宇江佐真理のレビュー一覧

  • 深川恋物語

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    どれも心にしみいるお話。「さびしい水音」はどちらの気持ちもわかるだけに切ない話でした。でも、佐吉は熱しやすく冷めやすい性格なので、すぐに忘れて普段の生活に戻るんだろうなあ。余計に切なかったです。この方の本、おもしろいのですが、他の方の時代小説に比べると甘い印象なので、ときどき、ストーリーが弱いとたたかれてしまうんだろうなあ。私はそれはそれでよしだと思うんですが。

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    2011年09月12日
  • 室の梅 おろく医者覚え帖

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    宇江佐作品を読んでいて『おろく』という言葉が
    度々登場する。
    それが遺体のことを示すのは読んでいればすぐわかる。
    それでも『おろく』という言葉はどこからきたのか。
    「南無阿弥陀仏」の唱えが六字であることから
    そう呼ぶのだとこの作品で説明してあった。
    なるほど。

    死を扱う「おろく医者」の正哲と
    生を扱う産婆の妻・お杏との対比がいい。
    そのせいで多少全体が重く固い雰囲気になりがちだが
    正哲とお杏の夫婦としての成長ぶりが
    それをやわらかくさせ、バランスを保っている。

    ミステリーにはちょっと物足りないけれど
    このお話はそこに重点を置いていないので
    夫婦ってこういうもんだよね?的な読み方をすると

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    2009年10月04日
  • 泣きの銀次

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    この作品は宇江佐氏の本になった順番で言うと二番目。
    に、してはというすばらしい出来である。

    江戸の市井といい、登場人物の細かな表情といい
    まるで映像が見えるようだ。

    こと細かに考えて見ると、
    銀次やその周りの人間に起きた事件は
    悲惨そのものである。
    それでも登場人物の描写がそんな事件を
    あまりどろどろとしたものに感じさせず
    最後まで惹きつけて離さず、そしてすっきりと幕引き。

    見事。

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    2009年10月04日
  • 深川恋物語

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    江戸時代ものが読みたくて買ってみました。
    時代背景と、それに沿った心理描写はとても素敵でした。江戸時代の人々の生き方がよく表れているなあ、と。
    江戸時代ものの王道といった感じです。江戸へ行きたければぜひ。

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    2009年10月04日
  • 室の梅 おろく医者覚え帖

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    江戸時代版、法医学教室の事件簿という感じでしょうか。

    主人公は死を扱う「おろく医者」、恋女房は生に立ち会う産婆、というところに作者の気持ちを感じます。

    テンポもよく、かなり面白く読みました。

    作者あとがきに、

    どうか読者の皆様には存分に生きて、人生を謳歌してほしいと切に祈っております。(略)私もよい小説が書けるよう一層の努力をする覚悟でおります。これからもよろしくお願いします。

    とありました。こんなあとがき初めて見ました。作者の人柄が偲ばれ、親近感が涌きました。

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    2009年10月04日
  • さんだらぼっち 髪結い伊三次捕物余話

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    髪結い伊三次捕物余話第4作目。

    切なくなるような話が多い。
    子供が主役のもの、お文が主役のもの。
    子供が主役となると、子供がいるものにとっては感情移入して読んでしまうね。
    本当に子供って純なものだと思った。

    お文さんにますます好感を持つ。
    長屋には或ることでいられなくなってしまった。お文は深川ではなく、日本橋の座敷に仕事復帰する。これをきっかけに裏長屋を出て、伊三次と一軒家を持つことになった。
    一軒家はなにかと物入りで蓄えは出て行く。しばらくは共働きにいそしまねばならぬ折に、お文の妊娠が発覚。喜んでいいものやら、複雑な気持ちのお文。

    も〜第5巻を取り寄せてでも読まなくっちゃ〜。

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    2009年10月04日
  • さんだらぼっち 髪結い伊三次捕物余話

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    伊佐治と文吉、共稼ぎ生活始まる。感は冴え事件は解決するが、銭にはならねえ小働き。十手を持たせねえ作者の意図は?

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    2009年10月04日
  • 余寒の雪

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    んーーー。んーーーー。私としては、宇江佐先生の良さがあまり出ていなかった気がする。実際の文献を題材にした短編小説が7編。物語の中で時代の説明が入るのだが、その説明の入り方がイマイチな気がする。最後の「余寒の雪」はとても良かった。宇江佐先生はこのように人情にぐぐっと迫った物語を書くのはとてもお上手だと思う。特に男と女の微妙な心模様を書くのがお上手で、ほろっとさせられる。

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    2009年10月04日
  • さんだらぼっち 髪結い伊三次捕物余話

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    このシリーズだんだん人の心の中に入り、読むほどに味があるように思う。今回の伊三次お文の心の繋がりが楽しい。

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    2009年10月04日
  • さらば深川 髪結い伊三次捕物余話

