宇江佐真理のレビュー一覧

  • さらば深川 髪結い伊三次捕物余話

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    かわせみシリーズに続けて髪結い伊三次。
    女性作家の捕物系連作短編シリーズ同士ということで、どうしても比較してしまいます。
    かわせみはさすがにマンネリ。軍配は髪結いの方ですね。
    主人公の深川芸者・文吉はちょっと伝法過ぎて私の好みからは外れるのですが、おこなという変わったキャラが出てきて楽しめました。

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    2017年11月10日
  • 室の梅 おろく医者覚え帖

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    副題が付いていたのでシリーズ物かと思ったのですが、どうやら1巻物のようです。
    おろく医者はどうも実在の職業ではないようですが、美味い設定ですね。不自然さが無く物語りに入っていけます。
    しかし、この作品は宇江佐さんにしては情感が低い作品です。確かにお杏と正哲の絡みの場面では、少し「らしさ」が出るのですが、全体にしっとりとした感じがありません。流石に大きな破綻は見せませんが、やや平俗な捕り物帳です。

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    2017年11月08日
  • うめ婆行状記

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    201710/作者の人柄をほうふつとさせるようなうめ婆のキャラ、他の女性陣も生き生きとしてて、面白かった。残念ながら未完の作品だけど、もやもやが残る中途半端な終わり方ではないので、気にならなかった。もっと宇江佐作品を読んでいたかったとは思うけども。

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    2017年10月28日
  • 幻の声 髪結い伊三次捕物余話

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    知り合いから勧められて読んだ作品。シリーズもので、さっくり読めるよとのことでした。
    多分、シリーズを重ねる毎に登場人物の人物像とか愛着とかが増していくのだろうなぁと思いました。

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    2017年09月22日
  • 卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし

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    僕が普段本を読む時、その本のタイトルや作者や背表紙にある要約文などを見て、
    事前に、あぁこの本はミステリーだなとか純文学だなとか自己啓発本だなとか、本の概要をあらかじめ予想し得る状態で読み始めるのですが、
    この作品については、そういう事前予想をほとんどしない状態で読み始めた本でした。
    「卵のふわふわ」というタイトルから、
    最初は、「男の作法(池波正太郎・著)や「料理の四面体(玉村豊男・著)」の様に、料理をテーマにした作品でその料理を文章力だけで読者のお腹を空かせる様な表現で描かれた作品なのかな、
    とぼんやり考えた程度だったのですが、読んでみると江戸の下町の人情味にあふれた物語で思わず引き込まれ

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    2017年03月29日
  • 幻の声 髪結い伊三次捕物余話

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    宇江佐真理さんは久しぶりに手に取る作家さん。デビュー作だそうだ。
    捕り物を題材にしているぶん、やりきれなさが残るのは致し方なし、なのかなぁ。
    この本を読んでいるときのわたしはたぶん、出汁のないお味噌汁を飲んじゃったときのような顔をしているに違いない。
    できれば、物語は読んでいてしあわせになるほうが好い。

    伊佐次とお文の恋の行方は、気になるといえば気になるが、まぁ上手くまとまるんだろうな、と思ってもいるので続きを読むかは微妙なところ。

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    2017年02月24日
  • 卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし

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    優しいおじいさんだなと思いました。
    あんなにこじれていた夫婦が、こんなにすんなりいくものなのかな、という疑問も残りました。

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    2016年09月07日
  • 雪まろげ―古手屋喜十 為事覚え―

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    201605/優しいだけじゃなく、時にはハッとするほど容赦ない結末だったりするのも宇江佐さんのすごさ。

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    2016年06月04日
  • 糸車

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    松前藩の内紛に巻き込まれ、家老の夫は殺され息子は行方不明のお絹。小間物行商で暮らす彼女の周辺で起こる様々な事件が、彼女の生きていく道のりを変えていく。
    絡まった糸のように、複雑に入り組む因果。信じていた者に裏切られ、頼りにされていたのに仇で返すようなこともする。人の気持ちと行動は、おそらく自分自身にも正解は見出だせない。宇江佐さんの作品の共通のテーマでもある。

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    2016年05月29日
  • 擬宝珠のある橋 髪結い伊三次捕物余話

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    正直、もっと突っ込んで書いてほしいと思うことありましたが、著者も記すように、あえて余韻を残す書き方で、もう新作は出ないけれど、読んだ者の心の中で、どんどん登場人物が成長していくのを想像するのも楽しいかなと...

