宇江佐真理のレビュー一覧

  • 幻の声 髪結い伊三次捕物余話

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    髪結い伊三次シリーズ記念すべき第一弾江戸が舞台。店を持たない廻り髪結い伊三次の副業は口が悪い北町同心不破友之進の小物。年上恋人の人気芸者お文との絡みもあり短編人情噺がいい感じです。このシリーズをライフワークとされていた宇江佐真理さんは2015年66歳でお亡くなり続編読めずとても残念です。

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    2022年06月10日
  • 黒く塗れ 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

    ようやく伊三次とお文の間の子が無事に産まれた。お産が始まった日に限って伊三次の仕事はなかなか終わらないし、逆子という心配事もあるし、ひやひやした。しかし、無事に生まれてからは、 徐々に、お文の母親としての姿が変わっていくのがとても微笑ましかった。 途中、伊三次との何気ない会話の中で、お文の変化が描かれている。『お文は伊与太を産んでから少し変わったと伊三次は思う。むやみに意地を通そうとしなくなった。 芸者の意地も何も、頑是ない赤ん坊には通用しないことを悟ったせいだろうか』 。こう言うことがさりげなく描かれているのも、女性作家らしさだな、と思う。 女性は子供を産んで強くなる、怖くなるみたいな、あり

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    2022年05月20日
  • さんだらぼっち 髪結い伊三次捕物余話

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    前巻で火事で家を失い.深川を去ることになったお文。 良いきっかけではなかったが、なかなか結婚に踏み切れずにいた二人が、それがきっかけとなり、芸者は辞めて、伊三次と一緒に暮らすことになる。これで、伊三次が自分の店を構えるのは、 また少し先になってしまうかもしれないが、それでも慎ましくも幸せな日が続くのだろう、と淡い期待をするも、、、
    今回もまた色々と起こる。今回は特に、悲しい話が続いた。それも、伊三次とお文たち当人や身近な人に関わる事件が続いたので、より感情移入してしまった。
    それにしても、 最後のおみつの発言には、まるで自分がお文になったようにショックだった。 おやす (おみつの姑) の発言な

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    2022年05月18日
  • さらば深川 髪結い伊三次捕物余話

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    今回は本のタイトルが「さらば深川」だ。 これは嫌な予感しかしないではないか。寂しい理由なのか悲しい理由なのか、もしかしてもしかして嬉しい理由なのか、 、、
    結果、悲しいし、悔しくて腹も立つけど嬉しさもあったりして。 何とも複雑な気持ちでエンディングを迎える。
    さてここから、次巻以降、伊三次とお文はどんな展開を迎えるのだろうか。

    ところでこの巻にも宇江佐さんご本人による"文庫のためのあとがき”が収録されていた。 (これはこの後の文庫本も毎回収録されているのかな?
    そこに、『すでにお気づきの方もおられると思うが、本一冊につき、 伊三次に一歳、年を取 らせている。 同い年のお文も当然、そ

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    2022年05月10日
  • 晩鐘 続・泣きの銀次

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    2022年5月3日
    宇江佐さん、いつも面白い。
    子どもたちの無邪気さ、
    可愛がりかた、
    武家と町人の蔭間の会話
    年齢や流行り物
    みんなみんな鮮やかに見えてくる。

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    2022年05月03日
  • 昨日のまこと、今日のうそ 髪結い伊三次捕物余話

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    後半2編が捕物帳として楽しかった。
    絵師を志す伊代太の話に登場する、北斎とお栄がとても気風が良くて好き。

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    2022年04月13日
  • 名もなき日々を 髪結い伊三次捕物余話

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    伊三次から始まった人間関係が、どんどん広がって、いろいろな人が主役になる。
    伊三次たちは良い大人になって、若者世代の話が多くなった気がする。やっぱり若者の日々が面白いのかな。

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    2022年04月13日
  • 君を乗せる舟 髪結い伊三次捕物余話

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    不破家の坊ちゃんが成長して、初恋が……
    伊三次とお文は良い夫婦になって落ち着いた。
    このシリーズは皆きちんと年齢を重ねていくのがいい。地に足のついた人物造形で、ご近所さんのような感じ。見守りたくなる。

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    2022年04月01日
  • 余寒の雪

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    ネタバレ

    2021/10/18
    後半の史実に基づいたっぽい話が苦手で。
    話が面白くてもその人の歴史とか調べたらだいたい「えー」ってなるやん。史実。
    この度は知らんけど。
    結局みんな死んだ。ってなるから史実不要。
    大陸に渡ってチンギス・ハーンになったらしい。でいいねん。私は。

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    2021年10月24日
  • 日本橋本石町やさぐれ長屋

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    「深尾くれない」で溜まった欲求不満が本作で解消出来ました。
    喧嘩したり笑ったりしながら寄添って生きていく長屋の住民の姿、生き生きと描かれてます。
    最後はハッピーエンド、これも嬉しい。

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    2021年10月04日
  • なでしこ御用帖

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    ネタバレ

    2021/5/28
    斬られ権佐の続編。
    孫の代。
    有賀様がクソ過ぎてその印象で全部持って行かれてしまった。
    なんて言うか宇江佐さん容赦ないよね。良くも悪くも。
    書きたいと思ったことは書く!みたいな。
    ホンマもんって感じ。

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    2021年06月02日
  • 幻の声 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

    宇江佐真理作品。2作品目。

    髪結い伊三次と同心不破の捕り物こぼれ話?、連作短編5話。

    ミステリーでも人情話でもない。ただ、考えさせられる話

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    2021年05月15日
  • 斬られ権佐

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    ネタバレ

    2021/4/9
    残りが限られてるとわかってるから読むのが慎重になっちゃう。
    とは言え私だっていつどうなるかわからんのやし、読むべきやな。よし。
    権佐かっこいいんだけど痛々しくって。
    近々死ぬと悟った姿、家族もみんなせつない。
    やすのおっちゃんどこ行ってんねん。全く。
    江戸言葉が相変わらず素敵です。
    おっこちきれた(=ぞっこん惚れた)とかお馴染みの滅法界とか。

