宇江佐真理のレビュー一覧

  • さらば深川 髪結い伊三次捕物余話

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    髪結い伊三次と深川芸者のお文のシリーズ3冊目。
    粋な江戸下町の情緒と、不運や罪にまみれつつも繋がりゆく人の縁。
    「因縁堀」
    廻り髪結いの伊三次は、北町奉行所の同心・不破友之進の小者(手先)もつとめていたが、前作で不破から離れる。
    その後も、不破の妻のいなみの危機を救う急場にひそかに駆けつけたりと、関わりもあったが、元に戻る決心はつかなかった。
    お文が女掏摸に財布をすられ、そのやり口が地元の者ではないと気づく伊三次。
    岡っ引きの増蔵がその女と何か関わりがあるらしい?
    「ただ遠い空」
    お文の女中のおみつは結婚が決まっている。
    お文を慕い、後が決まらないと辞められないというおみつ。
    そんな所へ、事件のあった茶屋に勤めていたという曰くのある、おこなという女が紹介されてくる。気が強く色っぽいおこなに引っかき回されそうになるが?
    「竹とんぼ、ひらりと飛べ」
    美濃屋の若旦那の母親が、かって手放した娘を捜しているという。
    お文ではないかと思う伊三次。
    「護持院ヶ原」
    大黒屋が斬られ、小石川の大名屋敷が疑われる。
    そこには辻斬りで金を奪っていた秋津源之丞がいた。
    腕に目を付けた岸和田鏡泉の命だった。
    本多甲斐守の屋敷に踏み込むことは出来ない。しかも鏡泉は幻術を使うのだ。幻術と対決する異色作。
    「さらば深川」
    かねてお文に執心していた伊勢屋忠兵衛が後添えにと望んでくる。
    断ると、先代に貰った家を引き払うよう脅しをかけてきて‥?
    二人の仲も新たな局面を迎えます。

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    2011年02月07日
  • さらば深川 髪結い伊三次捕物余話

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    髪結い伊三次シリーズの3作目。今作でも、登場人物さんたちが、みんないい仕事をしています。不破のダンナもかっこいいとこ見せてます。しかし、あの材木屋の陰湿で意地悪なこと!そんなこんなで、このシリーズに2年越しでハマっておりまする。

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    2011年09月26日
  • 紫紺のつばめ 髪結い伊三次捕物余話

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    シリーズ2冊目。
    江戸時代に生きていたの?と思うような自然な書きっぷり。
    芸者と間夫という仲の文吉と伊三次。
    廻り髪結いの伊三次は、同心の不破の髪を毎朝結いに行き、時おり手伝いもしていました。
    伊三次は貯めておいたお金を盗まれて店を持つ夢が遠のき、所帯を持ちたいと思いながらも、文吉こと、お文にはっきりしたことを言えずにいます。
    深川芸者で自前で出ている文吉には、ふたたび旦那の話が。
    張り合う芸者より着物がみすぼらしいと比較された文吉は、思わず…
    二人の間には危機が。
    一方、伊三次はたまたま昔のご贔屓の所に立ち寄った後で、老人が殺され、思わぬ強盗の疑いを掛けられてしまいます。
    不破はかばいきれずに、その詮議を他の人に任せました。
    怒った伊三次は、不破から離れますが…?!
    不破の妻のいなみに丸髷を結うことを頼まれ、様子がおかしいと気づく。いなみには仇と思う相手があり、その人物が上京していると知り、不破の配下は一丸となって事態の収拾に。
    娘が何人も行方知れずになり、神隠しかという騒ぎに。
    文吉の女中・おみつも…?!
    変化も起きつつ、いきいきと描かれます。
    ほのぼのとした結末に。

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    2010年11月24日
  • アラミスと呼ばれた女