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    平岩弓枝さんの『御宿かわせみ』シリーズが好きなら、このシリーズもきっと好みに合うよ〜、と勧められて読み始めた髪結いの伊三次の捕物帳もこれで3作目です。
    前巻でこじれていた伊三次と深川芸者のお文の仲が元の鞘に収まったので、やはり気になるのは伊三次と同心の不破との関係でした。こちらもようよう元に戻ってホッとひと安心。
    おみつがお嫁にいってお文の女中さんがおこなに変わったかと思うと、お文が深川が離れることになったりと色々変化が訪れています。新しい顔ぶれも出てきて、さてこれから伊三次たちがどうなるのか? 次の巻が楽しみです。

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    2009年10月04日
  • 斬られ権佐

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    人情味あふれる権佐の生き方に、そして周囲の人たちに心が温かくなり、そしてせつなく涙です。時代小説はやっぱりいいです!

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    2009年10月04日
  • 斬られ権佐

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    最近、時代小説を好むようになった。
    年を経っている事をつくづく実感する。まだ20代なんですがね。(*゚∀゚)・∵.
    若い役者さん達の間でも、時代劇の出演に抵抗を感じない人が多いそうだが、これも時代の流れと言うものだろうか。
    私の時代小説好きも、その流れに乗っかっているもの・・・と思う事にする。(苦笑)

    宇江佐真理さんの本はほぼ読破しているはずだが、読む毎に思う事がある。
    1作1作、情緒深い作品を書く方だと思う。
    そして、粋な江戸言葉を教えて下さる方だとも思う。
    今回出てくるのは「おっこちきれた」と言う言葉だが、意味は「ぞっこん惚れた」で、元の言葉は「遠近(オチコチ)きれた」が江

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    2009年10月04日
  • うめ婆行状記

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    宇江佐真理さんの作品は初めて読んだ。
    おうめのちょっと抜けがありつつもきっぷのよいオババぶりが爽快。
    鉄平、おひでのお披露目に出られなくて残念!

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    2026年04月02日
  • 為吉 北町奉行所ものがたり 新装版

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    押し込み強盗に襲われ唯一生き残った為吉。奉行所付中間となった為吉の話が3話と下手人磯吉、見習い同心春蔵、与力の妻あさ、計6話
    主人公は北町奉行所?だからか登場人物たちがイマイチで、いい奴なんだか悪い奴なんだかもやもやが残る読後感。あさの話は普通にめでたしめでたし

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    2026年03月22日
  • 雨を見たか 髪結い伊三次捕物余話

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    龍之進がどんどん大人になっていく。最終話で伊三次が龍之進との関わりに悩む箇所から江戸時代の身分を感じる。茜がどんなお嬢さんに育つのか楽しみ。『おれの話を聞け』が一番好き。

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    2026年03月17日
  • 紫紺のつばめ 髪結い伊三次捕物余話

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    再びの伊三次とお文。物語の大きなうねりはないけど、どの話も飽きない読んでいて飽きない不思議。「ひで」は宇江佐さんの身近で起きた実話と知ってより見につまされた。静かな余韻とともに2025年を納めた1冊。

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    2026年03月14日
  • 大江戸怪奇譚 ひとつ灯せ

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    宮部みゆきさんの「三島屋」シリーズとはまた違った百物語。
    料理茶屋の隠居・清兵衛は病の危篤状態から助かるものの死への恐怖が消えず、幼馴染の甚助に誘われて怪異を話す会に参加することに。
    怪異より話の会に参加する人たち自身に焦点を当てた作品でした。
    物語は少しずつ不穏な方向に進んでいき、一番頼りがいがあると思っていた町奉行所同心の反町があんな運命を辿ったことにびっくり。
    他のお仲間もバタバタと…最後の幕引きは寂しい。

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    2026年03月08日
  • 君を乗せる舟 髪結い伊三次捕物余話

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    表題作が一番好き。龍ノ進の成長が私も楽しみ。弟子に対して生意気な口の利き方に驚いたけれど、『わたしは舟になりたい』の台詞は格好いい!14歳から見習いを始めるのは今よりだいぶ早い。当時の14歳は今の14歳より大人っぽかったんだろうな。

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    2026年02月23日
  • 黒く塗れ 髪結い伊三次捕物余話

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    伊三次が富突きにハマらなくてよかった。ハマってお文に愛想をつかされるんじゃないかとヒヤヒヤしたよ。お文の出産もヒヤヒヤした。出産直前に逆子であることが分かってパニックになったことを思い出した。無事に出産おめでとう!これからの家族3人の物語も楽しみ。

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    2026年02月15日
  • さんだらぼっち 髪結い伊三次捕物余話

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    近所付き合い、親子関係など人間の情をいつになく強く感じた内容だった。お文はどんな家族を築くのだろうか。次作も気になる。

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    2026年01月12日