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    2016年05月28日
  • 斬られ権佐

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    刀傷を背負い、不自由な体で与力の小者をつとめる権佐。
    女房のあさみは女医師。
    事件が起きれば権佐が悪を追い、
    あさみが消えゆく命を助ける。
    江戸・八丁堀を舞台に描く人情味あふれる連作集。

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    2016年04月25日
  • 深川恋物語

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    大店のお嬢さんがお仕着せの人生を捨て、
    真に愛する人と共に生きようとする姿が
    清清しい「下駄屋おけい」、
    互いを想う気持ちがすれ違っていく夫婦の
    やりきれなさが胸に迫る「さびしい水音」ほか
    6つの切ない恋物語。

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    2016年04月11日
  • 糸車

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    江戸時代 お家騒動で主人は討たれ、息子は失踪。
    大事な息子を探すため、江戸に一人残り 小間物を売り歩く主人公 お絹。

    登場人物がとても人間味があり、読みやすい時代小説でした。

    お絹に思いを寄せている持田様との秘めた恋は・・・
    もう少し 幸せな展開であって欲しかったです。

    難しい文言やしきたりも少ない文章展開なので、イメージしやすいと思います。

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    2016年02月23日
  • 糸車

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    201601/主人公お絹が、年相応に我が強かったりして、善人キャラではなく、等身大の女性らしくて良い。お君のことや、結末は切ないけど、それでよかったのかも、と思える。

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    2016年01月30日
  • 聞き屋与平 江戸夜咄草

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    夜が更けるとともに、ある商家の通用口に
    男がひっそりと座る。
    儲けのためでも酔狂でもなく、
    ただ話を聞く与平。
    与平はなぜ話を聞くのか。
    心温まる時代小説。

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    2015年12月27日
  • 明日のことは知らず 髪結い伊三次捕物余話

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    201501/このシリーズは実にいい。登場人物達がそれぞれ歳を経て、子供達が成長していく様が、少しの淋しさを伴いつつじんわり書かれてて楽しめる。本作では、娘のお吉が将来を口にするシーンも特に良かった。

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    2015年01月11日
  • 月は誰のもの 髪結い伊三次捕物余話

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    201410/最新作だけど、従来作を一緒に振り返りながら読み進めてるカンジ。時の移り変わりの切なさと次世代達の成長ぶりのたくましさ。

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    2014年11月15日
  • 余寒の雪

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    時代小説短編集。

    特に巻末に収録の表題作は、東北の藩から江戸にやってきた
    剣を生きがいに生きてきた女性の顛末譚で、現代の趣味に生き過ぎて、年齢の通過儀礼に出遅れた現代女性の戸惑いにも通じるような心境が描かれていて、このような女性視点での時代小説の作品作りが巧みだと感じる。
    作者初期の頃の作品ということもあって、少し情感描写が硬い部分もあるように感じるが、それでも、いち読者としては、函館出身の作者がここまで時代小説モノを描けるというのは素直に感心しながら読んだ。
    簡素でじっとりした語り口じゃないのも、この作者のいいところ。

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    2014年10月13日
  • なでしこ御用帖

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    町医者の娘お紺。その楚々とした風情から、なでしこちゃん、と呼ばれているが、実は大酒飲みの捕物好き。
    話は読みやすいが、なでしこちゃんと呼ばれる設定は無理を感じた。

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    2014年09月25日
  • 古手屋喜十 為事覚え

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    人情時代小説の名手宇江佐真理さんの新シリーズ。隠密廻り同心の上遠野平蔵の手助けをする古着屋喜十の活躍を描く連作集。
    なんといっても、この二人の関係が抜群に微妙で面白い。古着の掠りで喰う者は卑しい顔つきになるという上遠野に対して、その卑しい顔つきの男の所で酒を飲むのはどういうことだという喜十。ツケの溜まりを記帳する喜十の渋面が目に浮かぶ。
    子供がなく寂しい思いをしていた喜十夫婦に捨て子が現れ、益々賑やかになりそうだ。今後が楽しみなシリーズのスタートである。

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    2014年09月09日