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    通詞の娘で長崎で育った女性・田所柳が子供の頃から語学に興味を持つ。
    父はもとは職人だったが、オランダのカピタンがみやげにする櫛や簪などを買いに来る店だったためにオランダ語を覚えたのが評判となり、通詞として認められ、幕府から長崎に派遣される。
    安政三年、お柳が10歳の時から始まります。
    お柳は特にフランス語に堪能で、女だてらに通詞になるのが夢。出島に出入りできる女性は遊女のみなので当面は無理だったのだが。
    父を認めてくれていた榎本の御前の息子・榎本釜次郎(武揚)と幼なじみだったという。
    釜次郎が海軍伝習所に2年学んでいた間、休みには家に来る関係だった。
    父を亡くした柳は江戸に戻り、母親と二人で生きていくために18で芸者に出ることに。三味線が出来たために宴会の助っ人芸者になれたのだ。
    宴席で釜次郎と再会し、男装で通詞となる。女性は役人にはなれなかったためだが、通詞は大いに必要とされていた。
    髪を切り、父親の着物を着て、横浜の異人宿舎の一室に住み、夜となく昼となくフランス人の世話を焼く生活に。
    国全体が大きくうねる時代の波乱の運命と一筋の恋。
    海軍副総裁だった榎本が蝦夷地下賜を願い出て、開陽丸で船出するのに同行。
    何と蝦夷地にまで男装で通詞として渡り、五稜郭にいた?!?
    史実には残っていないそうですが…
    軍事指導の教官として来日していたフランス軍人のブリュネは、本国の命に背いて釜次郎らと行動を共にする。
    ちらっと出てくる土方歳三を思うとちょっと切ない。
    榎本‥というと大変!ではあるがまあ明治まで生き延びるからいいか~などと思いながら読みました。
    榎本とお柳の性格がどちらもなかなか好感持てる描き方になっているので、気分よく読めます。
    五稜郭で敗れ、獄中にありながらも次々に次代のための研究を重ねる。
    死罪でも当然の所を、明治政府に必要な人材として黒田清隆に味方されて救われる。北海道開拓に向かう榎本武揚。
    時代は変わって、お柳も家で女学校の生徒に英語を教える仕事もしたりするのでした。
    血を引いてか語学に興味を持つ一人娘のお勝を育てつつ。
    榎本とはほとんど会うこともなく過ぎますが、お勝の父親代わりを榎本に頼まれた側近の男性・大塚が傍にはいたのでした。彰義隊の頭取で生き残り、五稜郭でも生き残った大塚も何という人生でしょうか。
    表紙絵は、鹿鳴館での舞踏会で。
    幕臣の正装で現れた武揚と、芸者姿の仮装で踊るラストシーンですね。

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    2010年11月13日
  • 聞き屋与平 江戸夜咄草

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    お店を息子に任せ隠居した与平は五と十のつく日に、ただ人の話を聞く、という聞き屋を開いている。
    お客が話す内容は様々で、人間とはこんなにもたくさんのことを身の内に抱え込んでいるのかと改めて思い知らされた。
    聞き屋の客が話す秘密や愚痴、聞く側の与平が抱える秘密が丁寧に描かれてラストはじんわりとした優しさがあふれてくる一冊。

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    2014年01月21日
  • 三日月が円くなるまで 小十郎始末記

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    藩主の敵討の手伝いをすることになった刑部小十郎。父親の伝手を頼って江戸市中の借家に住まうことになる。その大家であり古道具屋「紅塵堂」の娘・ゆたとふたりは互いに惹かれあう。周囲に翻弄されつつ不器用に生きるふたりを中心とした青春時代小説。
    * * *
    この話は別のお話『銀の雨』と設定を共有しています。『銀の雨』に出てきたゆたがヒロイン。正直、『銀の雨』を読んでいると、あのゆたが恋なんて(笑)と思ってしまいます。ごめんなさい。
    もどかしいような切ないようなそんなお話です。主人公が藩に仕える武士で(嫌々ながらも)仇打ちの為に奔走する為、かなり武士について踏み込んでいるかなと思います。
    個人的に賢龍のその後が気になります。

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    2010年07月09日
  • 紫紺のつばめ 髪結い伊三次捕物余話

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    作家さんとの文章の相性というものがあるとすれば、きっと私はこの作者さんと合うのだと思う。読みやすいのもあると思うが、読んでいてとても気持ちがよい。他の作品も読みたくなった。

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    2010年06月11日
  • 紫紺のつばめ 髪結い伊三次捕物余話

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    等身大の伊三次がいる。
    我慢がならず上役に楯突いたり、でも情で動いたり男気があって。

    新作で買った本が山積みなのに、この伊三次シリーズの再読を優先してしまっている。

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    2010年06月10日
  • アラミスと呼ばれた女

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    タイトルから想像するのはハードボイルドだが、内容はまったく違って、幕末のフランス語の通訳を(男装して)務めた女性の話だった。
    そういう人物がいたことは史実らしいが、内容はフィクションとのこと。
    榎本武揚との一生をかけた恋模様が長崎弁で語られるのが、なんだか心に沁みる。

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    2011年05月07日
  • さらば深川 髪結い伊三次捕物余話

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    やっぱりアベレージが高いですね。
    この巻の最後は、すごい大きい転換になっているのかな?次を読まないとわからない。次も続けて読んでみようかしら。