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    2021年04月11日
  • 紫紺のつばめ 髪結い伊三次捕物余話

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    やっと間を埋めれた。でも、重い話が多かった!「紫紺のつばめ」は芸者の感覚、意地が二人をこんなことにしたのね!「ひで」も父親の大工の意地が- ね。「菜の花の戦ぐ岸辺」伊三次が殺しを疑われ不破のもとを去る。タイトルは殺された隠居の恋から。「鳥瞰図」不破の妻の仇討ちを阻止 「摩利支天横丁の月」おみつがさらわれ、弥八が必死になり、一緒になれことに!

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    2021年03月31日
  • 口入れ屋おふく 昨日みた夢

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    面白かったが、いろんな家や商家に入り込むおふくちゃんに、その家の主やお内儀にピシッと意見したりして欲しかったなぁ〜と、少し物足りなさが残る。

    でも宇江佐真理さん、やっぱり良い本をお書きになる。もっともっと読みたかった…

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    2021年03月21日
  • 月は誰のもの 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

    とうとう本当にこれで最後です。
    最初で最後の長編が描いているのは、シリーズ中で飛ばされた10年の出来事。

    家事で焼け出され、すべてを失ったことから伊与太は何を見ても「これは誰のもの?」と聞くようになった。
    自分は何も持っていないことを確認するかのように。
    そんな伊与太が「月は誰のもの?」と聞いた相手は…。

    火事の後妊娠に気づき、出産までの間今まで以上にお座敷仕事をすることにしたお文。
    そこで知り合った老人が、実の父親だと知りながら、父親の家族を思い知らぬふりをするお文。
    そんなお文の気持を受け入れる父だが、伊与太にはこっそり「伊与太のお爺ちゃんは、このわしだ」と言っていた。
    そして、お文の

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    2021年01月16日
  • 昨日のまこと、今日のうそ 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

    目次
    ・共に見る夢
    ・指のささくれ
    ・昨日のまこと、今日のうそ
    ・花紺青
    ・空蝉
    ・汝、言うなかれ

    収録作を書いていた頃はまだ癌告知をされていなかったそうだけれど、何か感じるものがあったのだろうか、生まれ来る者と死にゆく者の話が心に残る。
    龍之進は父となり、ますます地に足の着いた仕事ぶりを見せるが、反対に友之進は、シリーズ当初持ち合わせた癇癪などどこへやら、すっかり孫バカの爺になっている。
    しかし友之進の同僚の妻は、まだ40代になったかならぬかのうちに病死する。
    人の命などはわからないものなのだ。

    茜にしても、決して恋愛感情を持っているわけではないのだが、弱りゆく良昌を励ますために側室にな

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    2020年12月24日
  • 名もなき日々を 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

    目次
    ・俯かず
    ・あの子、捜して
    ・手妻師(てづまし)
    ・名もなき日々を
    ・三省院様御手留(さんせいいんさまおてどめ)
    ・以津真天(いつまでん)

    作者が作中の10年をすっ飛ばして書きたかったことというのは、もしかして松前藩のことなのだろうか。
    茜が屋敷奉公をすることで、松前藩の特殊性が書かれ、今は江戸詰めであるけれど、そのうち蝦夷の国元にも連れていかれそうな気がしてくるような展開。
    だとすると、伊与太と茜の仲はいよいよ絶望的。
    表紙の茜、「お嬢」と声を掛けた伊与太の方に振り向いた時か。

    本筋とは別に、伊与太の暮らしぶりを見るため、師匠の留守中、うきうきと伊与太の奉公先に出かけるお文と、それ

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    2020年12月05日
  • 明日のことは知らず 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

    目次
    ・あやめ供養
    ・赤い花
    ・赤のまんまに魚(とと)そえて
    ・明日のことは知らず
    ・やぶ柑子(こうじ)
    ・ヘイサラバサラ

    掏摸から足を洗い雑貨屋の親父として真っ当に生きている直次郎。
    意に添わぬ結婚話から逃れるために屋敷奉公に出た茜。
    絵師の修業中の伊与太。
    いつの間にか26歳、結婚話もある九兵衛。
    作中の時間も確実に流れている。

    さて、意味不明のタイトル「ヘイサラバサラ」とは、ポルトガル語で動物の腹の中に出来る石のことなんだそうだ。
    孤独死した元医師が、なぜそのようなものを持っていたのか。
    彼は、進んでいく時間を止めようとしていたのだろう。
    しかし、それは出来ないことであり、止められな

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    2020年11月23日
  • 心に吹く風 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

    目次
    ・気をつけてお帰り
    ・雁が渡る
    ・あだ心
    ・かそけき月明かり
    ・凍て蝶
    ・心に吹く風

    龍之介と祝言を挙げ、不破家の嫁となる”きい”の話から始まる。
    一時期武家の養女になっていたとはいえ、もともと町人の娘であるきいが武家の家になじむのは、本当ならかなり難しいことなのだろう。
    しかし、まず家長の友之進がきいを気に入った。
    苦労人のいなみが、嫁として受け入れた。
    茜だけが面白くない。
    17歳の茜は、自分も年頃の娘であるが、剣の稽古以外に興味はなく、しかし道場で持て余されていることにも気づき…。

    一方、絵の修業をしていた伊与太は、師匠の家から逃げ戻ってくる。
    当面は不破家の中間(ちゅうげん)

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    2020年11月07日