回は8月から10月にかけての7編(つまり7つの謎解き)ですが、
むしろ、それだけあればすごいことなんじゃないかと。
まあ、なかにはちょっと引っ掛かるものもありましたけど。
感想としては、ち -
Posted by ブクログ
積ん読にになっていたクラリネット症候群を読もうとページをめくったらマリオネット症候群だった。
な、なにを言ってるか分からねーが(以下略)
二本立てだったんですね。知らずにマリオネット症候群も買ってしまいましたよ( TДT)
解説によると先にマリオネット症候群があって、カップリングのために新たに男子高校生を主人公にしたクラリネット症候群が書き下ろされたということらしいけど、タイトルからしても作品の雰囲気からしてもそんな感じではある。
そんなカップリングのための作品いう制約のなかで、よくぞこんなに凝ったものを、と感心する。
乾くるみの作品にはいつも感じることだけど、読者に対するサービス精神が溢 -
Posted by ブクログ
この前読んだ『イニシエーション・ラブ』のどんでん返しの衝撃がすごかったので、他の乾さんの作品も読んでみたくなりました。
それで買ったのがこの『クラリネット症候群』です。
憑依現象(?)で体が乗っ取られちゃった女子高生とか、クラリネットを壊しちゃったらドレミ音が聞こえなくなった男子高校生とか、そういう突飛なありえない話は結構好きです。
マリオネット症候群もクラリネット症候群もその名前と発想がおもしろいなと思いました。
マリオネットの方は、簡単に人が死にすぎちゃって、面白いんだけど、う~んって感じです。
ドタバタ感が強いです。
クラリネットの方は、セリフの中のドレミファソラシドが書いてないのでと -
Posted by ブクログ
『マリオネット症候群』と『クラリネット症候群』の中篇二作品を収録。
『マリオネット~』は、内容がかなり好みです。
主人公はまさにマリオネット症候群。
その不思議な視点から描かれる内容が読むスピードを早め、あっという間に読み終わってしまいます。
『クラリネット~』は、主人公の耳がおかしくなってしまう話。
こちらも途中から不思議な事件に巻き込まれ、スリリングな展開であっという間に……とはいかない理由がありまして。読み終わるのにちょっと時間がかかってしまうかもしれません。
どちらもとにかく設定が斬新!しかし、良くも悪くも斬新過ぎるかも?
慣れてない人には体(脳?)が受け付けないかもな…