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    2010年04月20日
  • 深川恋物語

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    江戸時代であっても、男と女の関係なんてものは皆同じ。
    時代小説なのに古めかしさを感じさせず、今の男女と同じような感覚の登場人物に共感します。

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    2010年03月29日
  • 聞き屋与平 江戸夜咄草

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    私の大好きな時代小説の中の一つ。

    主人公の薬問屋の御主人、
    与平さんが隠居後に始めた 『聞き屋』
    誰でも一人じゃ抱えきれず誰かに聞いてもらいたい話の一つや
    二つある。
    答えを教えて欲しい訳でもなくただ聞いてもらいたいだけ。
    自分は何故聞き屋という生業にひかれていくのだろう....
    色々な人々話を聞いて行くうちに、次第に与平さんの過去もあきらかに....

    全6話の短編の短い話ですが、個人的にはもっとシリーズ化して
    与平さんの客の話も聞きたかったです。

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    2010年02月08日
  • 聞き屋与平 江戸夜咄草

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    人々の話をただ黙って聞いていく「聞き屋」を営む隠居・与平の話。古い古い秘密を抱えながら人々の悩みや人生を聞くその姿は、人の孤独や人の弱さ、人のたくましさを黙って示してくれているようだ。悩みを解決するためでなくて、他人に黙って聞いてもらうだけで悩みが軽くなる気分になるし、口に出してみると案外たいした悩みじゃないような気になったり…それすらできない「聞き屋」は因果な商売だとは思うが、それもまた余生の過ごし方かも。しんみりしみじみした良い話だった。

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    2011年09月17日
  • 余寒の雪

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    江戸のさまざまな人々を描いた短編集。元遊女の内儀、若旦那、お庭番、元大奥老女、家老女剣士など、読んでいてじんわりしてスッキリするようなそれぞれの生き様が楽しめた。まだ宇江佐さんの初期の頃の作風を感じるけれど、やっぱり読んでいて心にグッとくる。

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    2011年09月17日
  • 室の梅 おろく医者覚え帖

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    検屍を行う医者と、産婆の女房。死者の姿からその真相をさぐりあてる医師の姿、日々生命の誕生に立ち会う産婆の姿。生々しいまでの生死の営みが江戸の時代に描き出されていた。面白いんだけど、結構リアルに想像できてしまうのがちょっときたかな(笑)

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    2011年09月17日
  • 雨を見たか 髪結い伊三次捕物余話

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    髪結い伊三次シリーズ最新刊。
    相変わらずですが、龍之進より
    伊三次とお文のせつなーいかんじがよかったのになー。
    まあ結婚しちゃったしね・・。
    ってか、勝手にこの人若い女の人だと思ってたら、
    還暦なんだってね。びっくりしつつ納得。

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    2011年05月20日
  • 雨を見たか 髪結い伊三次捕物余話

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    髪結い伊三次シリーズ第7弾。次世代も見習い同心としてなかなか活躍するようになってきて喜ばしい限り(笑)伊三次とお文も良い夫婦になっているし、不破のやんちゃ娘茜ちゃんの子育てに追われているいなみさんも忙しそう。少しほろ苦いけれどしっとりしんみり江戸情緒に浸れた。このシリーズやっぱり好きだなあ☆

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    2011年09月17日
  • 紫紺のつばめ 髪結い伊三次捕物余話

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    わくわくするようなお話ではないけれど、シリーズをずっと読んで行きたいです。
    伊三次は男前とのことで確かに心惹かれる主人公ではあるけれど、なんだかちょっと草食系?なイメージ。文吉姐さんのが男らしい気がする。

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    2009年10月07日
  • 三日月が円くなるまで 小十郎始末記

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    仙石藩士の刑部小十郎は、藩の汚名をそそぐ、助太刀を命じられた。

    町屋の娘、ゆたとの淡い恋。
    雲水の賢龍との友情。
    小十郎の成長。などなど。



    「人間、何が幸いし、何が不幸になるか知れたものではない。徒に落ち込むことはないのだ。そのうちに解決の糸口はきっと見つかる」(本書 298頁より)


    読後感がよかったです。どうなるのかハラハラして、引き込まれる、宇江佐作品はおすすめです。

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    2009年10月04日
  • 斬られ権佐

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    さいしょっからさいごまで
    きもちわるくならない、いいほんでした。

    ひとついうとしたら
    としをとったあさみさんがシャキっとかんがへっていたのが
    かなしかったかな。
    まぁあたりまえなのかな。

    えどにんじょう。だいすきです。

    なにかじだいせっていにぎもんにおもったところがあったんだけど
    どこだったっけ、わすれちゃった。

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    2009年10月04日